※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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後悔

 大妖精が殺され、チルノと咲夜さんが奪われた。

 普段ならその元凶は即座にブチ殺す所だが今回はそうもいかない。その犯人がチルノと融合し完全に1つになってしまっていたからだ。

 しかも、氷像になった咲夜さんを人質に取られて俺は動けなかった。チルノが一か八か妖精としての復活を果たすのに賭けて破壊し、咲夜さんを確実に救出するか……本来ならこの方法を執るべきだった。けれども俺には、他人のチルノと家族の1人である咲夜さんの優先順位が付けられなかった。チルノも等しく俺の大事な奴だ。賭けなんてしてられない。

 理屈ではそうなる。しかし……ああいう緊急時ならそれくらいの判断なら下せて然るべきだ。

 つまり咲夜さんの誘拐は俺の不甲斐なさが原因で起きたものであり────。

 

「…………死んじまえクソ……何やってんだよ俺……」

 

 あなたの甘さがいつか命取りになる。レミリアにいつも言われてきた言葉。それがまさかこんな形で彼女の言葉を理解する事になるとは。

 しかも、ほぼ取り返しがつかなくなってから……。

 

「どうしたんですかエスカルゴさ……うわわっ、何故凍ってるんですコレ!?……ひぇ〜……ここだけ変に寒いですねぇ。チルノさんですか?」

 

「……美鈴……っ」

 

「え!?どどどうしたんですか!?そんな泣い……」

 

「咲夜さんが…………誘拐、された…………」

 

「……えっ……ええぇっ!?」

 

「どう、しよう……助けられなかった……。俺っ…………目の前で連れて行かれて……俺、助けられなかった!犯人がチルノと融合してて……殺せなくて……!」

 

「ゆ、融合?とっ、とにかく、まずお嬢様に報告に行きましょう!判断を仰がないとっ!」

 

「俺が……何とかする…………こんなの……レミリアには知らせちゃダメだ……心配事を増やすだけ……」

 

「ダメですよそんなの!またお嬢様に未来を教えて頂ければどうにでもなるはずですから!」

 

「でも────」

 

 レミリアへの報告をゴネる俺の頬に、美鈴の痛烈なビンタが炸裂する。首がそちらへ捻じ曲がるのと同時に、首がポキンと軽い音を立てる。

 左頬に残った、火傷にも似た熱さ。優しい美鈴がキレてしまう程……今の俺はガキじみたワガママさを発揮していたのか。

 情けない。情けない事この上ない。恥ずかしい。

 

「あなたの甘さでこんな事態を招いたんです!今は私に従ってもらいますよ!!」

 

「…………はい」

 

「……歩けますか?」

 

「ん……」

 

「足ブルブルじゃないですか。肩、貸しますよ」

 

「……ごめん」

 

「いえいえ。……咲夜さんも連れ戻せますよ、あなたでしたら。チルノさんも、元通りになってくれますって。気をしっかり持って下さいね」

 

「うん……」

 

 美鈴に伴われてレミリアの前に行き、順序立てて事の次第を説明する。だがやはり涙が溢れてくる。咲夜さんが連れて行かれたのが悔しい。目の前で……本当の目前で起きた事だったのに防げなかった事、取り戻せなかった事……そして何より、アイツを追跡できなかった事。それらの全ての要因が、俺の中で悔しさを掻き立てる。

 

「はぁ……従者の前で涙を見せるなんて、情けない」

 

「ゔっ、う……くぅっ……だっ、て……だって……!」

 

「泣けばどうにかなると思ってるの?同情される……とでも思ってる?もしそうならあなたには幻滅よ」

 

「なワケねぇだろうが!俺がっ……俺がアイツを……手に掛けるのを、躊躇ったから……!!咲夜さんが、咲夜さんがぁっ…………う、ううぅっ……俺のせいで、咲夜さんが死んだら俺は……俺はぁっ…………!」

