※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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コラボ編2nd 再会の兆し

今日は…俺らの帰還を祝う宴会。

でもやはり…なにか……。

 

「どうしたの?そんな暗い顔して」

 

「へ?暗い?…俺が?」

 

「うん。なんか…暗いというか寂しげだったよ?」

 

「そんなこと…無いぜ」

 

「ならいいんだけど…」

 

そんな顔してたか?

フランに言われるまで気付かなかった。

 

 

 

『ごちそうさまでしたー』

 

モヤモヤした気持ちのまま朝食を終えた。

 

「ちょっと、博麗神社行ってくる」

 

「え?どうして?」

 

「…身体の調子、大丈夫か聞いてくるよ」

 

「わかった、いってらっしゃい」

 

「おう」

 

バシュッ

 

まぁ、嘘ではないな。大丈夫か聞くと同時に…このモヤモヤは何なのかを相談したかったってのもある。

巫女だからカウンセリングなんて専門外だと思うが、呑気なアイツのそばに居れば、少しはこのモヤモヤがマシになるかと思ったんだ。

 

スタッ…

 

華麗に着地し、中に呼びかける。

 

「怠惰巫女霊夢〜、居るか〜?」

 

「…………」

 

返事は無い。朝だから寝てるのか?

 

「仕方ねぇな…」

 

チャリーン…

 

バァン!

 

「!?」

 

ふすまが勢いよく開いた。

 

「あんた今何したの!?」

 

霊夢キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

 

「おはよう。来たついでに(100円だけ)賽銭入れたぜ」

 

「ありがとう!!」

 

「お、おう…」

 

天使のような笑顔だったので、思わず目を逸らしてしまった。

 

「それで、今日は何しに来たの?」

 

「ん?あぁ、身体の調子、どうだ?」

 

「もうなんともないわ」

 

「そ、そりゃ良かった…」

 

やっぱお前普通じゃねぇわ、うん。

 

「それだけ聞くためにこんな朝早くから来たの?」

 

そんなに朝早いか…?

 

「うーん…」

 

「何よその煮え切らない感じ…」

 

「いや…その…なんつーかさ…こっちに帰って来て」

 

スッ

 

「霊夢〜、おはよ〜」

 

「!?」

 

俺と霊夢の間にスキマが出現。

そこから八雲 紫が姿を現す。

向こうでもこんな様子見たけど慣れねぇや…。

 

「おはよ…って、また来たのねこのスキマ妖怪…」

 

「まぁね♪でも、今日はあなたじゃなくって…」

 

言葉を切って俺を見る。

 

「エスカルゴに用があるのよ」

 

『は?』

 

「『は?』は酷いわねぇ…」

 

「す、すいません…」

 

「そういえば…あなたとは初めましてかしら?」

 

「あ…」

 

そうだった。

 

「初めまして、エスカルゴ・スカーレットです」

 

「八雲 紫よ。よろしくね」

 

「は、はい…」

 

ま、マジで何の用だよ…??

 

優しいお姉さんって感じがするけど、少しでも機嫌を損ねようものなら殺されそう…。

 

「何の用なのかって顔ね」

 

「え?ああ…まぁ…」

 

「単刀直入に言うとね。新聞を読んで、あなたに興味が湧いたの」

 

「!?」

 

「それで、あなたがこっちに帰ってきてからはずっとあなたを観察してたの」

 

「…ゑ?」

 

紛うことなきストーカーじゃないですかヤダー。

 

「ずっと、心ここに在らずって感じだったわね」

 

「ちょっと…ええ…」

 

「飛ばされてた世界に、なにか未練でもあるのかしら?」

 

未練……そーだ、もう1回炎火と戦いたかったんだ。

てゆーか…会いたい。

 

「…そうですね」

 

「別に、出来なくはないけど?どうする?あなたが願うなら、スキマ出してあげても良いわ」

 

「!?」

 

なんでそこまで…?

 

「でも、1ヶ月はかかるって向こうの紫さんに…」

 

「え?そんなに?」

 

「はい…」

 

「へぇ〜…それじゃ、その世界のこと教えて?探しやすくなるから」

 

「はい。世界のことっていうか、個人のことですが…。焔 炎火っていう男が永遠亭で暮らしてる所です」

 

「焔 炎火………能力は?」

 

「確か……炎を支配する程度の能力……だったはず」

 

「…ああ、ここね」

 

「もう見つけたんですか!?」

 

「ええ。向こうの私は何やってるのかしら…」

 

「繋げるのはどうですか?出来ますか?」

 

「簡単よ?」

 

「わ〜お…」

 

え…?こっちの紫さんの方が力が強いって事かな?

 

「今すぐ行く?」

 

「う〜ん……」

 

はっ!!

