(←ガキか
レミルゴ「何の、これしきィ…!」
パチェ「数秒後には、あなたはその竜巻に当たり切り刻まれる。ぶつかる前に降参しなさい」
レミルゴ「ッ……!!」
前方の竜巻は雷属性の魔法にて何とか受け止めている。ただそれだけで手一杯で、押し返すことはできないでいる。当然、後方にも発射することは可能だが、拮抗するか、魔力切れで押し潰されるのは火を見るより明らかだ。
竜巻は秒速1mほどのスピードだ。普段の戦闘においてはかなり遅い方に分類されるだろう。だが今のように余裕が無い状況だと、むしろ速くすら見えてきてしまう。
2人分の頭脳を総動員し導き出したその答えは、これでいいのか、と考え直す暇すら与えずにこの身体を突き動かした。
レミルゴ「破壊符『
パチェ「ッ!?」
後方に、バチバチと火花を散らしながら突き進む赤黒いレーザーを放つ。それは細かい弾幕などを消し飛ばしながら進み続け、氷の竜巻に触れると轟音と共に爆発四散してしまった。
パチェ「な…何で…?何が起こっ………今のそれ魔法じゃなくない!?」
レミルゴ「ふっふっふ…パチェともあろう者が、残存した魔力を感じ取れないのかな?」
パチェ「……!破壊系の魔法は、あなたのレベルじゃまだ使えないはず……。得意の『猛練習』をしたにしたって、限界はある…」
レミルゴ「元々破壊の力は持ってるから、それを応用すれば……まぁ、出来ないことは無いよね。普段の俺ならほぼ全魔力使っちゃうんだけどね、レミリアの魔力もあればもう何発かはイけるよ」
パチェ(俺?さっきまでは私だったのに…)
底力を引き出す特訓ならよくしている。これには一応、メリットもデメリットもある。メリットは
「戦闘の手段が増える」ことで、デメリットは、
「底力を引き出すことによって、後が無くなる」ことである。底力を引き出すのは基礎力を上げることとはまた別だ。限界突破なんて、そう何度も出来るものでは無い。
パチェ「くっ……!」
レミルゴ「そぉれ、もう一丁ッ!!」
黄色と黒のレーザーを放つのを中断して、今度は正面に同じようにその破壊の魔法を放つ。やはり前の竜巻も爆散し、跡形もなく消えてしまった。
パチェ「ッ…こっちには来ない、のね…」
レミルゴ「透過力は無いに等しいよ。どこまでも突き進んじゃ、危ないからね。一定以上の質量を持つ、物理的に触れられる物体に有効な魔法だ」
つまり風だけの竜巻には通用しない。氷という、質量のある物を大量に抱えていた竜巻だからこそ通用しただけのことだ。炎の竜巻すら消せない。強いようで、実はそんなに強くもない。
パチェ「成程…そうすれば博麗大結界等には何の影響も及ぼさないってわけね。どこまで行っても限界が来ないって事は物理的に触れられないのと同義だし…」
レミルゴ「そうなるね」
フランの放つ、異常に破壊力が高い弾幕などは、彼女が無意識の内に破壊の力を付与してるのかもしれない、と勝手に思っている。それとも、単に昔とは違って手加減の必要が無くなったからか。昔の俺は弾幕すら放てなかったし、打たれ強くも無く再生力も普通だったので、力を付与だなんてそんな事は無い説が濃厚なワケだが。
レミルゴ「とにかく、勝負はまだこれからだってことだよ、パチェ!」
パチェ「…もう少し楽しみたかったけど、体力もまずいし………2人には悪いけど、次でトドメにさせてもらうわ。─────…」
レミルゴ「へぇ、そう!パチェがその気なら私も最強の魔法で迎え撃ってあげる!魔力回復させてからね!魔空『
詠唱を始める前に容量を10倍に引き上げて、魔力回復薬を飲み込み、完全に力を回復させる。もうここまですれば、さすがにパチュリーの魔力量を超えただろう。ここまでしても超えてなかったら悲しいを越えて寧ろ笑えてくる。
パチェ「言っとく…けど……本気、出すから…!負けられない…からっ……!!」
レミルゴ「奇遇だね、こっちもだよ!」
パチュリーの本気とは…一体どんな魔法が飛んでくるのかまるで予想もつかない。しかし俺達とてそのままやられる訳にはいかない。大魔法使いの本気を受け止め、尚且つ跳ね返せるような強力な魔法を準備しなければいけない。
なので今回ばかりは、スペルの詠唱のみならず、詠唱も行おうと考えた。俺ではなくレミリアが。宣言は、詠唱が完了してから行うつもりらしい。
詠唱していることから、パチュリーもそのつもりなのは明白なので、向こうに合わせたと見える。やはりこの2人は仲がいい。いつの日か、2人の百r……今はこちらに集中せねば。
レミルゴ「…はぁ…はぁ……完成だよ…、全ての準備は整った…!」
パチェ「ふぅ………。ええ、私もよ、レミィ…。この1発に、私のプライドも…何もかも、全てをかけるわ…」
レミルゴ「ふっふふ…運命を好きに弄れる私に、敗北は無い!」
パチェ「ふふっ…そうだと良いわね」
レミルゴ「…スペルカード発動!魔術────」
パチェ「究極魔法術────」
2人「『
パチュリーと俺達は、同時に符名違いの同じ魔法を発動させた。その直後、魔法空間内を禍々しい紫色の閃光が覆い、耳を塞ぎたくなるような凄まじい爆発音が響く。
その爆発は互いを打ち消し合う…なんて事は全く無く、片方のより大きな爆発がもう一方を完全に打ち消し、飲み込んでしまう。
