さとり「…すみませんでした、エスカルゴさん…ついテンションが上がってしまい…」
カルゴ「大丈夫…」
彼女の「夢想天生」に吹き飛ばされた俺は、今は地霊殿の一室で介抱されている。ぶっちゃけるとそんなに大ダメージでもないのだが、彼女が俺の世話を焼きたいらしいので、甘える事にした。
まぁ、傷は塞がっていても打撲の痛みはまだあるので、ある意味ではまだ回復できてないと言えるかもしれないのだが…。内心では、別にベッドで寝なくてもいいんだけどな、と思っている。
枕元に座るさとりに見下ろされているのはどこか小っ恥ずかしい。
カルゴ「さとりも楽しめたんなら嬉しいよ。もう大丈夫だけど」
さとり「ダメです、もう少し寝てて下さいっ」
カルゴ「大丈夫なのに…」
起き上がろうとした肩を押さえられて、強制的に寝かせられる。彼女の頭を撫でようと手を出したその瞬間、部屋の扉が勢いよく開かれて、お空が部屋に飛び込んできた。
お空「お兄さん来てるってほんと!?」
さとり「お空…!あなた、どうしてここに?」
お空「んーと…地底に帰ってきた時、なんか頭に
『お兄ちゃんがお姉ちゃんの部屋に居るよ』って言葉が浮かんだような気がして…」
さとり(…間違いなくこいしね…)
お空「ほんとに居た!おにーさーんっ!!」
カルゴ「オイ待て、飛び込むのマジでちょ待っ…んぐふぅぅっ…」
彼女の胸にある赤い宝石が、ダイレクトに顔面に直撃した。その両脇は柔らかい胸で挟まれているだけに、その痛みはかなり響いた。
お空は、ベッドに飛び込むなり下敷きにした俺の頭を抱いて、グリグリと頬擦りしてくる。彼女の甘い体臭がとても心地良い。匂いフェチの俺は、それだけでも十分に興奮してしまう。
お空「…うにゅ?なんかお股に当たってる…?」
カルゴ「待ってくれお空、動かないで!マジで!今だけはホントに待ってくれ!」
お空「…?わかったっ!このまま、ギュ〜…ってシテあげるねっ!」
カルゴ「〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」
当然だが、胸に挟まれている上にイイ匂いまでも嗅がされている俺の興奮が、治まるわけがない。自分だけ抱きつかれているのも男としてどうかと思うので、自分に覆い被さる彼女の背中にも手を回して、押し倒されながら抱き合っているという体勢になる。強く抱かなくとも、服越しで彼女の柔らかさがよく分かる。
決して太っている訳ではなく単に肉付きが良い。
ムチムチしている。黒ニーソと太ももの境目…はこの体勢だと見えないが、さぞ素晴らしい具合に締まっていることだろう。
ニーソに隠された部分と素足の境。その膨らみも見どころである。
お空「…ねー、お兄さん…」
カルゴ「ん…?」
お空「この前みたいに…チュー、シたい…な♡」
さとり(お空…なんて積極的な子っ…!!)
カルゴ「じゃ…シよっか♪」
お空「うんっ!」
嬉しそうに返事するなり、身体を起こしたお空。座った体勢でキスするつもりらしいので、それにつられる形で俺も身体を起こす。しかし、彼女は俺の愚息の真上にいる。へっぴり腰にならねば、愚息がパンツ越しにクリーンヒットしてしまう。なんともまぁ、ダサい体勢だ。
座位のまま腰を引くと、尻の筋肉がつりそうだ。
お空「いくよ…?」
カルゴ「うん…っ」
目を瞑ると、ゆっくり顔を近付けてきた。とても初々しいその様子に、更に興奮が増してしまう。膨らむ愚息に気付かれぬよう、彼女の気を逸らす為に優しく抱き締め、それから唇を重ねる。
お空「んっ……♡ えへへっ…もう1回イイ…?」
カルゴ「勿論っ…」
即答である。内心ではこれ以上は理性がマズいと分かっているが、やはり拒めない。今度はお空も俺の背に手を回し、抱き合いながらキスをする。
わかってはいたが、やはり唇は柔らかいものだ。とてもではないが、そろそろ我慢の限界だ。
カルゴ「なぁお空…」
お空「なぁに…?」
カルゴ「その…チューもした事だしさ、シャワー浴びる前に………今度は、俺の特訓に付き合ってくれない…?」
特訓でもしなければ、このまま襲いそうである。それも、近くにいるさとり諸共だ。堪え性が俺にあるのか?否、あるわけが無い。
ましてや、俺が来ているときは自分のシャワーに俺を誘うお空だ。無理に決まっている。おかげで彼女の裸体は何度も見ているが、その度に理性をフル動員して自分を抑えている。
お空「お兄さんの特訓?私で良ければイイよっ!でも…もう1回チューしたら…ね♡」
カルゴ「わかった…」
さとり(全くもう、お空ったら…。キスがクセになってるのね…。セ〇クスにハマったら、二度と抜け出せなくなりそうで怖いわ…)
今度は、唇を重ねるというより押しつけるような熱いキスをし、抱擁を解いた。不自然に思われるほどに何度も繰り返した深呼吸により、テントを治まらせ、お空と手を繋いで地霊殿の外に出る。
一方でさとりは、そんな俺達を後ろから見ているようだったが、終始黙っているのでどこか怖い。元々口数は少ない彼女だが、目の前で自分の彼とペットが手を繋いでいる光景を見せられて、良い気分なわけがない。反動が何も無い事をただただ祈るばかりである。
…とか考えつつ、俺が人間になった時は霊夢達に絡まれ焦る俺を笑ってスルーしたさとりなので、その心配はあまり無さそうでもある。
