穹「さぁ始まりました!山の英雄二世達による、秘密の雑談集会!」
樹里愛「おぉー!パチパチパチ〜!」
妖舞「うおおおおぉっ!おおおおおお!!」
霊愛「…何この茶番」
穹「いや〜、久しぶりなものでついテンションが上がってしまいました!」
霊麗「相変わらずだねお姉ちゃん…」
今日も、朝から8人が集合して色々雑談をする。レイチェルはまだ幼いから呼ばない。ここあ達はなんというか、常識が欠如してるから、もう少しマトモになってから呼ぼうということで、私達の意見は一致している。母親が小悪魔じゃ、あんな風に育つのも無理は無い…と思う。パチュリーが育てたら、あんな風にはならないと思うけど…。
霊愛「お姉ちゃんは相変わらず保湿のマスク?」
巫月「そんな所。この時期は乾燥が酷いから…。特に今みたいな朝がね」
私や霊麗は、そんなことは全く気にしないけど、お姉ちゃんはどうやら気にしているらしい。喉が乾きやすくなるのかな、とは思うけど、こういう事は分からないので、あまり下手な事は言わない方がいい。前の
穹「さて、今日の議題ですが…。事前にお知らせした通り、各々の武器についてがまず最初の議題ですね!その後はいつも通り、時間までまったりお話していましょう!」
霊愛「そういえば、互いの手の内を教え合って、互いを高め合う…って、誰が最初に言い出したんだっけ。今更だけど、これって割と名案だよね」
弦月姫「そうですね…。対策された場合の対策を考えたりなど、先を読む力も鍛えられそうです」
妖舞「行き当たりばったりで十分だけどな俺は」
霊愛「それが合うのは、お父さんだけだと思う。馬鹿には無理だよ」
妖舞「何ぃ!?そうやって馬鹿馬鹿言うけどな、姉上だって俺のこの剣の名前知らねーだろー!」
霊愛「聞いた事ないもん。てか真剣なんて久々に見たね。樹里愛救出以来?」
妖舞「へっへーん、知らねーだろーっ!この剣の名前はな………あれ……えっ、と…………」
樹里愛「…練習用の真剣だから、無銘だって前にお兄ちゃん言ってた…」
妖舞「あ……/////」
霊愛「自滅とかダッサ」
妖舞「………」
穹「まぁまぁ…。ではですね、年齢の高い順から武器についての説明をお願いします!」
やっぱり、話し合いで私達を仕切るのは穹が適任だと思う。戦闘面では、経験豊富なお姉ちゃん。
巫月「私の専用武器はね、鈴仙とお揃いの、このルナティックガン」
メガホンに兎の耳がくっついた様な武器を掲げたお姉ちゃん。メガホンは確か、河童が持ってたり守矢
でも戦闘でそれを使っているのは見た事がない。
巫月「普段使ってないでしょ?まだコレ、練習中なんだ。慣れない武器は戦闘で使いたくなくて」
妖舞「なんで?」
霊愛「そりゃ安全の為にでしょ。万が一、慣れてないのに戦闘で使って、操作ミスったりしたら、それが原因で負けるかもしれないんだからさ」
巫月「そーそー、さすが霊愛。武器は慣れてから実戦で使うのがいいよ」
妖舞「ふーん…俺なんかいつも刃物使ってるから安全とか考えたことねーや」
樹里愛「刃物だからこそ気をつけるんじゃ……」
弦月姫「そんなんだから、剣を鞘に収めるときに指を斬るのよ」
妖舞「ゲッ、なんでそれを…?母上と師匠にしか気付かれていないはず…」
霊麗「吸血鬼相手に血の匂いを隠せると思ってるなら相当おバカさんだよ、お兄ちゃん?」
妖舞「〜〜〜〜〜〜……」
姉のみならず同い年の妹にまで言われてしまった妖舞は顔を赤くして黙り込む。初詣とクリスマスパーティで、妖舞と妖夢の師匠、魂魄妖忌を少し見た事がある。凄く厳しそうなお爺さんだった。でも、刃物の危険性やその辺のことはしっかりと教えていそうだった。……いや、妖夢と同様に、妖舞の解釈がズレているのかもしれない。妖夢は
「真実は斬って知る」って師匠の教えをそのままの意味で受け取って、たまにだけ辻斬り化する。そんな感じで、妖舞の解釈もズレているのかも。もしくはストレートに受け取りすぎたか。
どちらにしても、真意を汲み取っていないことは確かだと思う。
霊愛「まーまー、妖舞が馬鹿なのは今に始まった事じゃないから、そこは置いといて」
