※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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UA19万突破!?この前18万突破したばかりでは?
ありがとうございます!目指せ20万!!


パチュリー先生は弟子に良い所を見せたい

「エスカルゴ、ちょっとお願いがあるのだけど、今大丈夫?」

 

「んー?内容による……かなぁ」

 

「魔理沙を呼んでくるだけ」

 

「ほぇ?……別に構わねーけど……何で?」

 

「前に言ったでしょ?魔理沙のマスパを真似たり、簡単に遇(あしら)ってやるって話」

 

「言ってたね。まさか……もう思い付いたの?」

 

「ええ。真似るのはすぐ出来たけれど、遇ってやる魔法の開発には一週間以上も掛かってしまったわ」

 

「でも開発できたんだ……」

 

「そこまで難しくもないわ。ただね、どう意趣返ししてやろうかって思い付くのに時間が掛かってね」

 

「あ、そっち……。パチュリーでさえ術式を組むのに時間が掛かったのかと……」

 

「考える時間も『開発』の一部よ」

 

「ふむ……それもそうだね。因みにどんな魔法なのかお聞きしても?」

 

「だーめ。見てからのお楽しみよ……♪」

 

「!」

 

(まぁ、参考元はあなたと美鈴なんだけどね)

 

 ウインクして「シーッ」とするように人差し指を唇に押し当てるパチュリー。あまりに可愛すぎて、つい唇を奪ってやりたくなったが、何とか堪える。

 早くその魔法を見てみたい。押し倒したり、またキスしたいという欲望を理性の底に押し込め、俺はスキマで紅魔館から飛び出し、魔法の森の霧雨邸へ直行した。

 玄関を叩かず、手近な窓をコンコンと叩く。

 

「お、居た居た。よォ魔理沙」

 

「うわっ!?……な、なんだお前か……何の用だ?」

 

 椅子ごと後ろに倒れそうなほど驚いたようだが、相手が俺だとわかるなり警戒を解いて、座り直して窓を開けてくれた。

 瘴気混じりのひんやりと冷たい空気が、サァッと頬を撫でる。屋内から急に屋外に来るとかなり寒く感じられる。やはり玄関から入った方が良かったのかもしれない。

 

「パチュリーが魔理沙のこと呼んでる。来てくれ、今すぐに。俺が連れてくから」

 

「は!?な、なんで呼び出しなんて!?もう何年も借りてないが!?てか、全部返したはずだぞ!?」

 

「魔導書関連じゃあない。弾幕ごっこのお誘いだ」

 

「あのパチュリーがか……!?」

 

「ああ。あとな、言っていいのかわかんねーけど、魔理沙の十八番のマスタースパークをどうにかするっていう、ウルトラヤベェ魔法を開発したんだぜ。スゲェだろ?流石はパチュリーだよな。勝てる気がしねぇぜ、俺じゃあ……」

 

「ウルトラヤベェのはお前の語彙力だな。なんだ、その子供みたいな説明の仕方は。……だがまぁ、私のマスパをどうにかするなんて興味深いじゃないか!その挑戦、ノッた!受けて立つぜ!!」

 

「それでこそ魔理沙だな!……ところで魅魔は?同棲してるんじゃなかったっけか」

 

「散歩だとさ、気楽なもんだよなぁ。怨霊なもんで寒さとか関係無いんだとよ」

 

「成程なぁ。よっし、スキマ開くから入ってくれ」

 

「ああ!」

 

 大図書館に繋がるスキマを開くと、魔理沙は箒を引っ掴んで外に飛び出し、スキマの中に飛び込んで行く。パチュリーの驚いたような高い声が、スキマ越しに聞こえてきた。

 

「連れてきたよ、パチュリー」

 

「ありがとう。あなたは下がって見てなさい。私の戦いぶりをね」

 

「成程、パチュリーからエスカルゴへの魔法指導(レクチャー)の一環ってワケか。だが残念だな。私が勝つからな、お前の戦いはエスカルゴの参考にゃならんぜ!」

 

 余程パチュリーに勝つ自信があるのか、魔理沙は大口を開けて大笑いする。魔理沙よりもパチュリー推しの俺からすれば少々ムッとしてしまうが、まず間違いなくパチュリーが勝つであろうという彼女の強さを信じる事にして、黙っている事にした。

 

