今回もネタ回、次が本番です( ´-` lIl)
「よう霊夢、来たぜ」
例によって玄関ではない所から入る。
「ゲッ、エスカルゴ…」
引き攣った顔でそれを迎える霊夢。
「“ゲッ”とはなんだ」
「何でもないわよ…。で、何の用?」
「とぼけるな。…何でもするんだろう?」
「う〜…そうだけど…早速?」
「早速だ」
「昼間だし…それに、魔理沙とか来たら…」
顔を赤くしてモジモジする霊夢。
?何すると思ってるんだ?
「魔理沙来るのは夜も昼間も関係無いだろ」
「そっ、そうだけど…」
「よし、なら問題ないな、寝よう」
「ねねねね、寝るですって!?」
…?なんでそんな慌てるの?
絶対変に捉えてるだろ。
「そうだよ。一緒に寝よう」
昼間からくっついて寝るとかサイコーじゃね?
ましてや霊夢は人間…フランたちとは違う。
それに気付いたのはこの前のお泊まりの時だ。
「私眠くないわよ」
「…何でもするんだろう?」( ^∀^)ニコォ
「わ、わかったわよ…今日だけだからね」
ん?今だけではなく今日だけ?
あらまぁ…これは、長く楽しめそうですね。
「おう。布団出すぜ」
「イイわよ、私やるわ」
「こんくらいは俺やるよ」
「…ありがと」
布団を1つ出す。
「1つ足りないわ」
「いや、1つでイイ」
「狭いでしょ!?」
「それでいいのだ〜♪」
「ええ〜…(近くて緊張するじゃないの…)」
「ほら、入ろうぜ」
俺はもう入ってるので布団を開けながら言う。
「でも…」
未だ吹っ切れない様子である。
はてさて、どうしたものか…。
「おーい、まだかー?」
「うう〜…」
めっちゃモジモジしてるし。あかん、可愛い。
「俺は霊夢と寝たいんだよ。…おいで」
更に布団を開ける。
「ああもう、わかったわよっ!」
バッと入ってくる霊夢。
鳩尾殴られたような気がしたけど気のせいだ。
「霊夢あったけぇ…」
「いちいち言うな!バカっ!」
俺の胸に顔を埋めているので、腹に声が響くような感じがする。
「顔上げてくれよ…」
「それはダメっ!」
「なんでだよ…」
あんまりしつこく“何でもするんだろ?”と言うと怒りそうなのであまり言わないでおく。
「霊夢、さっきはお疲れ様」
労いながらナデナデする。
「あんたも…お疲れ様。撫でないでよ…」
「なんで?」
「なんでって…照れるわよ」
「ははっ、可愛いじゃないか」
「かっ…/////」
霊夢って意外と言葉責めに弱いのか?
いや、責めてないけど。
「髪もサラサラだな」
「言わないでってば…」
よし、そろそろアレやるか。俺が大好きなあれ。
ムニッ
「ウ!?」
ほっぺを引っ張られ、変な声になる霊夢。
「おお、柔らけぇ」
「しゃわらにゃいで…」
「だーめ。こんなの、触らない方が無理だぜ」
「ウ〜…」
顔を上げ、人の顔を睨んでくる。
「おぉ怖い怖い。そんな顔するやつは…こうだ!」
「ふみゅっ!?」
もう片方も引っ張る。
左右に伸びる霊夢のほっぺ。
その顔はまるでドラ○エのスライム。
「ヒヒヒヒ、柔らけぇ〜!」
(エスカルゴ大興奮)
「ウー!ウー!」
言葉にならない言葉を発する霊夢。
「なんだい、霊夢?」
わざとらしく言って手を離す。
「あんた調子に乗りすぎよ!」
睨みながら言う。
「霊夢が可愛いから調子に乗るんだよ」
「そ、そんな心にも無いこと言って…そんなのにこの私が騙されると…」
「いや、ほんとにそう思ってるよ」
「………」
目が合ったまま硬直する。
「自分の彼女を可愛いと思ってない彼氏なんて居ないよ」
「……うん…/////」
顔を赤くして柔らかく微笑む霊夢。
それを見て、心臓がキュッと縮むような感覚に襲われる。めっちゃ乙女の顔してますやん…。
今なら……イイかな?
