カルゴ「おーっす、来たぜー!」
博麗神社に到着した俺は、真っ直ぐ中に向かって元気に襖を開けた。そこには、首に赤いリボンを巻いた霊夢と、チョコを持つ霊愛と霊麗が居た。霊夢と霊愛は照れながら、霊麗は普段通りにニコニコと微笑みながら俺を待ち構えていた。
霊麗「お父さん、チョコ作ってみたよ♪」
カルゴ「サンキュ♪」
霊麗「そうだ、溶けちゃうから今すぐ食べてね?そんなに丁寧に包装してないからさー」
カルゴ「あ…やっぱ今すぐ?」
霊麗「お腹いっぱいなら私食べるけど〜?」
カルゴ「ううん、今食べるよ。いただきまーす」
銀紙らしい包装を剥がすと、大きなチョコが顔を出した。直に包んだらしい。表面には、ピンクのチョコペンでメッセージが書かれている。
カルゴ「『お父さん大好き♡』か…嬉しいなぁ。ハートマーク付きか」
霊愛(マジか)
霊麗「巫月お姉ちゃんとは違う意味で、だよ?」
カルゴ「そらそーだ…。もし同じ意味だったら、霊夢に説得してもらうところだ。んっ、美味ぇ」
霊麗「良かった。何の変哲もないチョコだけど」
霊夢「説教は私任せ?ひっどいわねぇ…。ほら、霊愛もチョコ渡しなさいよ」
霊愛「…ん……///」
霊夢に促されると、顔を背けながらチョコを差し出してきた霊愛。ツンツンな娘だが、デレばかりよりもある意味楽しいかもしれない。とはいえ、このままずっと…というのはどうだろう。いつの日か霊愛が少し丸くなってくれるように祈ろう。
カルゴ「『いつもありがとう』…か。うんうん、良いねぇ♪」
霊愛「…何書こうとかあんまり考えてない…」
カルゴ「なに、そんな考える必要なんざねーさ。こういうさり気ない一言でも、嬉しいもんだぜ?ありがとな、霊愛♪」
霊愛「別にっ…そんなん言わなくても…///」
巫女服の袖で赤くなった顔を隠す。やはり霊愛はツンデレなのだろうか。押しすぎては反発されるので、程よく押すのがいいのかもしれない。いやそれより、娘を堕とす方法なんて考えてどうするつもりだろう?
カルゴ「やっぱチョコは美味しいなぁ」
霊夢「チョコもイイけど…私の事も…食べて♪」
カルゴ「本日2人目、か」
霊夢「…輝夜ね?」
カルゴ「流石だな。当たってるよ」
霊夢「鈴仙は恥ずかしがって言わなそうだから。今日これから、何人もコレ言うと思うわ。まさかヘバッたりしないでしょうね?」
カルゴ「フフッ…俺の心配よりも、自分の心配をしたらどうだ?まさか、俺よりも先にへバッたりしないよな?」
霊夢「…弾幕ごっこなら兎も角…コッチは多分、私が先にへバるかも……///」
カルゴ「そりゃ残念。まぁ、早く
霊愛「ソレは寝室でお願いね?」
霊麗「あと防音も忘れずにね」
カルゴ「分かってるさ」
霊愛「いつも忘れてるから言ってるんだけどね」
カルゴ「いつも忘れてたかな…」
霊夢「ほーら、皆が来る前に終わらせましょっ♪
作りましょ?…さ・ん・に・ん・め♡」
カルゴ「へへっ…次は男子が良いなぁ♪」
霊夢「私も♪」
デレデ霊夢と共に、その後しばらく寝室に籠り…霊愛から「皆集まってきた」と聞くまで、長々と身体を重ね続けていた。体感時間でおよそ1時間程度だったと思う。これくらいでは、俺も霊夢もバテたりはしなかったが。
カルゴ「ん〜…気持ち良かったぁ♪」
霊夢「今夜、続きお願いね♡」
カルゴ「分かってるさ♪」
外に出ると、多くの友人、彼女、嫁達が境内にて集合している様子が見てとれた。皆一様に手には何かを持っている。
一番にこちらにやってきたのは、慧音と妹紅だ。慧音が持っているのはフォークとマシュマロで、妹紅が持っているのは、溶かしたチョコが入っているボウルである。ホコリ防止のためか、ボウルには透明なラップが掛けられている。
にゅーくれらっぷ…だろうか?