 

「で?手に掛けるのを躊躇ったって事については、後悔してるの?」

 

「……し……て……………………」

 

「してるの?してないの?どっち?」

 

「……る…………かも、しれない………………」

 

「何でこんな事にも答えられないの?チルノが融合してるって言ってるけど、チルノと咲夜、どっちが大事なのよ?咲夜はあなたの嫁なんでしょ?なら、どっちを優先すべきか分かるわよね?」

 

「ダメ、なんだよ…………いざ、殺そうと、すると……どうしても……手が、止まってさ……殺せないんだ、俺には………チルノも……咲夜さんも…………どっちも、大事、だからぁ…………うぐっ……うっ、うう………」

 

「妖精なら近い内に復活するでしょうに」

 

「あいつ……妖精の、感じがしなくて……多分、もうチルノの要素は…………無いん、だと、思うんだ……。どうにか、分離させないと……そう、しないと、もう絶対、殺せない……俺がチルノを殺すなんて……そんなの、無理だから……」

 

「なら、私が殺す。あなたが無理なら私が殺すわ。それでいいわね」

 

「良くないッ!ダメだ絶対、アイツを殺すなんて!そんなの許さない、絶対に!チルノは殺させない、誰にも殺させない!」

 

「『許さない』?……一つ言っておくけれど、今私がエスカルゴに抱いてる気持ちも一緒。目の前で嫁が連れ去られて、でもその相手には同じくらい大事な奴が取り込まれてるから手を出せず、グズグズと、子供みたいに泣き喚く。……あのねぇ?フザケるのも大概になさい?」

 

「………っ」

 

「私はこれまでにも言ってきたわよね?『あなたのその甘さがいつか足元を掬う事になる』って。で?あなたはその『甘さ』を直すように何か努力した?してないわよね?だからこんな事になってるのよ。もしかして、自分の運命だから好きなようにできるなんて考えてたの?だとしたら、相当大馬鹿者よ?あなたを中心で考えるならそうだけれど、あなたはハーレムの主なの。つまりね、数多の女の運命をも背負ってるの。これらは『個々人の運命』だから、あなたには変えようがない運命なの。分かる?」

 

「……」

 

「嫁、子供、彼女……。今回で言うとチルノみたいに大事な奴とか、そういう奴らの運命も巻き込んでのあなたの人生ってヤツよ。いい加減に自覚したら?じゃないと同じ事の繰り返しになってしまうわよ。あと、いい加減、その甘さも捨てないとね」

 

「っっ……で、でも……っ」

 

「『でも』?」

 

「俺はこれからもこの甘さを捨てられそうにない!チルノだって皆と同じくらいに大事なヤツなんだよ俺にとっては!半殺しにもできない!アイツの中でチルノが苦しがってるんだって思うとっ……もう俺はアイツを倒せない……!だから……だから、咲夜さんだけを取り戻しに行く…………ッ!あのクソの対策はその後考える!!」

 

「だからさ……あなたって奴は……!」

 

「部分的に壊して治癒させて、拷問する……って手もあるにはある。そうすれば確実に咲夜さんを返してもらえる。だけど、完全に融合したとしても、まだアイツの中にチルノが居る……居ると思いたい……。だから別な方法を考えるんだ!!」

 

「…………ほんっと……あなたは馬鹿。大馬鹿者だわ。そんな悠長に構えてて……咲夜に何かあったらあなた責任取れるワケ!?取れないでしょう!?」

 

 語気を荒らげながら俺の胸ぐらを掴むレミリア。そんなレミリアを俺の背後に控えていたシャロンが止めようとするが、俺を連れてきたままその場にて待機していた美鈴が割って入り、彼女を止める。

 