 

「いや…行くんじゃなくて…来てもらおう!!」

 

「あらま…。まぁ、私にかかれば楽勝だけど」

 

「私もそいつに会ってみたいわね」

 

霊夢も炎火に興味があるようだ。

 

「っしゃ!そんで、今日の宴会にゲストとして招待だ!」

 

「良いわね!」

 

「じゃ…繋ぐわよ」

 

「あ、ちょっと待って下さい!」

 

「?」

 

「霊夢、書く物貸してくれ!」

 

「良いけど…何に使うの?」

 

「“招待状”だ!」

 

「直接言った方が良いんじゃない?」

 

「まぁそうだろうが…つい先日帰ったばかりの奴から手紙届いた方が驚くと思うんだ!」

 

「ふーん…まぁ良いわ、待ってて」

 

霊夢が中に戻る。

 

「ねぇ」

 

「はい?」

 

「繋ぐのは出来るけど、長時間繋げるのは難しいわ。だから、サッと行ってサッと帰ってきてね」

 

「了解」

 

「持ってきたわよ〜」

 

「サンキュ!」

 

俺はさっさと手紙を書き……ある仕掛けを施した。

 

「お願いします、紫さん!」

 

「はい、どうぞ♪」

 

スゥ…

 

わお…すげぇな。

 

「行ってきます!」

 

「1分しか繋げられないわよ〜」

 

「!?」

 

そーゆー大事なことを今になって…!

 

「わかりました!」

 

俺はスキマに飛び込む。

 

 

 

スタッ…

 

「ふぅ…」

 

スキマを出た先は、竹林だった。

でも目の前に永遠亭が見える。

 

中がガヤガヤしてんな…いい匂いもする。

朝ご飯作ってるのかな。

 

 

 

「どこに置こう?」

 

10秒ほど思案する。

 

「そうだ!!」

 

炎火の部屋のふすまに挟んでおこう!!

 

 

 

 

 

「ただいま!」

 

忍び込むの大変だったぜ……。

足音聞かれちゃったかな…?

 

「おかえり」

 

「ありがとうございました!あと、今日の夕方もお願いします!」

 

「ええ、わかったわ」

 

「あざます!!!」

 

「ふふっ、元気出たじゃないの」

 

「紫さんのおかげです!」

 

「やっぱり未練があったのね」

 

「へへ…」

 

「ねぇ、手紙になんて書いたのよ?」

 

霊夢が尋ねてくる。

 

「秘密♪」

 

「教えなさい!」

 

ツンっ!

 

「はうっ!」

 

お祓い棒で脇腹をツンツンつつく。

 

「わ、わかった、言う、言うから!」

 

「最初から素直に言えばいいのに…」

 

はぁ…。

 

「えーと、手紙の中身は…

 

 

 

焔 炎火へ

 

 

久しぶりだな!と言っても、2日や3日の話だが。

1ヶ月、本当に世話になったな。

 

急ではあるのだが、俺らの帰還を祝う宴会を行うから、是非炎火と妹紅にも来て欲しい。

 

(ちなみに、こっちの紫さんの方が力が強くて、繋げるのに1ヶ月もかからなかったぜ。)

 

来たる満月の日……つまり今夜だな。

午後6:00に、永遠亭玄関前に迎えにいく。

炎火のことだから、仕事はとっくに終わってるよな?

 

あと、この紙にはある仕掛けがある。

その仕掛けが何か…お前ならわかるはずだ。

 

 

雷速の吸血鬼 エスカルゴ・スカーレットより

 

 

 

……ってな!」

 

「へぇ…仕掛け…ねぇ…」

 

「ああ。あいつは炎を支配するからな、炙るくらい楽勝だ」

 

「炙り文字か…」

 

「あ、言っちゃった」

 

「なんて書いてあるの?」

 

「それは秘密♪」

 

「教えなさい!」

 

「それはダメだ♪」

 

「な〜に〜?」

 

「まぁまぁ。人には誰しも秘密があるものよ?霊夢、あなたにも秘密があるわよね?エスカルゴに言っても良いのかしら?」

 

「!?いいい、言ったら殺すわよ!?」

 

顔を真っ赤にしてお祓い棒を振り回す霊夢。

余程恥ずかしい秘密と見える。

 

「あらあら、物騒ねぇ。なら私はここで退散させてもらうわ。夕方、またここで会いましょ。じゃあね♪」

 

「はい!お願いします!」

 

手をヒラヒラさせてスキマに消える紫さん。

 

「ふぅ……全く、あのスキマ妖怪…」

 

「なぁ、お前の秘密って、なんだ?」

 

「教えるかぁぁぁ!」

 

ぶおっ

 

俺にも棒を振る。

 

「あぶね!じゃ、また後でな、霊夢!」

 

「…チッ!」

 

紅魔館へ帰る。

 

炙ったら、こう出るようにした。

 

 

 

追伸

 

これ読めてるってことは、上手く炙れたってことだな。流石炎火だぜ。

 

早速本題に入るぜ。

 

炎火。俺と戦ってくれ。

 

この3日で、俺はまた強くなった。

本気では無かったらしいが、霊夢のこと倒したぜ。

 

別れ際の、幽香さんのアドバイスのおかげだ。

あと、お前からもたくさん学ばせてもらった。

そこで、自己流にアレンジを施した。

 

もちろん、妹紅やフランを巻き込む訳じゃない。

 

俺とお前、男同士サシの勝負をしよう。

 

 

 

飛びながら、隠し文字を反復する。

ふふ…ノッてくれるかな?炎火…。

 

今なら…今の俺なら、勝てるはずだ。

 

 

霊夢を倒した……………あの技なら。




ちょっと無理矢理だったけど…ま、良いか♪
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