※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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ド根性チルノ、熱を出す

幻想郷唯一のラジオチャンネルである「にとりんレイディオ」の放送の翌日。幻想郷は良い意味でとても賑わっていた。どこに行っても深夜のあの放送の話が耳に入ってくる。紅魔館近くの洋館…もといプリズムリバー邸では、三姉妹と雷鼓が、鳥獣伎楽に負けないよう広告を出そうとテラスで会議を開いていた。

そんな中、チルノから連絡を受けた俺は、朝から紅魔館へとやってきた。そういえば朝と言っても時間についての連絡は無かったような気がする。

考えても仕方ないだろう。気長に待つしかない。

 

「流石に、朝は美鈴も寝てるか……」

 

門番の姿を見られず、俺は小さく溜め息をつく。しかしそこに、友達を何人か引き連れたチルノが手を振りながら飛んできた。

 

「おーいっ!エスカルゴ〜!!お待たせ〜!!」

 

「おー、来たかチルn…」

 

「おはよおおおおおおっ!!」

 

「んがっ……お、おはよ゙ぉ…」

 

飛んできた勢いのまま腹に飛び付いてきたので、軽く呻き声を漏らしてしまう。だが当のチルノはスリスリと頬擦りしてくる始末である。前にキスしてから、こういうスキンシップが激しくなったような気がする。これはもう間違いないだろう。彼女の1人であるミスティアが見ていようとも、気にしている素振りは全くない。そして彼女達の後ろには、つい先日彼女になったばかりのピースまで居るのだが……ピースは少し頬を膨らませてこちらを見てくるばかりだ。

 

「よし。早速特訓しようか。続きはまた後でな」

 

「はーい…」

 

半ば無理にチルノを引き剥がすと、今度は彼女が頬を膨らませ、反対にピースがニヤリと笑った。

ミスティアは、そんな彼女を見て察したようだ。放送の事もあるので、より察しやすくなっていることだろう。ルーミアはというと、眠そうに目を擦って欠伸をしている。一方リグルと大妖精は、いつも通り真剣にチルノを観察している。

 

「さて。今日は何をする?」

 

「あ、そうだ。あたいはついに気が付いたのだ!もっとガンガン攻められる方法を!!」

 

「マジか。どんな方法?」

 

「弾幕をトコトン凍らせるんだ!!全く動かない弾幕には当たりようがない!あとはエスカルゴに教わった通り、剣やスペルで攻めていくんだ!」

 

「天才か?」

 

「天才だ!」

 

「能力をフルに活用したような、すげぇ良い方法だと思う。面白そうだな、早速やってみようか」

 

「うんっ!」

 

「じゃあ…霊符『夢想封印』!!」

 

「ッ…!?」

 

最初は何の弾幕にしようか迷ったが、まず最初は霊力による弾幕にした。今日は誰とも戦う予定は無いので、ここで霊力を使い切っても特に問題は無いはずだ。…夢想封印は、俺のスペルの中でも数少ないホーミング系だ。夢想封印を使う事は、俺にとってもホーミングの練習になる。これは、手動ではなく本当に自動のホーミングだからだ。

 

「いくぞっ!あたい必殺!!凍符『パーフェクトフリーズ』!!」

 

「っ…うぉう……ヤベーなこりゃ…」

 

チルノが氷の弾幕と共に凄まじい冷気を放つと、虹色の弾幕はどれも氷に覆われ、しまいにはビキビキと割れて崩れ去ってしまった。

 

「はっはっはー!どうだ!」

 

「ヤバい…ね…。予想以上だったよ。まさか凍るどころか崩れるとは…こりゃすごいや」

 

「あたいの読み通りだ…!少しは大変、だけど…出来ない事は無いっ!」

 

とは言いつつも、全ての弾を凍らせるのは負担が大きいらしく、軽く息が上がってしまっている。チルノの考え通り、弾を凍らせるこのやり方は、戦闘中に使えば、かなり有利になる戦法だろう。だが本人の負担が大きいとなれば…ここぞという時に使うしかない。これはきっと、多用は禁物な系統の戦術だろう。

 

「少し休むか?もう息が上がってるぞ」

 

「始めたばっかりで休むなんて…あたいはそんな弱くないぞっ!」

 

「…バテても知らねーぞ?どーにも俺には、息が上がったチルノがバタンキューして、大ちゃんや俺達で看病する未来しか見えないんだが?」

 

「(看病か…それも良いかも…?思いっきり甘える

チャンスなんじゃ…?いや、そんなのダメだっ!)

そんな未来は来ない!あたいはもっと強くなる!絶対にバテたりしないぞ!」

 

「ったく…。分かったよ、続きやろうか。よーく弾を見て、しっかり凍らせるんだ。巻き込まれるからな。…月符『ディフクチオ・ルーナエ』!」

 

2つの弾幕が溶け合い、全方位に爆ぜる────その瞬間を狙って、チルノは再び凄まじい冷気を放つ。爆風や小さい弾幕がそのまま凍り、巨大なオブジェとなった。全方位から爆風───トゲが出ているので、パッと見は青白いウニだ。口をぽかんと開けてそれに見惚れていると、そのオブジェは地面に墜落し、地面に刺さることなくキラキラと輝く粉を撒き散らして消えていった。割れる時も特に大きな音はせず、砂で作った城が崩れるかのように、静かに消えていった。

 

「うーん…まさかこれも凍るとは。チルノの力、なんかすごく高まってないか?今年の真冬には、巫月のことも倒せそうだな」

 