「霊夢…。イイか…?」
霊夢の目を真っ直ぐに見据えながら聞く。
「ええ…イイわよ…」
と言ってゆっくり目を閉じる霊夢。
通じたようだ。
ゆっくりゆっくり顔を近付けていく。
「……っ」
もう…少し…!
もう少しで唇が重なる──その時。
ガラッ
「よう霊夢ー!」
『!?』
雷速で布団に潜る。
魔理沙テメェェェエェェェェエエエ!!!
「あれ?寝てるのか?」
多分魔理沙からは霊夢の後ろ姿…リボン位しか見えないだろう。
「ん…魔理沙?ごめんなさいね、眠いから用は宴会の時にしてくれる?」
緊張からか少し声が震えてるが冷静に返す霊夢。
「そっか、悪いな。また後でな」
「ええ」
襖を閉めて魔理沙は帰って行った。
「はぁ〜…。もういいわよ」
「おう」
霊夢から呼ばれモゾモゾ頭を出す。
「まさか魔理沙来るなんてな」
「だから言ったじゃないのよ」
「すまない」
「ほんとよ…(折角キスしそうに…)ゴニョゴニョ」
「ん?」
「何でもないわよっ!」
フンっと顔を逸らす霊夢。
「……」
…したいな。ここまで来たらしたいよ…。
今度は不可抗力や霊夢からではなく俺から…。
クイッ…チュッ
「んっ…!?」
ふへへ…1回やってみたかったアレを霊夢にしてやったぜ!
顎クイからのキスなんて驚かない訳が無い。
霊夢は驚きのあまり目を見開いている。
「んっ…」
口を離すなり抱きついてきた。
甘えん坊モード突入?
「へへっ…キスしちゃったな」
「この前もしたじゃないの…」
「ふふっ、そうだったな」
「というか、何よ今の…」
「今の?」
「顎をこう…クイッて…」
「っ…!」
真似をして俺の顎もクイッとする霊夢。
「あー…嫌だった?」
「嫌じゃないけど……っ」
チュッ
「!?」
また霊夢から…!
しかも俺の真似して…!
「ふふっ♪さ、寝ましょ♪」
俺の腕を抱えて枕に頭を置く霊夢。
「あれ?眠くないんじゃ…」
「眠くなったのよ♪」
霊夢らしいな。
「そっか。よし、寝よっか」
「ええ。おやすみ♪」
「おやすみ」
その様子を天井裏から観察していた者がいた。
「うわー…エスカルゴと霊夢がそんな関係だったとはな…驚きだぜ」
霧雨 魔理沙である。
彼女は見逃さなかった。自分が襖を開けた瞬間に布団が激しく動き…何かが隠れたのを。
それが何なのかを確認するため、帰ったフリをして天井裏に忍び込んでいたのである。
「へへ、霊夢のやつ…やるじゃないか」
感心したように呟いて今度こそ帰って行った。
5時間後
「ん…?」
ふと目が覚めた。…何で隣に霊夢が?
あぁそうか、昼寝してたんだった…。
一瞬何があったのかわからなかったがすぐに思い出せた。外を見ると既に真っ暗である。
「やべ、宴会…。霊夢、そろそろ起きようぜ」
「ん…あと5分…」
「子供かっ!」
「起きてって言うなら起こしてよ…」
「………」
ムニィィィ…
「痛い痛い痛い…」
先程とは違って強めに引っ張る。
「おはよう、これでもう起きたな」
「もうっ…もっと優しく起こしてよ」
ほっぺを膨らます霊夢。
「はは、悪い悪い。さ、行こうぜ」
「ん…」
どこか寂しげだな。どうした?