弦月姫「ですね」
霊麗「うんうん」
霊愛「その武器、ガンってだけあって鉄砲なワケでしょ?弾丸とか発射するの?」
巫月「実弾じゃなくて弾幕をね。あと音波とか」
霊愛「音波…あー、だからそんな形してるのか」
巫月「まぁ、音波を発射出来るのは波長を操れる鈴仙だけなんだけど。私、波長は見るだけだからそっちは出来ないみたい。だから、電磁波と弾幕だけだね」
霊愛「何となくわかった。その武器は、使用者の能力を応用して反映させる事ができるんだね」
巫月「うん。さすが永琳先生だよね〜。電気から電磁波に変換するのまだ苦手でさ…これなら楽にできるよ」
弦月姫「ふむ…ますますお姉様との実力が広がりましたね……。(それに、『苦手』ということは、これまでも多少は出来た…という事ですよね…)」
巫月「まだまだ、妹には負けられないよ。霊愛は次代の巫女って呼ばれるだけあってかなりの実力だから、いつかは負けるかもしれないけどさ…」
…よく言うよお姉ちゃん、押されかけた時は毎回相打ちに持っていくクセに…。お姉ちゃんってばホント強いし…私と五分五分じゃん。これからもずっと、私達だけは同じくらいだと思うな。
巫月「これを使いこなせるようになったら、後は鈴仙のルナティックガンでのスペルを全コピしてオシマイ」
穹「ひえぇ…」
サラッと言ってるけど親のスペルを全コピするのかなり大変なんだよなー…。しかも、鈴仙のって意外と複雑だし…。
巫月「次は霊愛だよ」
霊愛「うん。私はいつも使ってるお祓い棒だよ。特殊能力とかは特に無いね。せいぜい霊や妖怪を割る程度の強度があるくらい。あとお姉ちゃんのルナティックガンみたいに、お祓い棒を使って、私達の能力を応用する?みたいな事はできるよ」
巫月「え…まさか『夢想天生』みたいな…?」
霊愛「んーん、違うよ。空間に裂け目を作るの。そこから弾幕飛ばしたり移動したりもできるし」
茜「それもうスキマじゃん」
一同「…ッ!?」
お姉ちゃんと茜のみならず、私もスキマが開けると知り、初めて知った皆はザワめく。このことを知っているのは霊麗とお母さんだけ。お父さんにすらまだ秘密にしている。
霊愛「と言っても、自分が飛び込める程のスキマ開くのは簡単じゃないよ。誰かさん達みたいに、長時間
巫月「そーなんだ…。(うーん、スキマから弾幕が発射されるのはちょっとキツいな…。どうすれば私の力量増えるんだろ…。力量では完全に霊愛に負けてるよね、私…)」
霊愛「私はそんな所だよ。次、穹だね」
話を振ると、オッホンと大きめの咳払いをして、興奮気味の文似のちょい早口で話し出した。
穹「私の武器は皆さんご存知、天狗の団扇です。子供用なのでまだ微風しか起こせませんが、私の能力との相乗効果で、荒れ狂う暴風にしてます」
霊愛「子供用である意味無いね…」
穹「まぁ、山の英雄の子ですから。あくまでも、便宜上持たされているだけです。父上の威光が、山社会の中でも通用するのは大きいですよ、凄く排他的ですから」
霊愛「…悔しいけどそうだよね。異変解決の時に山に入ったけど、何も言われなかったもん。寧ろ天狗に避けられてたくらい」
穹「姉上は霊夢さん以上に無慈悲ですからね…」
霊愛「そう?邪魔者は片付けるってだけだけど」
穹「ひえー…殺しはしませんよね?」
霊愛「『組織に属してる者』はね。厄神様は色々皆が助かってるらしいから倒すだけに留めてる。てか神様は殺したら重罪だし」
穹「渡り合った事があるんですか?あの厄神様…鍵山雛さんと」
霊愛「1回か2回くらいね」
穹「恐ろしいですね…。っと、話は戻しますが、私の専用武器は、実はもう1つありますね。誰の目にも見えませんが」
巫月「………空気?」
穹「そうです!…が、空気を圧縮したプラズマを使えば父上の雷を超えられると思ったんですが…現実は非情でしたね、ハイ…」
霊愛「どうなったの?」
穹「1度目は直接ぶつけさせていただきました。しかし吸収されておしまいでしたよ…。2度目はお互いの電気玉をぶつけ合いましたが、圧倒的な電力に飲み込まれてしまい、私が焼き鳥になってしまいました」
弦月姫「ぶつかったんですか!?」