「取れるわきゃねぇだろ!俺だってなんでもできるワケじゃねぇんだよ!!でも……でも……咲夜さんとチルノ……両方を助けたいと思ってもイイだろッ!?レミリアにとってチルノは咲夜さんより軽い存在!何となくわかったよここまでは!でもやっぱり俺はアイツを諦められない!どうにかして……どっちも、あのクソ女から取り戻してやるんだよ絶対にッ!!どんな手を使っても!!」

 

「………………」

 

 長い沈黙の末に、突き飛ばすように俺を離すと、コツコツとわざとらしい程に大きな足音を立てて、俺の横を通り過ぎる。

 美鈴とシャロンは道を空けるように左右に分かれレミリアはその中央を優雅に歩く。そして扉の前に立ち、ドアノブに手を掛けるとこちらを振り向いて宣言する。

 

「そこまで言うなら咲夜とチルノ、どちらも絶対に取り戻しなさい。もしも片方でも失敗すれば……」

 

「……別れる?」

 

「は?そんな甘い事で終わらせるワケないでしょ」

 

「……」

 

「レイチェルを殺して私も死ぬ。それだけよ」

 

「待ってくださいお嬢様、それはっ……」

 

「美鈴。いつまでも油を売っていないで、さっさと仕事に戻りなさい。あなたに話す事は何も無いわ」

 

「…………御意。失礼しました」

 

 自分ではレミリアの決意を揺るがす事は不可能。仕事に戻るよう圧を掛けられただけで、美鈴はそう感じ取った。ほぼオールラウンダーで、弱点らしい弱点の無い美鈴すらも恐れさせる程の圧。それは、長年生きてきたからこその年季あるものだった。

 

「エスカルゴ。私と娘の命も……あなたに預けたわ。言っておくけど、私は本気よ。どうせ死ぬのなら、最期は血塗れのこの手を……愛する娘と、自分の血で上塗りしてから死にたいものね」

 

「………………わかった」

 

「ご主人様っ!了承しては後に引けなく……」

 

「後に引くつもりなんてサラサラ無い。俺は、俺の思い通りに、自己中に生きてやるんだ。運命なんて捻じ曲げてでもな。……だから、咲夜さんもチルノも取り戻す。ただそれだけだ」

 

「決まりね。……なら、早くどうにかしてきなさい。あとシャロンちゃん、天子を呼んできて。咲夜帰還までは天子を私のメインの従者にするわ。その後、あなたは通常業務に戻りなさい」

 

「わ、わかりました!」

 

「……行ってくる」

 

「行ってらっしゃいませっ!」

 

 レミリアはそっぽを向いて無視してくるが、唯一シャロンだけは、無視せずに見送ってくれた。また涙が零れそうになるが、歯を食いしばって耐える。

 レミリアのあの口振りだと「さっさと出ていけ、そしてすぐにでも咲夜とチルノを連れ戻してこい」という意味に取れる。

 だからそのままスキマで紅魔館の外に出た。

 凍魔を殺すには、分離させる技術が必要。そして凍魔は、八雲紫と巫女が、という事を言っていた。つまり紫さんと霊夢が手を組んで何らかの封印?を行えば、凍魔とチルノに分離すると思われる。

 だがこれは俺の問題。紫さんに助けてもらう気はサラサラ無い。ただ霊夢からそういう内容の封印の技術を習っておけば良かったと後悔している。

 封印なんて、結界などと違って一朝一夕には会得できない技術だ。ましてやそんな特殊な効果を齎す封印なら尚更である。

 だから俺は、頼る人を変える事にした。

 

 

 ◆

 

 

 泣き喚いたせいで目元が酷い有様になっている。だから、一度リセットした後でスキマを開き、少し気温の低いあの世界へ向かった。

 そう、冥界だ。

 俺が「分離」と聞いて最初に思い浮かべたのは、妖夢の祖父、魂魄妖忌の顔だ。俺は一度、彼による

「分離」を経験しているからである。

 俺の前世らしい、武者小路熱盛という男に身体を乗っ取られたあの時、妖忌が俺を斬り、熱盛と俺を別れさせ、熱盛を成仏させた。

 つまり妖忌は「分離」の技術を持っているのだ。今頼らずして、いつ妖忌に頼るのか。今しかない。

 