内心では…とも考えたが、よく考えたらさとりも俺に負けず劣らずハッキリ言うタイプであった。なので、心配は無さそうだ。恐らく、今の俺達…主にお空を保護者的目線で見ていることだろう。
お空「本当に思いっきりやっていいの?お兄さん溶けて消えちゃわない?」
カルゴ「昔の俺とは違うよ。お空のアツい弾幕を斬ってみたいんだ。だから、思いっきり頼むよ」
お空「分かった…!もし溶けたら泣いちゃうよ!絶対泣いちゃうからねっ!」
カルゴ「心配すんな、大丈夫さ」
お空「それじゃあ…やるからねっ!核熱『核反応制御不能』!」
カルゴ「…っ!」
視界を覆われるほどの巨大な火球、そして隙間を埋めるように発射される青い弾幕。火球のサイズとしては、霊愛と霊麗の複合スペルでの陰陽玉と同じくらいか、それ以上だ。剣のサイズは遥かに超えているが、そんなのは今更だ。霊力で強化し斬撃を飛ばすなど、ワケもない。
攻撃力だけでみれば、俺の場合雷の方が攻撃力は高いが、その場合は火球と相性が最悪だ。電気が逃げ、大した効果は望めない。
となれば魔力と妖力となるが、魔力はやはりまだ少ないし、妖力での武器強化はそこまで得意ではないので、使い慣れてて量もそれなりにある霊力という結論に至る。
カルゴ「『霊力遷移』ッ!!」
今回は妖魔雷霊剣のみを使用している。先程より弾数は少ないので、片方でも捌けると判断した。そして、霊力を引き出して斬撃を強化する。
カルゴ「くっそ、相変わらずアッツイな…っ!!剣が溶けないのが不思議なくらいだ…!」
流石は、小傘が鍛えた武器だ。そんじょそこらの鍛冶屋とはワケが違うらしい。俺の力こそ入っているものの、それだけで熱から守れるだろうか?俺はそうは思わない。やはり、少なからず小傘のパワーが剣に宿っているのだと思う。剣に結界をかけてはいるが、俺の結界の強度は…
お空「次、いくよ!『ヘルズトカマク』!!!」
カルゴ「…チィッ…!!なんッてデカさだ…!」
前後に現れた超巨大な火球。いや、もはや小さな太陽と呼べそうだ。お空のスペルの弾幕はどれも大きいが、これが最大…だと思われる。
博麗姉妹の陰陽玉など比にならない馬鹿でかさ。
俺との稽古中でもここまでの大きさの弾幕はほぼ見た事が無い。そしてその巨大な火球から小さい火球が同心円状に発射される。それだけならまだ良いが、前後からだ。
俺の目は、当然だが前にしかついていない。前と後ろ両方から逃れるには…横を向くか、どこかの兵長バリに超回転しなければ、捌けなさそうだ。妖夢達ならこんな時どうするのだろうと剣士達の事を思い浮かべるも、彼女らの動きは俺のような素人には読めないので、己に集中する事にした。
カルゴ「エ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッ!!!」
少しヤケ気味に、どこかの緑の剣士のような声を発しながら剣を振り回す。斬撃を飛ばすも前後の巨大な火球には全く通用しない。剣でダメならば今度こそスペルで対処するしかない。
カルゴ「霊撃『弾・
まずは背後の火球だ。細かい弾は避けて対処し、巨大な火球に接近する。俺から見て左から右へ、右から左下へ。そこから、最初に描いた辺の中央真上辺り目指して剣を振り上げ、右下に下ろしてスタート地点である左へと戻す。
夢想封印と同様、これにもバリエーションが複数存在する。今回は封印効果よりも弾幕を優先したので、剣の軌跡…五芒星からは高密度な霊力弾が溢れ出し、火球へ向かっていく。
因みにサリエル戦で初披露したのは「霊撃『封・
「夢想封印」の後に付く字で判別するのと同様、これは前に付く字で判別する。
カルゴ「弾幕じゃあ飲み込まれて終わりかよ…!強すぎるぜ、お空の弾幕はよ…」
避けながら思わず苦笑いする。しかしだ。ここで諦める俺ではない。俺は執念深く負けず嫌いだ。当然、打つ手はある。
カルゴ「霊魔『斬・
剣の軌跡で巨大な逆五芒星を描き、それを放つ。弾幕ではなく巨大な斬撃を放ったのだ。普通では斬れなくとも霊力と魔力による禍々しい力により見事斬り飛ばすことに成功した。
自分で言うのもなんだが、力は混ぜるとより強く禍々しいものになるのだと思う。闇の力と暴走を混ぜると自我を失うほど暴走するのも、許容量を超えるレベルで強化されるからだと考えている。
カルゴ「もう一丁!ハァァァァッッ!!!」
お空「うにゅう…これやられちゃったらもう全部やられたのとおんなじだな〜…。ねーね、今日はもう終わろ?」
カルゴ「えっ?あれ、サブタレイニアンサンは…やらない感じ…かな…?」
もう片方の火球も同様に斬り飛ばし、見事お空のスペルを突破した。そこでお空の提案によって、ここで本日の特訓は終了。この後は、いつも通り2人で一緒に入浴して、夕方までのんびりイチャイチャしながら過ごした。
その時にとうとう、俺達は一線を越えはしたが…それはまた別のお話。
テント:膨らんだ愚息によってズボンに発現した突起のこと。男の多くは朝勃ちで経験している。生地が薄い・柔らかいズボンを履いていると特にバレやすい。学校のジャージ類は大抵柔らかく、バレたら学生生活終わるナリ。
次回!もしかしたらアレかもです。もしかしたらなのであまりアテにしないで下さい。でも念の為予告はしておきます。