※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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Dブロック予選

「いよいよやってきましたDブロックの予選~!まず最初に戦うのはこの人!この方も遥々畜生界からお越しの、勁牙組組長!伝説に謳われるその脚力で、己に近付く敵を難なく薙ぎ払う!漆黒の天馬(ペガサス)!驪駒早鬼~!!!」

 

「そのお相手はなんと、妖怪の賢者、八雲紫!!

……の式、八雲藍だ~~~っ!!」

 

「まさかの動物対決だね。どっちが勝つんだろ?やっぱり実績とかで言えば藍さんだと思うけど」

 

「いや~にとり、そう結論付けるのは浅はかよ。あちらの気配は、まるで怒りに呑まれた紅魔館の主のように巨大且つ強いものよ」

 

 確かに早鬼と藍では気配がまるで違っている。それだけで考えれば、寧ろ早鬼が勝つだろう、と自然に結論付けてしまいそうだ。

 俺としては早鬼に勝ってほしいところである。

 

 

┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓

早 藍 妖 お 幽 幽 小 紫

鬼   夢 空 々 香 町

        子

 

 

「藍?馬畜生なんかに負けたらお仕置きよ~?」

 

「は。お任せ下さい。必ずや勝利致します」

 

「あっはっはっは!残念だったな狐!お前は私に勝てん!それじゃ、絶対的な力の差というものを見せ付けてやろう!」

 

「貴様…!」

 

「おーっと、早くも一触即発の雰囲気だぞっ!!それじゃあ第一試合、始め~!!」

 

「我が力を愚弄した事、後悔するがいい!!式輝『狐狸妖怪レーザー』!!」

 

 斜めに青いレーザーが発射され、それで動きを封じたあとに、纏まった弾幕を発射する。大玉を先頭にして、細かい弾幕が後をついてくる。

 …が、藍が狙った先に早鬼の姿は無い。

 

「っ───!?彼奴め一体どこに……」

 

「! 藍、奴はう────…」

 

「ガラ空き過ぎてつまらんぞ狐ッッ!」

 

 早鬼は、地面を蹴ってまさに目にも止まらない速さで飛び上がり、弾幕とレーザーを発した藍の尻尾を、グシャリと生々しい音を立てて踏んだ。容赦無く踏み潰されたそれは、文字通り真っ平にされてしまっている。当然、尻尾にも血は通っているし、神経だって通っている。彼女が悶絶したことは、もはや言うまでもないだろう。

 紫の言葉が終わる前に踏み付けるなんて、並の素早さではない。上昇は脚力で、下降は翼。移動方法は単純でも、少し桁が違うだけでこうも藍を翻弄できるとは。藍だって九尾の狐だ、そう簡単に倒せる相手ではない。それなのに、早鬼は一撃で仕留めてしまった。その事が早鬼の強さを鮮明に物語っていた。

 

「フン、口程にも無いじゃないか。こんなんならアイツ…エスカルゴの方がまだ少し強かったぞ。まぁ、一度は殺したけどな」

 

 ……嫌な思い出だ。僅か数日前の事だが本当に忘れたい記憶だ。まさか、あそこまで簡単に命を奪われるなんて。流石、死後は畜生界でかなりの修羅場を潜り抜けてきただけある。

 

「私の藍をよく簡単に倒したわね。まぁ、そこは褒めておくわね。……本戦も勝ち上がりなさい。その鼻っ柱、私がへし折ってあげるわ」

 

「はははっ、負け犬ならぬ負け狐の飼い主が何か言っているな!後でよく調教しておけ、私は全く楽しめなかったぞ。お前の方がまだ少しくらいは楽しめそうだ…♪」

 

 早鬼のキックにより陥没したステージは、再び母さんが修復させ、第二試合へと移る。

 第二試合は、妖夢vsお空だ。かなりの接戦で、ステージが欠けたり焼け落ちたり、損傷もとても激しかった。最悪でも相討ちかもと思われるほどだったが、妖夢がお空の制御棒を切り落として、それに動揺したお空に峰打ちをし、僅差で妖夢の勝利に終わった。

 第三試合は幽々子さんvs幽香。元夢幻館の幽香ではなく、太陽の畑の風見幽香だ。幽々子さんは最近俺の身体から出たばかりで、身体が鈍ってはいないかと俺は内心では心配をしていたのだが、その必要は無かった。彼女が持参していた、俺が見慣れぬ武器…長巻というリーチの広い武器で、あの幽香を圧倒していた。焦れったく思ったか、蝶のようにヒラヒラと舞う幽々子さんに向かって幽香はマスパを放った。だが幽々子さんはそれを難なく回避、背後に回り込んで彼女の首筋に刃を押し当てた。それによって幽香は降参して、俺を含めた周囲の面々は、幽々子さんの意外な一面を思い知る事となった。

 第四試合は小町vs紫さん。……こちらは最早、言うまでもない。能力を行使し紫さんを翻弄する小町だったが、境界を操る紫さんの前ではあまり意味を為さず、すぐに決着がついた。

 特筆すべきはここからである。

 

 

┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓

妖 リ 弦 て 八 橙 久 映

舞 グ 月 ゐ 千   侘 姫

  ル 姫   慧   歌

 

 

 第五試合は、今の所は息子の妖舞と、蟲を操るリグルの戦いだった。リグルは、蟲をけしかけて妖舞を翻弄しようとした。しかし妖舞はそれらを全て斬り捨てた。それを見たリグルはショックを受けていたが、妖舞はそれも意に介さず傷心中の彼女をも斬り捨てようとした。当然、対戦相手を殺してしまえば失格になるので、既の所で彼女を峰打ちするに至った。

