何でもありません。ところでショタエスカルゴとルーミアって、コナンと灰原みたいですね。
見た目は子供なのに中身はアレ…ってね(笑)
弦月姫「もう…行ってしまうんですか?」
カルゴ「うん。元の姿を望んでる人がいるから。楽しかったよ、この数日間」
弦月姫「そうですか……」
宿泊先が1周した。なので今日はショタの姿から元の姿に戻ろうと決めている。今の宿泊先の周の始まりは、長女である巫月の居る永遠亭である。終わりは末っ子のここあ・シガレット姉妹の居る紅魔館だ。あの2人の暴走癖には、本当に困る。小悪魔が隙を見て2人を眠らせてくれなければ、死ぬまで絞られていたに違いない。
弦月姫「元の姿に戻っても、先日のように、沢山甘えて下さって良いんですよ?」
カルゴ「うん、そうするよ。…俺の見送りはいいから、弦月姫はそろそろ仕事に戻った方がいい。咲夜さんに怒られちゃうよ?」
弦月姫「はいっ♪」
館の中に戻る弦月姫に手を振って見送り、今度はフランとレミリア、2人の間に居るレイチェルに視線を移す。身長では11姉兄の中で最小の娘と、かなり近い目線の高さだ。
カルゴ「…レミリアお姉様、フランお姉様。また来るね♪」
レミィ「また『お姉様』って呼んでくれて、何か嬉しかったわ。フランに言われるよりもね」
フラン「今度は弟から『お兄様』になるのか〜…嬉しいような寂しいような…どっちだろ…」
カルゴ「レイチェルは、俺が来るまで、ちゃんと良い子にしてるんだぞ♪」
レーテ「ちびっこおとーしゃまー!あははは!」
カルゴ「いやまぁ、そうなんだけどね…」
幼子の笑いのツボはわからん。小さくなった親を見るのは面白いのだろうか?試しに小さくなった母さんを想像してみる。面白いというよりかは、愛でたくなる。
神綺《あら、そう?だったら、私も小さくなって甘えちゃおうかしら♪》
カルゴ《今はやめてね?》
神綺《分かってるわよ♪》
思考も行動もぶっ飛んでいる母さんだからこそ、不安になるというものである。どうせ自分の体を創り替えるだの何だのと言うのは分かっている。
カルゴ「じゃ、俺はこれで。また
レミィ「ええ」
美鈴にも挨拶しようと門まで歩くが、どうやら、誰かと話している様子だ。大方、いつものようにチルノや大妖精達あたりだろうと思ったのだが、しゃがんで目線を落としてないのでそうではないことが遠目からでも分かった。
美鈴「はぇーすっごい…。サグメさんって、月の賢者さんだったんですねぇ!お2人の出会いは、第三次月面戦争ですか?」
サグメ『違う。あの時は自宅に引き籠っていた。月がロクデナシに乗っ取られ掛けていたから』
美鈴「あー!『皇帝の血がクソ不味かった』ってエスカルゴさん言ってました!ロクデナシって、その人ですか?」
サグメ『そう。そもそもの話、月のトップは皇帝ではない。皇帝というより王である。あの時は…いや、今もだが、異世界にお出かけなさっている隙に、当時の重鎮が月を乗っ取った。大方こんな流れだったと記憶している』
美鈴「大変だったんですねぇ。王様は気まぐれなお方なんですか?」
サグメ『月夜見様はかなり気まぐれ。自由奔放、豪放磊落。更に神をも凌ぐ程の絶大な力を誇り、月では絶対的な存在…とされているお方である。しかし、力で相手を抑えずに頭脳で統治しているとても良識あるお方』
美鈴「ふむふむ…。永遠亭のお医者さんもかなり頭がキレると伺っていますが、その月夜見様とはどちらが頭がよろしいんでしょうか?」
サグメ『分からない。御二方とも同じくらいだと思っている。一手先や二手先ではなくて、十手先まで読んでいそうで恐ろしいお方だ』
美鈴「ひぇっ……」
そこで話が一段落すると、門に背中を向けている美鈴に対して、身体を門の内側の方に向けていたサグメは俺の存在に気付き、目が合った。
カルゴ「やっほ、サグ姉。どしたの?」
走り寄りながら、いつもの様に軽く話しかける。
サグメ「…別に。散歩で通りかかったから、少し世間話をしていただけ」
美鈴「わっ、綺麗な声ですね………って、あれ?先程は、エスカルゴさんのお迎…モゴッ」
翼で美鈴の口を押さえるサグメ。翼には中々良い使い道があるらしい。しかし俺達吸血鬼の翼は、少し固めなので難しそうである。幻月やサグメのような天使の翼なら、フンワリとしていてとても柔らかそうだが。
サグメ「迎えに来たのではないっ…!!///」
美鈴(照れ隠し…?)
