紅魔館の大図書館では、動かない大図書館ことパチュリー・ノーレッジが、今日も今日とて本の世界に入り浸っている。
読む本は魔導書から御伽噺まで幅広いらしい。
少し前までは図書館の司書もパチュリーの身辺整理も小悪魔1人だけに任せていたが、つい最近ここあ&シガレットという双子姉妹の従者を得たことで、身辺整理は小悪魔からこの2人に任せるようになった。
小悪魔だった頃は、彼女が司書仕事をしている間に自らの身辺整理をすることもあったのだが、2人もの人手を得てしまうと、パチュリー本人はますます読書以外の行動をしなくなってしまう。
その結果、紅茶やお茶請けという嗜好品ばかり食べる生活になってしまい、本人も気付かぬ間にその体型は見事なものになってきていた。特に、腹の辺りにちょっとした変化が現れている。
何だかんだ日陰が大好きな引きこもり、不健康少女……まさに
そんなある日のこと。身辺整理中のここあが、何の気なしに主人に声をかけた。
「あのー……パチュリー様ぁ……」
「どうしたの?何かあった?」
「その……言いにくいんですけど……そのお腹、そろそろまずくないですか……?」
「?」
「先日スカートの洗濯をした時、スカート生地が妙に伸びてるように感じまして……。触った感じ薄くなってて、あぁ、太ったなと……」
「ッ!?ふ、太っ…………この私が!?」
「それに、その……今、よく見てみたら、服の上からでもお腹が……ぽこっ♡……って、なってるように見えるんですけど……」
「バカね、これは服のシワ………………あれ?」
腹部の布の盛り上がりを潰して見せようとするパチュリーだが、腹部の謎の盛り上がりは潰れてくれず、そればかりか彼女の手に無慈悲な現実を残酷に突き付けたのみであった。
「…………やっぱり…………」
「う……な、なんで私が……贅肉なんて……」
「パチュリー様……運動しないのにお菓子ばかりお召し上がりになるからですよ……」
「失礼ねっ!運動なんてしなくても、起きているだけでカロリーは消費されるわ!頭も使ってるし常に消費してるわよ!」
「……パチュリー様のような種族・魔法使いは、本来は、睡眠も食事も必要としないのですよね。なのでお菓子も紅茶もただの嗜好品でしかない、ですよね。という事は、つまり、パチュリー様の生活にカロリーは不必要って事であり……」
「…………なっ……ま、さか……」
「カロリーはパチュリー様にとって不必要です。なので、常に起きていようと、眠っていようと、カロリーの増減に影響はしない。……起きているだけでは、絶対に消費されません……」
「つまり、私は……カロリーを溜め込んでいた、とでも言いたいの…………?」
「……恐れながら、その通りではないかと……」
驚きのあまり、まるでマンガやアニメのようにポロリと本を取り落としてしまったパチュリー。その本が腹でバウンドしたことで、一気に顔から血の気が引いていった。
「どっ……ど、どうすればいいのかしらっ……?太ったことなんて無いし、分からないわ……!」
「そう、ですねぇ……。ひとまず紅魔館の周りを10周くらい走りましょうかっ!パチュリー様ならできます!」
「殺す気!?体力無いし、無理よ!喘息の発作も出るかもしれないし……」
「大丈夫ですよぉ、パチュリー様の喘息の原因の大部分は埃でしたから。もし発作が起きても私やシガレットが治して差し上げます!調合が苦手なパチュリー様に代わって、薬も調合済みですし、魔法でも対応可!ですっ!」
「無理無理、絶対無理よっ……どうしろって言うのよ、こんなの……」
腕を組んだり、腹と天井を交互に見たりして、ここあは考え込む。約1分考えたここあは、軽くポンと手を打って、明るい笑顔でこう言い放つ。
「じゃあ、セックスします?私で良ければお相手しますよっ♡」
「何でそーなるのっ!!」
「ご存知ですか?セックスってかなり運動効率が良いんですよ。以前、ここで行われたパーティで永江衣玖さんとお話する機会があったのですが、その時に、お父様との馴れ初めを尋ねたんです。そしたら衣玖さんが仰るには、ダイエット目的でお父様とセックスしたのが始まりだそうで♡」
「……で、ダイエットはどうなったのよ」
「勿論、効果覿面!すぐに痩せられたそうです!数日おきに何回かセックスするだけで、かなりの運動量にはなりますからねっ!パチュリー様は、紅茶関連以外では殆どカロリーを摂取しません。なので、早めに痩せられると予想します!有酸素運動は効果アリでしょうから!」
「でもダイエット目的だけで処女を失うのは……少し気が引けるわね」
「あれ、パチュリー様って処女だったんですか?魔女は悪魔と契約をする際に性交を伴う、と本で読んだ記憶があるのですが」