穹「ええ、まぁ。死ぬかと思いましたが、父上は自分の電気玉が勝つことが分かっていたらしく…私のプラズマより強く、怪我は軽めで…という、絶妙な手加減をされてしまいましたね。お陰様で少々の火傷で済みましたから、父上には感謝しかありませんね…あはは…」
霊愛「案外容赦無いのかと焦った…」
穹「同感です…」
妖舞「ぶつかる前に逃げりゃいいじゃん」
穹「『逃げるは恥だが役に立つ』と言いますが、逃げは恥でしかないんですよねぇ。というか私のプライドが許しませんし」
妖舞「くっだらねー…プライドとやらを守る為に自分が死んでちゃ意味ねーじゃん」
穹「自分が満足していればそれでいいんですよ。誇りや自尊心は、大切にせねば。何よりも大切なものの為ならば死ねます。…とはいえ、父上にはもう少し自分を大切にして頂きたいものですが。父上、『俺に守るプライドなんて無い』と仰ってましたが、どうなんでしょうか?」
霊愛「脳内お花畑かと思いきや、意外と自虐的なところあるからね…。どうなんだろ」
巫月「この前なんて、『やば、風邪引いたかも。ちょっとリセットしてくる』って言ってたし…」
弦月姫「リセット…あぁ、自殺ですね…。もう、自分を傷付ける事に躊躇いが無いのでしょうね…お母様もそれを心配してました…」
樹里愛「そうなの?そんな様子見た事ないけど」
穹「父上、そちらではどう過ごしてるのです?」
樹里愛「んーとねぇ…ママと諏訪子様とお部屋に篭ったり、それ以外は神奈子様と喋ったり、あと私と上海と蓬莱と遊んでるよ」
穹「お部屋に篭る……あ、成程、理解しました」
まぁ、早苗と諏訪子らしい事ではある。そんなに良いのかな、エッチって…。お母さんとお父さんのそれはたまに覗いてるけど、よく分からない。
穹「次は弦月姫ですね!」
弦月姫「私の武器はナイフです。中の空間を拡張させたポケットに仕込んでいます。それから脚のホルダーにもセットしています」
そう言って、スカートを少し持ち上げ、白い肌の太ももを露わにする。妖舞は、大して興味が無いのか何食わぬ顔をしている。
穹「おぉっ、ナイスアングルですねぇ!!」
弦月姫「もう、お姉様ったら…斬りますよ♪」
穹「ひぇっ」
弦月姫「…まぁ、そんな冗談は置いておいて…。ナイフは投げたり振るったり弾幕にしたりです。次に、植物さんの種です。こうして種さえ持っていれば、いつでもどこでも発芽可能ですよ。もう土に埋める必要すらなくなりました。養分は私の妖力ですからね」
穹「とするとそのポケットの中の空間はどれ程の広さなんでしょう…」
弦月姫「それは分かりませんが、かなり広いのは間違いないです」
穹「手を傷付けたりしないんですか?ナイフで」
弦月姫「たまに怪我はしますね。しかしそこは、吸血鬼の再生力ですぐに治りますが…」
穹「むぅ…。便利ですねぇ」
私は多分それくらいじゃ怪我しないと思うな…。穹も、ナイフが掠った程度じゃあ無傷だと思う。人間とは強度が違うからね、私達半妖や妖怪は。
穹「妖舞はどうです?無銘のその剣だけですか?それならそれでいいんですが」
妖舞「武器についての説明は無しで…。俺自身の修行の進捗としては…雨は切れるようになった」
霊愛「進捗って言葉は知ってんだ…。てか雨って斬れるモンなの?」
妖舞「姉上には無理だけどな!因みに雨を斬れるようになるには、30年は掛かるって言われているんだぜ!俺まだ4歳なのにな!ハッハッハッ!」
霊麗「多分5歳くらいだよ」
妖舞「あれ、そうだっけ」
茜「5歳だね」
樹里愛「私、今度の3月7日で5歳だよ〜。でも年齢覚えてないのもしょうがないよね。ママ達も言ってたけど、幻想郷には歳を数える文化が無いらしいもん」
茜「そういえばそうだったね」
霊愛「やば、誕生日とか把握してない」
霊麗「お父さんなら覚えてるかもね。誕生日とか祝わないのは、幻想郷に合わせてるから…とか」
巫月「春生まれなのは把握してるんだけどなー…いつなんだろう。気にしても仕方ないんだけど」
確かに。…という事は私はもうそろそろ12歳か。お姉ちゃんは13歳…不吉な数字だなぁ。
