「はぁ〜、気持ち良かった〜♡……またヤろっ♪」
「風呂感覚で言うな」
「えへへへっ♡」
「ったく……」
予告通り8時頃に知らせに来た女将。その頃にもなると、俺達も流石に性行為をやめて、寝転がって適当なエロ本を読んでいた。呼び掛けに応じ、少々高めの料金も支払い、真っ暗な人里に出た。もう、人通りは殆ど無い。近隣の居酒屋からオッサン達の笑い声が聞こえてくるのみだ。
「んで、これからどーすんの?」
「永遠亭でしょ?物忘れ激しいね、老人かな?」
「あんだとぉ?」
「あはは、冗談冗談♪……ちょっとさ、お姉ちゃんに用があってさ」
「はぁ……。寒いからスキマで行くかね」
「おっ、気が利くぅ!」
「霊愛は飛んでこい」
「はぁ!?」
「冗談」
スキマを開き、永遠亭前と繋げる。恐らく夕飯を終えて少し経った頃だろう、今なら訪ねてもあまり邪魔にはならないはずだ。
強めにノックしてみるとすぐに誰かがパタパタと駆けてきて、勢いよく戸を開けた。
「やっぱりエスカルゴだっ!……霊愛も!」
「ホントお姉ちゃん、お父さんしか見えてないね。とりあえず中入っていい?」
「うん、良いよ良いよ。……あ、緋月もう寝てるから静かにしてね?エスカルゴ、防音しないと鈴仙達とエッチするの禁止だからね?シーッ、だよ?」
「分かってるよ。てかまだ鈴仙とセックスするにゃ早いだろう……」
「お邪魔しまーっす。……ねぇお姉ちゃん、ちょっと話せる?」
「うん?いいよぉ」
「じゃ……」
霊愛は巫月の手を引き、スタスタと歩いて行ってしまう。1人残された俺は、鈴仙達が居るであろう居間へ向かう。
相変わらず、コタツでぬくぬくしているようだ。
「こんばんは〜……」
「あれ、どしたのエスカルゴ?」
「霊愛が巫月に用があるみたいでな。その付き添いなんだ。さっきまで里で買い物とかしてて、ついでみたいな感じでさ」
「そーなんだ。ごめんね、緋月もう寝ちゃって……」
「ああ、大丈夫。時間的にもそうだと思ってたし。あっちの話が終わるまでちょっと温まらせてよ」
「うん♪」
◆
「それでそれで?話ってなぁに?」
「実はこの前……。この前さ……」
「うんうん!」
お父さんには悪いと思ってるけど、私達14姉弟の中でも、「上の4姉妹」ことお姉ちゃん、私、穹、弦月姫は別格だ。その中でも特にお姉ちゃんと私が飛び抜けている。だからその分だけ、他の妹や弟と比べ物にならないくらい、秘密を共有しているし、仲も良い。
だから私はそんなお姉ちゃんを信用し、言おうと思っていた事を打ち明ける。
「遂に、さ……霊麗と計画立ててさ、お父さんのこと襲っちゃった……んだよね……」
「えっホントッ!?やったじゃん!イェイ!」
「い、イェイ……♪」
ハイタッチしようと、両手を上げるお姉ちゃん。どうやらかなり喜んでくれているみたいで、言っていいものか迷っていた私の心は救われた。
実は、お姉ちゃんがお父さんを襲った話は、この永遠亭に住まう者以外では唯一私だけ知っている。私がお父さんを襲えたのも実は霊麗の助け以外だとお姉ちゃんが私の背中を押してくれたからだった。
私とお姉ちゃんは特別だ。
特別な父親、特別な母親、特別な境遇に生まれた特別な子。それが私とお姉ちゃんだ。
「ね、ね!それさ、どんな計画だったのっ!?」
「え、えっと〜……それは恥ずかしいよ……///」
「
「そりゃそうだけどさっ……!」
「教えてくれないと、次の私と霊愛の弾幕ごっこで本気出しちゃうぞ〜?」
「きゃー♡……って、今までは本気じゃなかったの?うっそぉ!?」
「私ね、本気はエスカルゴにしか見せないんだぁ♡だってさぁ〜、霊愛だったら心臓麻痺で死んじゃうかもしれないしー。出さないというより出せないんだよ、カワイイ妹をこの手で殺したくないじゃん」
「もう電撃耐性身に付けたしー。大丈夫だもーん」
「ほっほぉ〜う?というか早く言ってよー」
「……お……オナニーを見せ付けて……?とか、さ……?そんな、感じかな……?」
「オナニーを見せ付けて…………え゙っ、霊愛にそんな変態趣味が……!?」
「お姉ちゃんには言われたくないよっ!いや違う、言い方間違えた!えーと、えっとぉ〜……!そうだ、わざと見つかりやすい所でオナニーしてお父さんに見つけさせるの!」
