※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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お泊まり・午後②(霊夢Side)

「雷武器『雷斧』!!うおおおお!」

 

「雷武器『雷刀』!!ハァァァア!」

 

分身は本人とは別の武器を出すのね…。

分身って同じことしかしてこないと思ってたわ。

 

「雷斧『雷撃一振』!!!!!」

 

「ウオッ」

 

あの叩きつけるやつ…あれもスペルなのかしら?あの時だけ攻撃力が増してるように見えるのよねー…。

 

「チィッ!!雷玉『電気玉』!!」

 

「俺モ!雷玉『電気玉』!」

 

2人して両手を掲げ力を溜める。

 

「オルァァァァァ!!」

 

「ソォラ、コレデモ喰ラエ」

 

バチバチバチバチバチィィ…

 

互いの電気玉が空中衝突し、激しい音を立てる。

 

ドオオオオオオオオッッッ

 

しばらく拮抗していた玉は弾ける。

 

「ウオッ」

 

「うああっ」

 

「きゃあああっ!あんたら、神社壊す気!?」

 

凄い“圧”ね…。

 

「ソンナツモリハ」

 

「微塵も無い!」キリッ

 

「何を息ぴったりに…!」

 

こういうのを見ると、やっぱ分身なんだなと感じるわね…。

 

「行くぜ!雷神『Thunder☆Fall』!!」

 

「雷神『Thunder☆Fall』」

 

え?それちょっとまずいんじゃ…。

 

「はぁっ!」

 

とりあえず結界貼っといてと…。

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド……

 

!!

 

「暴れすぎよぉぉぉ!!」

 

1人でも中々の量なのに…2人となったらかなり厄介ね…結界もたせるので精一杯よ…。

 

「まだ倒れないか!?」

 

「オウヨ」

 

「くっそが…」

 

流石エスカルゴの分身…。

“しつこい”の一言に尽きるわね。

 

「オ前ノスペルデハ俺ハ倒セナイ」

 

「?どういう事だ」

 

どういう事?

 

「オ前ノスペルハ攻撃力ガ無サ過ギル」

 

「…え?」

 

いや、結構あるんですけど?

 

「痺レサセル事バカリ考エ過ギダ」

 

「………」

 

でもそれはエスカルゴの優しさ故なんじゃ…?

 

「でもよ、痛いってレミリアも言ってたし…」

 

「スペルガ当タッテ痛イト言ッタ訳ジャナイ。痺レテ痛イト言ッタンダ」

 

…確かに、被弾して痛いというより痺れて痛いって感じね。

 

「………じゃあ、痺れさせられなかったら俺は無力なのか?」

 

「アア、無力ダ」

 

無力…これ言われたらホント傷つくわね…。

 

「そんな事は無い!」

 

「ア?闇ノアノ女ニ効イテナイダロ」

 

「あれはっ…闇属性で攻撃したからだ」

 

こいつ闇の力も使え……あの暗くなるやつか。

 

「……マァソウダナ。ダガ、地底デハドウダッタ?」

 

「………」

 

「暑クテ熱クテ、効カナカッタロ」

 

「熱かったからだろ」

 

「イイヤ、高火力デ押シ切レルハズダッタ」

 

「!?」

 

確かに、どんな環境でも無理矢理には押し切れるけど…。マスパがダメならファイスパにするとか…。

 

「痺レサセル事モ大事ダ。ダガナ、弾幕ノ密度ヲ増ヤスヨリ火力ヲ上ゲロ」

 

確かに、エスカルゴの弾幕は段々と密度が増えてきてるわね。この分身、中々のアドバイザーじゃないの。

 

「火力上げたらお前倒せるのか?」

 

「アア」

 

「なら、次で決めてやるよ」

 

出来るの?そんな急に?

 

「ソンナ簡単ニ出来ルノカ?」

 

「やってみる!!」

 

チャレンジ精神…か。

 

「ソウカ、カカッテ来イ」

 

「…雷符『Dark Side of the Full Moon』」

 

長っ!!

