「あー!エスカルゴさんですかー!?おーいっ!」
「ん?……おぉっ、リリーじゃんかーっ!」
遊覧飛行中、後方からリリーホワイトに呼び掛けられた俺は蜻蛉返りして後方のリリーと合流する。久しぶりに会った彼女はとても明るく、やはり子供らしく見えてしまう。
するとリリーは、合流するなり勢いよく突進するように俺の腹に飛びついてくる。
「お久しぶりですーっ!」
「久しぶりだな〜!てかまともに話すのは1年ぶりくらいかぁ?」
「んっと〜……去年の大会ではお互いに見掛けた程度ですからねー。多分、それくらいです!」
「そっかー、1年早いなー。てかまだ2月じゃん、春にはまだ早くねぇ?」
「そうなんですけどねー、最近日差しが強くって、春だと勘違いしてしまって……てへへ……♪」
頬を染め、照れくさそうに笑うリリーは、本当に可愛らしい。彼女は金髪ロリというのもあってか、合う度に邪な目で見がちである。
それにしても、最近の気候のせいで早く目覚めただなんて、まるで虫のようだ。
「あーそれはあるかもな……。暑いから、俺も早めに半袖オンリーだよ。長ズボンは履くけどさ。なんか季節感が無いって霊夢に怒られちまって……」
「確かにそうかもですね……。ですが半袖ってだけで遠くから見てもすぐに分かりましたよー。だって、半袖の吸血鬼さんはあなただけですからっ!」
「ハハハッ、確かにそりゃ言えてるわな」
「それに……見間違えるワケがないです……。去年……あんな事やこんな事もシたじゃないですか……♡」
「……そうだねぇ」
上目遣いで俺を見る彼女の目に、普段と少し違う気配が宿る。懇願するような、恋慕する者と接するような、甘えるような……そんな目をしている。
「願わくば今年も、なんて思っちゃってて……。私は悪い子ですか……?」
「いーや、そんな事はないよ。今年も……ね?」
「えへへっ♡」
去年の春、遂に俺は、リリーホワイトとも関係を持った。金髪ロリは俺の性癖とあまりにドンピシャすぎたので、色んな女性と交わる事で自信を持てた俺は、彼女を口説き堕としたのである。
元々彼女と悪い関係ではなかったので、リリーも即了承。夏の始まり頃まで、俺達の関係は続いた。ある意味、季節限定の彼女みたいなものだった。
「実を言うと、俺は春が待ち遠しいんだ」
「えっ?」
「春は良いよ。夏と違って暑くないし、冬と違って寒くない。実に素晴らしい気候だよ。秋も良いが、特に草花が芽吹く春は好きだな。『命の季節』って感じがするんだよな」
「『命の季節』、ですか……!初めて言われました、そんな事……。エスカルゴさん、春、好き……私も、春が好き……大好きです!一緒ですっ!」
「ああ。だから俺さ、今年は良い年になりそうだと思ってんだ。春が早く来てくれたって感じがして」
「分かりますー!……だけどその分、いつもより早く終わっちゃうのかな、とも思ったり……」
「んーまぁそこは幻想郷次第だろうなぁ、俺達にゃどーにもできねー。異変でも起こせば別だろうが」
「異変……そうだっ!今年は、私とエスカルゴさんで異変を起こしましょう!ずっと大好きな春が続く、そんな幸せな異変を!」
「面白そうだな。……ヤッちゃう?」
「ヤッちゃいましょー!私、こう見えても昔よりも力が増してるんです!スペルカードも幾つか考えてあるので、多分、戦えますし!アチョーッ!」
「頼もしいなぁ。起こすならいつ頃かな?」
「春の終わり頃……ですかね!時期になったら、また声を掛けさせてください!」
「おうおう、いいぜー。頼んだよリリー」
「はい〜っ!じゃ、ひとまず計画を!」
「おうよ。……ん?」
冗談だろうと思って話にノッた俺だが、どうやら彼女は割と本気で言っているらしい。折角の彼女の頼みという事で、それから俺は遊覧飛行をやめて、彼女と異変の計画を練ることにした。
やがて時は過ぎ、寺子屋が終わりを告げる時間になってしまった。
「────っと、ヤバいなもうこんな時間だ。随分話し込んじまった。今日の所はこれでお暇するよ。また今度、話し合おうか」
「お迎え、ですか?巫月ちゃんの……?」
「そうそう」
「もし良かったらちょっとどーですか……?あの……その……良かったら、ですけど……今から……///」
「どうって……去年みたいな?いやそれはともかく、今からか……」
「はい♡」
「今からかよ〜……巫月を永遠亭に送ったらチルノとリグルの特訓の監督して慧音とランチして、えーとえーと……その後なら何とか時間作れるけどさ……」
「う〜……私の事は後回しですかー……?」
「うーん……いやぁだってこうして会えるなんて全く予期せぬ事だったしさ…………」
「ずっと、大人しく待ってたんですよー?地底での大会の後、すぐ
「あの大会、確か冬開催じゃん……。その気になれば案外起きてられるんだな」
「うー、でもでもぉ……」
祈るように手を組み、涙目になってこちらを見るリリーを見ると、少し心に刺さるものがある。少し皆には申し訳なく思うが、ここは、季節限定彼女のリリーを優先させて頂こうと思う。
「…………わかった」
「やったぁ♡」
まだドタキャンという時間帯でもあるまい。普段慧音とランチする時も、寺子屋の片付けも済ませたあとなので、タイムラグは結構あるからだ。そして俺に予定があるのはその後の話。2人の特訓の方は分身に任せるとして、慧音には今すぐ謝っておいて許しを乞うしかないだろう。大ちゃんにもだ。
最愛の娘の送迎ができないのも心苦しいが……長く待っていたリリー程の苦しみではないはずだ。冬眠していたのなら「待っていた」とは少し違うような気もするが……まぁ、リリーホワイトは可愛いということでスルーしておくことにしよう。
そして俺達2人は、去年のように一旦彼女の家へ着替えを取りに行った後で、魔法の森に建っているお馴染みのヤリ部屋へ向かった────。
短くてスマソ。キリいいかなーと思ってブツ切り。
リリーホワイト、可愛いよね。
長年多くのファンに愛されているキャラだし、公式コスプレイヤーだもんね。
公式で「コスプレ」ってオイオイすぎる。
俺1「グリウサでリリーホワイトの口調も他の子と大して変わらない事が判明したしなー……」
俺2「うるせぇ知るか!!リリーは独り言や妖精と喋る時は普通でそれ以外には敬語なんだよっっ!!数少ない妖精の敬語キャラって事で良いんだよ!!オラッ書け!!投稿しろ!!」
俺1「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙充電無くなるのおおお!!」