テスト3日目の今日、無事死亡しました。まぁ、不老不死なので復活しますけど。
ブースト掛かりすぎて5話並行して書いてます。どれも2000字前後で止まっていますが…。
漸く、アンチに折られた筆が直ってきたかもって感じですね。途中保存機能が神機能に思えます。
幽々子さんが俺に取り憑いてから暫く経った。彼女や嫁達も、俺に幽々子さんが取り憑いていることを知っているので、互いに中々「その気」になれず、半ば禁欲を強いられていた。
その間、性欲を解放出来るのは、白玉楼に宿泊する日のみである。妖夢と…ではなく、俺の中に居る幽々子さんが、その時だけ憑依を解除して、俺に溜め込まれたリビドーを発散させてくれる。
そんな生活を三巡ほど続けたある日の事。
所用を済ませて時間が出来た俺は、久しぶりに霊夢と人里に行こうと考え、博麗神社へ赴いた。
「おっす霊夢、今って暇か?」
「見ての通りですけど何かー?」
コタツに入って煎餅を食べながら、ゴロゴロと過ごしている。これは暇だと考えていいだろう。娘達も同じようにしている。…やはり母娘だ。
「暇なら人里にでも行かね?何か秋の味覚とかがあると思うんだけど」
「あー?今年不作だからロクに取れてないわよ?なんでも、秋姉妹でもどうにもならないレベルの飢饉だってさ」
「………異変かなぁ?」
「んなワケないでしょ。たまたまよ、たまたま。秋姉妹は神ではあるけど、格別力が強いっていうワケでもないしね、どうにもならないなんて事、幾らでもあるでしょ」
異変かもとボケてみたものの、俺はその原因が分かるかもしれない。去年、俺と諏訪子が怒って
「来年は飢饉にしてやる」みたいな事を言ったような気がする。
《うんうん、そーだよー。予告型の飢饉だから、私達は備えてあるけどねー。エスカルゴは魔法で幾らでも創れるし、紅魔館は外とのパイプがあるらしいし…あーでも霊夢は里に依存してるから、博麗神社とかその他は少しピンチかもね?》
《やっ…べ……どーすんべ…ちょっとやばい?》
《あははっ、やばいなんて事は無いんじゃない?だって去年さ、わざわざ言ってあげたじゃない。
「来年は飢饉だ」って。神のお告げを信じないで遊び暮らしてきたツケが回ってきたんだ。カタチだけの信者なんて、淘汰されて然るべきだよ?》
《………》
諏訪子は思ったよりガチギレしていたようで、笑いながらとんでもない事を言ってのけた。俺は背筋に薄ら寒いものを感じ取ったが、霊夢が傍に居るので表情は崩さずに、静かに話を続ける。
《…神を怒らせるとどうなるのか、里人達ももう理解し始めた頃じゃないかな。そろそろ許す……っていうのはどう?》
《え、ヤダよ?何言ってんの?え、エスカルゴも許す感じ?神に逆らう感じ?え?そうなの?》
《あ、いや…そういう訳じゃ》
《じゃあどういう意味よ》
《………いや。悪い、ちょっと日和っただけだ。予告したのに無視したのが悪いんだ…よな?》
《そーそー》
プツン、と通信は途切れた。諏訪子は容赦なく里を攻め、里は軽く飢饉に陥っているらしい。
人里に依存している博麗神社がこうして生活が出来ている以上、大飢饉ではなく、ちょっとした不作程度の飢饉なのだろうが……。声だけ聞くとガチギレしていたように聞こえたが、実際の所は恩情もあるらしいので安心だ。
ならば里の事はさておいて、今は霊夢だ。
「なぁ、どっか遊びに行かないか?」
「ヤダ」
「何で」
なにかを感じ取ったらしい霊麗は早足に部屋を出ていくが、霊愛は此方を一瞥しただけだった。霊夢は相変わらずゴロゴロしている。
「めんどい」
「なんで?」
「なんかヤなの」
「えー」
「『えー』じゃなくて。鬱陶しいわよ?」
「鬱と………………」
何気なく発せられたその言葉が、心に深く突き刺さる。何だか足から力が抜け、その場にへたり込む。本気で言っているワケではないと思うが、それでもかなりのダメージがある。妖怪は精神的ダメージに弱い、と聞いたことがあるが、本当にそうだなと身をもって痛感する。
「何よ、そんなに凹む…?でも悪いわね、あまり執拗いとそう言うからね?」
「執拗…い……か……。ハハ…」
自嘲気味に笑い飛ばし、フラフラと立ち上がり縁側に向かい、そこに座ってパチンと折りたたみナイフを開く。至極無感動に、無感情に、それを腕に突き立てる。
肉に突き刺さった重い音が鳴り、俺はナイフを引き抜く。傷は数秒で塞がり、流れ出した血の跡だけが腕と地面に残った。
麻酔なんて無くとも痛みは感じない。鬱陶しいなどと言われた方がずっと「痛い」からだ。
「………」
もう一度、腕に突き刺した。今度は抜かずに、そのまま抉るように縦や横に動かした。血と肉が混ざり、グヂュグヂュと気味の悪い音を立てる。少し動きを早くすると、血と肉と空気が混ざって所々に血の泡が出来る。血はますます流れ出して腕と地面は赤黒く染まり、血の匂いが広がる。
「…っ………ぅ…」
「止めときなよ」
「あ…?」
手首を切り落とそうとすると、霊愛が後ろから手を伸ばし、ナイフを持つ手をギュッと掴んだ。
「何だよ?」
「今日は…私とデートしてくれる?」
「……は?」
「イイじゃん別に。てかお父さんが手首スライスしてハム作るの見たくないし」
「……」
「答えは?YES or はいで1秒以内に答えて」
「それ一択じゃねぇか」
「1秒経過ー、はいデート行くよー」
「はぁ?マジでどういう事だよオイ?」
「うっさいなぁ…。ほら、ナイフなんて離して。里、行くよ」
「はぁ……?」
何が何だか分からないまま、ナイフを奪われた俺は、霊愛に手を引かれて神社から飛び立った。妙な事もあるもんだな、と娘の行動に付き合う事にした。
飢饉の原因がエスカルゴ(と諏訪子)という事は霊夢は知りません。なので今回不機嫌だったのはマジでただの倦怠期だったのです(笑)
主に諏訪子が起こした飢饉については、もう少し後でちょっとだけ掘り下げる予定です。
エスカルゴが病むのも無理は無いですよね、俺もかなり病みましたし。
因みに俺の場合は「たまに出るサイコパスっぽい発言が怖い」「愛が重すぎる」と言われて危うく彼女と別れかけました。約1ヶ月前ですかね。
刺した傷も、漸く塞がりましたよ。人間の身体はこれだから不便なんですよね。俺も吸血鬼とかになりたいものです。