 

ブワッ…

 

…えっ、また見えなくなった。

 

「見、見エナイゾ!」

 

「ああ、俺もだ!」

 

「!?」

 

エスカルゴ本人も見えてない!?

このスペルは…ある意味捨て身なの!?

 

「ウオアアアアア!!」

 

「うぎゃああああ!!」

 

2人の叫び声…自滅する恐れもあるのね…。

 

バチバチバチッッ

 

「くっ…!」

 

結界が壊れそう…!

 

 

 

フッ…

 

あ…闇が晴れたわ。

何とかもたせられたわね…。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「ハァ…ハァ…」

 

どっちも膝をついてるじゃない…。

 

「なんだよ、倒れてねぇじゃん…」

 

「イヤ…モウ少シデヤラレル所ダッタ…」

 

なら…次こそ決める!

 

「『雷神拳』!!!」

 

「!?」

 

手にだけ雷を纏って……そうか、霊力で拳を強化するって言ったからか…。

 

「クスッ……」

 

実行するの早すぎよ…。

 

「うおおおおおお!!喰らええええええ!!!霊夢は渡さねええええええええ!!!!」

 

えっ?わ、私?

 

バキィッ

 

「ウオ…ア…」

 

パリィィィン…

 

ガラスが割れるような音を立て分身は消えた。

 

「…解除」

 

ギリギリね…ホントギリギリだった…。

 

「お疲れ様…」

 

もう少し元気よく言いたかったけど…仕方ないわね。

 

「おう」

 

「ったく…暴れ過ぎだったわ」

 

「てへへ…」

 

「私が結界貼ってなければ神社壊れてたわよ」

 

「ゑ゙……」

 

自分らがどれだけ暴れてたのか理解してないの?

 

「あ、ありがとう…」

 

イッチョ前に礼なんて言っちゃって…。

 

「限度ってものを考えなさいよね」

 

「はーい…。…でもあいつ、霊夢と手を繋ぐとかどーのこーの…」

 

…嫉妬?

 

「別に、アイツもあんたでしょうが」

 

「そうだが俺本人では無いだろ」

 

「そりゃあ…本人では無いわね」

 

「だからそれが許せないというかなんというか…」

 

ああ…なるほど。

 

「あんた独占欲強過ぎね」

 

「………」

 

そ、そんな、見るからにガッカリしたような顔しないでよ…。しょうがないわね、言ってあげようかしら。

 

「…でも、そういうの好きよ」

 

「…へっ?」

 

1回で聞きなさいよ!

 

「好きって言ってんの!何度も言わせないでってば!ほら、もう中に入るわよ!」

 

「お、おう…」

 

 

 

「はぁ〜…疲れた…」

 

中に入るなり、また2人でコタツに入る。

 

「もう休む?」

 

「それもイイけど…折角霊夢と2人きりなんだからもう少し…その………」

 

「…なによ…」

 

ハッキリ言いなさいよね。

 

「さっきみたいな事…しないか?」

 

「さっき?」

 

「こうさ」

 

ギュッ…

 

「ちょっ…」

 

まさかハグなんて…。

こいつホント積極的ね…困っちゃうわ。

 

「へへっ」

 

「………」

 

「霊夢ー?」

 

「…なによ」

 

「あ、起きてたか。寝てるかと」

 

「寝る訳ないでしょ」

 

こんなすぐに寝ないわよ…。

 

「さっき寝てたくせに…えいっ」

 

ぷにっ

 

!!!

 

「やったわね!?」

 

「やったよ」

 

ぶにっ

 

「あがっ……」

 

んー…?