弾幕が巨大なだけあり、連続でやらせるのは少し危険と判断した。魔力の弾幕も凍らせられる事が分かっただけでも収穫と言えよう。

 

「はぁっ…はぁっ……もっと、強くならなきゃ…巫月は倒せない…!」

 

「…そうだな。巫月は俺の子供達の中でも最強の娘だからな。霊愛と同レベルに強いぞ〜」

 

「エスカルゴ……次、お願い!!」

 

「本当に大丈夫なのか?汗やばいぞ」

 

「ちょっと熱くなっちゃっただけだから……特に問題は無いよ…」

 

「そか?それなら良いんだけどさ。…巫月を倒す練習すんなら、やっぱ雷の方の対処法を練習するべきかな?」

 

「うんっ…それでお願い…!」

 

「オッケ。…でも変だな…いつもより全然動いていないのに熱くなるなんて…」

 

「いーから早くっ!」

 

「あ、あぁ、すまん」

 

巫月は幻も織り交ぜてくる。だから俺とは弾幕の種類が違う…が、雷の威力としては俺の方が上。つまり、俺の雷を対処出来れば、巫月の雷すらも対処可能になるというワケだ。当然だが、「幻に翻弄されない」という条件がついてしまうが…。今のチルノなら、多少なら大丈夫だろう。彼女の力から察するに、多少の雷なら消されておしまいだろうから、少し強めにやるべきかもしれない。

 

「雷神『荒れ狂う霹靂神』!!」

 

本当なら「一閃『Mishap of Thunder』」の方が強いのだが、これは弾幕というよりレーザーだ。しかも、マスパのように出続けるワケではなく、瞬間的にしか放たれない。なので、対雷弾の練習だったらこちらの方が良いだろうと判断した。

 

「うっ……く…!ちょっ、と…キツイ……?」

 

「大丈夫かチルノー?」

 

「大、丈夫……続けていーよ…!」

 

弾幕を放ちながら訊ねるが、続けて良いとの事。どう見ても辛そうにしているので、やめさせたいところだが、俺より頑固なチルノの事だ。あまりしつこく言うと機嫌を損ねてしまうか荒れるかのどちらかだろう。2つに1つだ。どちらにしてもそれは困るので、少しチルノの様子を見ながら、慎重に発射していくことにした。

 

「凍符『マイナスK』!!」

 

「…!」

 

凍りはしないが、火花を散らしながら進む弾幕が段々と小さくなっていく。消えたりはしないが、小粒の弾幕は更に極小の弾幕に、普通サイズのは小粒になっていく。この結果を見る限り、威力は確実に弱くなっていっているらしい。

 

「ハァァァァッ………んぎゃっ!」

 

「あっ…」

 

「チルノちゃんっ!!」

 

俺が強すぎたか、チルノの出力が弱かったか…。どちらとも言えないが、何度か被弾してしまって転倒するチルノ。俺は慌てて発射を中断して傍に駆け寄る。大妖精達も一緒だ。

 

「大丈夫かチル…熱っ!?うわぁ翼溶けてる!」

 

顔が火照っている彼女を抱き起こすと、ドロリと翼が溶け、ただの水になって手から零れ落ちる。服越しだが、背中が濡れているのもよく分かる。溶けているのか汗なのかはわからないが……この液体の冷たさから察するに、チルノが溶けているのかもしれない。

 

「チルノちゃん!チルノちゃん!しっかりして!目を開けてっ!!」

 

「チルノ!溶けちゃダメだよ!!」

 

「やっぱり休むべきだったよね…。⑨だから話を聞かないんだろうね…」

 

「ピースもそう思う?私も…」

 

「まぁまぁ、今はそんな事言わないで」

 

必死に彼女を呼ぶ大妖精とリグル、休むべきだと考えていたらしいクラウンピースとルーミアに、そんな2人を窘めるミスティア。反応はバラバラだけれども、やはり皆、心配はしているらしい。

 

「はぁ………はぁ………熱い……助けて………」

 

「ちょっと息止めててくれ。今すぐ冷やすから」

 

「わか……た…」

 

チルノが溶けるのでは、氷嚢で冷やしてもなんの意味も無い。だったらもっとダイレクトに冷やすしか無いはず。俺が思いついた方法は主に2つ。滝とこの場所を繋げる。もしくは彼女を抱え湖に飛び込む。幸いここは紅魔館前なので湖がそばにあるのだ。冷やすことに関しては、最高の環境と言えそうである。滝と繋げても良かったのだが、それだと水圧が強すぎるだろう。

それらを考慮した結果、「チルノに息を止めててもらって、湖に飛び込む」という結論に至った。

そして俺は、手が焼けるのも気にせず、チルノと共に湖に飛び込んだ。




弾幕を凍らせるのは妖精大戦争から取りました。イージーすらノーコンクリア出来てませんが…。尚、現在のチルノは凄く強いので火球でも普通に凍らせる事が可能になってます。氷帝形態だと、更に強いです。でも相性の問題で巫月の方がまだ強いのです。何せ、不意打ちとはいえ霊夢に一撃入れましたからね、巫月は。
弾や動きが速いのもありますが。

CHUNITHMの楽しさに目覚めました。maimaiや
太達より好きかもしれません。紅魔郷マップでは
フランまでゲットして、次に、風神録マップで文
までゲットしました。(昨日1日で10クレ30曲)
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