※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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茜(メリー)の短編と「合流」です。


恐怖の大王

 宇佐見蓮子が幻想郷に通うようになってから暫く経った。今日も紫さんから蓮子の案内という役目を押し付け……いや任され、里を案内していた。

 内容はシンプル。食べ歩きである。幻想郷の名所巡りについては、また別な機会にさせて頂いた。

 

「ここが俺のオススメの団子屋の鈴瑚屋だ」

 

「へーっ。妖怪が経営してるんだね?……特に、何がオススメなの?」

 

「ストロベリーダンゴ……かな。ここに来たならまず確実に買うくらい大好きだよ。好きすぎてそれしか買わないくらいにはね」

 

「ふーん、それじゃあ私もそれ食べてみようかな。試しに1本!メリーも食べるでしょ?」

 

「私はいいわ、お団子はお腹に溜まるし……」

 

「もー、食べ歩き観光なんだからイイじゃない?」

 

「まぁそうだけど……。じゃ、1本だけ」

 

「んじゃ鈴瑚、いつもの4本頼む。俺が2本な!」

 

「はいよ〜!」

 

 早速ストロベリーダンゴをコネコネとしながら、鈴瑚が世間話を振ってくる。蓮子とメリーは2人できゃいきゃいと何やら楽しげにしている。

 

「そーだ、ねぇエスカルゴさん、この噂知ってる?恐怖の大王の噂!」

 

「恐怖の大王?……ノストラダムスか?」

 

「それは1999年!そっちじゃなくって、今年だよ、今年。なんでも今年の夏に、今度こそ本物の恐怖の大王が空からやってくる……んだってさ?」

 

「どこで聞いたんだその噂?」

 

「そりゃあ人里(ここ)だよ。月の兎達とはもう、殆ど連絡取ってないもん」

 

「えー。人里で噂になるとまた実現しそうだな……。なぁ鈴瑚、店やってるついでにさ、その噂は嘘だよってお客に広めてくれない?」

 

「えーなんでさ?実現した方が面白いじゃん。もし異変なら解決も手伝うからさ?」

 

「ほんとかよー。鈴瑚が解決組とか想像できねぇ。全く想像できねぇ」

 

「二度も言わないでよっ!まーとにかくさぁ、噂話くらい好きにさせときなよ、幾ら実現するとはいえ上限みたいなもんはあるでしょ。凶悪さの上限とかそういうのさ」

 

「上限とか無さそうなんだよなー……。巨人が群れで襲来したのは記憶に新しいだろ。少なくとも、数に上限は無いだろうなぁ」

 

「アレはエグかったね……」

 

「魔法の森で俺と魔理沙で超大型巨人を掃討したがマジで大変だった」

 

「そーだったんだ!?」

 

 巨人騒動の話題に花を咲かせていると、どうやら話し終えたらしい蓮子がグイッと割り込むように、話に割り込んできた。全く、蓮子らしい。

 

「なになに!?超大型巨人ってまさか、かの有名な

『進撃の巨人』のアレなの!?幻想郷にあの超大型巨人が来たのっ!?」

 

「来たっつーか現れたっつーか……」

 

「うんうん、そーだよ。しかも群れでね〜」

 

「群れ!?」

 

「古来より妖怪は人々の恐怖により生まれてくるとされていた。幻想郷じゃ、そのシステムが未だ健在なんだよ。そのせいで、悪い噂や怖い噂が広まるとそれが新たな妖怪として実現しちまうんだ」

 

「えええええっ!?ホントッ!?じゃ、じゃあさ、超大型巨人と戦えるの!?……今の私ならっ……」

 

「何もできず死ぬだろ。……超大型巨人と戦いたいんなら創造魔法とかで戦わせてやるから。里で余計な噂を流そうとするんじゃあないぞ?」

 

「はーいっ!」

 

「マジで何人も死んだからな。妖怪の山でも多くの血が流れた」

 

「え……そ……そう、なんだ……?」

 

「漫画の敵が現れた!!……っつーのはワクワクするコトだろ?俺もワクワクした。なんならそれにノる為に立体機動装置を河童の友人に作ってもらったりしたけどさ」

 

「ウソッ!?」

 

「原理は違うぜ。ガスは使ってない」

 