 俺としては複雑な心境だった。息子が強くなるのは嬉しい事だ、それは間違いない。だが女性を傷付ける事にもまるで躊躇いが無いように見えてしまった。果たしてこれは、妖舞にとって良い事なのかどうなのか。今の俺には判断がつかない。

 第六試合は娘の弦月姫と、嘘つき素兎のてゐの戦いだ。こちらは弦月姫の圧勝だった。やはりと言うべきか、時間停止能力者と正面からぶつかるなんて、ほぼほぼ無理ゲーというやつらしい。

 試合から帰ってきたてゐがそう愚痴っていた。

 第七試合は鬼傑組組長の吉弔八千慧と、藍の式である橙の戦いだった。ヤクザである吉弔が橙に手を出す事を躊躇するはずもなく…というより、吉弔が橙に能力をかけて、無理矢理降参させた。吉弔の能力については、袿姫から聞いたのだが、些か橙にはキツすぎるのではと思った。

 因みに俺は、今日初めて吉弔の本名を知った。あの時はカワウソ霊も「吉弔様」呼びだったし、早鬼も彼女を「吉弔」と呼んでいたので、本名を知る機会がそもそも無かったのだ。別に、袿姫に尋ねようとも思っていなかったというのもある。

 …相変わらず、可愛いがどこかいけ好かない。

 そしていよいよやってきた、第八試合。予選はこれで最後である。

 

「さぁ!ついにこの時が来た!!長かった予選もこれが最後の戦いだ!!鶏の妖怪かと思ったら、実は神様だった!いやそんなの分かるかーい!!喉を癒せる関所の番人!庭渡久侘歌~~!!!」

 

「お相手はこの方だっ!非番と有給休暇を使ってわざわざ地底までいらした、地獄の閻魔大王!!四季映姫~~~~~!!!」

 

「…聞けば、このトーナメントは五日かけて行うそうですね。非番と有給休暇、合計で五日連続も取っています……が、ゆっくりは出来そうにないですね」

 

「ゆっくりしても宜しいですよ、四季様。私が、あなたを強制的に休ませますので」

 

「それは宣戦布告ですね?そう受け取りますよ、久侘歌?」

 

「その認識で合っていますよ。…先日の水際作戦では、彼に任せっきりでろくに働けなかった…。だからこのトーナメントを利用して、Dブロック決勝戦で驪駒早鬼と戦い、先日の雪辱を晴らす!それが私の目的です!」

 

「成程…良い心掛けです。では今度は、あなたが試練を受けなさい。私を倒し、力を示しなさい。先日あなたが霊夢達にやったように、私も試練を出します」

 

「分かりました!!」

 

「な、何だかトーナメントとは別な方向で盛り上がってるぞ!?けどまぁこういうのも面白いね!第八試合、スタートォォォ~ッ!!!」

 

「いきますよ久侘歌。あなたに出す試練はたった一つだけです。これを、私との相討ちではなく、自分の力で突破なさい。審判『ギルティ・オワ・ノットギルティ』!」

 

 映姫は、両脇に赤と青のレーザーを放ったかと思うと、久侘歌を目掛けて桃色の濃いレーザーを放つ。レーザー系は、魔理沙のマスパを見すぎたからか、どれもこれも細く見えてならない。

 久侘歌も似たような事を考えているのか、全く苦にならないといった様子で避けている。しかし映姫の弾幕は段々と濃くなっていき、ついには、当たり判定内での回避を強いられるほどになる。傍目から見たらしっかり当たっているが、実際はグレイズしていると見える。

 

「何だか以前より動きが良くなっていませんか?何か訓練でも?」

 

「いえっ…つい最近、とんでもなく鬼畜な弾幕に襲われ、自然と鍛えられただけです!」

 

 きっと、つい先日の四人纏めての弾幕だろう。あれはスペルじゃなくても鬼畜だ、久侘歌が自然と鍛えられたのも頷ける。

 

「…ふむ。中々にいい動きです。あと少しでこのスペルは終わりますが…更に激しさを増す弾幕、あなたに耐えきれますか?」

 

 弾幕と弾幕の間が狭まり、当たり判定の空間もそれに伴って狭くなってきた。いける。久侘歌はあの程度の弾幕くらい楽に回避出来る。

 

「耐えてみせます、絶対に…!」

 

(フーム…これだけ真面目な久侘歌が、どうしてあの男に靡くのでしょう…?まさか奴が久侘歌を操作したなんて事は…いいや、久侘歌が操られるはずがありませんね。兎も角、彼女の事は彼女に任せましょう…罪を犯しそうになったら止める、それで良いでしょう…)

 

 やがてスペルの時間は終わり、映姫と久侘歌は再び睨み合う。映姫は余裕があるが久侘歌は少し息を切らせている。

 

「はぁ……はぁ……っ…終わっ、た……」

 

「…よく、一度も被弾せずに突破しました。では私は降参でもしましょう。折角の連休ですから、トーナメントの行方は見届けさせてもらいます。

(新たな勢力が地上に進出しつつあるようですし…私は何も口出しせず視察だけして帰りますかね)」

 

「…!ありがとうございましたっ!」

 

「次も頑張りなさい、久侘歌。応援しています」

 

「はいっ!!」

 

「Dブロック第八試合、決着~!!!なんと四季映姫・ヤマザナドゥが降参し、久侘歌が本戦へと進む事になった!おめでとうございま~す!!」

 

 今日はこれにて全ての試合が終了した。明日はA、Bブロックの本戦を行う。さて、どのような結末を迎えるのだろう。今から楽しみである。




とうとう来たぜ、トーナメント本戦!
まずはリリーホワイトvsチルノ!!!!!!!!ロリロリ対決やったぜ!!!!!!!!!!!!


俺としてはCブロックの妖舞戦を早く書きたいw
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