※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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クレイの正体

さて…どうしてやろうか…。

 

「おぉ?もう打つ手無しか?」

 

「…さぁな」

 

囲んでも弾幕では避けられる…参ったなぁ…。

 

「ほらほら、何処からでもいいんだぜ?」

 

「余裕ぶっこきやがって…可愛くねぇガキだ」

 

「ガキだァ?オレ様を何歳だと思ってやがる」

 

「400歳ってとこか?」

 

「600歳だバカヤロウ」

 

「そんなの知るかよボケナス」

 

「そういうテメェは何歳なんだよ?」

 

「16歳だ」

 

「へっ!16ぅ!?赤ん坊もいい所だなぁ!?」

 

「この身体を見ても16だと思うのか?」

 

「……」

 

600でガキなんだ、俺ほどになるまで何千年かかるんだ?俺は元人間だから……

 

「元…人間だと…?」

 

「そうだが?」

 

「なら尚更気に食わねぇ!なんで元人間の、なり損ないなんかがアイツらの彼氏なんかやってやがんだよ!」

 

「知るかバーカ」

 

好きだからに決まってんだろ。

 

「その態度ホント気に食わねぇなぁ!ぶっ飛ばしてやる!!」

 

「出来んのかよクソガキ」

 

「あぁ!?」

 

「良いから、かかってこいよクソガキ」

 

「上等だっっ!!」

 

ドォォッ!

 

…速くなってきてないか?

 

「雷武器『雷盾』」

 

「!!」

 

即席ではあるが、盾を生み出す。思えば、なんで今までやってこなかったんだろう?

 

バキィィィン!

 

「!!」

 

砕けた!?

 

「オラァァァッ!!」

 

ドフッ…

 

「ぐぅぅ…!」

 

腹パン…!?

 

「ぐはっ…」

 

思わず片膝をつく。

 

「オラァ!!」

 

「ぐえっ」

 

顔面蹴りあげるとかコイツ…!

 

床に大の字に寝転ぶ。

 

「もう終わりかよ、あぁ!?何が“俺は強い”だ!その程度じゃねぇか!」

 

…その油断が命取りなのさ。

 

「………深淵『Darkness Flash』」

 

フッ…

 

「あぁ!?なンだこれ!!」

 

「はあぁぁっっ!!」

 

気弾…じゃなくて、エネルギー弾を発射。

少し加減してる。

 

ドォォン!

 

「ぐああっ…!」

 

あんま効いてないね…もっと力込めればよかったか?いや、これのために力は残しておいて良かったな。

 

「『分身』………はぁぁぁぁぁ…!!」

 

“心が読めない”分身を出す。

 

バチバチバチ…

 

「……ヤァ」

 

「おう、俺」

 

「ヨウ。…ドウシタ?ヤラレテルヨウダガ」

 

「ああ、“手加減しすぎた”ようだ」

 

「…ソウカ。デ、何ヲスレバイイ?」

 

「“地雷”だ」

 

「オ前モ、結構ナワルダナ」

 

「へっ、何の問題も無いだろう?フランの…いや、フランとレミリアの彼氏はこの俺、エスカルゴ・スカーレットだからな」

 

「ソウダナ。ヨシ、ヤルカ」

 

「よし」

 

「ッダァァァ!!」

 

ドカッ…ピシッ…

 

「って〜……」

 

…バカかアイツは?

無闇矢鱈に突っ込んで壁殴ってやがる。

でも、ヒビが入る辺りすごいな。

 

「混合武器『雷銃&雷砲』!………ホホイホイホイ、ホホイノホイ。ホイホイホイホイ、ホイホイホイ、ト。ナァ、コンナモンデ良イカ?」

 

「ああ、もう良い」

 

ホイホイうるさいな。

 

分身に“地雷”を撒いてもらった。

触れるとエスパを放つ、小さな魔法陣を。

 

これは一応武器だから、触れることが出来る。

触れることが出来るなら当然置くことも出来る。

普段は手の中に隠してか○は○波のように出してるのだが、こう応用が効くのが我ながら素晴らしいと思う。

 

