※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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彼女に一目…

「じゃ、行ってくる」

 

「やっぱり私も〜…」

 

「ダメよフラン。エスカルゴの邪魔しないの」

 

「ぶ〜…」

 

「また後で迎えくるから。な?」

 

「うん…」

 

「じゃ、行ってくる」

 

「うん」

 

「気を付けてね」

 

「ああ」

 

バシュッ

 

朝イチで…診療所を開く前に、鈴仙に会いに行くことにした。やはり、仕事中に行くと迷惑だしな。

 

もちろん、首にはペンダントがある。

 

そして…何故フランのことを迎えに来る、と言ったのかというと…。既に朝刊で俺らの帰還を知らせてもらったとは言え、やはり世話になってる人らには直接言いに行きたいからだ。

 

「鈴仙……心配させちゃったかな…」

 

お家デート、サボっちゃったもんな…。

 

ビュオオオオオオオオ…

 

傘無しでここまでのスピード出せるのは夜だけだったのに…やっぱアイツすげぇや。感謝しかねぇよ。

 

 

 

ほとんど限界まで飛ばしたので、今までで一番早く永遠亭に到着した。

 

スタッ…

 

「ふぅ……」

 

ちょっと疲れたな。

 

「ウサッ!?」

 

!?

 

「おっ!てゐ!」

 

懐かし…くないな。ほぼ毎日会ってたしな。

 

「エスカルゴウサァァァァ!!」

 

指さして大声を出すてゐ。

 

「久しぶりだな!」

 

「鈴仙に会いに来たウサね、呼んでくるウサッ!」

 

「お、おう!」

 

気が利くな…。

あー…はよ会いたい…。

 

 

 

数分後

 

ガララッ

 

「!」

 

「エスカルゴぉ!!!」

 

「鈴仙!」

 

ああ…元気そうで良かった…。

 

「会いたかった!」

 

ギュッ…

 

「俺も会いたかったよ…」

 

「うっ…ひっく…」

 

「泣くな泣くな…」

 

「フランちゃんは?」グスッ…

 

「置いてきた。まぁこれから挨拶回りするけどな」

 

「そう…。あら?首に…」

 

「ああ…このペンダントか?」

 

「うん…」

 

「向こうの世界で出来た友達から貰ったんだ」

 

「へぇ…。似合ってるわよ♪」

 

「へへ、そうか」

 

ふふふ…似合ってると言われて素直に嬉しいぜ。

 

「うん!…傘は?」

 

「このペンダントな、日除け効果があってな。もう傘は要らない」

 

「そうなんだ!凄いわね!」

 

「だろ?まぁ、これのことも含めて、今日の新聞に載ってるから。…永琳先生は?」

 

「お師匠様?今新聞読んでるわ」

 

「そ、そっか。なら邪魔しない方が良いかな」

 

「うーん…少しなら大丈夫よ、きっと!」

 

「お、おう…」

 

「お師匠様〜、エスカルゴ来ました!」

 

中に呼びかける鈴仙。

 

「あら!今行くわ!」

 

あ、俺が行くんじゃなくて来てもらうのな。

 

タタタタ…

 

来た。

 

「久しぶりね!」

 

「ええ、お久しぶりです」

 

「エスカルゴが行方不明になってから、ウドンゲったら食欲がなくなってね…私の薬で健康を維持してたのよ?」

 

「えっ」

 

「お、お師匠様っ(汗)」

 

「そ、そんな…」

 

「でも、帰ってきたからその必要は無いわね!」

 

「え、ええ!そうです!」

 

「心配…かけたな」

 

「うん…」

 

「あら…時間だわ。申し訳ないけど、そろそろ診療所開けるから…ごめんね、また今度ゆっくり来てね」

 

「は、はい」

 

「ごめんねエスカルゴ…」

 

「いや、仕事だし仕方ない」

 

「じゃ………んっ♪」

 

チュッ…

 

「ん………」

 

「また、月曜ね!その時にお家デートしよ!」

 

「ああ。…すまなかったな」

 

「もう大丈夫よっ!じゃあね!」

 

「…ああ」

 

ガララッ…

 

「はぁ…」

 

やっぱ仕事だったか…忙しい所悪かったな…。

 

