少し前に長女霊愛の恋心が発覚、曲がりなりにも実の父親とのアレコレを認め……そんな激動の年末を乗り越え、年が明けて数週間。幻想郷各地の様々な家庭を巡る一巡の内、エスカルゴが博麗神社に通う頻度は、子供の数から見ても分かるように断トツのトップだった。
だけどエスカルゴは博麗神社に来ることをあまり喜ばなくなった。というのも、私とのセックスや、キス等を禁止したからだ。露骨すぎて寧ろ好感度が上がった気さえする。
私や霊麗、霊魔という他の家族が居る中で堂々と近親相姦を繰り広げるのは、流石にダメだと2人もよく分かっているらしい。だからこそのこの反応。つまりエスカルゴにとっては、博麗神社に来る度に強制的に性行為が封じられるわけだ。
正直いい気味だと思う。幾ら抵抗できない状態にされたからとは言っても実の娘と交わったのは事実だし、これは、かなりのタブーだ。本当なら即離婚クラスのやらかしだと思う。
だけどアイツを嫌いになれない自分がいるので、離婚なんて考えていない。せめて、醜く逆ギレでもしてくれたら、少しは離婚の方に気持ちが傾くかもしれないのに。あんなの逆ギレの内に入らない。
「……はぁ……」
空気の冷たい深夜。隣でスゥスゥと静かな寝息を立てて眠るエスカルゴの寝顔を見て、私は思う。
普段なら、私が嫌がる素振りを見せても、無理にキスしてきたり、後ろから抱き着くようにして胸を揉んできたり、襲ってきたりするのに、今回色々と禁止してから、それが無くなった。それがどこか、エスカルゴらしくないなと思う。
怖くなった。実はもう、エスカルゴの中では私は過去の女になっているんじゃないか、と。
きっと、近親相姦はかなりのタブーだからこそ、エスカルゴも深く反省して、私の言う事をちゃんと聞いてくれているんだなと思うけれど、逆にそれが怖くて仕方ない。
自分でも、自分は面倒な女になったな、と思う。けれど、そう思わずには居られなかった。
「……アンタはまだ、私のこと好きなの……?」
答えてはくれない。眠っているんだから当然だ。
数週間ずっとキスもセックスもしていなければ、流石の私も落ち着かない。ムラムラしてくる。唇が寂しい。胸も寂しい。……お股も寂しい。
こんな時はいつも、エスカルゴの腕に抱き着いて眠るようにしている。こうすれば少しは気が紛れるような気がするから。
エスカルゴへの罰として色々と禁止したハズだ。それなのに、罰を与えた側である私が凄く苦しい。どういう事だろう。
「今日だけ、今日だけなんだからね……」
無理に首の下にも手を回して、腕じゃなくて足も搦めて全身に抱き着いてやる。グッスリ眠ってるんだから、朝まで抱き枕にしてやろう。ムラムラするような身体にしたコイツが悪い。
「……涙?寝てるくせに……何泣いてんのよ」
目元に光る大粒の涙。指で拭ってやってもそれは繰り返し溢れてくる。起きてるのかと思い一瞬だけ焦ったが、苦手らしい脇腹を指でつついてみても、それらしい反応は見せない。眠っているらしい。
「アンタへの罰のはずが、まるで私への罰みたい。霊愛の変化に気付けなかった、私への罰……」
寝言を呟くように動くエスカルゴの唇。だけど、声として何か言葉が漏れることはなく、ただただ、唇が動いただけだった。私は、そんな彼の唇に指を押し付けてやり、その指を舐めた。
だけどもう、こんな間接キスなんかでは気持ちの抑えが効かない。我慢していたのに、私だって我慢していたのに、本能に押し負けてしまう。
「ごめんねエスカルゴ、明日からはこれまで通りにエッチしましょ……。でも一足先に、ちょっとだけでいいから身体貸しなさい……」
布団を抜け出して、騎乗位するように彼に跨る。ヤるワケじゃないから寝間着を脱いだりしないし、彼のも脱がせたりはしない。それなのに、こうして跨っただけで呆気なく濡れてしまった自分がいる。
そのまま身体を倒し、少々顔を傾けてキスする。いつもより冷たくて、硬い感触がする。お世辞にもイイとは言えない。それでも、今はこんなキスでも良かった。独り善がりかもしれないけれど、今は、これで許してほしかった。
「ね……起きてる?エッチしない?」
耳元で囁いてみたけれど目を覚ます気配は無い。眠っているならそれが当然だ。寧ろ、私は何を期待していたんだか。
「ごめんね、ずっとずっと我慢させちゃって。私も辛くなっちゃった。もう、解禁しましょ……でないと胸が痛いわ……」
髪をかきあげ、もう一度キス。力が入っていないから、舌を挿入するのは簡単だった。コイツからの反応は無いけど、今はこれでもいい。そう、ただの自己満だけど、これでいい。
「……!やっぱりアンタ起きてんでしょ?……ねぇ?もう我慢しなくていいからさ……朝まで遊びましょ?2人っきりでさ……」
「……」
「いや……『我慢しなくていい』ってのは変よね……私が我慢を強要したんだものね。勝手でごめんね、怒ってる?」
「……」
「黙ってないで何か言いなさいよね、寝たフリして勃起させてさ……バカじゃないの?」
「……」
「いい加減に寝たフリやめないと擽るわよ?」
依然として黙っているエスカルゴ。静かな寝息を立てる寝たフリばかりしているので、脇腹を擽る。それでも、全く動じない。そこでやっと気付いた。寝たフリではなく、本当にまだ眠っているのだと。