「うわーお、身体張ってるねぇ……どっちにしろ凄く変態じみてるけど」
「うぐっ……」
「で、オナニー見て勃起したら乗っかってレイプ?でもさー、エスカルゴ、霊愛のオナニーなんて見て勃起したの?」
「それが、全くしてなくてさ……。だから仕方なく、ふにゃちん舐めて顔に乗っかって、パンツの匂いも嗅がせてやっとレイプできたの」
「うわー、大変だったねぇ」
「ホントだよ……」
(そりゃ、エスカルゴは子供達の中では私の事しかエッチな目で見てないもんねー♪……すんなりヤレる子供は私だけだよね、きっと……♡)
そういえば、私がお父さんを襲おうって決心したのは……ずっと前もこうしてお姉ちゃんと話してて、お父さんとセックスしちゃったって聞いて羨ましく思ったからなんだった。
だってそうでしょ。私もお姉ちゃんもお父さんが好きで、お姉ちゃんはお父さんとエッチできてて、なのに私はずっと我慢するしかなかったんだから、お姉ちゃんが羨ましく思えるのは仕方がなかった。
まぁ、決心しても方法は思い付かなかったから、お姉ちゃんの次に深く話してる霊麗に知恵を貸してもらったんだけど。
「お姉ちゃん悪い顔してるなー、もー」
「そんな事ないよぉ?霊愛も大きくなったなーって思ってさ〜♪」
「何かよからぬ事を企んでそう」
「……私と霊愛とエスカルゴで3Pシてみない?」
「や・だ!エッチの時くらい独占させてよねっ!!私だってお姉ちゃんと同じくらいお父さんのことが好きなんだからっ!」
「ふふっ……。まぁ私達は確かにライバルだけどさ、たまには一緒に気持ち良くなった方が色々楽しいと思うよー?『異母姉妹と父親の近親相姦3P』とか想像しただけでも濡れてきちゃうもん♡」
「ッ……」
ゴクリと生唾を飲み込んだ。そう聞くと、かなり興奮してきてしまう。なんなら今から……とか思ったけれど、永遠亭じゃデキない。お姉ちゃんはここの全員に近親相姦を認めてもらっているようだけど、私までそうなのは永遠亭の皆に言うつもりは無い。そしてお姉ちゃんも、博麗神社の皆には言わない。だから、誰も居ないような所でじゃないと近親相姦3Pは実現不可能だ。
ラブホテルとかいう、エロ漫画でよく見るような施設は幻想郷には無い。果たしてどうするべきか。
「あれあれ〜?顔赤くしちゃってどうしたの〜?」
「!」
「もしかして霊愛も濡れちゃった?」
「ッ……ん……」
「あはは、まぁ仕方ないよね。私達、揃いも揃って近親相姦が性癖っぽいしー……。百合趣味はあんまり無いけどさ〜」
「そーだよねー……てか私は、あんまりどころか全く無いよ」
「あれ、そうなの?霊夢と霊愛とエスカルゴの3Pとかも期待してたんだけど」
「無い無い、有り得ないね。そんなの、お母さんがまず許してくれないもん」
「へー、お堅いねぇ」
「いや、それが普通だと思うよ……」
「あー、でも、一応近親相姦を許してくれた時点で普通じゃないか。そんな感じするもんね」
「そうそう、そうだよ。というか一応とはいえ近親相姦を許してくれたお母さんに『お堅い』って……。もしかして鈴仙……」
「うん、たまに親子3Pしちゃってる♡」
「……もうダメだこの家族……」
「鈴仙とエスカルゴのセックスに私が強制参加するだけだからさ、3Pって2人からも思われてるかは分かんないけど」
「邪魔してるだけだそれ!!」
「あははは、そうかもしれないね!でもさでもさ、エスカルゴと鈴仙のエッチな波長見てると、私までムラムラしてくるんだよね〜……」
「なにそれ……」
「呑気なら長い波長、短気なら短い波長……みたいな感じでさ、機嫌や感情とかが波長に表に出るしね。それが分かっちゃう私は辛いよー、誰かがムラムラしただけで私もつられてムラムラするし」
「うわぁ……」
「だから、我慢できないときは参加するんだよね。てゐと私とエスカルゴの3Pの時は、エスカルゴもてゐもノリノリだったんだよね。『Wロリ兎だ!』って、エスカルゴもハッスルしちゃってさ〜♡」
お父さんなら言いそうだ。というか、お父さんはそんなにお姉ちゃんとセックスしてるのか。確かにかなり前から交わってるとは聞いていたけど、今の話を聞く限りではお姉ちゃんの発情具合が凄い。