「……さ、帰るか」

 

バシュッ

 

再び飛び立つ。

 

ビュオオオオオオオオ……

 

短い時間ではあったが、鈴仙に会えて良かった。

 

さて、次はフランと「ただいま巡り」だ。

ま、世話になってる人に帰ってきたことを直接言いに行くってだけなんだがな。

 

行く予定があるのは、博麗神社、妖怪の山、あとは…うーん…魔理沙の住まいがわからねぇな。

途中で会えたらいいな。

霊夢とにとりと魔理沙には直接言っておきたいんだ。

普段特に世話になってるから。

 

 

 

「ただいま」

 

「おかえりー!」「早かったわね」

 

「まぁな。傘が無いとトバせるからな」

 

「そうね」

 

「じゃ、次は挨拶巡りね!」

 

「そうだな」

 

「ねぇ、私といつ戦ってくれるの?」

 

「挨拶巡り終わってから?」

 

「…どこに行くの?」

 

「博麗神社と妖怪の山」

 

「バッ…!どちらもここから遠いじゃない!特に妖怪の山!」

 

「大丈夫大丈夫。今だって1時間足らずで帰ってきただろう?」

 

「う〜…。どうしてもって言うなら、私と咲夜を倒してから行きなさい!」

 

「…それ、先に私と戦えと。てか咲夜さん巻き込むなよ…」

 

「ふふふっ、お姉様、少しでもエスカルゴの戦い方を見たいんでしょ?」

 

「そうよ?」

 

あっさり認めたし…。

 

「良いよ。先に戦おう」

 

「一瞬で倒せるもんね♪」

 

「一瞬かどうかは分からないけど…」

 

「咲夜!」

 

「はい」

 

わっ、また急に!

 

「先にエスカルゴと戦いなさい」

 

「…わかりました」

 

「咲夜さんともやるのか…」

 

「当然よ。さ、行きましょ」

 

「…おう」

 

 

 

 

「さ、やりましょ」

 

「まずはお前じゃなくて咲夜さんだがな」

 

「一々うっさい!咲夜、やってしまいなさい!」

 

「…はい」

 

咲夜さんとの戦闘は、まずは防御が必須だ。

時間止めたら…大量のナイフを放ってくるだろう。

 

「行きます」

 

「ええ、どうぞ」

 

行きます宣言…いつに無くやる気だな咲夜さん…。

悪いが、早く終わらせたい。

即決着をつけさせてもらうぜ。

 

「雷鎧『サン………」

 

「いや、待ちなさい!」

 

『え?』

 

俺と咲夜さんは同時にレミリアを見る。

 

「なに?」

 

「フランと力合わせて…って言ってたわよね」

 

「ああ」「うん」

 

「それを見せてくれないかしら?」

 

「でも…」

 

「わかったわ!」

 

「!」

 

「やりましょ、エスカルゴ!」

 

「…わかった」

 

もっと早く言って欲しかったな。

 

こうして、俺・フランvs咲夜さん となった。

 

「行きましょ、エスカルゴ!」

 

「ああ!即終わらせる!」

 

「うん!」

 

「させませんっ!ハッ!」

 

咲夜さんがナイフを投げてくる。

3本程投げたように見えたのだが、一瞬で数を増す。

 

「せぇぇのぉぉ!」

 

『狂恋「狂おしいカップル」!!』

 

「!?」

 

ババババババババッッ

 

「なっ…なんて密度なの…」

 

咲夜さんのナイフをほぼ全て相殺し…

 

「っ…!うっ…あああああ!!」

 

ダァァン!

 

咲夜さんは全身に被弾、壁に叩きつけられる。

 

「くっ…強…い…」

 

バタン…

 

気絶してしまった。

 

「どう?お姉様♪これが私たちの力よ♪」

 

「ふ…ふん…あ、あれくらい……」カタカタ…

 

「レミリア、膝が笑ってるぜ」

 

「!…良いから、次よ!私と戦いなさい!」

 

「わかってる…よっ…と」

 

咲夜さんを安全なところに運ぶ。

 

「よしっ…」

 

「来なさい!」

 

「エスカルゴ〜、一瞬で決めちゃえ〜!」

 

「…頑張る!」

 

ピキッ…

 

