※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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八雲 紫の八つ当たり・発狂

「なん…で…?」

 

なんで俺は現実世界に…?

 

「ところでお前…なんだその格好?羽根?翼か?コスプレ?つーか眼鏡は?」

 

羽を掴む従兄弟。

 

「…な」

 

「え?」

 

「触んなッ、くそ!!」

 

バッ!

 

“思いっ切り”腕を振り払う。

 

「ぎゃああああああああ!!」

 

「!!」

 

右腕が吹っ飛ぶ。

吸血鬼の力で振り払ったんだ、そりゃ千切れる。

 

「おま…え…なんで…!?」

 

悲しみと怒りが綯交ぜになったような目で俺を見る。

しかし俺は……

 

「なんでだよ、なんで俺が、ここに…」

 

「?何を……言って、んだ…?」

 

一番嫌いな世界に飛ばされたショックがまだ抜けてなかった。

ここは、俺が人間の頃に住んでいた世界。

ずっと、嫌な事ばかりで逃げ出したかった世界。

ダメ…ダメだ、もう我慢出来ない。

 

「消えて…」

 

「?」

 

「消えて無くなれ!!!」

 

「ぐふっ…」

 

“思いっ切り”腹パンをする。

身体には大穴が空き、内臓を飛び散らせ、従兄弟は絶命。

 

「キャアアアアア!!!」

 

近くの人が悲鳴をあげる。

 

「警察、警察に通報だ!!」

 

「黙れ黙れ黙れぇ!!黙りやがれぇぇぇ!!もう嫌だ!!みんな消えて無くなれえええ!!」

 

「な、なんだ!?」

 

「てめぇらみんな死ねぇぇええええ!!」

 

『ぎゃああああああああ!!!』

 

弾幕を回避、破壊する術を持たない“普通の人間”。

当然身体は焦げ焦げ。

 

「はぁっ……はぁっ……」

 

辺りは閑散としている。

物音ひとつ聞こえやしない。

近くにいた人間は全員全滅。

ここで一旦は冷静になりかけたが…。

 

「どうせこっちに来たんなら…」

 

ずっと破壊したかった所を破壊しよう。今の俺はそのための力も持ってるんだから。

破壊衝動に駆られ、その場所へ飛び立つ。道中、俺にカメラを向ける人々、電話する人々が見えたが、それらはスルーする事にした。

 

「着いた…」

 

着いた。少し前まで通っていた学校に。

通行人は、羽の生えている人型生物を遠巻きに見ているようだ。背中に、痛いほどの視線を感じる。

 

「さぁ…殺ルぜ…」

 

ゆっくり学校へ入っていく。

 

「消エて…無クなれ…!」

 

壁を殴ると、それは吹き飛び学校は倒壊。

もとろん、中に居た人間の多くも潰れただろう。

 

「そこまでだ!」

 

「…あ?」

 

振り返るとそこには警察…いや、自衛隊のような妙な部隊がいた。

 

「ナンだお前ら…」

 

「自分が何してるのかわかっているのか!」

 

「嫌いな所ヲ破壊シテる」

 

「そんな事をしてなんの意味がある!!」

 

「…知ルカ」

 

「くっ…撃てぇぇ!」

 

「!」

 

実弾…早いけど避けられないことは無い。

みんなの方が早かった。

 

「今だ!!麻酔銃発射!!」

 

「!?っ…!」

 

首になにか…どこから…撃ちやがった…?

意識がブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここ…は…?」

 

「……見ての通り牢屋だ」

 

「!?」

 

監守?俺何してんだ?ていうか幻想郷に警察が…いや違う、ここは現実世界だ…。

 

「俺、なんで、ここに……」

 

「?覚えてないのか?まぁ無理もないか。空自のヘリから撃たれた麻酔銃でお前を眠らせたんだ」

 

生意気なことするじゃねーか。

 

「お前は問答無用で死刑だろうな。妙な手術でも施したのか、その翼は。なんなんだそれは?」

 

「…俺の前にお前が死ね」

 

「!?…何を……」

 

「フー……」

 

雷槍で心臓を刺してやった。人間はこんなもんで簡単に死ぬ。俺を殺したいなら、眠らせてすぐに殺せばよかったんだ。

牢を軽く殴ると格子が甲高い音を立てて壊れる。

 

「帰るか…」

 

とりあえず、昔の自分ちへでも行こう。

 

「脱獄だァ!!」

 

警察か?ここは刑務所内なのか?まだ、俺は人間判定を受けているのか。さっきの「妙な手術まで施した」という発言的にも……。なるほど。

 

「止まれぇ!撃つぞ!!」

 

「撃てばいいじゃん」

 

「!!」

 

3連射如きで俺を殺せると思ったのか。人間でもこんなんじゃ死なないやつもいるだろうに。

 

「…雑魚が」

 

「ひっ!?」

 

「ヤッぱり、お前ラ殺ス」

 

「!?」

 

「雷神『Thunder☆Fall』!!!」

 

「ぎゃああああああああ!!」

 

刑務所諸共破壊。

中に居た職員、囚人もほぼ全員全滅。瓦礫が崩れてきたが何とか脱出はできた。自然の雷より高威力とはいえ落雷如きで壊れるとは。随分と脆い。

俺は家へ向けて飛び立つ。

 

「ご覧下さい!あれが、今噂されている破壊生物です!」

 

「!?」

 

テレビのリポーターだろうか?

