※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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死者葬送

まずいことになった。とんでもない大事件が発生してしまった。まさか、エスカルゴの魂が熱盛に押しやられてしまうとは。熱盛もかなり芯が強い男だったが、まさかここまでとは思わなかった。予想を遥かに上回ってしまった。こんなのは嘘。偽物。そう信じたいが、ハーレムを否定している事から、この熱盛は本物だろうと思われる。

「一夫多妻が当たり前だった平安の世の中でも、芳香一筋を貫いていたから」だ。エスカルゴとはまるで正反対だ。

 

熱盛「ふむ…少し肌寒い…。早く終わらせねば」

 

門前に来るなり、直ぐに白玉楼の門を開けて中に入り庭へまわる熱盛。

 

華扇「ちょっと、勝手に入っちゃダメでしょ!」

 

熱盛「この時間は修行中だと、記憶が私を導いています。ならば入るしかありません」

 

早足で進む熱盛に仕方なくついて行く私。奥へと進むにつれて、少年少女の元気な掛け声、老人の厳しい声が聞こえてくるようになった。

 

熱盛「やはり修行中であったか」

 

妖忌「っ…!妖舞、妖夢、一旦辞めい!」

 

はて、あんな厳格そうな老人が居たのだろうか。

いつの間にか、半人半霊が増えている。白玉楼の主は修行の風景を見ていたのか、縁側に座って、こちらを見ている。

 

妖舞「あ、父上。元の姿に戻ったんだ」

 

幽々子(違う、あれはエスカルゴ君じゃない…)

 

妖夢「エスカルゴ…じゃ、ない……?ん…?」

 

妖忌「本質を見よ、妖夢。真の気配とは肉体から発するものではなく、魂から発せられるものだ。神経を、五感を研ぎ澄ませ、感じるのだ」

 

妖夢「はいっ…!」

 

刀に手をかけて、こちらを睨むように見る妖夢。しかしそれには全く気にもかけずに、平然として口を開く熱盛。

 

熱盛「久しいの、妖忌。老けてはいても、気配ですぐに分かった」

 

妖夢「えっ……おじ…師匠のお知り合いですか?でもどうしてエスカルゴの姿で…」

 

妖忌「…儂が、今の妖舞くらいの頃に知り会った人間の男じゃ。しかし、遥か昔に死んだハズ…。

何故(なにゆえ)、妖夢の旦那の姿でここに居るのだ?」

 

熱盛「しれたこと。その妖夢に、用があるのだ」

 

妖夢「へ?」

 

熱盛「私には既に、唯一の妻がある。故に離縁の申し込みをな」

 

妖夢「え……」

 

妖忌「耳を貸すでない妖夢。これは、彼奴の意思ではなくこの男の意思で…」

 

妖夢「ゴメン、離婚とか絶対嫌なんだけど?」

 

妖忌(…言うまでもないか…)

 

熱盛「そうは言われても…私にとって一夫多妻は不誠実な男の象徴のような気がしてならない…。どうか私と別れてはくれないだろうか」

 

妖夢「私が結婚してるのはあなたじゃなくてエスカルゴだから。変な勘違いしないで気持ち悪い。斬られたい?」

 

妖夢は、ここまでズバズバと言うタイプだったのだろうか…?私が知っている妖夢ではないような気がする。宴会で見た時は、とても大人しくて、はいはいと何でも受け入れそうな印象だった。

 

熱盛「この肉体とあなたが結婚していることに、変わりはない。どうか認めて頂きたく……」

 

妖忌「もういい…!!」

 

妖夢「…師匠…?」

 

暗く低い声で呟き、腰に差した一振りの剣を抜く妖忌。とても強い力を感じる剣だ。

 

妖忌「妖夢の幸せの邪魔をするのなら…殺す」

 

言葉に込められた殺気に、思わず鳥肌が立った。妖夢も同じらしく、腕をチラ見して摩(さす)っている。

 

熱盛「…殺す?妖忌が私を?フン、一度とて私に勝った試しがあったか?」

 

妖忌「いつまでも昔の事を…。この千年と数百年もの間、儂が何もしてこなかったとでも?対してお主は目覚めたばかり。大人しく斬られろ」

 

熱盛「面白い…!」

 

妖忌「…妖夢、妖舞。幽々子様の護衛に戻れい」

 

2人「はい!」

 

私も熱盛の背後から少し下がる。というか、今のこの一連の流れで、私には全く視線が集まってはこなかった。熱盛に話全て持っていかれたような気がするが…今はそんなことはどうでもいい。

熱盛もエスカルゴの黒い剣を抜き隙の無い構えを見せる。白玉楼の庭は、一触即発の空気になる。どちらも、腰、または背中にもう一振りずつ剣を残している。

 

熱盛(物の怪の肉体とは…よもやここまで動かしやすいものだとは思わなんだ。動きが見えやすいので予測もしやすい。何と素晴らしいのだ、この物の怪の肉体…!華扇さんに、人の肉体を捨てる方法でも教われば良かったのかもしれんな…)

 