「……そう息巻いていられるのも今だけよ。あなたのマスパは解析し終えた。今の私は、あなたに対して完全無欠なのよ。負けるどころか被弾すらしない。試してみるがいいわ」

 

「ほほーう!だが私のマスパは進化に進化を重ねてバリエーションも増えたッ!病弱パチュリーに全て捌けるかな?」

 

「笑止。私が病弱だったのは埃っぽい部屋にずっと籠っていたからなの。もう喘息ではない。ただの、体力が少なめの魔法使いよ」

 

「面白いッ!それじゃ……お望み通り、いくぜェッ!恋符『マスタースパーク』!!」

 

「────魔術『反魔法障壁(マホカンタ)』」

 

 ミニ八卦炉を向け、よーいドンの合図すらも無くマスパを放つ魔理沙。パチュリーは焦らず冷静に、また俺のを真似た魔法を発動。障壁にブチ当たったマスパは魔理沙の頬を掠め、色々と耐性のある壁に当たって軽く弾けた。

 

「直撃はやめておいてあげたわ。今のあなたじゃ、自分のマスパで気絶してしまうかもしれないから」

 

「う……う、そ……だろ……?」

 

「……ふむ。手加減したとはいえ、私の反魔法障壁(マホカンタ)が壊れたわ。確かに魔理沙も成長してるのね。素直に感心だわ」

 

「こ……こんなにもあっさりと返されるとはな……。ちょいと驚きだな……」

 

「こんなのは序の口よ。そうでしょ、魔理沙?」

 

「……!ああ、そうだ!」

 

「どんどん撃ってきなさい。私が捌いてあげる」

 

「それなら、これはどう捌くんだ!?恋心『ダブルスパーク』!!」

 

「……問題無いわね。魔術『反魔法障壁(マホカンタ)』」

 

「くっ、またかよッ……!」

 

 次のダブルスパークも軽く跳ね返され、魔理沙の両脇を通り抜けて弾けてしまう。それに加え今度はマホカンタが壊れてすらいない。パチュリーも少し強めに障壁を出したらしい。

 

「オイオイ、パチュリーともあろう者が誰かさんのパクリばかりか?」

 

「ええ。『あなたの魔法もレベルを上げればこんなことも出来る』ってのを見せてやってるのよ。一応彼と全く同じ術式にしているし、後は術者の加減で強度も左右されてしまうから自信消失気味なのよ、最近のエスカルゴは。……ね?」

 

「……」

 

 黙って頷いて答える。そして何気なく発せられた

『同じ術式で』という言葉に、魔理沙はやや大袈裟にも見える反応を見せた。

 

「────ッ!同じ術式でこの強度だと……!?」

 

「良い反応ね。お察しの通り……エスカルゴの魔法は改良に改良を重ね、少し前とは比べ物にならない程効率化している。これ以上の効率化は私でも無理。極限まで無駄を省いたわ。……この魔法を見て。私が生み出した魔法に思えるでしょう?」

 

「あ、ああ……。普通は、使用する魔力の量と魔法の強度は比例するものだが……ソレは、魔力の消費量と強度がまるで釣り合っていない……アンバランスだ!あまりにも効率化されすぎてる!」

 

 ドラクエで言うと、消費MP10で放つマダンテと消費MP999で放つマダンテでは威力が全く違い、最下位魔法(メラ)の消費MPにて最上位魔法(メラガイアー)を放つようなものだと俺は思う。強すぎる。魔理沙が驚くのは、そういう事だ。

 

「でも残念。これを生み出したのは彼。私はそれを模倣させてもらったにすぎない。勿論、対魔理沙の策は模倣した魔法だけじゃないから安心しなさい」

 

「そうか……!そいつはいい。安心したぜ、まだまだ楽しめそうでな……!」

 

「!」

 

「マスパをどうにかする魔法を作ったんなら、私は意地でもマスパ系しか使わんッッ!まずはこの壁を突破してみせる!!変身ッ!!」

 

 紫色の光の柱が、魔理沙を包む。光が収まると、白い結晶の翼が背中から生えているのが目に入る。抑えられていた魔力がドッと溢れ出し、通常攻撃が必死の威力を誇るかのような、そんな圧倒的すぎる魔力を見せつけられた。

 

「ッ……成程、溜め込んでいた魔力を解放したのね。器用なことをするものだわ」

 

「私の変身は、あと一つ残ってるぜ!言っておくが威力は桁違いだ、舐めるなよ!!魔砲『ファイナルスパーク』ッ!!」

 

