のんびりゴロゴロ、博麗神社でのんべんだらりと怠惰に過ごしていた時のこと。ピコーンとある事を思い付いた俺は、特に深く考える事もなく、霊夢に今思い付いた事を話す事にした。
「なぁ、霊夢、ふと思ったんだけどよ。博麗神社、少しだけ増築?いや改築?……してみないか?」
「……は?」
「俺達は吸血鬼。俺が不老不死な事を抜きにしても俺達は長い時間を生きる事になるだろ。だからさ、これからも多分、子供は増えるだろ?」
「何を当たり前かのように……。いやまぁそうだろうけど。で?」
「子供部屋は限界まで整理しても3人……つまり今が限界だ。ここは神社だから元より無駄な部屋なんて無いに等しい。……4人目からはもう部屋が無い」
「……だから増築、か」
「ああ。どうかな……?」
霊夢は、すぐに反対するでもなく、またはすぐに肯定するでもなく、腕組みして悩んで込んでいる。ここまで悩む霊夢は俺も見た事ないかもしれない。
宙を睨み、畳に目を落とし、あちこち視線を向け漸く返事の言葉を紡ぐ。
「と言ってもね〜……見て分かる通り、そこまで神社周辺の土地、広くないでしょ?すぐ後ろには木々があるんだからさ。でも伐採はできないわよ、あれも結界への重要な役割があるんだし」
「……む。そうか……」
「当然。博麗神社はこの幻想郷と外界との境にある神社なのよ?周辺の木々にさえ、役割はあるのよ」
「じゃあ増築は無理だな……納屋は物置としても色々使ってるし、掃除もしきれてないし……。納屋を拡張するのもアリか?いやそれでもなぁ……子供を納屋に住まわせるのは抵抗しかねェな」
「工事か何かで?」
「ああ、まぁ。俺今、錬金魔法を練習中だからさ。神社を構成してる材料があれば、神社と変わりない強度の拡大納屋を作れるよ。材料は創造魔法だな」
「創造魔法を経由して錬金魔法で建築するの?創造魔法では造れないの?」
「建物レベルの大きさだと、建物はまだダメだ……。強度と練度がまだ、ね……不安しかないんだよね」
「成程ね」
今度は俺が頭を抱え、霊夢はフゥッと息をつく。創造魔法は、鍛えるのが簡単であり難しい。何せ、無から有を生み出す魔法だ。基本的にして難易度の高めの魔法。習得は元より、鍛錬だって、本当なら簡単ではないのだ。数をこなせば練度は上がるが、質ばかりは、そう簡単には上がらないものである。
「あ!そーよ、子供といえば!!」
「わっ……何だよ急に?」
「もし次に娘が産まれたら、その子とのセックスは絶対に禁止よ!いい!?」
「俺を襲わないようちゃんと教育しないとな……」
「そんな教育、普通は必要ないのよ!あんたが娘を誑かしてる訳じゃあるまいし……。なんでこんな事になるのかしらね?ホント信じられないわよ」
「シンプルに俺がオスとして優秀だからでは?」
「どの口が言ってんのよ早漏のクセに」
「野生だと、普通は長々と交尾はできないからな。自然界では早漏の方が優秀なんだぜ?」
「はいはい、私らは野生じゃないわよ、おバカ」
「うぐっ。……と、とにかくだ!このままじゃあ博麗神社がパンクしちまう、今の内に対策を考えよう」
「話を逸らすな。……子供を増やさない選択肢は?」
頬杖をついて、目線だけを俺に向ける霊夢。俺の答えはもう決まっているのだが、果たして、出産の要である霊夢本人の考えは、どういうものだろう。
ここで答え方を間違えたら、夫婦としての道をも違える事になりそうだ。しかし俺は霊夢を信じて、思うままの答えを伝える事にした。
「ねェな。俺としては、だけど。でも霊夢が、もう出産は嫌だってんなら……
「……嫌じゃないわよ。3人目ともなると、子育てのやり方もある程度は分かってるし、アンタ以外にも霊愛達の手も借りれるから、少しは楽だったしさ」
「出産の苦しさ、とか……そういうのは?」
「産む瞬間だけは、妊娠したのを後悔するくらいに苦しいわよね。翼が引っ掛かったら産道が裂けて、それはもうすっごく痛いもの。何なら弾幕ごっこでマトモに被弾するよりもずっと痛いしね」
「……」
「でもいいの。元気に産まれてくれたんなら、多少怪我してもどうでもいい。貧血になれば、どっかのバカが血をたらふく飲ませてくれるし。大丈夫って言っても飲ませてくるんだもん」
「お、おう。出たならその分は飲ませるよ。霊夢の為なら幾らでも構わない」
