時は遡り、ヒビキと椛が結婚した日のお話です。
リクエストありがとうございました。
「では、改めまして……。……不束者ですが、どうぞ宜しくお願い致します」
「こッ、こちらこそ、末永くっ?よろっ、よろしくお願いします!!」
「ふふ……ヒビキってば緊張しすぎよ?」
「は、ははは……そりゃー、な……」
兄貴は以前、妖怪化について「精神年齢は妖怪化した時点で成長が止まる。だから俺はきっとずっと
それを聞いた当時は、嘘クサい、有り得ないだろなどと思っていた。しかしそれは本当だった。
今日俺は、椛と結婚した。犬走ヒビキとなった。けれど、俺としては、中学生のまま結婚したような感覚なのだ。結婚は嬉しい。しかも、俺から彼女へプロポーズしたようなものだし、半ば勢いだった、というのもあるが……どうにもこうにも、俺が結婚、という事実が夢のような出来事に思えてしまうし、子供が結婚できるのか、とも思ってしまっている。
「……ヒビキ?どうしたの?」
「んっ!?あっ、いやっ、その……なんでもないっ!なんでもないんだ、あは、あははは……」
「なんか変だよ、体調でも悪いの?なら……その……子作り……は、今度にしよっか」
「ふぇぁっ!?ちちち違う、そうじゃなくってっ……き、緊張……してっから……それだけだよ……。ほら、俺さ…………俺……兄貴みてーに上手くないから……多分だけど……。初めてだから……、椛んことさ、満足、させられないかも……」
情けない。兄貴んこと、散々「倒してやる」だの
「潰してやる」だの言ってきたのに、いざそういう行為について兄貴と比べてみると、あまりに経験に差がありすぎて泣けてくる。声まで震えてきた。
「俺……童貞だからっ…………セックスだって、上手くできるか分かんねーのにっ……!椛と子作りしたい、だけど下手くそだったらどーしよって、俺ばっかり気持ち良くなっても仕方ないからッ……そればっかり考えちまって……」
「でも……『初めては結婚してから』っていう約束、ちゃんと守ってくれたじゃない。他の女の子に手は出さないで、私とだけお付き合いっていうのも……。私、嬉しかったんだよ?約束守ってくれてさ……」
「椛……」
「そんなあなただもの……下手でもなんでもいいよ。それにさ、初めてなのは私だって同じだしね。私で気持ち良くなってくれたのなら、それはそれで結構嬉しいしさ……?」
「ッ……!」
「エスカ……お義兄さんの方に思考が引っ張られてるみたいだから改めて言っとくけど、私達がこれからするのはあくまでも子作り!子供を作るだけなの!お義兄さん達みたいな、楽しむ交尾じゃないの!」
「……でもどうせなら……」
「ほら、またそうやって気持ち良くなろうとする!いい?そもそもね、子作りっていうのは楽なようで楽じゃないのよ?猫が交尾するとき、どうして雌は暴れて大声で
「えっと〜……チンコがトゲトゲしてるからか?」
「そッ……れもあるけど、首に噛み付かれてすっごく痛いからなの!」
「そうなのかなぁ……なんか違うような……?」
「交尾は本来、子孫を残す為の行為であって快楽を得る為の行為じゃないんだからっ!そこだけは絶対勘違いしちゃだめよ?」
「……」
「あ!今、ヒビキ『じゃあ今夜きりなのかな』って考えたでしょ!んもー!」
「だってその理屈じゃあ……数年に1回とか2回とかそれしかセッ……子作りできないのかなって……いや別にいいんだけど…………」
「ひっ……必要とあらば…………また今度?近い内に?また交尾してもイイ……けど……?」
「っ……でも……下手だったら幻滅されるかも……」
「ほーらー、また『でも』って!あなたはいつからそんなにウジウジ言うようになったの?そんなの、気にすることないの!……どうせだし……これからは一緒に上手くなってこ……?エッチ……///」
「っっ!!!」
「仕事に影響が出ない程度でっ!そう約束するなら子作りじゃないエッチも考えてあげなくもないわ!でもあなたあの人の弟だし、天賦の才能が目覚めてエッチを楽しむようになったら怖いわ」
「そ、それは大丈夫だよ……多分……」
「ふふ、そうね。だってヒビキ、女の子口説けないもんねぇ〜?あの人と違ってねー♪」
「んなっ!?」
