フラン「えええぇぇいっっ!!」
カルゴ「ハァァァァッ!」
俺とフランが参加すると、戦況は一気にこちらに有利になった。長年組んでいるだけあって、即席同盟の2人の事は、3人ですぐ追い詰められた。こちらは、俺&フラン&霊夢vs夢月&母さんで、向こうの戦いは魔理沙vs幻月&夢子だ。はやめにこちらを片付け、皆で魔理沙の援護に行かねば。
フラン「禁弾『スターボウブレイク』!!」
フランが超高密度な弾幕を展開すれば、母さんは壁を創造してそれを受け止めようとする。しかし俺はそんな流れをこれまでに沢山見てきたので、攻撃力の高いフランの弾幕を利用するため、壁は俺が破壊する。
カルゴ「禁弾『降り注ぐ厄雷』!!」
フランの弾幕が届く前に、大量の槍を降らせて、母さんの創造した壁を粉砕する。場所を狙えば、破壊的な弾幕だって使いようだ。そして霊夢は、壁が破壊された際に出た土煙を煙幕のように利用して、フランの弾幕に紛れて2人に突撃する。
霊夢(チッ…槍が残ってるッ!…けど、このまま行くわよ…!)
カルゴ「やべっ」
霊夢の向かう先に槍が残っているのを見た俺は、急いでそれを解除する。フランの弾幕だけならば消す必要は無く、寧ろ相手が進んできた時の為に壁として利用できたが…。しかしこれも、勝負を早くつけたがる霊夢らしくて良い。
夢月「がッ…!?」
風圧で煙を晴らしながら突き進んでいき、かなり強い掌底をおみまいすると、夢月は酷く苦しげな声を漏らした。フランはしっかりと目標を狙っているらしく、スターボウブレイクは霊夢には全く当たっていない。
霊夢「ぶっ飛ばしてあげるから、覚悟なさい!!宝具『陰陽飛鳥井』!!」
掌底をしたその手から、ギュルギュルと勢いよく回転する、水色と白の陰陽玉を模した巨大な弾が飛び出して、夢月を彼方に吹き飛ばした。
カルゴ「ヒュ〜ッ、やるねぇ」
神綺「くっ…流石ね霊夢ちゃん…!まさか、あの夢月ちゃんをこんなに早く倒しちゃうなんて…」
霊夢「伊達に博麗の巫女やってないわ。今度は、あんたをぶっ飛ばしてあげる!」
母さんに突撃しようと体勢を低くする霊夢の前に炎の大剣を振りかざして妨害するフラン。
フラン「だーめっ♪ 次は私達がヤるの!ねっ♪」
カルゴ「おうよ!」
霊夢「…あっそ。早くしてよね。魔理沙の援護、行ってくる」
フラン「はーい!」
バシュンッと残像が見えるほどの勢いで、その場から飛び立ち、幻月、夢子と戦う魔理沙の元へと急行した。そんな霊夢を見送り、俺も雷の大剣を装備した。
カルゴ「っし、キメっか!」
フラン「うんッ!!」
手を繋いだ俺とフランは、声を揃えて複合スペルの詠唱をする。
カルフラ「絶剣『
霊夢に合流した時のように、剣を真横に構えて、境内中に風が行き渡るほどに猛回転する。そして母さんの発射する弾幕を消しながら、竜巻の様に少しずつ移動し、徐々に接近していく。当然、周囲には雷と炎の弾幕もばら撒いている。
フラン「もっと速くっ…!」
カルゴ「もっと強くっ…!」
神綺「風が凄いわね…。でもね、そんなゆっくりじゃ、不意打ちでもなければ当たらないわよ♪」
フラン「エスカルゴ!せーので…っ!」
カルゴ「おーよ!せぇぇぇ…のッ!!」
タイミングをピッタリ合わせ、自分で持っている剣を一回り……二回りほどサイズアップさせて、少し離れた所にいた母さんを、雷の剣と炎の剣で交互に切り刻む。
神綺「うっっ………イタッ…アツツッ…っ!!」
タイミングを揃えたのは、どちらか片方が大きくすると、回転のバランスを崩してしまうからだ。アンバランスなコマを回しても長持ちしないのと同じ理屈である。重心がブレてはいけないのだ。
サイズアップする割合もバラバラではダメだが、俺とフランだったら示し合わせなくてもイける。伊達に長年組んでいない。
フラン「あぅぁ〜…目ぇ回ってきたかも…」
カルゴ「俺も゙…あ、腹おかしくなってきた…。そろそろ止まるか…」
フラン「うん…」
大剣も同時に消して、踵で急ブレーキをかけた。
この程度のことはもう、声掛けなんていらない。
フラン「うー…ちょっと気持ち悪いかも…」
カルゴ「おいおい、大丈夫か…?」
口元を押さえるフランの背中を、ゆっくり優しくさすってやると、ぽふっ…と体を預けてくれた。
フラン「ちゅー…して?そうすれば気持ち悪いの治まるから…♡」
カルゴ「