カルゴ「じゃあさ、一緒に散歩しない?最終的な行き先は
サグメ「…分かった。行こう」
カルゴ「それじゃまたね、美鈴。次にバトる時は俺が勝つからね!」
美鈴「まだまだ、格闘では負けませんよ!」
最後に美鈴と俺は手を振り合って、館の門前から飛び立った。そして紅魔館から離れると、サグメは大きな溜め息をついた。
サグメ「はあぁ〜……緊張した……」
カルゴ「なんで?」
サグメ「これまでは、あまり地上の者とは話してこなかったから…何をどう話せばいいのかと…」
カルゴ「あぁ…サグ姉はコミュ障なんだね」
サグメ「…否定出来ないのが心底悔しい…。話し慣れない者が相手だとこうも話せなくなるのかと自分に驚いた」
そう言っている割には、結構まともに話せていたような印象があるが…本人は全然そうではないと思っているのだろう。自分にも厳しいらしい。
カルゴ「どうやって話し始めたのさ?」
サグメ「まずは、あの門番からの挨拶と…要件を訊ねられたから応えて…見慣れない人ですね、と言われたので、月出身である事を明かして、あの会話に至った」
カルゴ「なるほどね〜。まさか、あの戦争の時は引き篭ってたとは思わなかったよ」
サグメ「それだけ屋外は私にとって危険に思えたから。そもそも、早く館に行きすぎてしまった。だからこんな目に遭った…」
カルゴ「あっそうだ。迎えありがとうね」
サグメ「迎えじゃない。連行」
カルゴ「えっ」
サグメ「あなたが傍に居ないと好きに話せない。話すという、楽をする手段を知ってしまった私はもう戻れない。だから早くあなたの傍に居たいと思っただけ。傍に居たいから、連れて行くために待ち構えていただけ。勘違いはしないでほしい」
カルゴ「わ、分かった…」
サグメ「
カルゴ「デレ期のサグ姉可愛い」
サグメ「デレてはいない…///」
カルゴ「そう?」
サグメ「そんな事よりも、早く元の姿に戻ってはくれないだろうか?」
カルゴ「あ、もう戻っちゃった方が良い感じ?」
サグメ「出来れば」
カルゴ「了解した。じゃ、着替えもあるし、一旦スキマ空間行くからちょっと待ってて」
サグメ「わかった」
スキマ空間に入った俺は、ショタ衣装を脱いで、ダボダボの元の服を来てから白い薬を飲み込む。一瞬だけ全身に酷い痛みが走るが、それもすぐに治まり、目を開けると元の姿に戻っていた。
やはり成長痛は慣れないものだ。
カルゴ「ただいま」
サグメ「……♪」
スキマを出てサグメの元に戻ると、彼女はほんの僅かに顔をほころばせた。それから、黙ってその手を差し出してきた。
サグメ「帰ろう。帰って、ゆっくり過ごそう」
カルゴ「そうだな。でもその前に…あの約束は、覚えてる?」
サグメ「…なんの事だろう?///」
カルゴ「俺が元の姿に戻ったら……何だっけ?」
サグメ「…さて、何だっただろうか…///」
カルゴ「覚えてるんだろう?ホントは」
サグメ「………あなたの方から…シてほしい…。私からは…まだ出来ないと思うから…///」
カルゴ「分かった」
空中で静止して向き合う。顔を赤くして、表情を強ばらせている。彼女の緊張を解すように、頬を優しくサラサラと撫でると、頬を撫でているその手に自分の手を重ねて、その手を撫でるサグメ。彼女の柔らかい頬と手に挟まれている俺の手は、構わず頬を撫でる。
サグメ「…スるなら早くシて…初めては緊張するものだから……///」
カルゴ「それもそうか…」
彼女の肩に手を置くと、覚悟を決めたようにゆっくり目を閉じ、僅かに口を窄めた。それを見て、強過ぎず弱過ぎず、程々の強さで唇を合わせた。ちょっぴり乾燥している。永琳特製のリップでもオススメすることにしよう。
サグメ「…緊張で死にそう…///」
カルゴ「死なせないよ。絶対に」
サグメ「…真っ直ぐに目を見てそんなことを…。でも……ありがとう…大好き…♪」
そう言って微笑んだサグメの顔は、まさに天使のような輝きに満ち溢れていた…。
前話の後書きに書いた「ショタ編とプチシリアスの間に挟む話」が漸く決まりました。1話完結の〇〇〇編です。また子供達の雑談会とかどーかなとか考えましたが、この前やったばかりですしね。
「とある子供の
(あれから101話も経ってたのか。)
昨日、学校帰りに3時間カラオケしてきたので、更新遅れました。すいません( ´・ω・`)
本作品の現在の時間軸?時系列?としては、原作+16年なんですよね。阿求、鈴奈庵で「あと10年生きられるかどうか」的なことを言ってたのに、かなり長生きしてるじゃないか……w
何の原作を基準にして16年なのか…そこはまぁ、想像に任せます。(憑依華が分かりやすいかな?元々異変の順とかは滅茶苦茶だし。そういう意味でも、本作品は良くも悪くも(主に悪い意味で)
珍しいですよね…。大抵の二次創作は、順番通りだから。作者の私が、型破りを書きたいと願った結果がこのザマですよ…。ただの滅茶苦茶だし、割と普通じゃんかYo!アッアッアッ……。過去の自分に色々言ってやりたいです。リメイクはしません。こんなつもりじゃ無かった……。丘people?!)