夏には沢山の風物詩がある。スイカ割り、水泳や海水浴、流しそうめん、肝試し、怪談話、夏祭りなどだ。人里の夏祭りはもう少し先の予定らしいので、妖怪は妖怪で夏を満喫しようと博麗神社に集って計画を練っていた。
今夜は肝試しをする予定だ。
「────それじゃあ、今夜早速、紅魔館の庭でやりましょーか。ビビりは来なくていいわ。でも親は子供が来るなら強制参加よ。それなりに力はあってもまだ子供だし、普通に考えても保護者は必要だろうからね」
「「「おーっ!!」」」
今日は皆で、妖舞と妖夢を主にイジめる驚かせる計画を立てている。勿論、こっそりとだ。2人共オバケが苦手なので、肝試しとの相性は最悪とも言える。妖夢は当然来たくないと言うだろうが、主催者である霊夢があのルールを設けてしまったために、親の妖夢も参加せざるを得ない。
…妖舞さえ拒否すれば、だが。
「妖舞はビビりだもんね、来ない方が良いよ〜」
「へんっ、真夜中のオバケくらい、俺にとっちゃどうってことないやい!白玉楼でいつも見てるし
もう慣れたぜ!(幽々子様は来るって言ってたし、
俺と爺ちゃんだけ留守番するなんてゴメンだ!)」
「はい、妖夢も強制参加ね」
霊愛の煽りを受けた妖舞は、まんまと彼女の策にハマってしまう。煽ればノるのが妖舞だ、性格をまんまと利用されてしまった。見事な手際だ。
妖夢に強制参加を告げた霊夢は真顔だが、内心で悪い笑みを浮かべているに違いない。なぜなら、翼が楽しそうに揺れているからだ。
「妖舞ぁ〜…あぁもう…」
せめて息子の妖舞が拒否すれば良かったのだが、強がりたい年頃である妖舞が素直に応じるはずがなかった。
それから、紅魔館のメンバーにも肝試しについて言ってある。すると意外なことに、パチュリーが自らの薬草畑や花畑を、肝試しをする会場として提供してくれるとのことだった。
何でそんな所で、と当初は不満がった霊夢だが、
「弦月姫との共同作業で夜までに準備をする」とパチュリーが言うと彼女も納得したらしかった。俺もこれには納得がいった。
つまり、パチュリーの魔法や弦月姫の植物を操る能力であの敷地を改造してくれるということだ。
「ペアリングはどうする?現地でクジでやる?」
「それが良いぜ!現地でやると緊張感が増しそうだからなぁ!」
霊夢の提案に真っ先に答える魔理沙。俺は円滑に肝試しを進めるために今ここで決めたかったが、確かに緊張感を楽しむイベントとしては向こうで決めた方が良いだろう。
全員概ね同意見なのか、反対意見は出ない。
「あと誰が来るんだっけ?」
「巫月達は来るって。早苗と樹里愛、衣玖さんと魅玖ちゃんは揃ってパスだとさ。早苗達は怖いの苦手で、衣玖さんは仕事の都合だとか。俺が面倒見るって言ったんだけど『イヤイヤ期が凄いから面倒かけさせる訳には』って言われちまったよ。あと、紫さんと茜はまず謎すぎてわからん」
「押しに弱いのが欠点よねぇ。変な時は押す側のくせに」
「雄側だからね、仕方ないね」
「変態」
「人間から吸血鬼に変態しました♪」
「変態のくせに飛ぶのはかなり速いのよね。私と同じくらいかそれより遅いくらい?」
「オスプレイはイイぞ」
「はいはい!上手いこと言ってドヤ顔は良いが、ディープな話題は2人になってからにしろって!状況を考えろ!見てみろ、妖夢なんて赤くなって縮こまってるぞ!」
博麗姉妹は「いつもの事だから」と澄ました顔をしていて、妖舞は何の事か全く分かっておらず、意味を汲んで照れた妖夢は縮こまる。そんな中、話を理解しつつ唯一まともな魔理沙は、話の方向修正に走る。
「わざわざ言わなくていいよ魔理沙…。ちょっと恥ずかしくなっただけだし…」
「まぁ、妖夢が大丈夫でも子供達が居るからな…どっちにしろ止めてたぞ」
「「別にこんなの
「何の話だ??」
(ダメだこりゃ…コイツらの勝手はわからん…)
それから10数時間後。次の日がやってくる直前、参加者達は紅魔館の門前に全員集合した。しかしそこは、もはや俺達が知っている紅魔館の原型を留めていなかった。
「夢色プレリュード」神曲すぎて泣けます。
久侘歌ちゃんのテーマの「セラフィックチキン」アレンジです。少女フラクタルさんも神だな…。
ウニに入ってる「Melody!」「Last Moments」「Unlimited Spark!」もヤバいですよ。何時間も
ヘビロテで聞いてます(笑)
これらの曲名を初めて聞いたという人は、時間がある時にでも聞いてみて下さい!