「料理中……かな、この時間帯は……。……んっ?何か余分な気配が2つ────」

 

「あら、余分とは心外だわ?」

 

「──いや、3つか」

 

 隣にスキマにて現れたのは紫さん。俺が感じた、白玉楼にしては余分な気配は紫さんも含めて3つ。大きな気配は紫さん、そして亡霊の如く薄い気配。もう1つは、その薄い気配のすぐ近くにある。

 

「紫さんは何故白玉楼(ここ)に?」

 

「あなたに会いに。あの件についてお知らせよ」

 

「……もう知ってますよ。復活したんでしょう?」

 

「してないわよ?」

 

「え?」

 

「大体の居場所は特定できたわ。皮肉にも、封印が解け始めたお陰で気配が漏れ始めたからね。だから正確にはもう少しで復活する(・・・・・・・・・)、となるわね」

 

「いや……もう……復活してるじゃないですか……」

 

「え?」

 

「そのせいで咲夜さんが連れてかれて……チルノまで消えた……。あの凍魔とかいう奴がチルノを……」

 

「待って…………それ、違うわよ」

 

「……え……?」

 

「凍魔と言ったわね?それは地獄に封印されていた妖怪で…………この前私が言った『古の妖怪達』とはまた別モノよ」

 

「………………えっ」

 

「確かにそちらも私と巫女が手を組んで封印した。そして地獄に持って行ってまた封印したの。でも、まさか……そうか、相次ぐ里人の不審死、その犯人の正体は……!」

 

「「夢摘霊黄泉……!」」

 

 不意に紫さんと声が被ってしまう。すると彼女は驚き混じりの表情で視線を宙に向け、数秒後、首を少しだけ傾げつつストレートに尋ねてきた。

 

「どうしてあなたがその名を知っているの?」

 

「咲夜さんを誘拐する時に……凍魔が、こう言ったんです。知り合いに夢摘霊黄泉ってヤツが居るから、邪魔したら咲夜さんを殺させる、って……。まぁ……凍魔でも氷漬けになった咲夜さんなら殺せそうだと思うけどさ……クソが」

 

「知り合い?……まさか地獄で知り合っていたとは。厄介な奴らが手を組んだわね……」

 

「……それよりも、紫さん。里人が不審死してるって言いました?」

 

「ええ。昨日からね」

 

「昨日…………昨日、か……。凍魔とかの復活は、いつ起きたんでしょうか?」

 

「詳しくは、四季映姫に聞いてみなさい。白玉楼に居るから」

 

「え。……あ、この大きな気配は映姫か……。なら、その近くのは……」

 

「お察しの通りよ」

 

 それなら、妖忌と話す前に映姫と話さなければ。まずは敵について知る事だ。地獄に封印されていたなら、紫さんと同じくらいの情報を映姫も持ってるはずだ。管理者なら、知っていてもおかしくない。

 

「映姫ッ!!」

 

「あ……エスカルゴさん……ですか…………?」

 

 映姫は縁側にボーッと座りつつ空を眺めていた。かなりやつれているように見える。話し掛けると、口元を釣り上げただけの弱々しい笑みを見せ、またすぐに真顔に戻った。

 

「小町に言われて……来たのですか…………?」

 

「小町?いや、会ってないけど……」

 

「嗚呼……何と運命は残酷なものか…………地獄はもう滅んだも同然です…………」

 

「地獄に封印されていた妖怪が復活したんだって?さっきその中の1人と戦ったよ」

 

「!……ど、どうでしたか……?」

 

「俺が戦ったのは、凍魔ってヤツだった。だけど、チルノと融合していたから……殺せなかった。しかも咲夜さんが氷漬けにされて……誘拐された……」

 

