※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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Bブロック予選(後半)

「さ、さて!大どんでん返しもあったが、ついにBブロック予選も半分が終わったぞ!!!残りの四試合はどんな試合になるのか!期待大だね!」

 

「先程のような超大接戦も面白いよねー!!またあんな感じの試合を見れないか、実は私、密かに期待してるわ~♪」

 

 にとりと雛はそう言うが、Bブロック後半ではあんな試合は見れないと思っている。何故なら、対戦相手との力の差がかなり開いているからだ。

 

 

┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓

レ ヤ 霊 キ 神 早 穹 へ

ミ マ 愛 ス 奈 苗   カ

リ メ   メ 子

ア

 

 

「Bブロック第五試合!紅魔館の幼き主!今では一児の母親でもある!怒らせると怖いかもね!!レミリア・スカーレットォォォォ!!!」

 

「お相手は、この地底に住まうアイドル的存在のスパイダーウーマン!黒谷ヤマメだーーっ!!」

 

 …ヤマメもそれなりに歴史ある妖怪だし、この地底に住んでいるだけあって、平均以上の実力を有していると思っている。だがレミリアのような強大な力を持つ者には遠く及ばず、グングニルで滅多打ちにされてしまった。

 レミリアは「たまには暴れる機会が欲しい」と以前から言っていたので、今回の企画は、彼女にとって丁度良かったのだろう。それにしたって、もう少し手加減してくれても良いと思うのだが…まぁ何も言わないでおこう。

 第六試合は霊愛vsキスメだ。霊愛は常に堂々としていたのだが、キスメはこういった事に不慣れらしく、終始萎縮しまくりだった。そこで霊愛はキスメの入っている桶を破壊し、キスメの隠れる場所を無くさせた上で夢想封印をおみまいした。流石は霊夢の娘、霊麗の姉であり、その威力には目を見張るものがあった。当然、結果としては、霊愛の圧勝に終わった。

 第七試合は神奈子様vs早苗で守矢神社の者同士となっていた。早苗に花を持たせたかったのか、それとも試合が面倒臭くなったのか、神奈子様はちょくちょく手を抜いていて、早苗に勝たせた。早苗はそれを純粋に喜んでいたのだが、次の事を考えると気も沈むだろう。次に彼女が戦うのは、穹かへカーティアなのだから…。

 

「とうとうやってきました、本日ラストの試合!Bブロック第八試合だーっ!!」

 

 確か予定では、今日中に予選全てを終わらせるハズだったのだが、思った以上に時間が掛かり、2ブロック毎に分ける事になった。因みに明日はC、Dブロックの予選を行って、明後日はA、Bブロックの本戦を行う日程らしい。観客は集まるのかと不安になるが、今日の盛り上がりからしてそんな心配は無用だろう。

 

「亜光速で空を翔けると言われている英雄の娘!母から受け継ぎしジャーナリズムは時として己を危険な道に導く事もあるとか!射命丸穹ァァ!」

 

「そしてそして!お相手はこの方、地獄の女神!本体が各地獄にあるので実質攻略不可能である、弩級のチート!へカーティア・ラピスラズリ!」

 

「…私の相手が…まさかまさかのへカーティア・ラピスラズリ様ですか…。いやぁ、こんなに戦闘から逃げ出したくなったのは初めてですねぇ…。ふふ…ふふふふ……」

 

「ふふっ、そんなに怖がらなくても良いのよん?手加減はしてあげるから…ね♡」

 

 へカーティアなら、たとえ穹を負かすとしても手加減はしてくれるはずだ。なので先程の巫月と霊麗の試合の時のように取り乱したりはしない。

 というより、穹が勝つ未来がまるで見えない。勿論、娘の応援はするが…。

 

《あら?私の応援はしてくれないの~?私だってあなたの守護神なんだけどぉ…?器のあなたから応援されないなんて、へカちゃん悲しいわぁ……わよんわよーん…》

 

《なんだよ『わよんわよん』って!?泣き真似のつもりなのか!?せめて『えーんえーん』でしょそこは!!》

 

《あ、へカちゃんと器にはノーコメントなのね》

 

《『わよんわよーん』のインパクトがやばすぎて頭からスっとんでたわ!》

 

《安心しなさい、そんな風には泣かないから》

 

《そりゃそーだよ…。そもそも、へカーティアが泣くことなんて無いと思うんだけどな…》

 

《…案外私って涙脆いのよ?こう見えても、ね》

 

《…ふーん…?》

 

「それでは!Bブロック第八試合!始めィ!!」

 

「あらもう始まったのね。…掛かってきなさい?私は、まだ何もしないであなたの攻撃をただ受け止めてあげるから♪」

 

「ッ…!?そ、それでは…遠慮無くッ!!」

 

 穹はその持ち前の素早さを活かして、どこかの黄色くて殺せない教師並に分身する。俺のように分身技を使っているかのような精度だが、彼女はそんな技を所有していなかった筈なので、やはりこれは超高速移動を繰り返していることでやっと生み出せる分身なのだろう。

 この時点で、彼女に速度の面では一生勝てないという事を確信できる。

 

「いきますよ!!風雷『凝縮放電』!!!」

 

「…!」

 

 穹が両手を頭上に掲げると、彼女を中心に風が巻き起こり、やがて、俺から見ても凶悪な電気を帯びた球体が完成した。確か、風を凝縮させて、プラズマを発生させる技だっただろうか。流石は幼少期から物理や力学を重点的に学んでいる穹、技の規模が何だか変だ。

 