「どうした?」
「んーん…何でも…」
何でもなくないだろ。
「良く分からんが、元気出せって」
ギュッ
布団に座りながら抱き締める。
「うん…ありがとっ♪」
「おう」
声から察するに…もう大丈夫かな?
「あらおかえり。…霊夢も一緒なのね」
「まぁね。問題無いだろ?これから宴会だし」
「そうね」
霊夢と帰って来たことでほんの少しだけご機嫌ななめなレミリア。
「んで、どこでやるんだ?」
『え?神社でしょ?』
霊夢とレミリアがハモった。
「え?でもそんなの話し合って…」
「異変解決後の宴会と言えば博麗神社を置いて他にはないわ」
「私としては面倒臭い限りだけどね」
「……なるほど」
幻想郷において最早それは暗黙の了解なんだな。
「いや待て。ならなんで霊夢もついてきたんだ?」
「暇だからよ」
「ひ、暇だから…」
これまた霊夢らしいな。
「んじゃ行くか」
俺は宴会向きな服に着替え、フランたちと玄関で合流する。
「ええ、行きましょ♪」
「咲夜は後で来るみたいよ」
「へー」
なんだろ??
「ハイ到着っと」
「飛ぶのって楽よねー」
「そうねー」
ホントそうだな。
「じゃ、私は色々やることあるから」
「おう」
霊夢は中に戻って行った。
お客さんだが、思ったよりかなり集まってる。
それと、どうやら今回は各々が料理を持ち寄っているらしい。異変解決後の宴会と普段の宴会は少し違うようだ。覚えていかなきゃ……ん?
「ん〜…?」
「どしたのエスカルゴ」
「いや、あれ…見慣れない人が」
その見慣れない人を小さく指さす。
「あ、あいつ!さっき戦ったやつよ」
レミリアが反応する。
「あ、そうなのか」
「魔理沙とアリスとお姉様と、力合わせて倒したのよねー」
「そうねー、そこそこ強かったわ」
「へー…」
「なんかね、“総領娘様の所には行かせません”とか言って立ち塞がったのよ。邪魔だったわ」
子供が親に報告するように話すフラン。
「へぇ…」
てことは、あの人が衣玖さん…か。
そんで、衣玖さんとの面倒な戦闘を避けるために戦力分断した…と?別に、全員で天子のとこに乗り込めばイイと思うけどね。
「そうねぇ…」
ん?そういえば…。
「犯人居ねぇな」
「犯人?今回の異変のってこと?」
「ああ」
「どんな奴なの?」
「あー…青くて…帽子被ってて…」
ん?なんか天子そっくりな人が俺目掛けて走ってきてるんだけど…
「そうそう、あんな感じの…」
「ご主人様〜♪」
『!?』
誰のことを指すのかわからないが、その言葉に吸血鬼3人硬直。
エスカルゴらの目の前で止まる天子。
「はぁ…はぁ…」
息切れてるし…。
「お前、さっきの…」
「天人の比那名居 天子ですわ♪以後お見知りおきを♪」
「は、はあ…」
コイツこんなんだったっけ?
「あんたが余計なことしたせいで、こっちは迷惑だったんだけど?」
怒りを露わにして天子に言い放つ。
「退屈だったからつい…」
「退屈って、あんたねぇ…!」
レミリアがキレそうになったが…
「お姉様も退屈しのぎに暴れたりしてるんだから、同じじゃないの」
「うう…」
フランにそう言われ渋々黙るレミリア。
「それより、ご主人様って誰の事言ってるの?」
フランが天子に尋ねる。
「ああ、ご主人様というのはもちろん…」
ガッ
「あなたの事ですわ♪」
エスカルゴの手をガッシリ掴んで言う天子。
…え?
