※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

52 / 1140
ついにコラボ編終了です……!風峰虹晴さん!
ありがとうございました!!


コラボ編最終話 出会いあれば別れあり

「エスカルゴ、フラン。朝だから起きろ」

 

「むにゃあ…………?」

 

「ふわぁ……炎火、おはよう……」

 

俺は炎火に起こされ目を覚ました。

起こされてばっかだなぁ…俺は。

ここに来て、1回も自分で起きてないじゃん…。

 

 

 

そして今日は…「その日」だ。

 

 

 

祭りのようなあの宴会から、およそ半月が経過していた。つまり、こちらに来てから1ヶ月……。

 

「最後の仕事だけど、今まで通り、ちゃんとやるぞ!」

 

炎火…相変わらず元気だな。

俺も、もう少し明るく…。

 

「あぁ、そうだな」

 

そう。今日は、元の世界へ帰る日だ。

 

そして、俺らはいつもの通り、兎達を起こし、朝ご飯を作り、そして配り、自分らも朝ご飯を食べ、そして食べ終わる。

普段ならここからはほぼ自由…なのだが、今日は違う。俺ら全員庭に出る。そこには既に様々なメンバーが集まっていた。永遠亭のみんな、霊夢に魔理沙、妖怪の山で闘った奴に、地底で闘った奴ら。

そして、萃香、幽香さん、紫さん。

ここで知り合ったみんなが集まっていた。

 

「紫、準備は?」

 

「昨日、徹夜で頑張ったわ。いつでも帰すことができるわよ」

 

「ありがとう」

 

寂しいなぁ…。

 

 

 

「世話になったわね」

 

「霊夢…」

 

「あんたのその力、中々頼りになったわ」

 

「そっかそっk…って、力!?俺自身は!?」

 

「んー…そこそこ」

 

「そこそこって…この“怠惰巫女”!」

 

炎火がよく使うこの言葉…胸に刻んでおこう。

これも、立派な思い出だからな。

 

「怠惰怠惰〜!」

 

フランも便乗して怠惰を連呼する。

 

「うっさいわね吸血鬼共!」

 

「なんだ〜?血ィ吸うぞ〜?」

 

「やれるもんならやってみなさいっ!」

 

『………』

 

「へっへへ…」

 

「ふふふっ…。元気でね」

 

「おう」「うん!」

 

 

 

「妬ましい妬ましい…」

 

「…相変わらずだな…」

 

思わず苦笑する。

 

「フンっ…せいぜい、仲良くすることね」

 

「!?…お、おう」「うんっ!」

 

驚いたな…パルスィからそんな言葉が出るとは…。

パルスィも案外良い奴…なのかな。

 

 

 

「あなたはもっと強くなれるわ」

 

「!?」

 

「ただ、攻撃が単調かもね。もっと多彩な技も使えるはずでしょうから…まぁ、頭を使いなさい。頑張ってね」

 

「はい。頑張ります!」

 

「私が言えるのはこれくらいかしらね…。手合わせしてくれて、ありがとうね」

 

「こ、こちらこそ、ありがとうございました!」

 

「元気でね」ニコッ

 

「はい!」

 

威圧感ある…と思ってたのだが、いざ話してみるとそんなでもないのかな、と思う。わざわざアドバイスくれるなんて…幽香さん、いい人だ。おっと、妖怪だったか。

 

 

 

「エスカルゴ〜!」

 

「お、フラン!」

 

こっちのフランにも、エスカルゴと呼ばれるようになっていた。でも、相変わらず見分けつかねぇ…。

 

「元気でね!」

 

「おうよ!」

 

「向こうのお姉様にも、よろしく言っといて!」

 

「もちろん!」「わかったわ!」

 

 

 

「もう帰るのね」

 

「おう」

 

「もっと早く出会ってればね…」

 

「ん?」

 

「か、勘違いしないでよね!もっとちゃんと戦いたかったなって意味よ!?」

 

「…なるほど」

 

ベタ…だな。

 

「あの時は一瞬で負けちゃったからね…」

 

「そんなでもないと思うがなぁ…」

 

「私には一瞬だったの!」

 

「ははは…」

 

こっちのレミリアもツンデレなのかな…?

 

 

 

「宴会料理、手伝ってくれてありがとうね」

 

「!?…あ、こちらこそ。助かったよ」

 

そーだ、こっちの咲夜さんは、俺らんとこの咲夜さんとはちょいとだけ口調が違うんだった。

咲夜さんなのにいつものデスマス調じゃないから驚いてしまった。

 

「野菜炒め、美味しかったわ」

 

「そうかな?咲夜さんの料理、凄く美味しかったよ」

 

炎火の料理もな、と心の中で付け足す。

 

「そうかしら…」

 

「ああ。俺には炒め物くらいしか出来ないからね…もっとレパートリー増やせるように頑張るよ」

 

「頑張って!」

 

ガッツポーズをとる咲夜さん。

 

「あと…お元気で!」

 

ニコッと笑って付け足す咲夜さん。

デスマスの咲夜さんもイイが、これはこれで…!

 

「うん!」

 

 

 

このあとも、しばらくはこういった挨拶が続いた。

そしてとうとう…その時が訪れる。

 

 

 

「……いよいよお別れだな」

 

「そうだな、炎火。…………トラブルから始まったことだけど、楽しかったぜ」

 

「あぁ、俺もだぜ」

 

「私も楽しかったよ……!炎火……!妹紅……!」

 

フラン…少し涙目になってるな。あと、妹紅も。

ダメだ、このままだと泣いちまう…!

俺、涙腺緩めなんだよ……。

泣く前に…。悲しいけど、泣く前に帰ろう…。

 

「それじゃ……」

 

「ちょっと待ってくれ」

 

『?』

 

な、なんだろう…?

 

 

思わず首を傾げる。

 

すると炎火はズボンのポケットから、3つのペンダントを取り出す。ペンダントは炎の形をしている。

 

「これは、俺と妹紅から、お前達…フラン、レミリア、エスカルゴの吸血鬼にプレゼントだ。ちょっと……特殊な効果付きでな……。日除けの効果付きだ。これが、俺達2人の感謝の気持ちだ」

 

「!!……ありがとう、炎火、妹紅」

 

ダメだ、ありがとうとしか言えねぇ…。

本気で泣きそうだ。

それに、これまたとんでもないものを…。

日除けってことは…弱点克服じゃないか!

改めて異変起こす必要無くなったな。

 

「ありがとね!!」

 

「じゃあ……俺達は行くよ」

 

ああああ……寂しい寂しい寂しい…。

この1ヶ月、ずっと一緒に居たんだ。

向こうには、妹紅は居ても炎火は居ない。

それが堪らなく寂しいんだ。

 

「……あぁ!元気でな!」

 

「元気で過ごしてね!」

 

2人の言葉が終わると、紫さんがスキマを展開する。……あれが、俺達の世界に繋がってるのか。

 

最後は、やっぱり明るくいこう。

 

「じゃあな!!ここでの生活楽しかったぜ!!」

 

贅沢言うなら…もう1回炎火と戦いたかった…かな。

でも、共闘も楽しかった!

 

「ありがとうねー!!」

 

俺らは最後に一言ずつ残し、スキマの中に入った。

 

ここを離れる寂しさ…元の世界へ帰れる喜び…。

なんとも言えない気持ちに苛まれながら。




うー……やっぱ悲しいし寂しい!
俺も、書いていて楽しかったです!!
同じ話を別視点から書く…というのはかなり勉強になりました!!!!
場面想像したら泣きそうになりました…。
俺、ほんと涙腺緩いな…。
改めて、風峰虹晴さん!ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。