「ナァ、俺ノエネルギーガ…」

 

「ああ、すまんすまん。今足すよ」

 

「悪イナ」

 

肩に手を置きエネルギーを送る。

 

「イイってことよ。2人でアイツボコそう」

 

「名案ダ」

 

「どこ行きやがったエスカルゴォォォォ!!」

 

『(´^ω^`)ブッフォォォォォッッwwwwwwwww』

 

「何笑ってやがるテメェェェ!!」

 

おお、怖い怖い。キレてるねぇ。

じゃ、エスパの嵐を喰らうがいい。

 

「……解除」

 

フッ…

 

クレイに纏わせていた闇を解除。

こうすれば、アイツは俺が見え次第…

 

「テンメェェェ!」

 

殴りかかってくるよな。

 

カッ!

 

「!?」

 

ドォォォォ…

 

「ぐあああっ!!」

 

引っかかりやんの…。

 

ドサッ

 

「な、なんだ今の…レーザー?」

 

カッ…ドオォォォォ…

 

「うあああああ…!」

 

 

 

仕掛けた地雷はほぼ全て発動した。

 

「はぁ…はぁ…なんだありゃ…下から来なかったか?床になにか…」

 

床に這いつくばり、床を舐めるように確認しているクレイ。

 

「オイ、俺」

 

「ん?」

 

「今チャンスダロ」

 

「…せやね、終わらせよか」

 

「ソウダヨ。カッコ便乗」

 

「あはは…」

 

一言余計や…。

 

「最後ハ…アレカ?」

 

「だな、アレでキメよう」

 

「オッケー」

 

『せぇぇぇのぉぉぉ……!!』

 

2人で声を上げ、2人で天井スレスレまで飛び上がる。

 

『「ダブルエスカルゴ・踵落とし」!!!!』

 

「──ハッ!」

 

ドオオオオオオオオオオオオン……

 

反応が遅れたクレイの頭に直撃した。

 

「うぐ…あ……っ」

 

バタン……

 

倒れたきりクレイは動かなくなった。

 

「大丈夫、生キテハイル」

 

「そうか」

 

分身が息を確認した。

 

「エスカルゴ〜!!」

 

「フラン!」

 

フランが駆け寄ってきた。

 

ギュッ…

 

「きゃは♪ありがとっ♪」

 

「おうよ。…こいつは何なんだ?」

 

「それはね…」

 

「クレイは、スカーレット家の分家の者でね」

 

レミリアが続ける。

 

「分家だと?本家は?」

 

『私たちよ』

 

ハモる姉妹。

 

「そうか。で、許嫁ってのは?」

 

「コイツのデマカセ」

 

「もちろん嘘っぱちよ」

 

「彼女ってのは…?」

 

『嘘だってば』

 

「そうか…良かった…」

 

「あと付け加えるなら…。クレイは私たちの従兄弟に当たるかしらね」

 

「従兄弟!?」

 

「ええ。私たちのお父様とクレイのお母様が兄妹でね」

 

「へぇ〜…」

 

「幼い頃はほんのたまに遊んだりしたけど…コイツはいじめっ子で、フランが虐められてたから、私がよく守ってあげてたものね」

 

「そうね〜…」

 

「ほう…」

 

いじめっ子だったのか。

だから嫌い…なのか。うん、わかるぞ。

俺の従兄弟も、俺とヒビキをいじめやがったから、俺がよく庇ってたものだ。

 

「んで、こいつどうする?」

 

「トバしましょ」

 

「それがいいわね、お姉様」

 

「…紫さーん?」

 

スッ…

 

「はーい♪」

 

まーた出てきた…。俺が呼んだんだけど。

 

「……コイツを元の世界に」

 

ただ今のクレイ、俺に首根っこを掴まれ宙ぶらりん状態。

 

「お安い御用よ♪」

 

「もう二度と連れて来ないでくれる!?」

 

