美鈴「…という事があって〜!ホントに、すごいポテンシャルの持ち主ですよ、弦月姫ちゃんは!そんなにまとめて攻撃されてしまったら、私では勝てっこないですよねー…」
カルゴ「ほほぉ〜…弦月姫までそんな技術覚えたのか〜…ますます強くなってきたなぁ。良いね、良いことだよ。これからが楽しみだな」
美鈴「それは分かってるんですがね、やはり少し悔しいなーと……おや、この澄んだ気は…」
カルゴ「チルノと大妖精、かな」
美鈴「わお、正解です!何ですかぁ?まさか気を察知できる能力までも会得したんですかぁ〜?」
カルゴ「ははっ、勘だよ勘」
紅魔館の門前に先回りしていた俺は、しばしの間美鈴と世間話をしていた。内容としては、美鈴による弦月姫自慢だったが。なんでも、咲夜さんの所有するとある難しいスペルを覚えて、更に強くなったのだそうだ。本当に将来有望な娘である。
咲夜さんのスペル…そう、時間関係のスペルだ。
弦月姫が咲夜さんと肩を並べるのも、それこそ、時間の問題だろう。時間に限らず、どんな能力も鍛え上げれば脅威となり得る。
……それは、冷気とて例外ではない。
チルノ「ほら、エスカルゴ居たじゃん!あたいの言ったとーり!」
大妖精「あれ、ホントだね。どうしたんだろ?」
カルゴ「ん?どーしたチルノ」
チルノ「フッフーン♪ ちょっと用があってさ♪」
カルゴ「ほうほう…?」
ある程度知っている俺だが、あくまでも知らないフリをする。幾らチルノが心配だからと、彼女を監視するようなマネはよくない。
チルノ「ていうか、今日って紅魔館の日だっけ?大ちゃん、どこに居るか分からないって言うから少し心配しちゃったよ」
カルゴ「俺はいつでもどこにでも居るぜー?」
チルノ「怖っ!?」
カルゴ「んなっ……!?いや、そんな事より…。用ってなんだ?」
チルノ「あ、そうだった!さっきあたいね、あのカエルの神に勝ったんだよ!!凄いでしょ!!」
カルゴ「カエルの……諏訪子かな?」
チルノ「んー…カエルに乗ってた変な帽子の!」
カルゴ「諏訪子だな。んで、神様に挑んだのか?妖精であるチルノが?」
チルノ「力試しにね!」
カルゴ「馬鹿だな…神様に逆らったら何されるか分からないんだぞ?」
チルノ「…うん……。でもね、勝ったんだよっ!カエル達みたいに、氷漬けにしてやったもん!」
カルゴ「ほほぉう…?神様を氷漬けにしたぁ〜?相手が油断してても、仮にも神様だぞぉ?」
チルノ「ホントにホントだもん!じゃーさ、山に行こーよ!池のそばで戦って凍らせたんだもん、まだ残ってるはずだよ!」
…まぁ、疑ってなどはいないのだが…。諏訪子が少しだけ不憫に思えるので、ちょっぴりチルノにイジワルしてみた。
カルゴ《なぁ諏訪子?油断しててやられた気分はどうかな?》
諏訪子《もー、最悪だよね、ホントに。面目無…ていうか早く助けてよ、もう全然感覚無いから!死にそうだよ!》
カルゴ《はいはい、今行くから待ってなされ…》
氷漬けにされている諏訪子から救助を要請され、思わずクスリと笑ってしまう。それから大蝦蟇の池にスキマを繋ぎ、チルノと大妖精を連れて氷のそばに移動した。
チルノ「ほら見ろ!」
カルゴ「マジでカチンコチンだなぁ」
諏訪子《だから助けてってばぁぁ!!》
チルノ「あたい凄いでしょ!ね、いつもみたいに褒めて褒めてっ!ガンバったんだからっ♪」
カルゴ「ああ。よく頑張ったな、チルノ♪」
ぽふっと頭に手を置くと、えへへっと顔を綻ばすチルノだったが、直ぐ真顔になり俺を見上げる。いや、真顔というよりも、物足りなさそうで何か要求するような顔だ。霊夢がオネダリする時も、こんな感じの顔をしていた気がする。