「じゃあ最高速度は落ちるかなぁ」

 

「速度調整は自前の飛行能力ありきで、方向変換に対応するのだって、自分しか頼りにならない。兵長みたいな回転斬りは難しいぞ」

 

 今では、あれを使うのは山の中などの狭所を高速移動しなくてはいけない時くらいだ。また、埴輪の大軍と戦う時にも使える。ブレードは霊力だとかで強化すればいいからだ。

 

「アレは作中でもやってる人少ないしね。だったら飛ぶのに慣れたら貸してくれない?」

 

「貸すんならまぁいいけど」

 

「やった♪」

 

「……お父さんと蓮子、漫画の話になるとすっごく話盛り上がるわよねー」

 

「そりゃ漫画の話題だし」

 

「漫画の話題ならねぇ〜……。メリーももっと漫画を読んだ方がいいわよ?少ししか読んでないでしょ」

 

「うーん……」

 

 メリーとしては、漫画よりは小説などの活字系が好みなので、多少は話題が合わないとしてもやはり小説などを読み続けたい、と思っているんだろう。

 この子ならそう考えるだろうと、父親からしたら何となくそう思えた。

 そんな話をしていると、時間を知りたいと思ったらしい蓮子は空を見上げる。だがいつまで経っても視線を下げる事無く、ずっと空を見ている。

 

「んん〜……?」

 

「どうしたの、蓮子?」

 

「ねぇ、あの星……何だか変じゃない?」

 

「んん?……あ、何か動いて……UFO?いや違う……まさかっ……お父さんッ!!」

 

「────!!」

 

 ──幻想郷の空に隕石が現れた。咄嗟に《目》を潰して破壊してやるものの、破片は幻想郷の各地に散らばり、落ちる度にそれなりに大きな爆発が引き起こされた。

 まさか、太陽に追放した主神が落ちてきたのではないだろうか。

 幻想郷滅亡というXK―クラスのシナリオがふと脳裏を過ぎり、それだけは嫌だと頭を振って最悪の考えを頭から追い出す。

 

「うわっ、壊れた!?なんで!?」

 

「……フランか、お父さんだね?」

 

「今のは俺だ。……何か分からんがヤバい気がする。隕石が恐怖の大王でした、なんてオチなら良いが、俺の勘がそうじゃあないと言っている……ような気がするんだ」

 

「……!よしっ、メリー!秘封倶楽部の出番よ!」

 

「へっ!?」

 

「今の破片を調査して、害がありそうな物だったら処分しましょう!幻想郷中を調べまくるわよ!」

 

「……だってさ、お父さん。どうする?」

 

「はぁ……四魂の欠片を集め始めた犬夜叉の気持ちがわかった気がする。先が思いやられるよ。……OK、そうしようか。俺1人で調べるのも面倒だしな……」

 

「やったっ!じゃ、善は急げって言うし今すぐ行動開始よ、メリー!エスカルゴ!」

 

「食べ歩きは……」

 

「そんなの後よ、後!終わってからにしましょ!」

 

「……あっ、俺は子育てもあるんで、メインの調査は蓮メリに任せるぜ」

 

「子育て兼女遊び……でしょ」

 

「それも俺の使命なんで」

 

「バカ言ってんじゃないわよ……」

 

「まぁまぁ!秘封倶楽部の出番よ、メリー!でも、エスカルゴもたまには参戦してよね!」

 

「ハイハイ、たまにね」

 

 宇佐見蓮子は、俺とメリー、2人同時に振り回すヤバい奴なのであった……。




ジョジョ4部の舞台は1999年。現実では、1999年に恐怖の大王が空から来ると言われていたそうです。
それにより4部のボスは、現実のそのネタと合わせ地球に戻ってきたカーズだ、と言われていました。4部主人公は2部主人公の息子ですからね、界隈でそう言われるのも納得できます。
今回はそのネタも少し取り入れています。

先日、三年ぶりにモンストを再開しましてね。
とりあえず、ケサランパサラン、ティーガー、薄雲太夫、ジューダスの運極を作ってみたんですけど、やっぱり、女子キャラってイイですね。
ケサランパサランなんて、モンストじゃレアなロリキャラですしね。とりあえず今は白金大将の運極を目指してます。男ですけど。
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