推測だけど、お父さんが泊まる度にお姉ちゃんと交わってるんじゃないかと思う。
「……緋月には近親相姦とか教えちゃダメだよ?」
「そーだよね……流石に鈴仙もガチギレしそうだし、仕方ないよねぇ」
「…………ヤる気だったね、こりゃ」
「だってさぁ〜、スカーレット姉妹との3Pは実現可能なのに、優曇華院姉妹の3Pは実現不可って、なんか嫌じゃない?」
「エスカルゴとの血の繋がりの問題じゃん。これは仕方ないって。ね?」
「かといって、諦められるワケないんだよねぇ……。霊麗はどうなの?エスカルゴに脈ナシ?」
「ナシだね。お母さんとお父さんのセックス一緒に覗くことはあっても、性行為に興味があるからってだけだもん。なんなら百合趣味の方があるよ」
「そっか〜。博麗姉妹と優曇華院姉妹との5Pとかどんな感じだろうって思ったんだけどなー」
「……カオスだなぁ……」
あまりに突拍子も無い発想に、愛液というよりも苦笑いしか漏れてこない。もしかしたら、頭の中がお父さんとエロだけで構成されているのでは……。
流石の私も、エッチ中でも無ければそんなに沢山お父さんやエッチの事は考えないのに。
それにしても、私はこれから、どこでどうやってお父さんとセックスすればいいんだろう。毎回毎回里の宿屋に行くワケにもいかないし。
「ラブホでもあれば、私ももっとお父さんとエッチしやすいのにな……」
「ラブホって……ラブホテル?」
「うん。お姉ちゃん、ラブホテル知ってるの?」
「うん。慧音先生がエスカルゴと外に行った時に、そこでエッチしたんだってさ」
「へー、いいなぁ……。でもお父さん、そんなに外に行かせてくれないもんねー……」
「あ、霊愛は外行ったことあるんだよね。でも私は誘われても絶対に拒否するよ。なんか外は行きたくないんだよね」
「ふーん……」
「それに、ラブホテルみたいな施設なら幻想郷にもあるしさ」
「え」
「モーテルって知ってる?」
「もーてる……?」
「やっぱ知らないかー。鈴仙の手伝い中に知ったんだけどさ、人力車が通るような大通りの道端には、超安値で使える車庫付きの平屋の宿があるんだよ。最近、人力車が前より普及してきたから、その為の休憩所としてモーテルも増えてきてるんだってさ。名前は外のヤツをそのまま使用してるみたいだね」
「何それ、すご!」
「エスカルゴに聞いてみたけど、そのモーテルが、外で言うラブホテルの原型らしいよ。モーテルっていうのは、モーターホテルの略称みたい」
「へ、へぇ……やっぱりお父さんのエロ知識凄い……凄い無駄に多いね……。ま、役に立ってるならそんな無駄でもないかもだけど……」
「ふふっ、そうかもね。霊愛達もモーテル使えば?そこでなら好きにエッチできると思うよ」
「ふーーーむ」
モーテルは初耳だった。エロ漫画に出てくるのはラブホテルばかりだったし、そんなモノの存在すら知らなかった。
私と霊麗が里に行くのは買い物の時くらいだし、行商の手伝いということで、自然と会話が生まれるお姉ちゃんの方が、より里の情報も手に入れやすいという所か。
「ありがと、お姉ちゃん。参考にしてみるね」
「はいはーい。あっ、もし行けたら布団の具合とか綺麗さとか教えてね。リアルな感想聞きたいから、その日の内に教えてくれるといーなー」
「任せといて。じゃ、エスカルゴ連れて帰るね」
「うん、バイバイ」
何故だろう。そう遠くない未来に、お姉ちゃんと私とお父さんの3Pが実現してしまいそうな感じがする。そんな事、あってはならないのに────。
幻想コソコソ噂話
そこそこ数の多い異母姉妹ですが、プライベートで相手の家に遊びに行く程の交流は殆どありません。宴会や、子供達だけの会議というかお喋り会以外は全くと言っていいほど会いません。プライベートで交流があるとするなら、優曇華院姉妹&博麗姉妹、妖舞&樹理愛、弦月姫&妖舞、巫月&魅玖くらい。
皆は、阿弥本人か隠岐奈が居なければ阿弥の存在を認知できないので、自然と交流も生まれませんね。
一番親密:巫月&霊愛
次に親密:霊愛&霊麗
一番危険:妖舞&樹理愛
次に危険:弦月姫&レイチェル
師弟っぽい:巫月&魅玖、巫月&緋月
仲良いのか悪いのか不明:弦月姫&妖舞