日○テ○ビと書かれたヘリに乗っている人らが遠巻きに俺を見ている。

 

「世界中に発信されるこの映像、一体どのような衝撃を世界に与えるのでしょうか!?」

 

「…………」

 

ニュースじゃなくて実況?どーでもいいが。

 

「…死ネ」

 

弾幕を発射し、ヘリを破壊。簡単なお仕事だ。

 

「フー…」

 

「居たぞ!奴だ!!殺せ!殺せえええ!!」

 

「!?」

 

いつの間にか、自衛隊のヘリと思しきヘリコプターたちが向かってきていた。そしてなにかを放つ。

 

「雷鎧『サンダーアーマー』!」

 

鎧に当たった弾はジュウジュウと肉が焼けるような音を立てて消える。自衛隊が俺と戦おうって?流石に死にそうだ。

そしてその数時間後。

 

「はぁ〜っ…めんどくせぇなおい…!!」

 

俺は建物の蔭に隠れていた。

どうやらあのテレビ局のヘリ、収録ではなくリアルタイムで流していたようだ。

俺を写し始めたところから俺が弾幕を発射するまでの短い映像が、電気屋に置いてあるテレビで繰り返し流れていた。

その時、上からバラバラとヘリの音が聞こえてきた。

 

「ヘリ……って、あれは……!!」

 

見た目でわかる。あれは軍事ヘリだ。やばい。

本格的にやばいかもしれない。

 

「住民の皆さん!!今すぐ、避難して下さい!!この近辺には破壊生物が潜伏しています!!」

 

メガホンか何かでヘリから呼びかける。

あれは……ひょっとして、自衛隊か?

呼び掛けに応じワラワラと出てくる住民たち。

数分後。住民たちはすっかり居なくなった。

公民館や近くの学校に避難したのだろう。

 

「さぁ破壊生物!大人しく出てきなさい!」

 

「あ?」

 

「貴様がこの周辺に潜伏していることはわかっている!大人しく殺されなさい!!」

 

何言ってんの?そう言われて出ていくやつがいるわけないだろ。

 

「世界中の軍隊も既に動き出している!貴様に逃げ場はない!!」

 

は?世界中の軍隊?

 

……よろしい、ならば戦争だ。なんて言ってられる場合じゃなくなってきた。

 

「…なら、破壊するしかないのか。ハッ!」

 

蔭から弾幕を発射するが、遠すぎて狙いが外れてしまった。

 

「…チッ」

 

「そこか!!地上部隊、直ちに向かえ!!!」

 

地上部隊?聞いてねぇよそんなもん!!

 

「やべっ…」

 

「動くな!!」

 

「!?」

 

背後に…!?俺が霊夢たち以外に後ろを取られただと?屈辱感さえ覚えるなこれは。

 

「両手を上げろ!!」

 

「………」

 

大人しく従う。

 

「よーし、総員、発砲準備!3、2…」

 

バカが。なんでカウントダウンなんてすんだよ?

というか、見つけたら撃てよ。

 

「1…」

 

「雷鎧『サンダーアーマー』攻撃Ver.」

 

「!?」

 

鎧から長く伸びた刃で背後に居る人間を串刺しにした。痺れているだけ…のはず。

 

「ぬおおお…」

 

「っ?動けるのか」

 

みんな、ショットガンらしきものを構えている。

 

「撃てえええええ!!」

 

ドドドドドドドドドン…ジュジュジュジュウウ…

 

皆で俺を撃つが、弾丸は全て音を立てて消える。

 

「なんだと!?」

 

「…お返しだぜ。雷武器『雷銃』」

 

ショットガンを作り出す。

 

「なんだあれは!?」

 

「雷銃操法『スパークショット』」

 

「ぐあっ…」

 

連射してやるとみんなバタバタと倒れる。

 

「あれ?」

 

痺れさせるほどの電力は無いんだけど…。“人間”だから効きやすいのかもしれない。

 

「くそッ!地上部隊がやられた!爆撃開始!」

 

…え?今なんて言った?今の日本でそんなことができるのか?いや、そんなバカな。

 

「!!」

 

バラバラと爆弾が落ちてきた。

 

「くっそぉ!!」

 

蔭から飛び出し、ヘリよりも高く飛ぶ。

 

「────!!Fire!!」

 

英語が聞こえたと思ったら、戦闘機みたいなのが沢山いた。あれは…ニュースで見たことある。

米軍の戦闘機だ。

 

「っと…」

 

飛んできた“なにか”も俺に触れたら消えた。よくわからないが、アーマーの方が上なら、あとはどうでもいい。逃げるのみだ。

その後は、向かってくる人間、ヘリを全て倒した。

俺は三日三晩、ほぼ飲まず食わずで応戦しいずれも返り討ちにした。

4日目

 

住民は公民館などからも更に避難したようだ。

その後の行方は知らない。ただ、眼科に広がる景色を見ても、人間の匂いも気配も全くしない。何か嫌な予感がする。

 

「寝みぃ…」

 

何故か腹は減らねぇけど…疲れたな。

 

「…ん?あれは…」

 

ミサイルが来たので弾幕で破壊すると、呆気なく大爆発を起こす。

 

「!!“北”のやつ、核積んでやがる……のか!?総員、退避、退避ィィ!!せよォォォォ!!!」

 

そう言い残し、自衛隊?などは居なくなった。

なるほど、あれは“北”のか。

放射能が飛び散ったのだろうが、俺は鎧で防御していたのでなんのダメージも無かった。

いつまで続くんだ…この疲れる戦いは…。




俺が思ってたのとはなんか違う。
思ったように書けない。
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