「喰らえええええええええっっっ!!!!」

 

「うおおおおおっと、これはまた超巨大な電気の玉を生み出したァァ!!そしてそれを生身相手に投げるとは、これは無事では済まないのでは!?どーする、へカーティアぁぁぁ!!!!」

 

「…これは少しまずいわねぇ」

 

《チキューティアに変身~!わよよんよーん♪》

 

《ダメだこの神様!!完全に『わよん』をネタにしようとしてやがる!!》

 

 思念通信ではふざけているへカーティアだが、そんな事は顔に出さず、頭上の赤い球体を地球に交換した。すると彼女の赤いロングヘアも綺麗な青色に変わった。

 

「赤でも青でも同じです!!この勝負、私が……んなっ……!?」

 

 なんとへカーティア…改めチキューティアは、穹のプラズマの球体を受けていてもものともしておらず、不敵な笑みを浮かべているばかりだ。

 

《母なる地球は全ての攻撃を受け、無に返す…。つまりこれは、防御の型ってワケよ》

 

《アレを受けるって凄いな…。俺だって吸収とかしないと少しキツかったんだけどな…》

 

《まっ、これが神と神の器の違いってトコね!!あと、防御の型とは言っても、それなりの攻撃は出来るんだけどね?》

 

《…嫌な予感しかしねぇ》

 

 ふざけているように思えるが、へカーティアもへカーティアで、トーナメント戦を楽しめているらしい。それなら、俺が声を掛けた甲斐があったというものだ。予選でこれなら、本戦となったらかなり気分が盛り上がることだろう。

 

(スペルカードは三枚まで。相手はまだ未使用、しかし私はもう一枚使ってしまった。それなら、今すぐにもう一枚使うのは得策とは言えない…。不慣れですが…格闘で行くしかないですね…)

 

 一旦飛び退いてへカーティアから距離を取った穹だったが、拳を握るなりすぐに動き出した。

 穹は弾幕ごっこをするイメージがあるだけに、格闘を選んだのは意外だった。…文はというと、どこか不気味な薄笑いを浮かべて穹を見ている。彼女が何を考えているのか…俺にも分からない。

 対するへカーティアは、穹の拳を顔を逸らして回避したり、手で受け流したりしている。

 

「…ふふふっ、これじゃあ手を使うまでもないのかもしれないわねぇ?」

 

「…ッ!ハァァァッ…!!」

 

 勇儀のようなパワー型でもなく、美鈴のような技巧派でもない穹の攻撃が、弾幕ごっこも格闘もイケるらしいへカーティアに当たるはずもない。

 

「何故、当たらないんでしょう…!?しっかり…狙っているはずなのに……!何故…何故…!!」

 

 拳を繰り出しつつ、息を途切らせながら呟く。穹は自問自答のつもりだったが、へカーティアはその疑問に優しい笑顔を湛えながら答える。

 

「────細胞が怖気てるわよん♪」

 

「っ……!あああぁあああああっっっっ!!!」

 

 へカーティアの挑発に苛立った穹は、いつものような冷静な判断を下せず、ただただ突っ込んでいく。母親譲りの鴉天狗の速度に、能力による超加速を上乗せし、ソニックブームをも引き起こす程の速度で、へカーティアの顔に拳をぶつけようと正面から突っ込んでいく。

 

「……フッ────!!」

 

 彼女は短く息を吐くと、後ろで組んでいた手…右手を前に突き出し、掌を穹の拳…ではなく顔に叩き付けた。そのままの勢いで、穹は後方に吹き飛んでいき、ステージの壁を破壊し、その身体を壁にめり込ませた。

 当然、彼女が意識を保っているはずがない。

 

「…………!?あっ……圧倒的…すぎる……!!あの穹ちゃんが一瞬で…」

 

「今の速度でも見切れる…って事ね…。超強力な弓で射た矢でも、笑顔で掴み取りそうだわ……」

 

「…月人が手を出せないのも分かるでしょう…?純狐と組まなくとも…彼女は単に強すぎる…」

 

 都を凍結させた当時のことを思い出したのか、サグメは小さく肩を震わせる。その時は、永琳が知恵という面で手助けをしたのだったか。…もし俺がその異変の解決に行っていたら…きっと何も出来ず屠られていたに違いない。

 

「何という圧倒的なパワーなんだろうかッ!女神へカーティア、子供とはいえどかなりの力を持つ射命丸穹相手に、終始圧倒していた──ッッ!!Bブロック第八試合は女神へカーティアの勝利で幕を閉じる事になりましたーーーッ!!!」

 

 その後、簡単に一日目終了の閉会式を行って、各々は帰路についた。明日にはC、Dブロックの予選が行われる。明日は俺も戦う予定である。負けないように頑張らなければ。





因みに月モードのへカーティアはツキーティアと呼んでます(オイ)
あと、わよんわよんで遊びすぎましたね…w
異界、地球、月でそれぞれの特性を生かした超絶チートな戦いを書きたい…書きたいぃぃぃ!!!いつ書こうかなぁ……。
霊夢に次ぐチートキャラにしちゃお!いいよね!だってへカーティアだもん!!神主が最強だって明言したんだから、二次創作ではもっとも~っと強くしても良いよね!!


ぶっちゃけ、予選より本戦の方が良い組み合わせなんですよね。トーナメント的にも…。とはいえC、Dブロックも書きますけど。ワヨーン!(謎擬音

赤でも青でも同じというのはDB超のケールで、細胞のセリフは某格闘漫画の某地上最強の生物のセリフから持ってきました。
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