慧音「ハッピーバレンタインだな。ディップして食べるお菓子を持ってきたぞ。ほら、妹紅も」
妹紅「うん…。けど、何だか恥ずかしいな…///」
カルゴ「妹紅もくれるのか?マジか、嬉しいな」
妹紅「ほら…完全憑依とか、魔界の異変とかさ…色々世話になったから、そのお礼……みたいな…感じ、かな…///」
慧音「私と妹紅の、2つで1つのプレゼントだ。受け取って…くれるか?」
カルゴ「勿論!有難く受け取らせてもらうぜっ!慧音が持ってるのはマシュマロと…なんだ?形はマシュマロと同じようだが色が違うな…」
慧音「チーズだ」
カルゴ「おぉ、チーズか。チョコに合うかな?」
慧音「試しに食べてみたが、予想より合う」
カルゴ「ほほう…!」
チーズにフォークを刺して、チョコにつけて食べようとすると、傍に弦月姫がやってきた。普段は俺が誰かと話していると空気を読み割り込まない弦月姫だが、何か思う事があったらしい。
弦月姫「慧音さん?お父様は、チーズが苦手なのですよ?」
慧音「えっ、そうなのか?」
カルゴ「余計な事を言うな弦月姫…。しかも少し違うし…」
弦月姫「えっ」
カルゴ「俺が苦手なのは、チーズ臭いチーズだ。チーズケーキみたいにモロにチーズの匂いがするのが苦手なのであって、チーズは苦手じゃない。チーズチーズ言っててゴッチャになってきたが、匂いがしない、もしくは弱ければ大丈夫だ」
弦月姫「あうぅ…」
その瞬間、時が止まった。弦月姫が驚いている事からして、弦月姫の仕業ではない。咲夜さんだ。
咲夜「全く…勝手に離れて茶々入れに行ったのに逆に恥をかくとは、一体どういう事かしら?」
弦月姫「申し訳ありません…」
咲夜「大体ね、チーズそのものが苦手ならカルボナーラがお好きなワケが無いでしょう?あれは、チーズ系のクリームがたっぷりなんだから」
弦月姫「うぅ…」
咲夜「お嬢様方のように粉チーズを足さないのはチーズの
弦月姫「はい…申し訳ありませんでした…」
咲夜「帰ったら説教よ。軽率に判断して、行動を取った自分を恨みなさい」
弦月姫「はい…」
小さく頷く弦月姫の声は、もう消え入りそうだ。何もここまで追い打ちをかけなくても…とは思う俺だが、咲夜さんの説教は効くので今回は擁護を見送らせてもらった。
しかし、弦月姫に悪気は無いのだ。仕方ない。
カルゴ「大丈夫だ弦月姫、咲夜さんの説教くらい直ぐに乗り越えられる」
弦月姫「…はい…」
カルゴ「ほら、もう戻りなさい。後は任せろ」
弦月姫「わかりました…。……あの、お父様…」
カルゴ「ん?」
弦月姫「私も準備しましたのでっ…あとで是非、食べて下さいっ!」
カルゴ「おう、そうさせてもらうぜ♪」
弦月姫がレミリア達の方へと戻ると、咲夜さんが能力を解除して、ワイワイガヤガヤとした喧騒が耳に突き刺さるようになった。今年は、お返しがとんでもない事になりそうだ。そもそも返す人を全員覚えられるかどうか…。
慧音「あれ、弦月姫は…?」
カルゴ「あぁ、もう戻ったよ」
慧音「そうなのか。本当に、チーズの方は大丈夫なのか?無理しなくていいんだぞ?もしダメなら私や妹紅が食べる」
妹紅「そうだぞ、私にも食べさせろ」
慧音「え?」
妹紅「ん?」
カルゴ「ははっ…そうだな、沢山あるんだし俺達3人で食べようぜ。フォークなら創るからさ」
慧音「じゃあ…少しだけ頂こうかな…」
妹紅「へへっ、やったなぁっ!それじゃあ早速、いただきまーすっ!」
カルゴ「元から食べるつもりだったろ?こっちに来る時も目がお菓子見てたし」
妹紅「ゲッ、マジか…。あぁ、もし独り占めするつもりだったら横取りしてたな」
慧音「いや、独り占めも何もこのお菓子は元からエスカルゴにプレゼントするものなんだがな…」
それから、妹紅と慧音と俺は、3人並んで縁側でお菓子を食べた。半分は妹紅に食べられてしまったが、中々に楽しむことは出来た。
そして今度は、皆が俺を見て照れる中で、とある2人が縁側に座る俺の元にやってきた。
華扇「エスカルゴさん、先日はどうも」
カルゴ「お、華扇さん。…と…」
芳香「私も居るよエスカルゴさーん!」
カルゴ「やぁ。どうしたの?」
芳香「惚けちゃダメだよ〜?今日ってことはぁ、用は1つしか無いじゃん?ほい、プレゼント!」
そう言って差し出したのは、2本のみたらし団子である。反対の手には同じ物を2本持っている。華扇さんはと言うと、同じくみたらし団子だ。
みたらしずくしである。
芳香「一緒に食べよ!華扇もっ!」
カルゴ「そだな、食べるか」
華扇「では私も…。お隣、失礼しますね」
そうして、3人で並んでみたらし団子を食べていると、そういった空気を読まない軽いノリのある人物が、俺達の空気を壊すように入ってきた。