「それは悪魔と契約をして好きに魔法を使わせてもらう場合。私は生まれつき魔法使いだからね、そんな儀式は必要無いの。……セックスねぇ……運動目的のセックスなんて初めて聞いたわよ?」
「そうなんですか?」
「そうなんですかも何も無いでしょう?あなた達姉妹も小悪魔もレミィもフランも咲夜も美鈴も、全員快感目当てじゃないの」
「ま、まぁそうですけど……」
大きな溜め息をつくパチュリー。運動は嫌だし無理だ。かと言って、簡単に痩せる方法などあるはずもない。しかし、話を聞く限りでは性行為が最も楽に思えた。
「……ここら辺の知識の無さは、私がこれまでにエロを避けてきた故なのかしら……」
(真面目な顔して「エロ」なんて口走ってる……何だろう、録画でもしておきたかった……)
「あなた、私のことを誘ったけど、大体女同士でどうセックスするの?」
「そこはまぁ貝合わせですよね」
「貝合わせ?日本の伝統的な遊びの……?それでどうセックスするの?」
「貝合わせっていう体位があるんですよぉっ!!女性器同士を擦り合わせるんです!」
「えぇ……」
「因みに対義語は兜合わせです。ご命令とあらばパチュリー様か私に男根を生やしますが……♡」
「あーあー、いいわよそういうのは!……でも、そうねぇ……男根、か……」
「……!ヤリますかっ!?」
「あなたは仕事してなさい」
「う〜、パチュリー様ぁ〜……」
(……男根、ねぇ……。気軽に痩せる為には……仕方ないか……)
◆
……パチュリーがある決意を秘めているなどと知る由もない俺は、いつも通り読書の為に地下の大図書館へ向かった。
いつも通り主のパチュリーに挨拶をしてから、適当に漫画か魔導書でも読もうとしていたが……この日は、そうもいかなかった。
「お邪魔しま〜す。なんか本読むね」
「待ちなさい」
「え。……俺、何も盗もうとしてないけど」
「誰がそんな事を言ったのよ。変な推測してるんじゃないわ。いいから、私の部屋に来なさい」
「えぇ……」
「文句あるなら焼くわよ」
「ハイハイ……」
そんな流れで、半強制的に彼女の部屋まで連行されてしまった。ゆっくり過ごせるのなら、別に構わないのだが……やけにピリピリしているし、タダでは済まなさそうだ。
久しぶりにパチュリーの部屋に入ったがやはりベッドはとても大きい。一人用とは到底思えないサイズをしている。流石は紅魔館の財力だ。
ベッドを背にして立つと、目も合わせずに指を絡ませ、頬を薄ら桜色に染めながら尋ねてくる。
「……ちょっと、聞きたいんだけどね……あの、セックスって……本当に、痩せられるの……?」
「……?まぁ……そうだね。スグにとはいかないけど、ヤッていきゃあ結構簡単に痩せられるよ。汗かくし、結構疲れるしね。あと言っていいのか分かんないけど、衣玖さんはソレで痩せたようなものだし。……なに?まさかパチュリー……秋で肥えちゃった?食欲の秋だったの?」
「肥えたとか言うなっ!!ほんっとデリカシーの欠片も無い奴……ッ」
「ごめんごめん。……だけど、だからそんな話をしてきたワケでしょ?」
「そ、そうね……そこは認めざるを得ないわね」
「じゃあ、ヤる?パチュリーさえ良ければすぐにヤるけど」
「あなたは……太った私でも……セックスの相手として見てくれる……?」
「余裕で見れるよ。転がりそうなほどに太ってるワケじゃないし。太ったと言っても、お腹に少し肉がついたかなー、程度でしょ?女子はホント、そういう細かい所を気にするからなー……」
(もう、女子って
「シャワー浴びた方がいいかな?」
「う、ん……じゃあ、私が先に浴びてくるから、あなたはここで待ってて。くれぐれも中に入ってくるんじゃないわよ!フリじゃないからね!」
「はいはい、ごゆっくり。…………とか言って、パチュリーがダイエットの為だけにセックスするワケがねーだろっつーの……」
パチュリーが部屋を出るなり、そう呟きながらベッドの端に腰掛ける。
小悪魔やここあ達、フランが放つちょっとした下ネタも嫌悪する
俺が誘いにノッたのを、レミリアや小悪魔達に報告して、俺の鼻は誤魔化せないのでとりあえずシャワーは浴びておき、交代し俺がシャワーから戻ってきたら「ドッキリでしたーっ!」……と。こんな流れだろう。
◆
「お待たせ」
彼女が部屋を出てから、数分後。ホカホカした様子のパチュリーが、バスローブ姿で転移魔法のようなもので部屋に現れた。確かに、この格好で館の中はうろつけないだろう。
というか、バスローブ姿である理由がイマイチわからない。まるで、「脱がしやすくしている」という意図を匂わせるような格好だ。普段の格好よりずっと脱がしやすいのは間違いないが……。それとも、都合のいいように解釈しすぎか。
「次、シャワーどうぞ?」
「あ、うん。行ってくる……」
ドッキリなら、それはそれで構わない。別に、それならそれで楽しめるからだ。