「ッッ!!」

 

 強化されたファイナルスパークを前に彼女のマホカンタは破られてしまい、パチュリーはギリリッと歯を食いしばりバリアを張って防御する。それでも防御はできるのだから、やはり彼女は凄いと思う。

 

「もっと、魔力を込めておけば良かったかしらね。凄い威力ね、防げるけど」

 

「マスパを攻略したのを見せつけるのもいいけど、少しはそっちの攻撃魔法も見てみたいものだな!」

 

「……本来の趣旨から逸れるけど、いいわ。一つだけ見せてあげる。炎&風符『メラ・ド・ムーチョ』」

 

「なッ!?炎の竜巻、だと……!?」

 

 アレは確かここあとシガレットの2人による魔法だったはず。異なる属性の魔法を組み合わせる2人ならではの魔法。……異なる属性だろうと同時に詠唱できてしまうのがパチュリーだし、1人で2人分の魔法すら使えてしまうのも納得というものである。

 

「くッ、熱さはそれほどでもないが密度がキツイなこれは……!なんだってこんな魔法をッ……」

 

「彼やここあ達の柔軟な発想が私の魔法のバリエーションを増やした。私が彼らに魔法を教え、彼らの生み出す魔法を強化して教え返す。……最高だわ」

 

「だよな……。パチュリーはそんなパクリばかりするヤツじゃない……!」

 

「そうかもね。だけど、良いモノを我がモノにする精神はあなたから学んだのよ、魔理沙?」

 

「え」

 

「誰かの技術を取り込むなんてことは、昔の私にはどうしても理解できなかった。でも、これって案外楽しい…………♡」

 

「……ヒッ…………」

 

「さァもっと回りなさい、炎弾を散らしなさい!!私の図書館は耐火性抜群なんだから!」

 

 ゴオオオオオッ、と音が聞こえてくるほど強烈に回転する竜巻。その分、弾幕の発射頻度も上がり、魔理沙はよりキツイ耐久を強いられることになる。

 

「ッ……消し飛ばす!恋符『マスタースパーク』!」

 

「無駄よ」

 

 真横からマスパをぶつけるも、回転の勢いに負け明後日の方向に弾かれてしまう。魔理沙の驚き様は言うまでもない。まだ余力を残しているとはいえ、マスパは彼女の十八番。しかも強化済みのマスパ。それがまるで、赤子のパンチを手で弾くかのようにアッサリと攻略されてしまった。驚いてしまうのも無理はない。

 

「魔力の流れを見なさい。それさえ分かれば自ずと叩くべき箇所を理解できるわ」

 

「ッッ……言われなくとも……!」

 

 目を凝らし、炎の竜巻を凝視する魔理沙。やがて攻撃すべき箇所を見つけたのか、箒に跨って弾幕を掻い潜りながら、竜巻の真上に移動する。

 

「くらえ!星符『ドラゴンメテオ』ッ!!」

 

「……そう、魔法の核はいつだって中心よ」

 

 鼓膜が震えるような大爆音を放ちながら爆発し、竜巻も光線も消えてしまった。視界の大半を灰色の煙が覆うが、魔理沙はそれすら顧みずパチュリーに襲いかかる。

 

「彗星『ブレイジングスター』!!」

 

 箒の後ろにミニ八卦炉を装着して、後方に極太の光線を放ちながら、煙の中を突進してパチュリーに攻撃を仕掛ける。

 ケホケホと咳をしているパチュリーは反応が遅れあわや大惨事……かと思いきや、彼女の対応もまた、迅速だった。

 

「……魔符『アタッククラッシュ』」

 

「遅いッッ!!」

 

 魔法を発動させた直後に、魔理沙はパチュリーに突っ込んだ。衝突の瞬間、カッと閃光が迸ったかと思うと、攻撃を当てたはずの魔理沙が、遥か後方に吹き飛ばされていた。

 

「ガハッ……!う、ぐ、ぬぅ…………な、何が……!?今当てただろ……っ!!」

 

「相手の攻撃を弾く魔法よ。いや……弾くというより跳ね返す、かしら。ブレイジングスターはあなたが喰らったのよ」

 

「……流石、私……中々の威力だったッ……!だが私はまだ本気を出していない!パチュリー!今度こそ、最強のマスパをぶつけてやるッ!!変身!!」

 

