あ、早苗の日(樹里愛誕生日)やん。…番外編でまた今度書きます。書きたいことが多すぎて…。
カルゴ「…見つかっちったか」
くるみ「はわわわ……どーしよお兄さん…」
キュッと俺の腕を掴むくるみ。主である幻月達に見られても尚、俺から離れようとしない。だが、別にそんなに慌てる必要は無いと思う。ちゃんと話せば、幻月達も分かってくれるだろう。
幻月「くるみぃ?私達が見てる前で一体誰と何をシてるのかしらぁ〜?」
夢月「お仕置きが必要かな?門番さん?」
くるみ「えぇっ、そんなぁっ!いーじゃん別に、ちょっとちゅっちゅしてただけなんだしー!」
幻月「するのはまぁ…別に構わないと思うわよ?ダーリンのこと好きなのはとうに分かってたし。でもそれを私達が見てる前でやるのが問題なの。それ、分かってる?」
くるみ「う〜…バレてたのぉ…?」
夢月「子供になったお兄さんを連れてきた時や、チョコの時とか…態度があからさまだったし?」
…思ったより説得は難しそうだ。というか、何故皆は他人の気持ちに気付けるのかがわからない。お空の時も然り、今回も然り。察しが良すぎる。俺なんて、お空の時は「友達として好き」などと思っていたし、今回に至っては「くるみって凄く人懐っこいなぁ」と思っていたのだ。皆の「人の気持ちを推し量れる頭脳」には、素直に脱帽だ。
カルゴ「2人こそ、どうしてこんな所に?」
幻月「どうしてってそりゃあ…ねぇ?」
夢月「お兄さん、気配隠す気無いじゃん。普通に分かっちゃうもん、遅かったら迎えに来るよね。
…来たらこんな状況だったワケだけど」
カルゴ「2人共、気配隠すの上手すぎじゃね…?影見るまで全然気付かなかったよ」
幻月「そんな事はないけどね〜?キスしてれば、気付けるものも気付けないよねー。目の前で彼が別な女とキスしてるシーン見たらさァ、見た方がどんな気分になるか分かる??」
カルゴ「えぇ…。言わんとすることは分かるが、気配消して接近しといて何ちゅー毒の吐き様…。けどさ、俺達だってもうカレカノなんだからさ、周囲に気付かなかったらキスくらいするよ。なぁくるみ?」
ついさっきカレカノになった事は言わず、敢えて前からカレカノだったように振る舞う。すると、そんな俺の考えを汲み取ったか、くるみもノッて2人に反抗する。
くるみ「そっ、そうだよ幻月!お兄さんだって、幻月と夢月だけのお兄さんじゃないんだからね!もう、私のでもあるんだから!」
幻月「あのね、今言ってんのはそーじゃないの!私達がこっち来てんだから、それに気付いてキスやめろって言ってんの!」
くるみ「こっちはこっちで夢中なんだから気付くワケないじゃん!」
幻月「だァから、周りを見ろって言ってんの!」
くるみ「そんなんじゃ全然楽しめないじゃん!」
幻月に猛反発するくるみに抱きつかれながらも、これは堂々巡りしそうなパターンだ、と悟った。こちらの言い分は「夢中だから気付かない」で、向こうの言い分は「気付け」。これはほぼ確実に堂々巡りするだろう。
夢月「てゆーかさー…」
暗く低い声色で呟いた夢月。その声に込められたドス黒いナニカを感じ取った俺達は、一様に肩を震わせて、一瞬動きを止める。それから、言葉を発しない夢月の顔色を伺う様にして、ぎこちない動きで、俺達3人は夢月を見る。
夢月「…言っとくけどね…お兄さんがここにくるようになったキッカケ………私だからね?」
くるみ「そ……そんなの、分かってるよ!でも、それとこれとは別だって!やっとこうして運命の人と出会えたんだから、2人きりのときくらいは邪魔しないでよね!」
夢月「その“運命の人”と出会えたのが私のおかげだって言ってんのよ────ッ!!」
怒りを露わにした夢月は、白く細い腕をくるみの首に伸ばし、片手で首を絞め始めた。
くるみ「かッ………はぁっ……」
カルゴ「おい夢月、何やっ…」
夢月「黙ってて?」
カルゴ「っ……!?」
言葉に込められた謎の圧力に負けて、夢月の腕に伸ばした腕を下ろす。対する幻月は、俺と同様に夢月に気圧されており、彼女を止める事を忘れてしまっている。
くるみ「く………る……しぃ…………」
夢月「苦しい?あっそう、なら楽にしてあげる。今までありがとね」
無表情のまま無情にそう告げた夢月は、首を掴んでいない右手をピースの形にして、指先を彼女の目の前に突き付ける。