妖忌「妖夢の幸せを阻む者は、消えて無くなれ。たとえ旧知の仲と言えど斬り捨てる」

 

熱盛「仕方ない。私にはまだやる事があるというのに。20人越えとは、とんだうつけ者なのだな、この男は。真に女性の幸せを願うのなら1対1を貫くべきだろう」

 

妖忌「口を閉じろ下衆!妖夢の邪魔をするなと、言っているのだッッ!!!」

 

エスカルゴの方法を貶された妖忌は、とても老人とは思えない速度で斬り込んでいく。

 

熱盛「ふっ────!!」

 

軽く息を吐いて、剣を受け止めず、弾かず、鋭い突きをする熱盛。妖忌はそれを弾いて、すぐさま攻勢に転じた。

 

妖忌「『時空断裂斬』」

 

熱盛「っ…!?」

 

時間を止めたかのように、妖忌は熱盛の背後へと素早くまわり込んで剣を振るう。剣先は的確に翼を斬り飛ばし、鮮血を降らす。

 

熱盛「ぐああぁっっ!!…き、貴様…っ!」

 

妖忌「フン。たかだか両翼を斬られた程度で喚くとは、まだまだ青いな」

 

熱盛「なん、だと…!?」

 

妖忌「あとはどう処理したものか─────」

 

 

 

妖夢「幽々子様…。エスカルゴの方の人格は……どうしちゃったんでしょうか…」

 

幽々子「そうねぇ…熱盛とやらと来た、あの仙人もどきにでも尋問してみましょうか?まず状況を掴みたいからねぇ」

 

妖夢「…行ってきます!」

 

妖忌と熱盛の戦いを、遠目から見守っていると、主の護衛に向かったはずの妖夢が、長い方の刀を手にして私の元にやってきた。物騒な雰囲気だ。

 

妖夢「山の仙人様…ですよね?この状況の説明をお願いしたいのですが」

 

断れば、即刻首を刎ねる。銀の刃をチラつかせる妖夢からはそんな意思を感じられる。なので私は正直に、何故こうなったのかを細かく話した。

 

妖夢「幽々子様。どうやら、前世の記憶を戻した結果、前世の人格がエスカルゴの身体を支配しているらしく…」

 

幽々子「そう…やっぱりね…」

 

妖夢「やっぱり…って、分かっていたんですね。流石です幽々子様…」

 

幽々子「だとすれば、戻すのは骨が折れるわよ。どうしたものかしらね…」

 

妖夢「というと?」

 

幽々子「記憶が器に入ったことで仮の魂となり、それがエスカルゴ君の魂と溶け合ったの。元々は1つの魂だからね、熱盛を殺せばエスカルゴ君も死ぬ。水とお湯が混ざった状態なのよ」

 

妖夢「しかし、エスカルゴの肉体は不死身ですし死ぬ心配は……あれ、魂は……?」

 

幽々子「妖忌に斬れないものがあるとでも?魂を斬れば誰だって死ぬわ。魂が本体である蓬莱人もエスカルゴ君も、例外では無い。妖忌なら、ね」

 

妖夢「……溶け合っているのに、魂を斬ったら…エスカルゴまで一緒に死んでしまう…?」

 

幽々子「そこは……妖忌の手腕に掛かってるわ」

 

妖夢「そんな…。お爺ちゃん…頑張って……!」

 

 

 

妖忌「待っていろ、妖夢…。儂がすぐに、此奴を元の馬鹿者に戻してやる。…その為には……」

 

熱盛「お察しの通り、この物の怪は魂が本体だ。しかし魂を斬れば、私諸共この肉体の持ち主すら殺すことになる。それを分かっているのか?技を身に付けたとて、溶け合ったものは斬れまい?」

 

妖忌「儂に斬れぬものなど無い!!」

 

熱盛「そうか、己の力を信じて止まないのだな。仕方ない、ならば私が斬り捨ててくれよう」

 

妖忌「来い、熱盛ィ!!」

 

熱盛「応ッ!!」

 

再び、激しく火花を散らし始めた2人。どちらの剣圧も凄まじく、妖夢よりずっと強いのだな、と客観的に見ていて思った。何より、エスカルゴの肉体が純粋な剣士のような動きをしているのが、とても不思議だった。もし本人が剣を極めれば、人間の熱盛などは軽く越えるかもしれない。

 

妖忌「『時空断裂斬』!!」

 

熱盛「(背後か!)その手は喰わんぞ妖忌ィッ!」

 

熱盛は振り向きざまに剣を真一文字に振るうが、そこに妖忌の姿は無かった。

 

妖忌「もっと相手の動きを見るべきであったな。喰らえ熱盛!『死者葬送』!!」

 

頭頂部から垂直に剣を振り下ろした妖忌。しかし頭が割れて血が吹き出すなどということはなく、惚けた顔の熱盛が、ただただ立ち尽くしていた。

 

熱盛「…不覚…っ……」

 

剣を取り落として、前のめりに崩れ落ちた熱盛。すると頭から、幽霊のような白い物体が浮き出し白い粒子となって消えていった。

 