 白い結晶の翼が徐々に太く、大きくなって、俺達悪魔のような黒い翼に変化する。それぞれの翼には星と月の模様が浮かび上がっている。

 立ち上る魔力も、パチュリーよりも高まっているような気がしてならない。

 

「本気も本気、超・絶・本気のォォォ……ッ!!魔心(まごころ)『ダブルファイナルマスタースパーク』ッ!!」

 

(最強のマスパの威力を底上げした上に2本(ダブル)に……!これはちょっとまずいわね。これが……これこそが、今の魔理沙の本気……!やっぱりあなたは魔法使いになって正解よ……)

 

 余裕綽々だったはずのパチュリーの表情に焦りが交じる。魔法陣から光が溢れ出した次の瞬間2本の光線が溢れ出した。もし普通のマスパを川と例えるなら、この2本は世界規模の大河────さながら長江と黄河のようだ。

 

「魔符『アタッククラッシュ』」

 

「それはもう見破ったぜッッ!!」

 

「ッ────!!」

 

 目を凝らしてよーく見ていると、片方のマスパは跳ね返していて魔理沙にも当たっているが、彼女は被弾も厭わずにマスパを放ち続けているのである。何故そんな事をするのかと思ったが、答えはすぐにわかった。パチュリーの魔法ならキチンと発動しているが、パチュリーはバリアを出して、ただ堪えていたのである。

 ダブルスパーク系は、文字通り2本の光線が出る技である。そしてパチュリーが開発したあの技は、1つの攻撃しか跳ね返さない(・・・・・・・・・・・・・)。

 つまりダブルスパークはそれぞれが別個の攻撃と判断され、中途半端にしか跳ね返せないのだ。

 パチュリーもそれは予想外だったらしく、咄嗟に張ったバリアにもビキビキッとヒビが入っている。魔理沙が被弾しても尚こうして攻撃を続けるのは、もうじきパチュリーが押し負けるからだ。

 

「パチュリーッ!!」

 

「あんたは黙ってなさい!待機命令!」

 

 俺にできる事は何も無いらしい。それもそうだ。今こうして対峙しているのは俺よりも魔法に優れた2人。2人より劣る俺に、何ができるというのか。

 分かっている。そんな事は俺も自覚しているが、パチュリーが負ける姿は見たくない────。

 

「…………」

 

 マスパの真横スレスレに小さなスキマを開いて、少し手を加える。すると瞬きするほどのほんの一瞬だけ、マスパを構成する魔力の濃度が薄くなった。普通の戦いなら何の意味も無い「一瞬」。それが、この2人の戦いにおいては勝負を分けるほど重要な要素であった。

 

「……!変換魔法、反魔法障壁(マホカンタ)へ!」

 

「うおぉっ!?」

 

 薄くなったと感じた瞬間、パチュリーは変換魔法というものを発動させる。するとヒビが入っているバリアはマホカンタへ変貌を遂げ、受け止めていたもう1本のマスパも跳ね返す事に成功。

 魔理沙はマスパを切り上げ緊急回避。すると遂にパチュリーが反撃に出る。

 

「魔符『マスタースパーク』……!!」

 

「……ッ!?」

 

 人差し指を、ピッと魔理沙に向けるパチュリー。そこから予告線が迸り、慌てて線上からは回避したものの、次の瞬間に放たれたパチュリーのマスパは魔理沙のモノとは比べ物にならない程に圧倒的で……神(へカーティア)の御業と見紛うほどの威力を誇っていた。

 

「……これはキモチイイわね……」

 

「な……ん……でだ……なんで、パチュ、リーが……!」

 

「七曜の魔女である私が、マスパくらい使えなくてどうするの?何なら各属性のマスパを使い分ける事だって可能よ。属性を混ぜる事もね」

 

「……!?」

 

「今日は楽しかったわ、ありがとう魔理沙」

 

「……納得……いか、ね……ぇ…………!」

 

 まともに被弾した魔理沙はパチュリーのマスパに意識を刈り取られ、その場にバタリと倒れたきり、全く動かなくなった。

 

 

 ◆

 

 

 魔理沙を適当な空き部屋に寝かせておいた後で、パチュリーの指揮の元、荒れた図書館の後片付けを行うと、ご褒美タイムに突入する。俺のではない。パチュリーのだ。

 彼女の部屋にてベッドに座り、抱擁する。一先ず魔理沙が帰るまではこれで我慢だそうな。

 