チルノ「頭…撫でるだけ…?」
カルゴ「…どうしてほしい?」
チルノ「もっともっと…褒めてよぅ…。あたい、その為に…頑張って強くなろうって…///」
カルゴ「ナデナデじゃ不満かな?」
チルノ「イジワル…。巫月にやってるみたいに、色々シテほしいんだよぉ……///」
はて、チルノの前ではキスしたりはしてなかったハズだが…。他の場所で色々ヤっているせいか、チルノの言う「巫月にやってるみたいに」が全くわからない。何せ飲食店の中でもキスする程だ、チルノの前で何したかなど覚えている訳が無い。唯一分かるのは「ナデナデ以上キス未満」ということだけだ。
諏訪子《イチャつく前に助けろぉぉぉっ!!》
カルゴ《いや〜…チルノ満足させる前に助けると何言われるか分からないからなぁ》
諏訪子《なら早くしてぇぇ!》
カルゴ《だから何をすればいいのかがわからないってさっきから悩んでるんだけど…。多分だが、ハグとかそこら辺なのかな?》
諏訪子《何でも良いから早くぅ〜!》
カルゴ「…おいで。思いっきり褒めてやっから」
チルノ「…!うんっ!!」
腰を落として両手を広げ、笑顔で言ってみると、先程までより満面の笑顔になったチルノが、俺の胸に飛び込んできた。巫月とは違って冷たいが、不思議と嫌な気分にはならない。
カルゴ「よしよし…偉いぞチルノ♪」
チルノ「んうぅ…ほっへぇ…」
カルゴ「『ほっぺ』って言えてないぞぉ♪」
チルノ「うっはいなあ゙ぁ!」
抱きついてきたチルノを左手で抱き、右手で頬をむにむにと触りまくる。おかげで、上手く喋れていないチルノだが、「うっさいなぁ」と言う割に叩いたりしてこない所を見ると、どうやらそこはあまり気にしておらず、口でのみの反抗らしい。更には、チルノにすべきだったのは、このハグで良かったらしい。
彼女を抱く際、背中を撫でるのも忘れていない。
少女とも女性とも違う、幼女特有のこの柔らかく肉厚な感触。服越しでも分かるほどに触り心地はバツグンだ。
チルノ「…ほっ
カルゴ「柔らかくて気持ちいいからねぇ」
チルノ「ん゙に゙い゙ぃぃ、引っ
カルゴ「くははっ、スライムみてぇな口してる!くくくっ…やっべぇ、チルノ面白ぇ!」
チルノ「あ
カルゴ「くふふ…
チルノから冷気が溢れてきたので、仕方なく頬を引っ張る手を離した。左手では、未だにチルノを抱いている。そして、チルノもまた、俺の背中に手を回している。つまり密着状態なワケである。
チルノ「ったくさー…エスカルゴばっかり好きにしてさー…ぶーぶー…」
カルゴ「何かしたい事あるのか?」
チルノ「えっ……あぁ、うん…。一応、ね……?そりゃあ、あたいだって…」
大妖精(チルノちゃん…)
カルゴ「弾幕ごっこか?」
チルノ「違うし…」
カルゴ「…?何だよ、言ってみ?何でも相手してやるぞ?遊びでもいいぞ」
チルノ「じゃ……目ぇ瞑って、耳貸して?」
カルゴ「おーよ」
言われた通り、目を瞑りチルノの方に耳を傾けると、少し冷たい空気が耳に触れる。チルノが顔を近付けたらしい。
チルノ「ありがとね…。エスカルゴのおかげで…あたい、すっごく強くなったよ…♪」
と耳元で囁かれて、思わず頬がだらしなく緩んでしまった。チルノの勝利が、我が子の勝利くらい嬉しいものだからだ。
カルゴ「…俺の方こそ…ありがとうな。教えんの下手なのに、俺なんかについてきてくれてよ…。今じゃチルノの戦勝報告が楽しみになってるよ」
目を瞑ったままで、俺も感謝の気持ちを伝える。報告が楽しみになっているのは本当だ。そうじゃなかったらこうしてわざわざ移動したりしない。