 

「そんなに柔らかくないわね」

 

「そりゃ多少は筋肉質ですよーだ」

 

「…そうみたいね。ふーん…」

 

ぶにっぶにっ

 

「ちょ、つつくなって」

 

「あんたもさっき私にやったじゃない」

 

「んじゃ俺も…」

 

「あんたはダメよ」

 

「なんでさ!?」

 

「さっきやったでしょ!まだやる気!?」

 

「ダメ?」

 

「ダメ」

 

「ちぇ…」

 

仕返しとばかりにたくさんぶにぶにしてやったわ。

 

そして、ダラダラ過ごすうちに夜になった。

 

「夜だな」

 

「夜ね」

 

「…どうする?」

 

どうするったって、風呂とご飯と寝るの3つくらいしか無いわよ。

 

「寝ましょっか」

 

「いやごは…」

 

ご飯催促したりしないのよねーこいつ。

 

「ご…?ご飯のことね。私もお腹空いたわ。手伝いなさい」

 

「おうよっ!」

 

 

 

 

 

『いただきます』

 

こいつと食べる2度目の食事。

相変わらずコタツで食べる。

 

「うん、美味い。霊夢はいい嫁さんになれるな」

 

「や、やめてよ…/////」

 

嫁さん…こいつが貰ってくれるのかしら…。

でもほかの女はどうなるの…?

多重結婚…なんて?まさかね…。

 

「…それにしても、キノコ料理が多いな」

 

それは仕方ないわね。

 

「魔理沙がよく置いてってくれるからね」

 

「なるほどな」

 

ガタンッ

 

『ん?』

 

ガララッ

 

「よう霊夢!来たぜ!」

 

ゲー…なんでこのタイミングで…。

 

「…あー、いらっしゃい魔理沙」

 

噂をすれば…ってやつね。

 

「ん?なんでエスカルゴが居るんだ?」

 

やばっ!

 

「…遊びに来てくれたのよ」

 

「へぇ。お前、霊夢の事が苦手だったんじゃ無いのか?」

 

え…?

 

「ん…前はな」

 

ええ!?

 

「えぇ、苦手って思われてたの?心外ね」

 

「いや、ボコボコにされたから…」

 

「ああ…やっぱりやり過ぎたかしら」

 

あーあ…。

 

「それで魔理沙、何しに来たのよ」

 

「いつも通り、キノコ置きに来ただけだぜ」

 

「そう、いつもありがと。助かってるわ」

 

「おう。…おいエスカルゴ、私と戦え」

 

!?

 

「えー…」

 

「あれっ?ノってくれないのか?いつもノってくれるのに」

 

いつもノってくれるのか…。

 

「…しゃーないな。霊夢、良いか?」

 

「ええ、やってらっしゃい」

 

「サンキュ」

 

「なんで霊夢に許可取るんだ?」

 

「えっ…いや…なんとなく」

 

魔理沙、鋭いわね。危険ね。

 

「ふーん…ま、やろうぜ」

 

「おう」

 

3人で外に出る。

 

たまには応援してあげようかしらね。

 

「エスカルゴー、精々、神社壊さない程度に頑張りなさーい」

 

「霊夢が応援なんて珍しいな」

 

「なんとなくよ」

 

「なんとなく…ねぇ…」

 

魔理沙が怪しんでるわね…。やれやれ。

 

「よし、やるか」

 

「どこからでも来い」

 

「遠慮無く。『分身』!!」

 

「分身!?」

 

「むむむむむ…!」

 

「分身なんてさせないぜ!恋符『マスタースパーク』!!」

 

やっぱ待たないわね。予想通りね。

 

「解除!雷壁『雷纏反撃壁』!!」

 

あれ…当たる度に弾幕飛ばしてる様だけど、あまり速くない上に真っ直ぐだから避けやすいわね。

 

「えいっ」

 

一応結界貼っとこっと。

 

「『分身』!!うおおおおおお…!」

 

「させるかァァァァァ!!!」

 

壁を壊そうと力を込める魔理沙。

 

「耐えろ…耐えるんだ…!」

 

「…ヤァ」

 

開口一番、「ヤァ」って!

 

「壁解除!」

 

ドォォォン…

 

「げげっ、2人になってやがる!!」

 

『へへへ、どうだ!?』

 

早く練ったから中身はスカスカなんじゃ…?

 

「だからどうしたってんだ!魔砲『ファイナルスパーク』!!」

 

「!!おい、俺!」

 

「アア、ワカッテル!」

 

『混合武器『雷銃&雷砲』!!』

 

ま、まさか!