「……ぎゅー、して」

 

「こんな感じ?」

 

「むぎゅー……」

 

「おめでとうパチュリー、お疲れ様」

 

「フフ……ありがと、スッキリしたわ……。ところであなた、さっき何をしたの?バリアで受け止めてる時よ」

 

「ゲッ……気付かれてたか……」

 

「魔理沙が気付いてないから不問にしたげる。でも次からは私が負けそうになっても手を加えることは許さないわ。初回だから見逃すだけ。実際、あれで私が救われたのは言うまでもない事実だからね……。片方しか跳ね返せないのは誤算だったわ……」

 

「……触れた魔力を吸収する魔法、あんじゃん」

 

「あるわね。トラマ・ホステだったかしら」

 

「それを発動させた状態で魔理沙のマスパに触れただけなんだ。そしたらマスパの濃度は薄くなった。魔理沙は魔力の放出に集中してたから、気付いてはいなかっただろうけど」

 

「──結果、濃度が薄くなった隙を突いて、バリアからマホカンタに変換するだけの余裕が生まれた。そういう事ね、成程。ヒビ割れたバリアじゃ魔力を送り続けることによってすぐに割れないようき維持するしかできなかったし……アレは、ファインプレーだと言わざるを得ないわ」

 

「じゃあ……!」

 

「褒めないわよ。勝負に水を差したのは褒められるべき行いではないもの。次やったらロイヤルフレア100発ね。本気のヤツ」

 

「ごめんなさい……」

 

「私に負けてほしくなかったのよね。その気持ちは嬉しいわ。……ありがと」

 

「……んふふ……」

 

 ぽふぽふ、とまるで子供にやるように頭を撫でてくれるパチュリー。思わず力が抜けて彼女に身体を預けてしまいそうになる。

 しかし「お楽しみ」は魔理沙帰宅までの辛抱だと自分に言い聞かせ、我慢し続ける。

 

「ほら、表情筋も抱く力も緩んでるわよ。ハグすらまともにできないならハーレム解散しなさい」

 

「もっと強く?いいの?じゃ……ぎゅーっ♪」

 

「っ……ふふ……温かい……♡」

 

 頑張ればこのまま行為までイケるかもしれない。焦りすぎず、ドキドキをできるだけ悟られないよう尽くし、抱擁しながらゆっくり唇を重ねる。やがてパチュリーの表情もトロンとしてきたので、焦らず慎重に、おんぶ中に眠りこけた子供を寝かすようにゆっくりとパチュリーをベッドに寝かせた。

 しかしその時……ギィィッと重い音と共に、彼女の部屋の扉が開いた。

 

「入るぜ、パ………………し、失礼しましたっ……///」

 

 魔理沙だ。気絶から目覚めた彼女がパチュリーを探しに来たらしいが……押し倒しているのを見ると、瞬間移動に見紛うような速度で逃げて行った。

 

「……そういえば、あなたと付き合ってるの魔理沙に言ってなかった……」

 

「言わなくても良いんじゃないかな……どちらにせよこんな現場に居合わせたらあんな感じの反応になるだろうし……」

 

「それもそうね。……どうしましょ、この雰囲気」

 

「……どう、します?やめとくか……?」

 

「あなたにしては殊勝ね、でも離さないからっ♡」

 

「っ……!」

 

 顔を赤らめたパチュリーが、顔を上げようとする俺の首に手を回し、強く引き寄せる。パチュリーはすっかりその気になってくれたらしい。俺としては嬉しいので、喜んで彼女の誘いにノることにした。




アタックカンタは障壁を出して跳ね返し、アタッククラッシュはアタックカンタを身に纏う、みたいなイメージです。
前者は壊れる(解除する)まで幾らでも使用可能。
後者は、カンタの「障壁を出す」という、ある種の弱点(回り込まれたら終わりだもん)を克服して、身に纏うタイプ故に360°防御可能。だけど1発限りです。使い所が大事です。ただの弾幕1つでさえも1つの攻撃という判定になります。シビアだ。

エスカルゴはドラクエ魔法を真似て、パチュリーはそんなエスカルゴの魔法を真似る。
だからパチュリーはドラクエの魔法も使える。
魔法に関しちゃパチュリーには幾ら盛っても良い。マジで盛りまくりたい。パチェTUEEEEしたい。
(なおへカーティア)



ラクキンでエスカルゴ作ろうとして挫折しました。
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