「そうでしょ?私とまともに話せるのは、あなたが幻想郷に来た時からずっと同棲しているから。私があなたを拾ったんだし。……楓と話せるのは、同僚で同じ班だから。……そう、同じ班でもなければ女子とまともに話せないものね〜♪」
「うぎぎ……」
「でもいいのよそれで。他のメスは私が噛み殺す。あなたは浮気しないでよ?絶ッッッ対に…………!」
「わ、わかってるよっ……大丈夫、大丈夫だから」
「なら……はいっ♡」
そう言って可愛らしく両手を広げた椛。しかし、俺はその意味がよく分からずに首を傾げてしまう。すると椛の方から動き出し────。
「えいっ!」
「うぁっ!?……ど、どうしたんだよ椛っ……!?」
「『ギュッてして』って言ってるの。分からない?ま、分からないからこうなってるんだろうけど?」
「あ……あふっ…………いい匂い……だ……」
「スーッ……ハーッ…………はあ〜っ、オス臭いぃぃ♡しゅきぃぃぃいい♡♡」
「そ、それ……褒めてんの……?」
「あなたの匂いしゅきなのぉぉっ♡♡ んはぁぁ〜……んふっ……満たされりゅ……♡♡」
首に噛み付く吸血鬼のように首元に顔を近づけ、スンスンと音が分かるくらいに匂いを嗅いでくる。椛がこうなったら俺もそうするだけだ。
「椛っ……もみ、じぃっ……はぁっ、はぁ……」
「あっ……すご…………匂いだけで濡れちゃったぁ……♡私、もうスイッチ入ったかも…………ね、ヒビキ…………子作りエッチ、シよ……♡」
「良いの……?」
「イイよっ……今すぐ挿れてぇ♡」
「わっ、わかっ……」
「痛いって言っても絶対にやめないで……。あなたの好きに動いて……!」
「…………わかった!」
「脱がせて♡……あなたも脱いで……♡」
「ん……わかった!」
何だか、「わかった」しか言ってない気がする。でも本当にそれしか言葉が思いつかないし……まるで真夏の野外で活動しているときのように熱くなったこの頭では、まともな返答などできるはずもない。
「わ……も、椛、胸デカ……」
「……もうおっきくなってる♡……イイよ、キて♡」
「よ、よしっ……」
「っ……そこ違うよ、もうちょっと下……んっ……」
「えっ……これ?お、思ったよりちっちゃい……」
「……ヒビキ、お義兄さんと違って、
「い、いや……読んでたよ、兄貴のお下がりの……。でも本で見たヤツだと……なんていうかさ、もっと、ポッカリ穴が空いてたっていうか……」
「ふふ、何よそれ?」
畜生。悔しいかな、漸く兄貴の言っていた言葉の意味が分かった……。AVとか漫画を教科書にしてはいけない理由が。
もし参考にすればいざ本物を前にして面食らう。戸惑っちまうから、兄貴はあくまでも抜く為の道具だとか、そういった意味でエロ本やオナホを使っていたんだ。
人間の頃は終始童貞だったクセに、そういう妙に意識高いのが気持ち悪いと思っていたが、まさか、童貞卒業の瞬間にあのセリフが正しいと感じるとは思わなかった…………。
「痛ッ……」
「ッ……くっ……あぁあっ……!」
「んあぁっ!」
「ヤベイクッ……」
「えっ!?」
挿入した瞬間、一度もピストンする事無く射精。初夜の為にオナ禁していたのが早速裏目に出たか。
チンコを抜くと椛の脱処女の血と精液が混ざって少しだけ溢れてきた。だけど俺としてはかなり射精した方だと思う。本物はやっぱり違う。もう俺は、手では満足できそうにない。
「あはは……今日の為に溜めてたんだもんね、暴発は仕方ないよ……」
「大丈夫だ椛、まだイケる……!多分まだ……」
「そのまま、もう一回する?それとも……綺麗にしてあげる?」
「綺麗に……って……ま、まさか……っ!?」
「……あーん……」
「────ッ!!」
フェラしてくれるらしい。椛がそれと理解してるのかは俺には分からない。だけどとにかく、椛は、フェラしてくれると、さっきのハグのように行動で示してくれた。
目を瞑って、トロトロの唾液を溜めた口を開け……舌を出して待ち構えている。
ガクガク震える足をペチンと叩いて何とか立ち、膝立ちする彼女の前にチンコを見せ付ける。確か、見せ槍とかそんな感じの名前があったような。
とにかく、その見せ槍をしてから、椛の口の中に俺のをぶち込んでやった。
「ん゙ッ……」
「あ゙っ……熱っ……うあっ……」
口に挿入はできたもののすぐ腰が引けてしまう。俺はオナニーの回数も兄貴よりもずっと少ないし、セックスでは早漏だし、しかも萎えかけているので絶倫というわけでもない。