 

『「ダブルエスカルゴ・スパーク」!!!』

 

「っ!?」

 

ちゅどーん

 

魔理沙のファイスパとエスカルゴのエスパがぶつかり、少しも拮抗すること無く押し切る。

 

結界壊れちゃったわ…。中々の攻撃力ね。

 

「痛ててて…」

 

「まだやるか!?」

 

「いーや、今日はもう降参だ」

 

イヤにあっさり引くわね。

魔理沙らしくないけど…何か企んでる?

 

「へへ、俺の勝ちだな」

 

「あっという間過ぎだぜ…というか今の技!」

 

「ああ、魔理沙のマスパを真似させてもらった」

 

「ずっりーなぁ…」

 

「えへへ…。強さでは俺の方が上でも、美しさでは魔理沙の方が上だよ」

 

素直に褒めるのがエスカルゴのいい所よね。

 

「へへ、当然だぜ!!」

 

さて…もうエスカルゴと2人きりになりたいし…。

 

「さぁ、用が済んだら魔理沙は帰りなさい」

 

「霊夢お前、酷いやつだな!なんでそうすぐ追い返そうとするんだよ!?」

 

「私はもう寝たいの」

 

エスカルゴと…ね。

 

「ちぇっ…じゃあ、また来るからな」

 

と言って不満げに飛び立って行った。

 

「やっと帰った…」

 

「あはは…。そういえば、何しに来たんだ?」

 

「キノコ置きに来たのよ」

 

「ほぇ?」

 

そう言ってたじゃないのよ。

 

「ほら、見なさい」

 

「んん〜⤴?」

 

扉の陰を指さす。

 

「あの袋か?」

 

「ええ」

 

「陰にあるから出る時に気付かなかったな」

 

「でしょうね。私もよ」

 

「…んで、これからどうするんだ?」

 

「決まってるでしょ。風呂よ」

 

「おっ…おう…」

 

こいつの考えてることなんか丸わかりよ。

私と入りたい…なんて思ったんでしょうね。

 

「一緒に入る?」

 

「良いのか!?」

 

そんなに目を輝かせちゃって…。

 

「冗談よ」

 

「ちぇっ…」

 

さて、沸かしますかね。

 

 

 

 

 

「絶対覗かないでよね!」

 

バタン

 

「はぁ〜い……」

 

近くにいるとわかると、結構安心するわね。

 

コンコンコン

 

?

 

「なによ?」

 

「コタツ行っちゃダメ?」

 

「ダメよ!」

 

「なんでさ?」

 

安心するから…。

でもそんなの言えるわけ…!

 

「乙女が1人でお風呂入ってて危ないと思わないの?襲撃とか…」

 

「霊夢なら返り討ちにするだろ」

 

出来るけど!

 

「裸じゃないのよっ!!!」

 

「はいはい、わかったわかった、居れば良いんだろ、居れば。わかりましたよっ!」

 

全くもう…。

 

 

 

三十分後

 

「…はっ!」

 

いけない、寝ちゃったわ。

疲れが溜まってるのね…。

 

「ふぅ…」

 

寝巻きに着替えて…と。

 

「お待たせ」

 

「ホントだよ…長風呂しすぎだぜ」

 

寝てたのよねー…。

 

「ごめんなさいね。はい、次どーぞ」

 

「ういっす…」

 

…?巫女服がなんか…。

あいつ…巫女服いじったわね!?

 

 

 

ガチャッ

 

「!!」

 

ちょっ!