妖忌「永遠に眠れ。熱盛…」

 

どうやら熱盛は、昇天したらしい。いいや、正確には消滅が正しいのかもしれない。魂はともかく記憶はどうなったのだろう。今の私には、それを知る由もない。

 

華扇「あっ…」

 

エスカルゴの肉体を運ぼうと近寄る私だったが、妖忌に先を越されてしまう。

 

妖忌「全く……世話の焼ける婿じゃの……。ま、此奴は無辜じゃ、何も言わないでおくか…」

 

剣を鞘に納めてやり、エスカルゴの肉体を背負う妖忌の元に、扇子で口元を隠しながら、白玉楼の主と妖夢、彼女の息子がやって来た。

 

幽々子「あらあら妖忌、婿と無辜って…駄洒落?うふふっ、あなたらしくないわねぇ♪」

 

妖忌「っ…お恥ずかしい限りです…///」

 

幽々子「…仙人さん?妖夢と一緒に、彼の看病をして下さるかしら?…嫌とは言わないわよね?」

 

華扇「ええ。お手伝いさせて頂きます」

 

妖夢「こんなや…私1人で看病くらい出来ますよ幽々子様」

 

幽々子「協調性を身に付けるいい修行だわ♪」

 

妖夢「う…」

 

その後私は、妖夢に睨まれながら、協力して彼の看病を続けた。その日の晩、彼は何とか目覚め、私と妖夢は事情を説明した。どうやら熱盛の記憶などは完全に失われたようで、エスカルゴは少し残念がっていたが、妖夢が「忘れた方がいい」と彼を説得すると、納得してくれたようだった。

しかし、どこか彼の表情は浮かないものだった。




覚醒させたいキャラあと2人いる。イラストでもあればイメージつきやすいんだが無いんだよな。もしかして誰も考えた事ないのかな。だとしたらちと嬉しいかも。(そのキャラは原作キャラ)
あと〇〇〇ももう一段階覚醒させたいけどあんまそっちは知らないんだよなぁ…調べてもそんなにアレだったし…。(こっちも原作キャラ)

ぶっちゃけると、エスカルゴってもう、ほとんど覚醒し切ってるんだよね。神形態は、普段は雷神形態だけど、 (力借りれば) 創造神形態になれるし何なら祟り神形態にもなれる。諏訪子形態…(笑)
神奈子様なら風神形態になるかな。茨歌仙では、風の神を名乗ってたしね。
へカーティアは…よくわからん。

ていうか霊夢、サラッと凄いことやってるよね。
鈴奈庵7巻?でお祓い棒で空間に切り込み入れて屋根の上にいるゆかりんの方に移動したじゃん。憑依華でも、スキマ開いて卒塔婆を飛ばして攻撃できるし。何なの?霊夢もスキマ使えるの?ww
あれ、前に言ったっけ。まぁいいや、再掲!!w

それとこれまた超絶今更なんだけども、幻想郷の時代的には、銭とか厘とか使われてるんだよね。1円でも高いって時代なんだよね。
この世界線では、普通に円です。(俺の宇宙では音が鳴る並感)



書きながら色々調べていった結果、エスカルゴは複数愛者(ポリアモリスト)である事が判明。
詳しくは「複数愛者」で検索検索ゥ!

浮気や不倫と違う3つの理由
───隠れて行われる浮気や不倫と、合意の上で複数の人と関係を結ぶポリアモリーは、一体何が決定的に違うのでしょうか?

大別して3つあります。1つ目は、罪悪感からの解放です。浮気や不倫の場合、パートナーに嘘をつくことになって、罪悪感が生じてしまいます。一方、ポリアモリーはパートナーの合意があるので、罪悪感を遠ざけることができます。実際、浮気や不倫の経験のなかで心苦しさを感じていたという方が、心を痛めずに人を愛したいと考え、ポリアモリーを選択するに至ったという話はよく耳にしますね。

2つ目は、信頼関係に関して。大切な人だからこそ包み隠すことなく本心をみせたい、と考えるポリアモリストは少なくありません。複数の人を愛している(愛する可能性がある)「ありのままの自分」を受け入れてもらうことからこそできる信頼関係は、相手や自分の気持ちに嘘をついている状態でできる信頼関係とは違うものだと思います。

3つ目は、配慮のあり方です。浮気や不倫をパートナーに告げない理由の一つは、事実を知らせて相手を傷つけたくないからでしょう。それはある意味、配慮でも優しさでもあります。他方、ポリアモリストの場合は、相手や自分がどんなことで傷つくのかを互いに伝え、ケアします。ポリアモリーには、相手や自分の痛みに寄り添いながら、臨機応変に対応していく配慮がみられます。

このように、全員が状況を知っているか否かでは自分の心の状態も信頼関係も、配慮のあり方も、変わってくるのです。

複数人と同時に性愛関係を築く「ポリアモリー」
とは?浮気や不倫と異なる3つの理由
から引用しました。かなり当てはまってません?その心情がちゃんと描写できてるかは兎も角…。


もひとつ、活動報告でアンケ取ってます。
今度は2択です。
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