この勃起は俗に言う朝勃ちみたいなもので、別に興奮したからではないらしい。……エロい夢を見てるなら別だけど。
「……勃起させてるアンタが悪いんだからね……」
ズボンと一緒にパンツも下げてやると、太く熱く勃起したペニスが露出する。ヤラないと分かっても手入れはしているようで、エロい漫画でたまに見る白いカスみたいなものは一切付着していない。
匂いを嗅いでみる。蒸された雄臭さの中に石鹸の香りが混ざっている。いつもと違いあまり蒸されていないからか、雄臭さが足りないような気がする。
舐めてみる。先っぽのテカテカしている所だけを咥えて、飴玉を舐めるように、舌で転がしてみる。いつもなら呻き声を上げたりして反応してくれる。でも、眠っている今はそんな反応はしてくれない。
何も反応してくれないのにこうして続けるのは、どこか虚しく感じた。だけど、止まれない。もう、止められなかった。
虚しく感じる、だから何だ。シタいことをスる、ただそれだけ。今は、どうしようもなくコイツが……欲しい。私のナカに欲しい。
床に就く前に枕元にいつも置いておく着替え用の巫女服から御札を取り出して、それをエスカルゴの額に貼り付けてやる。まるでキョンシーだ。
そして、御札を貼り付けた所で気付いた。
「……やっぱり、霊愛は私の娘ね……。いつの間にか同じ事してさ。こんなの見たら、アンタ達はどんな反応をするのかしらね」
再び跨るとパンツをズラして、とうに濡れていた膣口にペニスの先端を当ててみる。我ながらかなり狭くなっていると思う。自分で言うのも変だけど、凄く気持ちいい状態だろう。
「んはっ……あっ……♡ ふ、んんっ……♡ キツい、かもしれないわね、これ……あんッ♡ イクッ──♡」
奥まで挿入しただけで軽くイッてしまった。もう何年もコイツと交わっていて、いつの間にか、私の身体が奥を突かれて悦ぶよう調教されてしまった。調教だなんてイヤなはず。それなのに、どうしても悦んでしまう。キモチイイ所にゴツゴツ当たって、腰も胸も上下に跳ねてしまうくらいに、私の身体が悦んでいる。
「や、やばいっ、これぇっ♡ 久しぶり、エッチっ♡こん、なの♡ イキっぱなし、にぃっ……♡♡」
一突きされる度にイッてしまっている気がする。溢れる快感に、漏れてしまう声……たまにプシャッと噴き出してくる潮。自分でもわかった。久しぶりの行為で、とんでもなく感じてしまっている。
「ほらッ、アンタもイキなさいよ……!睡姦されて、情けなく射精しろっ!4人目作るわよっ♡」
「……っ……」
「あ゙はっ♡ きたぁああっ♡」
ドクドクと脈打って射精しようとするその瞬間、パァンと音が鳴るほど強くお尻を打ち付けてやって子宮口に押し付けた瞬間、噴水のような勢いで射精された。
久しぶりのセックスだけど、コイツがイキそうな瞬間は分かった。何年も何年もこうしてセックスをシテきたんだ、相手が眠っていてもクセで分かるに決まっている。
「〜〜〜〜ッ……はぁーっ……はぁーっ…………やばい、クセになりそう……♡」
「……何がクセになりそうなん……?」
「ゲッ……!やっぱアンタ起きてて……!」
「今起きたんだよ。トイレ行きてーって思って目ェ覚めたら……まさか尿意じゃなくて射精とは……」
「ッッ……」
「ムラムラしたんだ?」
「…………うん……///」
「でもセックスもキスも禁止した手前、大っぴらに誘うワケにもいかず……って感じ、なのかな?これを見るに……」
「ん……」
「んで、手足動かせねんだけど……御札剥がして?」
「……うん」
「何今の間は」
「何でも……」
射精後のペニスは挿入したまま、手だけ伸ばして額の御札を剥がす。するとこのバカは跳ねるように身体を起こし、対面座位のような体勢になって私を抱き締めた。
「あ〜ッ……良い匂い……。癒されるぅ……」
「ちょっとっ、何よ急にっ!」
「いやそれ俺のセリフな。起きたら襲われてんだ、ビックリしたよ。ヤリたいんだろ?ヤろーよ、俺も誰かさんのせいでムラムラしてんだよ」
「────ちょっとだけよ」
「朝までな」
「はぁ!?」
「さっき、夢ん中の霊夢にそう言われた気がして。ああ、許してくれたんだなって、嬉しくなってさ。思わず泣きそうになったよね」
「……浅い眠りなのね」
「?……ドユコト?霊夢が実際に言ったってこと?」
「知らなーい。……じゃ、仕方ないわね。寒いから、服着たままで良いでしょ?……それだったら、朝までヤッてあげてもイイけどさ……///」
「今日は着衣エッチがシタいのか?」
「〜〜〜〜〜ッ!寒いからだってば!バカ!」
◆
「お母さんとお父さん、やっと仲直りしたみたいで良かったね♪」
「うん……でもなんかフクザツ……」
「アハハハ……。お姉ちゃんからしたら、お母さんにお父さんを寝盗られたみたいなものだもんねぇ」
「NTRは嫌いなんだよね……胸糞悪いし」
「わかる〜。でもフツーに考えたら、お母さんからお姉ちゃんが寝盗ったって感じだけど……」
「……まぁ、それはそれとして、とりあえずトイレでイッてくるわ……」
「なら私はお風呂……って、NTRは嫌いじゃ……?」
「嫌いだけど……お父さんがエロい目に遭うのは割と好きだしね。またオカズが増えたって感じだね」
「……あの父にしてこの娘あり、だね♪」
「どーゆー意味よっ!?」
「フフッ、そのままの意味だよぉ」
「はぁ……よくわかんないなー……」