 

「こっち見るな!!」

 

「は、はい…」

 

危ない危ない…。

 

「服いじった?」

 

「Oh......」

 

「答えなさい」

 

「いじった」

 

「なんでよ」

 

「いい匂い…だったから」

 

「にっ…匂い嗅いだの!?」

 

「……うん」

 

「変態!」

 

「………」

 

なんて言ってやろうかしら?…そうだ。

 

「一緒に寝ようと思ったけど、やーめた!」

 

「ええ!?」

 

「そんな変態と寝たら何されるか分かったもんじゃないわ!」

 

「…ごめんなさい…」

 

しょうがないわね…。

 

「背中洗ってあげる」

 

「!?」

 

「こっち向かないで」

 

「ういっす…」

 

ゴシゴシ…

 

「背中広いわね」

 

「そりゃ男ですからな」

 

「そういうもの?」

 

「そういうものだ」

 

「ふーん…」

 

 

 

「ハイ洗い終わったっと」

 

「ありがとな」

 

「じゃ、私はこれで…」

 

「なぁ」

 

「なによ」

 

「今どんな格好なんだ?」

 

「…風呂場なんだから裸よ」

 

それ聞いてどうする気?

 

「じゃあ、一緒に入らないか?」

 

「却下」

 

何言ってんのよこいつは…!

 

「(´・ω・`)」

 

なら力ずくで…!

 

クルッ

 

ちょ、振り向い…!?

 

ヒョイッ

 

抱えられちゃった…。

 

「キャッ!?ちょっ、見な…」

 

「見てないよ〜」

 

 

 

ちゃぽん…

 

「ふぃ〜…」

 

入れられちゃった…。

 

「ちょっと、私まで入れてどういうつもりよ」

 

「別に?1人で入るのは寂しいなと思っただけ」

 

「………」

 

私は1人で入ったんだけど?

 

「見てないならいいだろ?」

 

そうだけど…。

 

「……まぁね…」

 

 

 

数分後

 

「私先に出るわ」

 

さっきも入ったから、のぼせてきたわね…もう少し一緒に入っていたかったんだけど…仕方ないわね。

 

「はいよ」

 

「見たら殺すから」

 

「見ねぇって」

 

ザバァ…

 

「ふぅ…」

 

タオルもう1つっと…。

 

バサッ

 

「わぷっ」

 

「ほら、拭きなさい」

 

「お、おう」

 

私はさっさと拭き終え、布団を敷く。

 

「…湯冷めするわね…もう入ってよ」

 

エスカルゴ来るまで起きていられるかしら…あ、もう来た。

 

「寝るわよ」

 

「…うん…」

 

「なによ、不満?」

 

「いや。霊夢と寝たいななんて…」

 

「並べて敷いてあるじゃないの」

 

エスカルゴのとこに潜り込むつもりだけど。

 

「うん…」

 

「おやすみ」

 

「あ、おやすみ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

寝れないわね。隣にいると思うと緊張して…。

まだ午前2時くらいかしらね。

 

「霊夢ー…」

 

!?まだ起きてたの!?

 

「すぅ…すぅ…」

 

わざとらし過ぎたかしら?

 

「起きるなよー…?」

 

起きてるわよ。

さぁ、ほっぺでも鼻でも、どこでも来なさい!

 

つんっ…

 

胸ぇぇぇ!?ホントに慎みってものがないわね!

 

「ふあぁぁぁぁ…!」

 

そんな高い声出さないでよ…笑っちゃうじゃない。

 

「んん〜…」

 

ゴロンッ

 

「うおっ…」

 

ふふっ、寝返りのふりして近付いてやったわ。

 

互いの顔の距離は10センチ程しかない。

 

「おーい…」

 

寝てるんだから反応するわけないでしょ。

ホントは起きてるけど。

 

「マジか…」

 

…?

 

「!?」

 

な、なんで目を瞑って近付いてくるの!?

 

「ん〜……」

 

き、キス!?ちょっ、まだ私には…!

 

「?」

 

…あれ?してこない…。

香霖堂で見た資料だと…恋人同士はそういうのは別に普通なのよね…外の奴らはよくやるわね。

私にはまだ早くない?

…でもエスカルゴとキスしてみたい…どうすればいいの…?素直に襲っちゃっていいの?

 

……そうよね、うじうじ悩むなんて私らしくないわね。

 

チュッ

 

「ん!??!」

 

寝返りうつように見せかけてキスしてやったわ♪

案外柔らかいものね。

 

…なんでエスカルゴは頭抱えてるの?

あんたからしてこようとしてたじゃない。

 

…後でまたやってやろうかしらね。

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