夢月「サヨナラ」
くるみ「────っ!」
カルゴ「待てっ…!!」
夢月「!」
咄嗟に、夢月の手を止めるのは無理だと判断した俺は、夢月の指とくるみの目の間に、てのひらを差し出した。指は手のひらを貫通して、反対から出た血がくるみの顔を汚す。
くるみ「きゃっ……げほっ、ごほっ…お兄さん、なんで…っ!?」
夢月「…なんで邪魔するの?(あ、美味しい…)」
手から指を抜いた夢月は、付着した赤黒い血を、ぺろりと舐めとる。首を絞めていた手も離して、垂れる血を掬いとる。
カルゴ「突き目なんて汚いぞ夢月。嫉妬するのは分からなくもないが、それはダメだ」
夢月「ダメでも嫌なものは嫌なの。お兄さんなら分かるでしょ?」
カルゴ「分かる。分かるけどな、やっていい事と悪い事があるってことも分かってくれ。頭の良い夢月なら、きっと分かってくれると…信じてる。取り返しつかない過ちを犯してほしくないんだ。傷が治るなら何をやっても良いって訳じゃ無い。治らないものだってあるんだよ」
夢月「クサイセリフだね。…………………ふん、今回はお兄さんに免じて許してあげるよくるみ。姉さんは?どうするの?」
幻月「そ、そーだね…今回はこっちが悪かった?かもしれないね…多分だけど…。うん……なんかゴメン…」
くるみ「…ん…。もーいーよ…。私も…ちょっとゴメン。……確かに…夢月とお兄さんが目の前でイチャついてたら、多分イラつく…」
夢月「あ゙ぁ゙?」
くるみ「…なんでもなーい…」
夢月「いやぁ今なんか言ったよね??ねぇ、何て言ったのかな?風でよく聞こえなかったな〜?」
幻月「まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて…」
夢月「はー、何かイラつく…。ちょっと近くの山壊してくる」
幻月「またぁ?別に良いけどさ、あの紅白巫女が動かない程度にね?」
夢月「分かってる。じゃ」
フンと鼻を鳴らした夢月は、こことは違う、少し離れた山の方へ飛んでいく。ストレスを発散するための場所があるのだろう。溜め込まれるよりもずっとマシだ。
幻月「……なんかごめんね、ダーリン…。折角、遊びに来てくれたのに…」
カルゴ「くるみが無事なら、別に気にしねーさ。夢月が凶暴なのは今に始まった事じゃないしね」
幻月「あは…そう言ってくれると有難いな…」
くるみ「じゃー、気を取り直して遊ぼっ♪」
カルゴ「その前に、風呂に入ったらどうだ?髪に血がついちゃってるし…。俺のせいだけど」
くるみ「んーん、私を守ってくれるためだもん、気にしてないよ♪」
幻月「てゆーか、いつからくるみまでダーリンと付き合い始めたわけ?」
くるみ「えっ…とぉ〜………いつ、だったかな?あんまり覚えてないな〜……」
幻月「…ふーん…。ま、いいや。言っとくけど、先にダーリンとエッチするのは私だから」
くるみ「えー?」
幻月「は?」
くるみ「…ぶーぶー…」
幻月「順番守ってよね。じゃなきゃ次は…ね?」
くるみ「………はーい」
その後、どこかに行った夢月は抜きで、エリーも含め4人で紅茶を飲み、クッキーなどを食べて、まったりと過ごしたのだった……。
???「あっれ〜?おっかしいなぁ、血みどろの戦いが見れると思ったのに…。やっぱ凄いなぁ、あの男の人…あの悪魔を口で止めちゃうなんて。
…だからこそ、イジり甲斐があるんだけどサ…♡
次は何して遊ぼっかな〜♪」
理不尽な怒り。しかしそれは、あくまでも人間の考え方で考えたら、の話。もっと考え方を柔軟にせんと、まともに書けないや。
え?俺の中の“悪魔”のイメージ…ですか?
悪の化身、かな。悪の化身だからこそどんな悪も無情に、淡々と…坦々と行える。みたいな。
夢月にはそんなイメージを完全に投影しました。
なので、そうと決めたらほぼ確実に遂行します。
幻月には手出ししません。あのコンプレックスも幻月は対象外ですし。血の繋がりってやつです。
ここでは「理不尽」という悪を出してみました。
そういう感情を表すの下手なので、練習みたいな感じです。練習しなきゃ書けるようにならないと思います。…まぁ黒幕はあの人なんですけどね、初見さん。(唐突に出てくるsyamuネタ)
クイズ7です!↓
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