閉会式も終え、あとは帰宅するだけなのだが、俺にはまだ少しやる事がある。コロシアムに皆が残っているうちにやるべきこと。
それは、お礼参りである。
無論、不良的な意味ではない。普通の意味だ。俺は先程の戦いで、チルノ以外からもそれなりに多くの声援を受けた。だから、分かっている範囲ではお礼を言いたいと思う。霊夢ならこんなこと考えやしないだろうが、それが霊夢。それこそが霊夢だ。彼女らしいと言えばらしいことだろう。
だからまず、俺が一番に会いたいのは………。
「チルノーー!!」
「あ、やっと見つけた!エスカルゴー!!」
帰る途中だったらしいチルノを呼び止めると、振り向くや否や、眩しい笑顔で駆け寄ってきた。両手を広げて飛び込んできたので、それを拒まず彼女を受け止めた。
「霊夢に勝ってきたぜ〜…見ててくれたよな?」
「うん、見てた…!あたいの仇討ちありがと!」
「約束だからな。…チルノの応援聞こえてきた、ありがとうな。すごく嬉しかった」
「あたいの応援、力になった?」
「ああ、なったよ。本当にありがとうな」
「えへへっ…嬉しっ♪」
チルノが可愛すぎて、ため息が出そうになる。抱きついて一緒に勝利を喜んでくれる女の子を、可愛いと言わずしてなんと言うのか。
「耳は大丈夫だったか?」
「あー、あの凄く大きな雷の時?あの後少しだけ耳聞こえなくなったけど、すぐに良くなったから大丈夫だよ!」
「そっか、それなら良かったよ」
チルノと別れた後は、次にお礼を言いたい人の元へと急ぐ。幸い彼女達は三人でワイワイと何か喋っているようだった。話している所に割り込むのは好まないので、近くで少し待とうとしたが、その中の一人……隠岐奈が俺に気付き、話をやめ俺に手招きをしてきた。
「やぁチャンピオン、優勝おめでとう。先程は、良い戦いを見せてもらったよ。まさか霊夢相手にあそこまで食い下がり…あまつさえ優勝するとは思わなかった」
「これもチルノや里乃、舞の応援のおかげだね。ありがとう、本当に助かったよ。ぶっちゃけ舞の生命力引き出すのはかなり効いた。諦めなかったのは里乃の応援のおかげだよ」
「へへ、にへへ…もっと褒めて褒めて!」
「なになに〜?舞ったらもしかして、お兄さんのこと気になっちゃってるの〜?」
「違う、そうじゃないからっ!お師匠様と違ってこうやって褒めてくれるから、それが嬉しいの!里乃もこの機会に褒めてもらえば〜?」
「そうねぇ…。それにしても舞ってば、ほんとに褒められるのが好きね」
「褒めは人生の最高のドーピングさ。お兄さんもそう思うだろ?」
「思うわ。マジそれな。褒められるのって最高に気持ちイイし」
褒められるのが大好きな俺にとって、舞のその言葉には共感しかない。どうやら舞も、俺と同じようなタイプらしい。
「だよねだよね、やっぱそうだよね!僕たち意見合うね!イェーイ!」
舞が笑顔でハイタッチを求めてきたので、俺も笑顔でそれに応じると、中々に良い音が響いた。ハイタッチなんて久々すぎて、それだけでどこか懐かしい気持ちになる。
「それにしても、お前はタフだな。さっきまではあんなにぐったりしていたのに、滋養強壮の薬か何かを飲んだだけで即復活とは。生命力ってのはそう簡単に回復するものではないだろう」
「それはまぁ…なんていうか、永琳の薬のおかげだよね。それでも、疲れ自体は残ってるから無理だけはできないね。帰ったらすぐ眠りたいくらいにはまだ疲れてるし」
「そうだろうな。それくらいでないと見合わないはずだ。生命力というのはそう易々と扱っていいものではないからな。それを可能にしているのは不老不死という体質だろう」