??「来たぞエスカルゴよ!!」
カルゴ「MGMG……ん?おー、布都じゃんか、どしたんだ?」
友人…というか、仲がいいと勝手に思っている、尸解仙の女子。物部布都である。明るくて、少し天然も入っていて、話しててとても楽しい人物の1人である。と言っても、会えば話し、戦って、少し遊ぶ程度の仲だ。お互いに、わざわざ会いに行くような事は無い。
布都「土産じゃ!今朝天狗の新聞で見たのだが、今日は友や想い人に菓子類を贈る日らしいではないか!」
カルゴ「布都って新聞読むのか……」
布都「着火にも使えるからのう!」
カルゴ「えぇー…」
布都「という訳で、ほれ!お主の好きなみたらし団子じゃ!人里で、ていくおふで買ってきたぞ!我に感謝するがいい!」
腰に手を当ててドヤる布都。何故だか、布都にはドヤ顔が似合うと思う。それより、またみたらし団子らしい。参った。あまりに腹が膨れすぎた。
カルゴ「あぁ、ありがとな。…あと、テイクオフじゃなくてテイクアウトじゃない?」
布都「おお、それじゃそれ!まぁ、細かいことは気にするな!ハッハッハ!」
カルゴ「ま、伝わるからいいけど」
布都「そうとも!」
芳香「伝わんなかったですよ〜」
布都「なぬっ!?」
芳香「ていくおふ?って何?」
カルゴ「離陸。飛び立つってこと」
芳香「テイクアウトは?」
カルゴ「大まかな意味合いとしては持ち帰り」
芳香「全然違うじゃん」
布都「おぉう、何じゃこの娘は!墓地のゾンビに似た容姿をしおってからに!我に歯向かうか!」
芳香「えぇっ、あなたも私を知ってるの!?」
布都「…ん?」
芳香「キョンシーってやつだったらしいんだよね私。でもその時の記憶は無くって…」
布都「うっそだー!我にそんな虚言が通じるか!あの時の恨み、晴らさでおくべきか!!散歩中の我がお主に噛まれゾンビに成りかけたあの事件、忘れたとは言わさんぞ!!」
芳香「忘れた」
布都「よろしい、皿にして割ってくれよう!!」
カルゴ「まーまー!落ち着け落ち着け。あのな、マジであの頃の記憶はねーのよ。芳香、俺の事も忘れてたくらいだからな?」
布都「だがあの時の苦しみったらなかったぞ…!いくらお主が止めても、我は止まらんぞ!」
カルゴ「ほー…」
右手のひらを返し、空に向け、バチバチッと強い電気を発する。すると、布都の顔色が変わった。
布都「うわーん、またそうやって我を脅すぅー!それは痛いんじゃああ、屠自古の上位互換めー!腹いせに、みたらし団子を全て食うてやるー!」
カルゴ「悪いが、一度貰ったものは俺のものだ。まぁくれた手前、分けはするが全部はやれんな。どうする?大人しく一緒に食べるか、帰るか……消し炭にされるか」
布都「よし、我も食べる!こんな事もあろうかと10串も買ってきたのだぞ?ハッハッハ!お主らも有難く食べるがいい!」
みたらし団子の串を、ナイフを装備する咲夜さんのように指の間に挟んで持ち、華扇と芳香にも、自慢するように振りかざす。
華扇「あ、結構です」
布都「なぬっ!?」
芳香「というかみたらし団子って被ってるし…」
布都「はうっ!?」
カルゴ「流石の俺も10本はキツイ」
布都「うおぉぉぉ!!そうじゃ、我の馬鹿ぁ〜!ただ単に買いすぎたんじゃああああああ!!」
カルゴ「浮かれたんだな…」
布都「いべんとでいとやらは珍しいからのう…。ついつい浮かれてしまったんじゃ…」
カルゴ「布都らしい」
芳香(元気な人だなぁ…)
華扇(そういえば、完全憑依の時もここまでではないにしてもかなり浮かれてたわね…)
布都「おっそうじゃ!いべんとと言えばのう!」
その後しばらく、布都の長い話に付き合わされた俺と芳香、華扇であった………。
彼女などが居ない和風勢からは、「エスカルゴはみたらし団子好き」という認識です。星蓮船組や神霊廟組です。
この前、アンケ集計の発表したじゃないですか。
その後も幾つか票が増えましてね、順位が見事に入れ替わりましたので改めて報告します。
Before
1位:射命丸文
2位:紅美鈴
3位:霊烏路空&古明地さとり
3位:稀神サグメ
5位:八雲紫
6位:純孤
After
1位:射命丸文
2位:紅美鈴
3位:八雲紫
4位:霊烏路空&古明地さとり
4位:稀神サグメ
6位:純孤
紫、お空&さとり、サグメは1票ずつくらいしか差がなかったので、たった2、3票でこう大きく変わったのです( ˊᵕˋ ;)
ゆかりーん!ゆ、ゆーっ、ユアアーッ!!ユアーッ!!
今日のワンドロは諏訪子と早苗なのかぁ〜〜〜。
まったく、ちんち〇をイライラさせるのが上手い奴らだ……(フリーザのコラ画像の台詞です)