「っ……はぁ……ごめんヒビキ、咥えるの無理だよ……なんか苦しい……」
「あっ……ご、ごめんっ……」
「咥える代わりに、ぺろぺろで許して……?」
「っ……んっ……フ、フーッ…………グルルルルル……」
「……♡」
舌が触れる度に、チンコがピクピクと縦に揺れてしまう。意識しての事ではなく、あくまで反射的に反応し、落ちてくる時にはチンコで椛の舌を叩く。
「っあ……」
「綺麗になったし、復活したねっ♡」
「……」
椛としてはチンコ舐めるより挿入される方がいいらしく、残念ながらぺろぺろフェラは中断。しかしセックスができるのなら文句は言いっこ無しだ。
今度は精液の跡もあって間違えることなく挿入ができた。イッたばかりなので挿入直後にイクことも無く、やっとまともに動けそうだ。
「あっ♡ んっ……ふぁあっ♡ い、いいっ♡ お、奥♡いっぱい当たって……♡」
「凄い……あっ……また出るかもっ……」
20回も動いていないのに、また射精しそうだ。
幾ら早漏だからって、ここまで堪え性が無かったなんて思えないのだが……椛が気持ち良すぎるのか。
「俺の子、産んでくれ椛っ……!男でも女でもいい、俺の子をっ……あぁああっ……!」
「んああぁぁっ……ああぁあ〜〜っ♡♡」
大して動かず……いや動けずに射精してしまった。二度目なのに、やはり手で出すよりも大量に出た。俺にここまで出せるなんて、思いもよらなかった。
「ハァーッ、ハーッ…………やば、
「私も♡……折角だし、朝方までヤろっ♡」
「うう〜……それはいいけどちょっと休ませ……」
「だ〜めっ♡」
「はうっ!?う、ま、待って椛っ……ちょっ……」
◆
その後。結局、宣言通り休み休み朝方まで続け、睡眠といえば、30分程度の仮眠しかできていない。こんなんじゃ今日の仕事はロクにできないだろう。だがまぁ結婚の次の日にも仕事をやらせる天魔様が酷いって事で言い訳させてもらおう。真面目な椛も今日くらいはそれくらいの事を考えていそうだ。
そして、夫婦揃って出勤している道中、まさかのアイツが現れた。
「やぁやぁご両人、ご機嫌麗しゅう」
「クソ兄貴っ!?てめー、何しに来やがった!?」
「おお、怖い怖い……。私はただ、貴殿のおめでたに首を突っ込みに来ただけですよヒビキくん??」
「あ゙!?」
「結婚おめでとう、我が愚弟。そしておめでとう、念願の童貞卒業♡」
「んなっ!?てっ、てめーッ、見てたのか!?範馬勇次郎みてぇに!?」
「?」
「匂いで分かるぜ、俺ァ鼻が利くんでな。きっと、朝方までヤッてたな。初々しいメスの匂い、そして両者の真新しい汗の匂い……ククッ、間違いないな。職場に行くんならガッツリシャワー浴びないとな?軽くじゃダメだぜ?」
「てめっ……やっぱぶっ殺す!!///」
「お義兄さん、茶化すのはやめて下さいっ!!///」
「くはははっ!イイねェ椛!
「てめーが言えた口かよコンチクショー!」
「あはははははははっ!ああ、スゴく良い気分だ、晴れ晴れとした良い気分だ!景気付けに、雷1000発落としてやろーか!」
「やーめーろー!」
「そら、早速夫婦に試練だ!愛の共同作業だぜ!?息の合ったコンビネーションで、この俺様を山から追い出してみな!!」
ヘラヘラしながら弾幕を放ってくる兄貴。近くの天狗は兄貴にビビって避難し始めた。──ったく、腰抜け共が。やっぱりここは、天魔様直属の部下の俺達の出番か。
「ヒビキ!」
「──おう!やるぞ椛!」
俺達はそれぞれ大太刀を構えて飛び出す。相手がクソ兄貴なら殺害OK。
「ククッ、そんな太刀筋じゃあ
「こんにゃろっ、さっさと当たれクソ兄貴ィ!」
「今だけは負けて下さい、お義兄さんっ……!」
やがて、椛と呼吸を合わせ兄貴を斬ろうとした、まさにその時…………。
兄貴の姿がぱったり消え、それっきり気配すらも綺麗さっぱり消え兄貴はどこかへ行ってしまった。
「えへへっ……勝ったね!」
「……!ああ!」
そして俺達は晴れ晴れとした気分で、結婚後初の出勤を果たしたのであった。
エスカルゴ目線→「破瓜の血」「愚息、肉棒」
ヒビキ目線→「脱処女の血」「チンコ」
地味な拘りポイントの1つ
※ヒビキは中学生で成長が止まってる
胸を揉んだりキスしたりしないのもチンコ突っ込むことしか考えてないからですね。ガキだな……(ボソッ)