「やっぱりそうだよなぁ…普通の妖怪じゃこれはほぼ不可能だろうね。不老不死でよかった」
「だが無理は禁物だ。生命力を減らすというのは魂をすり減らすのと同義。そして不老不死の者は魂が本体だ。その
「完全消滅、ね。分かってるよ、だから滅多には使わないんだし。でも……忠告ありがとう、肝に銘じておくよ」
「うむ」
「…あれ?じゃあ僕、お兄さんにすごく危ない事しちゃってたのかな…?」
「いやいや、大丈夫だよ。大丈夫」
「そう?それなら良いけど…」
後戸組から離れた後は、魔界組の元へ向かう。母さんにステージ修復のお礼を伝え、ロリスから祝福の言葉を受け取り、夢子から褒めてもらう。
ともかく、このトーナメント戦では色んな人に助けてもらった。優勝できたのはそれらがあったからこそだろう。この結果に天狗にならず、日々精進していこうと思う。
次に紅魔館組の元へ向かい、咲夜さんのお菓子などを追加で食し、フランや美鈴ともハイタッチを交わした。レミリアも優勝を喜んでくれたのでとても嬉しかった。弦月姫なんて語彙力が消えるほど盛り上がっていたようだ。誰かさんのように戦闘狂にならないといいが…。
そして最後に、一つあることが気になったのでてゐの元へと向かう。
「そういや、てゐの幸運はどこで発動したんだ?あの戦いで発動してないなら、これから良い事が起きるのかな?」
「もう発動したウサ。気付いてないんだなぁ〜」
「え…どこの場面でだ…?最後の最後に夢想天生使わないで夢想封印にした所かな?」
「私の見立てではそれウサね、じゃなきゃお前は霊夢に勝てっこないだろーし?」
「うぐ…。いやまぁ、そうかもとは思ったよ…。いやウソじゃなくてマジでさ。だってまだ制限に届いてないのに使わないんだもんな…。もし俺が霊夢の立場なら、遠慮なく夢想天生使ってたわ」
「私でもそうするウサ。本気で勝つつもりなら」
「本気で勝つつもりなら…かぁ。じゃあさっきの霊夢は…」
「……そこは、霊夢のみぞ知る所。あんまり深く考えないのが吉ウサ」
「ああ。そうするよ」
「で、今度永遠亭に来る日は本当に巫月と…?」
「……巫月がそれを忘れてる事を祈るよ。流石の俺でも、
「じゃあ、一つ助言してやるからよく聞けウサ。食べ物、飲み物に気を付けろ。ただ、それだけ。さっき、お師匠様に何かを頼む巫月を見たウサ。それだけ言えばバカでも察せるはず」
「まさか…?いやでも、永琳先生が許可するか?永琳先生なら巫月を止めてくれると思うが…」
「さーて、どうかねぇ。案外、そこら辺の事にはユルい判断を下しそうだし…。とりあえず、薬の混入には気を付けることね〜」
「…了解」
娘と交わってみたいという極めて危険な欲望もあるにはあるが、危機感もある。だから、ここはてゐの助言に従って、次に永遠亭に行くときには食べ物などに気をつけてみよう。
最近のてゐの言うことは、信じてもいいような気がするのだ。
舞のセリフに、さり気な〜く原作っぽいセリフを入れていくスタイル…
興味本位で、マイクラの二次小説を調べてみたんです。このハーメルンで。
そうしたら、タグ使用だけじゃなくてマイクラを原作とした小説もあるようなんです。
いやぁ凄い。マジで凄いと思いました。
会話とかないですし、それらを必要とする俺には凄く難しい題材です。なので、そういう原作から二次小説を書いている人は本当に尊敬します。
因みにマイクラの推しはエンダーマンとウィザースケルトンです。
擬人化のMOD入れたマイクラなら、クリーパーとエンダーマンとウィッチとスケルトンですね。
え?推しが多いって?……いつもの事です。