地面に膝をついて痺れている部分を押さえている母さんを目の前にして、フランと目線を合わせ、キス待ち顔の彼女に、優しく唇を重ねた。やはりぷにぷにしていて、とても心地良い。
近くで霊夢と魔理沙が幻月と夢子と戦っているがそんな事はお構い無しである。
フラン「…ありがとっ…大好き♡」
カルゴ「俺も♪」
小悪魔的な笑みを浮かべて、ギュッと抱き締めてくれる彼女に、俺も抱き締め返す。甘い体臭に、ちょっぴり汗の匂いが混ざっている。悪くない。
神綺「んもう…お母さんが目の前で見てるのに、カルちゃんったら大胆ねぇ♡」
カルゴ「…降参して、母さん。勝ち目は無いぜ。霊夢には誰も勝てない」
神綺「ええ、私はもう降参するわ。あんまり体が動かないからね。夢子ちゃんは、まだ残っているけどね♪」
カルゴ「そっちは霊夢と魔理沙に任せようかな」
フラン「じゃあ、私達は戦線離脱しちゃおーよ♪いっぱい暴れたら、満足しちゃったし!」
カルゴ「おっそうだな。…あぁでも、中途半端はあんま好かないなぁ…」
フラン「んー……じゃあさ、私応援してるから、エスカルゴは戦って♪」
カルゴ「よしきた!」
すると、すぐに観客の方へと戻って、フォーオブアカインドにより4人に分身したフラン。可愛い声が四重になって聞こえてくる。
フラン達「頑張れーっ!エスカルゴー!!」
カルゴ「おうよぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!俺ぇ、頑張るぞぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!!!!!!!」
幻想郷中に響き渡るかと思う程の大声量で叫んで自分を奮い立たせて、両手に剣を持つ夢子に思い切り突進する。
夢子「────ッ!!」
カルゴ「無駄無駄無駄無駄ァッッ!!!」
剣を振る夢子だが、レイピアのように細い剣は、俺に当たるなりすぐに折れてしまい、タックルをモロに喰らってしまった。
霊夢「遅いわよ、いつまでイチャついてんの?」
カルゴ「悪ぃ悪ぃ、つい楽しんじまってよ♪」
その返事を聞き、はぁ、と1つ溜め息をついた。私のいるところでは他の女とイチャつかないでと言わんばかりのその態度に、思わずニンマリと頬が緩んでしまうが、そんな気持ちを振り払って、夢子へと視線を移す。
夢子「っっ…流石です、坊っちゃん…生身で私の剣を折ってしまわれるとは……。しかし私の力はまだ残っていますよ…!」
カルゴ「それはいいが、もう退場してもらうぜ!獄雷『Deadly Thunder』!!」
夢子「まずい……きゃあぁっ!!」
地面に魔力を流し、魔法陣を描く。夢子はそれを切り刻もうと剣を振るうが、弾かれて倒れ込んでしまった。
魔理沙「なんだ、見えない壁か!?」
カルゴ「いや、ただ感電しただけ。この魔法陣もかなり強い電気を帯びてるから」
魔理沙「なるほd…うわぁっ!!」
話していると、幻月の放った弾幕が魔理沙狙って飛んできたので、慌てて回避した魔理沙。幻月は俺の事は狙っていないらしく、地面に魔力を流している間も何もしてこなかった。
夢子「まずいですね、これは…」
カルゴ「大丈夫、気絶で済む程度に調整してあるからさ。それとも強めがいい?」
夢子「…参りました。降参致します」
カルゴ「ならこの雷は─────」
パチンと指を鳴らすと、間欠泉のように勢いよく吹き出した太くて赤黒い雷は、マスパと陰陽玉を避けている最中の幻月に直進していった。
幻月「えっ?ちょ、待…ぎゃあああああっ……」
地面に叩きつけられた幻月。彼女の服は少しだけ焦げているが、本人はあまりダメージを受けてはいない様子だ。
霊夢「あー!ちょっと、獲物横取りしないでよ!こいつは私の獲物よ!」
カルゴ「いーや、お前らの相手は俺だぜ。次は、俺が霊夢達を倒してやんよ!」
霊夢「へぇ…!」
魔理沙「言ったな?言ったな!?よし、ぶち倒すから覚悟しやがれッ!!」
その後、善戦はしたものの、やはり霊夢と魔理沙から滅多打ちにされてしまった。なんというか、流石長年組んでいるだけのことはあるなと、この身に刻み込まれ、思い知らされた。しかし、次は誰かと組んでこの2人に挑んでみたい、とあまり懲りていない俺であった─────。
始原のビート 〜 Pristine Beatの強者感好き……。バックで鳴ってるドンドンって太鼓の音ヤバい!
節分や事八日、布都の日には間に合わなかったがバレンタインには間に合ったぞぉぉ…!