「やっとお会いできましたわ、ご主人様♪」
「え?」
『ええええええええええええ!?』
「そんなに驚くことでは無いでしょう?」
「エスカルゴがご主人様って…え?え?」
フランは軽くパニックに陥っている。
「ちょっとエスカルゴ!?あんた向こうで何してきたのよ!?」
襟を掴んで顔を引き寄せて大声で言う。
「いや、俺は何もしてな」
「何もしてなかったらご主人様なんて言わないでしょう!?」
「いや、ホントに何も…。退治しただけで…」
「あの攻撃…私の身体、心に響きましたわ…♪その時に思ったのです…この人が私のご主人様となるべき人物だ…って…♪」
「お前、変な声出してなかったか?」
「だって…気持ちよかったんですもの…♪」
うわぁ…三(((((´ω`;)スススー
「…ねぇエスカルゴ?どういう事か説明してもらえるかしら?」
先程とは打って変わって落ち着いた口調のレミリア。普通とは違うと感じ取ってくれたんだろう。
そして説明した。
「ええ…こいつ気持ち悪い…あれが気持ちいいなんて…」
「ふふ…ふふふ…蔑まれて…うふふ…♪」
身体をくねらせる天子。
それを見て3人で距離を取る。
「やだ…この人馬鹿にされて喜んでる…」
「フラン、コイツはこういう奴なんだ」
「なのでご主人様、もっと私を虐めて下さい♪」
「断る」キッパリ
「虐めてくれなかったら幻想郷を壊しますわ♪」
「おいコラ」
「大丈夫よエスカルゴ、こいつにそんな力ある訳無いじゃない」
「いや、博麗神社を崩したのもコイツなんだ、幻想郷中に大地震を起こして壊滅させようなんて…」
「察しが良くて助かりますわご主人様♪」
「それやめろ」
「なので私を…ご主人様のペットにして下さいまし♪」
と言ってポケットからなにかを出す。
それって…!
「これを私に…♡」
「お姉様、コイツ…」
フランの顔はとても引き攣っている。
「ダメよフラン、見てはダメ」
そう言うレミリアもだ。
「うわぁ…」
ポケットから出したもの…それは、首輪だ。
……しかもリード付きの。
「お願いしますわ♪」
ダメだこいつ、目がイッてる。
「こ、断る」
「断ったら幻想郷破壊しますわよ」(`・ω・´)キリッ
「うぐ…」
「なので…ね?お願いします♡」
「フラン……」
「ええ…大丈夫よ…。幻想郷には変えられないもの…ね…」
「すまない……」
天子からリード付き首輪を受け取る。
「こいつをどうするんだ?」
「私の首に♡」
うわぁ…三(((((´ω`;)
「わかった…」
首輪を天子につけ、リードを持つ。
「ふんっ、まるで犬ね」
レミリアが見下すような言い方をする。
「犬…私はご主人様の犬…うふふふふふふ…」
ヨダレを垂らさんばかりに喜んでいる。
身長は俺よりちょいと低いくらいだろうか…。
見た目とも相まって、普通に女子高生にしか見えない。そんな子がこんな言葉を口にしてると……「ああ、変わった性癖の持ち主なんだなぁ…」としみじみ感じる。
「うるさい」
と言いながら首輪を引っ張る。爺ちゃんちで犬を飼っていたので、犬の躾はなんとかわかる。
「ああ、ご主人様ぁ〜…イケナイ私に罰を与えて下さいぃ〜…」
「わ、私たちは宴会に行ってるわね…行きましょ、フラン」
「うん…」
「あ、俺も…」
『来ないで!』
「ええ……」
やばい、泣きそう。
「早く罰を〜…」
…コイツのせいだ(╬^∀^)
「罰?じゃ、ついてきな」
リードを引っ張り、人気の無い方…神社の裏へと誘導する。
「はいぃぃぃ…」
早く終わらせて天界に帰らせよう。
さっき衣玖さん居たし、衣玖さんに引き渡そう。
それにしてもまさか…幻想郷を人質にとるなんて…。殺すしかないのでは?……と思ってしまう。
何にせよ、早くフランと宴会を……。
SMってムズくね?