穹「では、次は霊麗ですね」
霊麗「私はお姉ちゃんと同じだよ。絶賛スキマの練習中〜」
穹「…では茜、お願いします」
茜「うん!私はねー…」
手元にスキマを開いて、紫の傘と同じ薄ピンクで赤いリボンの着いている傘を、引っ張り出した。武器についての話なのに手ぶらだから、てっきり何も武器とかは持っていないのかと思っていた。
茜「雨も弾幕もナイフも紫外線も防げる傘だよ!武器というより、防具だけどね!」
穹「今上げた例の中に、物騒な物が2つほど…。ナイフも通さないとはどういう
茜「ここは幻想郷だよ、お姉ちゃん♪」
穹「そうですねぇ…気にしない方がいいですね」
幻想郷だよ…の一言だけで、何故か納得できる。お父さんもよく言ってるけど、さすが幻想郷だ。ここは何でもアリ。原理が説明できない事なんてザラにある。ていうかそれで溢れている。
穹「最後に樹里愛ですね!」
樹里愛「私は大幣と蓬莱!」
蓬莱「ホラーイ!」
霊愛「大幣で弾幕を消すとかよく思いついたね。ホント凄いよ、その発想力」
樹里愛「えへへ〜…。避けきれなくて、たまたま思い切り叩いたら消えたってだけなんだけどね。今やってる練習はね、天気を自在に操る事かな。無詠唱だとあんまり操れなくてさ…」
霊愛「無詠唱で天気操れるようになったらまさに神だよね…。神の子って呼ばれるだけあるよ…」
樹里愛「なんか天狗さん達に崇拝されてるよ!」
妖舞「マジか。(手ェ出したら殺そう…。次は皆で半殺しなんて生易しい事はしねー…)」
樹里愛「ねっ、お姉ちゃんは知ってるでしょ?」
穹「ええ、知っていますよ。(大人も子供も、早苗さんか樹里愛を見る為に足繁く神社に通ってるんですよね…ゲスな下心が丸出しでイヤですよ…。父上が山の英雄でなかったら、ほぼ確実に襲ってますね、アレは)」
樹里愛「あと…特殊能力とかは無いね」
穹「ふむ。ではあとはまったりしますか」
霊愛「その前に1つ。お父さんの武器について…なんだけどさ。ちょっといい?」
弦月姫「妖魔雷霊剣、暗黒斬月剣、それからあの黒い折りたたみナイフですか?」
霊愛「うん。それに加えて、私達とお揃いの針を作ってもらってたよ。誰に、とは言わないけど」
巫月「あ、この前竹とてゐに向かって投げてた」
穹「てゐさん…お気の毒に…」
霊愛「人間の頃は、ダーツ?っていうので頻繁に遊んでたらしくて、針を投げるのには、慣れてるらしいよ。ダーツボードが家にあったんだって。私達が使ってる針は裁縫のよりもずっと太いから投げやすいんだってさ」
弦月姫「ダーツの道具でしたら紅魔館にも幾つかありますよ」
霊愛「紅魔館ならありそう。あそこってなんでもあるイメージだし」
弦月姫「今度、そのダーツで遊んでみますか?」
穹「いいですねぇ!!」
霊愛「私が1位独占でしょ」
霊麗「私も負けないもん♪」
弦月姫「投げ技なら私だって♪」
巫月「射的なら勝つ自信しかないんだけどなー」
妖舞「行けるかなぁ…」
樹里愛「今こうして外に出てるし大丈夫でしょ♪お兄ちゃんも遊ぼ♪」
妖舞「おうッッ!!」
茜「そろそろ時間だよー」
茜の一言で皆は帰りの身支度をし始めて、私達はいつも通りの日常に戻って行った………。
空間の裂け目については、前に言ったから改めて説明する必要は無いですよね。オリ設定ではない上に独自解釈でもないし。もし知らないって人は鈴奈庵読んで、それから憑依華もプレイしてね。アレが深秘録でも出てるのかはわからないです。まだ買えてないので。
(スキマって呼ばれ方はしていないし、そもそもサラッとしか扱われてないけど、凄いよねアレ)
ただし、「スキマモドキが使える」のは独自解釈ではないですが、「近距離しか移動出来ない」は独自解釈です。いや、オリ設定と言うべきか…?
ロープウェイについても、茨歌仙読んでどうぞ。
10巻まだかなぁ…待ち遠しい。
ところで地震は大丈夫ですか?此方は福島なので微動だにしてませんね。南海トラフも首都直下も
「いつきてもおかしくない」と言われているのにまだ来ないのって怖いですよね。
同時に来たらどうすんのって。
東京殺られたら物流ストップしません?大丈夫?