チルノ「そなの…?えへへ、嬉しい…♪」
カルゴ「だから、これからも一緒に頑張ろうな。巫月に勝てるようになるくらい、強くなろう」
チルノ「うんっ♪…あのさ、もう1つだけいい?目を開ける前に…」
カルゴ「ん?あぁ、何だ?」
チルノ「…大好きだよ、あたいだけの先生っ…♡
んっ…♡」
カルゴ「────ッ!」
チルノ「えへへ…。伝わった…かな…?///」
目を開けると、もじもじと指を絡ませ、顔を赤くさせるチルノがいた。この照れ具合からいって、やはり今のは…キスらしい。
チルノから…俺に。
カルゴ「だ……大好きって…どっちの意味…?」
チルノ「…………先生として…かな?今はね♪」
カルゴ「あ、あぁ…そう、だよな…良かった…」
チルノ「……///」
大妖精「チルノちゃん、翼溶けてる溶けてる!」
チルノ「えっ!?やばっ!」
手で顔を隠して照れていたチルノだが、大妖精に翼が溶けかけている事を教えられ、急いで冷気を出して翼を凍らせて固めた。
チルノは、デレると翼が溶けるらしい。
諏訪子《何浮かれてんのさー、このロリコン!》
カルゴ《う、うっせーな!急にキスされたらさ、誰だって浮かれるだろ!?》
諏訪子《えーそうかなぁー?私なら好きでもない人にチューされたらムカつくけどねー。まさか、やっぱりチルノのこと…?》
カルゴ《違うっての!ただ可愛がってるだけだ、好きとかねーから!いや、好きだけど!好きだが恋愛感情は無いからセーフだ!セーフセーフ!》
諏訪子《相思相愛っぽいのがムカつく〜》
カルゴ「ったく…。あのなチルノ、キスってのは好きな人にやるもんだぞ?恋愛的に好きな人に。そうじゃない奴にシたら、『俺の事好きなのか』って勘違いされるかもしれない。そこんとこは、本当に気を付けろよ?」
チルノ「好きって言ったらどうするのさ?」
カルゴ「え……」
チルノ「なーんてね!あのね、何となーく美鈴に勝ちたくってさぁ♪」
カルゴ「?…ど、どゆこと??」
チルノ「知ってるよ?美鈴とはまだ、チューとかしてないんだよね!よし、美鈴に勝ったぞー♪」
カルゴ「あぁ、そういう事ね」
チルノ「でもね、あたいがエスカルゴの事大好きなのはホントだよ!どっちの意味かは教えない♪
秘密にしとくんだー♪」
カルゴ「はは…そうか、分かったよ」
チルノ「じゃあ、あたい達もう行くね!また特訓してよね、センセー♪」
カルゴ「気を付けて帰るんだぞ!」
チルノ「はーい!」
大妖精「失礼しまーす!」
カルゴ「………さて」
元気に飛び立って行くチルノ達を見送った俺は、諏訪子の氷像を少しずつ削っていき、数十分後に無事彼女を救出した。
すっかり冷たくなっていたので、しばらく抱いて温めて居たが、その間ずっとチルノとのあの事を言われ続けたので、俺まで少し照れてしまった。そしてもし仮にチルノから告白されたとすると、それを受け入れてしまうんだろうなぁと考えて、つくづく自分は甘いなと再認識した俺であった。
↓吸血鬼人間の幻想生活クイズ5
https://quiz-maker.site/quiz/play/5XvyCb20190303153138
0時現在、10問の平均正解率は、僅か27.7%!!
更に10問目の正解率はまさかの0%!!こちらのクイズでも、ぜひ遊んでみて下さい!
↓吸血鬼人間の幻想生活クイズ6
https://quiz-maker.site/quiz/play/t68PET20190305011606
投稿直前に作りました、こちらも是非どうぞ!!クイズ作るの、割とハマっちゃったかもですw