しかしどうも変だ。まるで本当にパチュリーが性行為を求めてるかのような……そんな真剣味を感じた。
「……パチュリーの残り香すげー……何日風呂に入ってなかったんだ……?」
俺が行為前にシャワーを浴びるときは、息子は念には念を入れて丁寧に洗う。でなければ、俺も見せるのは嫌だし、舐めさせるなんて以ての外。見せられるのは、キチンと綺麗にしているからに他ならない。
そしてうがいもしっかりしている。口臭は男女問わず萎えるからだ。
やる事を全て終えたなら、下着とパンツだけを着用した上で、スキマを開いて彼女の部屋へ直行する。バスローブパチュリーは、ベッドに座ってボーッと宙を見つめていたが、俺が戻ったことに気付くなり居住まいを正して、緊張しているかのようにキュッと唇を引き結んだ。
「……マジなのか?」
「何が?」
「いや……俺達がこれからヤるって話」
「何よ、あの話が嘘だと思っていたの?こっちは真剣に悩んでるっていうのに……」
「だってパチュリー、下ネタ嫌いじゃん。だから今日のもドッキリか何かだと思ってたんだけど」
「それは、その……あなたもだけど、あの子達、包み隠さず直球に言うじゃないの……。だから、聞いてるだけで恥ずかしくなってきて……っ」
「……じゃあ、こういう事なの?恥ずかしいから避けていたのであって、嫌いってワケじゃない。そういう事?」
年頃の少女のように顔を赤くさせ、黙ったまま小さく頷いたパチュリー。いつもは真面目な顔で魔導書を読んでいたり、教えを乞えば分かり易く噛み砕いて教えてくれるようなパチュリーも……やはり、少女は少女ということか。
「そっかー……疑って悪かったよ」
「いっ、言っとくけど、あなたの事が好きだから誘ったワケじゃないんだからね!これはあくまでダイエット!肉を落とす為!痩せる為よっ!」
「分かってるよ」
「なら良いけど……」
「………………」
「……な、何よ、ジロジロ見て……」
「いや……パチュリーって思ったよりエロい体型してんなーと、思って……。胸とか、なんか服の上から見た時より大きいし……」
「どうしようもない変態ね……。もう、そういう批評みたいなのは要らないから、早く挿入して?時間は無駄にできないから……」
そう言って、震える手でバスローブを解くと、紅魔館でも上位にくるであろう彼女の豊満な胸が露わになる。美鈴が一番だろうと思っていたが、こうして生で見てみると……きっとパチュリーが紅魔館で一番の巨乳の持ち主に違いない。
彼女はバスローブを適当に放ると、震えながらベッドに横になった。怖気付いてない、緊張などしていない、と言っているかのような態度だが、その震えこそが、緊張している何よりの証拠だと俺は思う。
「まぁまぁそう焦らないで。処女でしょ?そんな焦ったって良いことないよ」
「焦ってなんていないわ」
「焦ってるね。ゆっくり解さないと、大変な事になるよ?痛くて痛くて、血だらけになりながら、ベッド上で情けなく泣き喚く事になるだろうね。シーツやマットレスの洗濯も大変だね。それでもイイなら今すぐ挿入しちゃうよ」
「や、やめてよそんな脅し……」
「脅しじゃないよ。鈴仙に聞いてみればいい」
「っ……確か、初めてのときは……媚薬で理性を失っていたんだっけ。無理矢理……処女…………わかったわ、ゆっくり解して……」
「そうそう。最初から素直にしていれば、こんなやり取りしなくて済んだのに……。時間を無駄にしたくないなら、俺に任せた方が無駄が少なくていいよ?」
「わかった、これからはそうする……。だから、優しくして……ね?お願い、だから……」
「そう……俺に任せて、身を委ねて────」
全裸になりベッドに乗ると、ギシッとベッドが軋む。ベッドならではの音、感触だ。布団では、この感覚は味わえない。
彼女の唇も手も足も緊張で強ばっていて、少し震えている。ここまで酷く緊張しているのでは、きっと陰部もかなりキツイだろう。思ったよりも時間を掛けた方が良さそうだ。
────パチュリーで、紅魔館の女性は娘達を除いて全員犯した事になる。メイド妖精も含めてである。つまり今日この日を以て、紅魔館の住人コンプリートである。
そんな喜びに、股間と胸を膨らませつつ、まずはパチュリーの緊張と陰部を解そうと、僅かに液体の漏れてくる彼女の秘部に手を伸ばした。
メイド妖精をいつ犯したのかって?
……描写されていることが全てでは無いのです。お話の登場人物として表に出てきていない時も、キャラの生活は続いています。
エスカルゴは「〇〇とヤリたい」と思ったらその人の元へ向かいますが、ただ「ヤリたい」の時は適当にその辺の妖精とかを捕まえてヤッてます。
儚月抄に出たのはロリメイド妖精ばっかですが、何部かは忘れたけど三月精のパーティシーンでは普通に少女っぽいメイド妖精も居ましたね。
ああいう描写、個人的にはもっと欲しいですね。