「……気持ち良くなれて、家庭も賑わう。ある意味、時間差はあれど一石二鳥よね。問題は、安定期までセックスがお預けになる事……くらいだけど」
「……」
「でもま……安定期までの期間のお陰で、色々技術を身に付けられたと思えば……ねぇ?」
ちょっぴり妖艶で、惑わすような目で言う。
確かに、安定期まではセックスを避けるしかないので、主に手や足、口、腋、髪、アナルセックス、パイズリで抜いてもらうくらいしかできない。
しかしそのお陰で、今や霊夢は俺の弱点を小悪魔レベルに知り尽くしているし、どの部位でも、俺をすぐイかせられるようになっているし、その期間も一概に悪いとは言えないものになっている。
「あーそれと……子供のことなんだけど、色々と悩むのはもう嫌だから……その……」
「暫くはセックス止めておこうって?」
「いや、そうじゃなくって。子供部屋とかの対策を考えつくまでは……その……本気の子作りエッチは……避けとこうって」
その言い方だと、今対策を思い付けば今からでも子作りしてもいい、と受け取れるのだが。4人目、少し早すぎる気もするが、霊夢はどう思っているのだろう。
俺としては全然構わない。封印された妖怪という脅威も去ったワケだし、今更、大きな異変が起こるという感じもしない。
何より、そんな危機が迫っているのなら、霊夢がお得意の勘で察するだろう。だから子作りしたって構わないと言ってくれている……はずだ。
「別に、孕んですぐ出産ってワケじゃないだろう。出産までに考えつけばいいんだから意図して避ける意味は無いんじゃない?」
「そうだけど、思いつく保証も無いわ?」
「まぁね。でも、ある程度育つまでは親のすぐ側で面倒を見とくんだから、子供部屋の問題は別にまだ本気で考える必要は無いんじゃないかなとも……思うんですけどね?」
「何よ……そんなに私に自分の子を産ませたいの?」
「そだな。霊夢だから」
「でも妖怪退治の依頼が来たら?お腹が重い状態で戦うの、そこそこ危険よ?」
「まぁね。妖怪退治の依頼なんて特に、妊婦さんに行かせるワケにはいかないしな。でもそういうのは俺が行くよ?もう何度もそうしてるじゃんか」
「いや、妖怪退治くらいだったら別に私が行ってもいいのよ、どうせ夢想封印一発で終わるし。何なら霊愛と霊麗に行かせてもいいくらいには鍛えてる。霊魔は人見知りだから里には派遣できないとはいえ強さだけで言うなら大丈夫かもね」
「ならどうして妖怪退治の依頼を引き合いに?」
「アンタの答えを聞きたかった。それだけ」
「……お、おう……そっか……。じゃあ……合格?」
「合格。あとは子供部屋問題さえどうにかすれば、アンタのお望み通り、4人目も作っちゃっていいんですけどねー。でもま、そんなすぐに思い付かないわよね」
「まぁな〜……」
「……」
「……」
「……どうする?エッチ……スる?」
「え。いいの?」
「本気の子作りエッチじゃなくって、いつものよ、いつもの」
と言いつつ、毎回避妊具なんて着けていないが、何故か普段のセックスでは孕まないから不思議だ。尤も、そういう俺に都合のいい事も、勝手に運命を捻じ曲げてそうしてしまっているのだろうが。
「よっし、シャワー浴びよっ!」
「もうっ、言われなくても行くから、そんなに手ぇ引っ張んないでよ……全くもうっ」
真っ昼間からの性行為。少し久しぶりだ。子供達3人は屋外で修行中なのに、俺と霊夢は浴室で裸で2人きり。耳を澄ませば、弾幕ごっこの音が僅かに聞こえてくる。そんな中でこれから俺達はセックスするのだ。なんというか、背徳感が凄まじい。
昼間に行為に及ぶ前、大抵の場合は、俺と霊夢で洗いっこする。夜は殆どそれぞれでお風呂なので、これは昼間限定のお楽しみだ。
「なんかまた大きくなったなぁ〜、胸……」
「貧乳派だから興奮しないって言いたいの?」
「いやぁ、霊夢の胸なら貧乳も巨乳も何でもいい。あるだけでエロいもん」
「あっそ、バーカ。変態」
「褒め言葉どうも」
「っ……んっ……ちょ、乳首……まだヤラないでしょ、待ってってばぁっ……あんっ♡ 強めにィッ♡ あっ♡はぁん♡ 引っ張らないでっ……あ゙っ♡」
「触る前から固くしてんじゃん、期待してた?」
「してる訳……んっっ♡」
