2週間我慢は無理やろ!??!
その後、俺とフランもそれぞれに分かれて宴会を楽しんだ。
まずは永琳のとこに行って、先程の薬の礼を言って代金を払い…鈴仙と軽くイチャついた。
次に向かったのはさとりのところだ。
こっちのお空の様子を聞いてみたかったからだ。
「よっ」
「エスカルゴさん…おかえりなさい」
「おう」
さとり…相変わらずほぼ無表情だが…今も俺の心読んでるのかな?
「ええ、読んでますよ」
「!」
やっぱりか…。
「すいません…」
「いや、別に大丈夫だよ」
隠し事なんて無いしな。
「隠し事が無い…ですか?まぁ…そうみたいですね」
「だろ?」
「ええ」
「そういえば、お空は…?」
「今日は留守番です。どうしてですか?」
「こっちのお空を見ておきたいと思ってさ」
「“こっちの”…ですか?」
ああ、そうか。
向こうのお空と戦った事知らないんだったな。
「お空と…?」
「う、うん…ちょっと暴走したみたいでね」
「物騒ですね…」
「守矢神社の神様2人がお空に何かしたらしいけど…詳しいことはわからない。核がどーのこーのってな」
「核?それならこちらのお空も…」
「!?」
ぼ、暴走してないのか…。
「暴走したらその時はお願いします」
「お、おっけ…」
嘘だろ…?みんなで滅茶苦茶頑張って、俺と炎火の複合スペルでやっと倒せたってのに…。
「暴走する気配はありませんが…その時はすぐにお知らせしますね」
「あ、ああ…よろしく」
そーいや、お燐も来てないのか?
「ええ。お空を1人に出来ないから、と言って」
「そっか…そりゃ残念…」
「残念?」
猫耳…触りたかった…。
「猫耳?…猫好きなんですか?」
「うん」
「奇遇ですね。私もです」
「!」
ほう…さとりも猫派なのか…。
その後、小1時間ほど猫について喋った。
俺は外から来たので、外の猫についても話した。
自由気ままなやつ…強情なやつ…普段噛んだりしてくるのにたまに甘えてくる、ツンデレっぽいやつ…。さとりは俺の話にかなり興味を示してくれた。
「宴もたけなわではございますが、時間の都合上、この辺でお開きとしたいと思います!本日は忙しい中お集まりいただき、本当にありがとうございました!」
レミリアの声だ。
もう日付変わってるな…仕方ねぇ。
「むぅ…仕方ないですね。また今度聞かせて下さい」
「オッケ♪」
「ではまた」
「気を付けてな」
「はい」
こうしてさとりは帰って行った。
…知ってることほぼ喋ったぞ…。
うーん…今度は俺が飼ってた猫のこと話すか。
さて。炎火はどこだ?
しばらく探してやっと見つけた。
妹紅とブラブラしていた。
「おっす」
「お、エスカルゴか」
「宴会、楽しんでくれたか?」
「もちろんだ!」
「身体大丈夫か?」
「まぁな。まさか…負けるなんてなぁ…」
「へっ…必殺技食らっても立ってたくせに…。やっぱ、お前は強いよ。…俺も、お前に負けないくらい強くなってみせる。だから…これからもよろしくな」
「おう!」
ガッチリ握手を交わした。
「紫さんにお願いすればいつでも行ける。そっちの生活リズムは…1ヶ月も過ごしてたからな、大体は把握してる」
異変が無ければ…いつもと変わらないはずだしな。
「そりゃ頼もしいぜ」
「ねぇ炎火、そろそろ…」
妹紅が眠たそうに言う。
そりゃ、いつもはもう寝てる時間だしな。
「…そうだな。エスカルゴ、頼む」
「おうよ。…紫さ〜ん!」
「はぁ〜い」
スッ
「!!」
まぁた地面からかよこの人は…。
でも、炎火も妹紅も見慣れてるのであまり驚いた様子は無い。俺だけか…未だに慣れないのは。
「来たわよ〜」
「お願いします」
「お安い御用よ」
スゥ…
スキマを開く紫さん。
「じゃあな!」
「おやすみ〜」
「おう、じゃあな!おやすみ、ゆっくり休めよ!」
「またな!」
「ああ!」
2人はスキマに入って行った。
後には紫さんと俺だけが残っている。
「ふぅ…」
紫さんが息をつく。
「ありがとうございました」
「少しだけ疲れたわ…」
「すいません」
「ふふっ、良いわよこれくらい」
「………」
「じゃ、これからもよろしくね」
「??…はい」
そう言い残してスキマで帰る紫さん。
なんだろう?
“これからもよろしくね”…?
普通に、そのまんまの意味か?
なにか裏の意味があるような気がしてならねぇ…。
「…………………ま、いっか」
しばらく“裏の意味”を考えてみたが、何も浮かばない。言葉通りの意味として捉えておくか。
「あ!エスカルゴ居た!」
「お、フラン!」
「そろそろ寝ましょ!お姉様も待ってるわよ!」
「りょーかい♪」
満月は更に高くなっていた。
NEXT…。