レミリアが付け加える。

 

「…わかったわ♪」

 

床にスキマを開く。

 

「じゃあな」

 

パッと手を離され、重力に従い落下していくクレイ。

 

スッ…

 

スキマが閉じた。

 

「はぁ…全く、なんてことしてくれたのよ紫…」

 

レミリアが愚痴る。

 

「ごめんなさいね、暇だったからつい…ね♪」

 

「はぁ…」

 

「そーいやアイツ、スペル使ってこなかったな。あ、その前に弾幕すら出してこなかったよな」

 

「アイツは格闘一筋だからね」

 

「なるほど」

 

やりますねぇ。

 

「ところでエスカルゴ…」

 

「なんだフラン」

 

「分身出せるようになったのね!」

 

「ああ、やっとな」

 

「おめでとっ♪」

 

ギュウウ…

 

「はは、ありがとな」

 

「仲睦まじいわね…」

 

紫さんがボソッと言う。

 

「へへ♪」

 

「…ナァ、俺ニモ抱カセテクレヨ」

 

「なんだ、まだいたのか。抱かせるかばーか、俺のフランとレミリアだ」

 

「エスカルゴ……/////」

 

「チェ…俺モ頑張ッタロ…」

 

「それとこれとは話が別だぜ。解除」

 

「チェ〜…」

 

シュンッ…

 

「あんまり言うこと聞かないのね」

 

レミリアが呆れるほどか。…ま、そうだな。

 

「そーなんだよなー。戦う時は言う事聞くのに…日常生活ではあんなんだ」

 

「へー…」

 

 

 

 

 

 

 

その夜

 

「3人で寝るの久しぶりね〜…」

 

「え?1日ぶりだろ?」

 

「私には久しぶりなのよっ!ね、お姉様♪」

 

「そうね。ついでに言うなら…、あなたが居ない1日はつまらなかったわ」

 

「………」

 

こうもストレートに言われるとなぁ…。

 

「霊夢の所は?楽しかった?」

 

「ああ」

 

「そう…それは良かったわね」

 

「お姉様、もう寝ましょ?ヤな奴が来たせいで疲れちゃったわ」

 

「そうね。おやすみ。…っ」

 

チュッ

 

レミリアからしてくるなんてなぁ。

 

「あっ♪私も私も♪ちゅっ♡」

 

チュッ

 

「相変わらず2人共柔らかいな」

 

「えっへへ〜」

 

「フンっ、当然だわ」

 

『おやすみ、エスカルゴ♪』

 

「おう、おやすみ」

 

 

 

クレイを元の世界に返してからは、紫さんも交えてしばらくそのまま立ち話をした。

その間に咲夜さんが美鈴の手当をしたらしく、俺らが話を終えて戻った時には、美鈴は包帯を巻かれ中で休んでいた。

 

咲夜さんに手当されたいと思った俺であった…。




キャラ紹介

クレイドール・スカーレット

心を読む程度の能力の持ち主。

600歳、男。

身長はレミリアほど。

羽はフランのものと酷似しており、結晶の色は純黒に染まっている。

スカーレット家の分家の者であり、レミリアたちからは従兄弟にあたる。
昔からのいじめっ子で、周囲の者からは嫌われている。虚言癖があり、スカーレット家への少し曲がった誇りを抱いている。考え方は、他の者を寄せ付けないという排他的な考え方。
いじめる相手(レミリアら)を探してる時に八雲 紫に話しかけられ、幻想郷に連れてこられた。
紅魔館にて数百年ぶりにレミリアらと再会するも、2人の心を読み彼氏がいることを知り、己が許嫁であると嘘をつきエスカルゴを混乱させた。

弾幕は出さず格闘のみで勝負する。
その強さは紅魔館の門番、美鈴すら圧倒する。
鴉天狗並のスピードで相手を翻弄し、隙を見て拳撃を浴びせるその姿はまさに“神速の吸血鬼”。
一人称はオレ様。
人を見下すクセがある。短気。脳筋の単細胞。
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