「一瞬一瞬うるさいわねぇ!私が一瞬でやられるわけないでしょう!?フラン!合図お願い!」

 

「わかったわ♪じゃー始めるよー。3…」

 

よし…やるか。

 

「2…」

 

深呼吸っと…。

 

「1…」

 

『0!!』

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」

 

武器大では無く、特大の…投げる用のを作る。

 

「なら俺も!雷武器『雷槍』!」

 

心許ないから…。

 

「『エスカルゴ・グングニル』!!」

 

「グングニルですって!?」

 

「ああ!レミリアのを真似させてもらったぜ!」

 

「生意気ねぇ!ハァァァァ!」

 

ブオッ…

 

投げてきた。俺も!

 

「フンッ!」

 

バチィィッ…

 

2つのグングニルは空中衝突。

しばらく拮抗し……

 

バァァァァン!

 

弾けた。

 

「チッ!」

 

突っ込んで来た。わかってたさ。

このまま正面から受け止めて─────。

 

『攻撃が単調かもね。もっと多彩な技も使えるはずでしょうから…まぁ、頭を使いなさい』

 

別れ際の、幽香さんの言葉が頭をよぎる。

咄嗟ではあるが…やってやる!!

 

「これならどうだぁ!!」

 

両手を掲げ、力を貯める。

 

「ハァァァァァァ……!!」

 

「っ!まずい!」

 

スピードを上げて突っ込んでくるレミリア。

 

「喰らえええ!!雷球『電気玉』ぁぁぁ!!」

 

ズアッ……バチバチィ!

 

巨大な玉とレミリアがぶつかる。

 

「くっ……!ハァァァッ…!」

 

しばらく押しあっていたのだが…

 

バァァァァン!

 

「なにっ…!?」

 

レミリアは玉を蹴り上げた。

蹴られた玉は天井にぶつかり、弾けた。

 

「隙ありィッ!!」

 

「しまっ────」

 

バキッ!

 

「ぐっ…」

 

ドォォン…

 

顔面を殴られ壁に叩きつけられる。

 

「さぁ!これなら私の勝ちに───」

 

「ならねぇよ」

 

「!?」

 

「けっこー痛かったぜ…」

 

「気絶してない…!?」

 

「お前は…これ、初めて見るな。喰らえ───」

 

「!?」

 

「一閃『Mishap of Thunder』!!」

 

ヴォン…

 

天井を覆い尽くす程の魔法陣が出現。

 

「何あれ!?魔法陣!?」

 

「召・喚!!」

 

バチィッ…ドォォォォォォォォン…

 

特大の雷がレミリアを打つ。

 

「きゃあああああああああ…あ…ああ…」

 

ひゅうう…ドサッ…

 

「おっとぉ…」

 

空中キャッチ…っと。

 

「うっ……ん……」

 

まだ起きてはいるようだ。とりあえず休ませるか。

 

「俺の勝ち…だな」

 

「……そう…ね」

 

「へへっ…」

 

スッ…

 

「!?」

 

俺の首に手を回すレミリア。

 

「チュー………」

 

目を瞑ってわざわざ言うレミリア。

 

「…あいよ。んっ…」

 

チュッ

 

「…相変わらず柔らかいな」

 

「ふふっ、そうでしょう?」

 

「ああ。…じゃ、行ってくるからな」

 

「ええ、行ってらっしゃい。気を付けてね」

 

「おう」

 

咲夜さんはもう大丈夫なようだ。

ピシッと立っている。

俺は、抱えているレミリアを咲夜さんに預ける。

 

「お疲れ様でした」

 

「咲夜さんこそ」

 

「いえ、私なんて…」

 

「まぁまぁ。…レミリアのこと、お願いしますね」

 

「ええ、任せて下さい」

 

『行ってきます』

 

「お気を付けて」

 

『はい!』

 

こうして、さっさと戦いを終わらせ、再び紅魔館を飛び出した。今度はフランも一緒だ。

先に、博麗神社と妖怪の山のどちらに行くかは…まだ決めてない。




電気玉…。来ましたね、これ。
ええ、皆さんの予想通り、DBの元気玉からですよ。
でも、エスカルゴは外から来ましたからね、DBを知ってて当然ですね。
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