レミルゴ「ッッ………!!?」
爆発によって発生した、紫色の光の壁が接近してくる。どうにか何かしらの魔法で受け止めようと考えたものの、それは叶わなかった。今の魔法に全魔力を注いだのだから。
そして、爆発にやられた魔法空間は、ビキビキと卵の殻が割れるような音を立てて崩れ始めた。
レミルゴ「あーあ……負けちゃった……」
軽く溜め息をついた俺達は、その爆発に身を任せ素直に敗北を認めた。
◆
レミィ「あーもー、結局負けちゃったしー!絶対勝てると思ったのにぃ!」
床に直に座り込んだレミリアは、バタバタと足を動かして踵で床を蹴る。バキバキと床が凹む音が聞こえてくるような気がするが気の所為だろう。
カルゴ「結局、魔法での対決で一番大事なのは、魔力の量なのかもな」
レミィ「その差を埋めるのが『技術』でしょっ!何の為に勉強してるのよ、強くなる為でしょ!」
カルゴ「つまり勉強が足りてないってこったな。今のでよーく分かったよ」
レミィ「むぅ…」
パチェ「あの程度の魔法でこの私を倒そうとしたなんて…片腹痛いわnゲホゴホッオエッ」
レミィ「倒れながら言われても説得力ゼロよ!」
何度も何度も激しく咳き込むパチュリー。普段はこんなに長く戦闘しないはずなので、かなり無茶した筈だ。おかげで、また発作が出てしまった。
カルゴ「試合に勝って勝負に負けた的な感じか。あとはゆっくり休んで下さい…。なんか変な事に付き合わせてすいません…」
レミィ「変な事って酷くない!?」
パチェ「いーのよ……レミィのワガママは、今に始まった事じゃないからね…」
レミィ「ひっど!」
パチェ「それから…エスカルゴ…」
カルゴ「はい」
パチェ「魔法では私が圧倒的に勝ってるけど…総合力で言えばあなたの方が私より上なのは確実だし?…いや、なんて言うか、その……///」
レミィ「おっ?おっ??」
パチェ「…もっとこう…さ……親しげに?接してくれても…イイんだけど…?ホラ…実験とかにもよく付き合ってくれるし……実験台にも…///」
伏せて顔を隠しているので、今の彼女の顔がどうなっているかなんて分からないが、きっととても赤くなっている事だろう。髪から垣間見える耳が熟れた林檎のように赤くなっている。
カルゴ「親しげに…ですか。嬉しいですが、まだ教えてもらってる立場ですし…」
パチェ「むきゅ〜…」
レミィ「あのねぇ…。あなたは友人や彼女達から何も教わらないの?そういう事よ」
カルゴ「…言われてみれば。じゃあ…遠慮無く、お言葉に甘えさせて頂きます。…改めて宜しく、パチュリーさm……パチュリー」
パチェ「ええ…よろしく…///」
レミィ「…さて!どうして負けたか、反省よ!」
カルゴ「単に俺達が弱かった。それだけ」
レミィ「う…それは分かるけど、もっと他に何かあるでしょう?」
カルゴ「魔法に関して未熟だった、以外はあんま思い付かないな…」
レミィ「でもおっかしーわねー…ぶつけ合っても絶対負けないよう運命を操作したはずだけど…」
カルゴ「そりゃー、人生思い通りにいかない事もあるってことさ。無敵に思える能力にも、限界はあるんだよ。限界無かったらそれこそ神じゃね?どこかの雷神さんや魔界神みたいなさ。そういう俺は、電力量に関しては限界無いけどさ」
レミィ「むぅ〜…」
────そう。未来とは、不確定であるからこそ
俺達に改変が可能なだけだ。俺達とパチュリーの
力の差という、確定している上に覆しようのない
ものは、この能力を以てしても、決してどうにも
ならないのだ。
パチュリーに(魔法での)負けは無い!!!多分本作品の本気魔理沙にもギリギリ勝てると思う。
でも結局体力の問題で負けるんだよね。(矛盾)
因みに、魔理沙の真の本気は、まだ誰にも見せてません。てか、彼女にはまだ伸び代があります。魔理沙ネタを幅広く知ってる人だったらこれからどうなるか予想つくかも。オリ設定じゃないし。
ドラクエ風に表すとしたら、パチュリーって
自動HPダウン、自動MP回復
の特性は持ってそうだよね。テリワンだと、自動
〇〇系の上限は100だったような気がするけど、
パチュリーなら500くらい一気に回復(ダウン)
しそうだな。
グランスペルSPのスキルは絶対持ってそう…。
それから、かしこさアップSPとMP回復SP。彼女のサイズ的にSだし、スキルは3つだよね。
スキル3つ共、魔法に全振りしてるよね絶対www
ダウンと回復の特性はスキルによって覚える事がほとんどだけども、「パチュリー・ノーレッジ」という個体(種族)自体がその特性を持ってると考えれば一応ゲームに合うような説明はつくね。
って、なにドラクエ風に考えてるんだ?w
あと、お察しの通り、エスカルゴは勿論自爆魔法
(メガンテ)を覚えてますが、再三言ってる通り魔力が少ないので大した威力を発揮できません。なので全く使いません。容量増やして自爆すればそれなりにはなりますが……気絶したら負けってルールの場合、死んでも負けなんですよねぇ…。
(パチュリーがメガンテ、エスカルゴがメガザル使えば最強過ぎるんだが…)
次回、もしかしたらR-18かもしれませんがあんま期待はしないで下さい。短編もヨロシクです!!
これからも、ちょこちょこ書いていきますw