「な……何ですって…………?逃げられたのですか……?しかもチルノと融合したなんて……奴はもう完全体になってしまったのですね…………」

 

「…………。ああ。もし追えば、目の前で咲夜さんが殺されるのが分かってたから……追えなかったよ」

 

「ああ……やはり奴らは地獄で殺すべきだった……!封印に封印を重ねてでも……地獄を封鎖してでも……そうするべきだった。でも……できなかった……」

 

「……凍魔の方は今日より数日以内……いや今日中にどうにかする。夢摘霊黄泉は……どうかな…………」

 

「夢摘霊黄泉を優先しなさい」

 

 先程縁側の向こうに置き去りにしてきた紫さんが優雅に歩きながら現れた。扇子で口元を隠しているのが妙に気になる。ニヤけているかもしれない……と思ってしまう。紫さんなら有り得そうだ。

 

「はっ?……な……何を、言ってんですか……紫さん?咲夜さんを早く取り戻さないと……」

 

「それはあなたの都合。幻想郷の都合を優先して。言わなくてもわかるでしょう?」

 

「……」

 

「凍魔は、美女を持ち帰った後、数日間は大人しくなるわ。けれど、夢摘霊黄泉はただの快楽犯なの。今こうしている間にも、何人もの人間が……いいや、下手をすれば、その辺の妖怪すらも死んでいる……、または死んでいく途中かもしれないわ」

 

「……!『死んでいく』……だって?まるで少しずつ死ぬかのような言い方じゃないですか……」

 

「そうよ。奴の能力を喰らうと、生命力を削られ、枯れるように死んでいく事になるわ。最悪即死にもできるようだけれど、奴は苦しむのを見たいという腐った性根をしてるから、死ぬまでには少し猶予(ラグ)があるの」

 

「そう……か…………因みにその時間は?何時間くらい余裕があるんです?」

 

「人による、としか。生命力の強さや残量なんて、まさに千差万別だしね。……強いて言うなら、若者は多くて強く、老人は少なくて弱い。だから老人ほど早く枯れて死ぬし、若者ほど長く苦しむ事になる。妖怪ならもっと長く苦しむ事になるでしょうね」

 

「……ッ!紫さん、その夢摘霊黄泉ってのは、人里に居るんですよね?」

 

「ええ。次のターゲットは誰かしらね」

 

「……」

 

 こればかりは分身に任せられない。ましてや魂をどうこうすると言うなら再生力もクソも関係無い。だから霊夢には教えられない。

 本当なら里を守るのは博麗の巫女の仕事だ。だが霊夢に教えたらどうなる事やら。嫌な予感がする。

 

「……どっちも進めますよ。黄泉の捜索をしながら、凍魔を殺す為の特訓をします」

 

「強欲ね」

 

「だからその前に……妖忌に技を習います」

 

「……妖忌から、というのが不安しかないのだけど。彼、教えるのは壊滅的に下手なのよね……」

 

「妖夢から聞きましたけど、妖忌は見て覚えろってタイプなんですよね。見て盗むのは俺の得意技だ。だから、まぁ…………手伝ってくれますか?紫さん」

 

「!……そうね……正直そんな余裕は無いのだけど、幻想郷の平和を維持するには、ある程度はあなたの強化も必要かしら……………………うん、そうね。そう思っておく事にするわ」

 

「そう思ってくれるなら幸いです」

 

「なら私はその為の準備をしてくるから、あなたは妖忌を説得しなさい。子孫でも何でもない奴に技を簡単には見せてくれないはずだからね」

 

「……わかりました」

 

 とはいえ、妖忌に妖夢の婿と認めてもらえた後は比較的良好な関係を築けているので、以前の彼とは比べ物にならないくらい話し掛けやすくなった。

 だからそのまま、後は誠心誠意、気持ちが伝わるように気を付けてお願いしてみよう。全ては2人を助け出す為に────。

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