「いーや期待してるね。してなきゃ、ここまで乳首固くはないだろ、普段なら。少〜しコリコリしてる程度で、柔らかさがあるもんな?」
「あっ……ん、ふぅぅぅっ♡♡……はぁ、はぁっ……♡んっ、ふぅ、はぁっ♡」
「二点責めはどうだ?」
「────ッ♡♡」
後ろから抱き締めるようにして乳首を弄りまくるだけで、霊夢は身体をビクビクと震わせて、背筋を弓なりに反らす。すかさず陰部に触れてやったその直後、プシッと軽く潮を吹き、達した。
「ウソ……まさか、こんな、すぐっ……♡」
「やっぱ上も下も責められるってのは効くよねぇ。三点責めは……どう?」
「三て……あ゛ぁっ♡ 待ってってば、まだ布団に……行ってなっ……んあぁっ♡」
乳首を責め、陰核を責め、そして挿入してやる。イッたばかりだからだろうか、軽く痙攣している。乳首を抓り、陰核を弾くとその度にギチギチと強く締め付けてくれる。
肘をぶつけてジーンと痛むように、膝をぶつけて思わず足が跳ね上がるように、快感が反射として、膣に現れてくれる。
これだから、二点や三点責めはやめられない。
「ほら舌出して……」
「ダメ、終わったらあの子達も来るのにっ……あっ♡んっ……はぷっ……♡ はぅ、ぁ……はぁ、んんっ♡」
「フーッ、柔らかいな、ほっぺも舌も胸もお尻も。最ッ高♡」
ゆっくりピストンしつつ舌を絡めて、舌を吸う。まるで大トロのような、肉厚でトロトロで、彼女の舌を吸った俺の口内で蕩けるような錯覚に陥る。
「ぷはっ……はぁ、はぁ……ね……ねぇ?ほら、寝室、行きましょ……?あぁんっ♡ あっ♡やんっ♡ ここ、ダメぇっ♡ ダメ、だってばぁっ♡」
「何回も風呂場でヤッてるだろーよっ!!子供達に見られる事なんて幾らでもあったろーがっ!へへ、ほらどーした、スゲェ愛液溢れてきてるじゃん!」
「ひっ……ひぃんっ♡ しゅごい、あぁっ♡ いつも、よりっ♡ ふかいっ……んあぁっ♡ しゅき♡ おふろ、えっち♡ いつもより、キモチイイのぉっ♡♡」
「風呂だと素直になる霊夢可愛いよ、限定的だからこその可愛さだねこれは……っ、ヤバいわ、そろそろ一発目な!」
「うふっ♡ ふふっ、相変わらず、そーろーよねっ♡そんなに私のアソコ、キモチイイ?♡♡」
「ああそうだよ、キモチイイからイクんだよっ!!とりあえず一発目だっ……!」
「お゙っ♡ んおぉっ♡ ごりごりっ、されてりゅっ♡んあ゙あぁあっっ♡♡」
ばちゅんっ、ばちゅんっ、と愛液とカウパーとを膣内で混ぜるように勢いよく突いて、溢れさせる。彼女の色目かしい太ももに垂れる泡立った愛液が、なんとも強く情欲を唆ってくれる。
立ちバックは実に良い。正常位と違って、お尻に触れやすい。普通のバックと違い、他の部位を手で責めやすい。そして、そこまで広くなくても行為に及べる。だから、風呂場セックスもやめられない。機会があればその都度ヤリたいプレイのひとつだ。
少し久しぶりの風呂場セックスに興奮した俺は、彼女の腰を抱えるようにして強く亀頭を押し付け、思い切り膣内に射精してやった。
「ひぁあぁぁあっ♡ ああぁぁっ……あああっ♡」
「やべ、めっちゃ出た……オナ禁後みたいだ……」
ほぼ毎日セックスしているので、射精しない日はほぼ無いのだが、本当にオナ禁後と変わらない程の精液を放出した気がする。霊夢の膣に搾り取られたようだ。
体位を変えようとして肉棒を引き抜くと泡立った精液と愛液の混合液がボタボタと塊のようになって落ちてきた。一部は先程のように太ももを伝って、カタツムリが通った後のように粘液の跡をつける。
「ああぁっ♡ 溢れてっ……こっ、こんなの……また、孕んじゃうでしょ……♡ どーしてくれるのよ……♡」
「霊夢、部屋問題が無ければ孕んでOKなんだろ?ま、孕むかどうかは霊夢の……いいや、俺達の運次第だろうけどね」
「今は部屋問題があるからダメなのに……全く……。というか、次は名前を決めてから子作りしようって言わなかった?……いつもよりガッツリ
「俗説だけど、出産までは
「……はぁ。まぁ、いいわ。ほらほら、背中向けて。さっさと洗わせなさいよね……」
「え、続き……」
「寝室でね。そろそろ子供達も来るんだから……」
「……はぁい」
「続きを拒否してる訳じゃないんだから、そんなにほっぺた膨らませないの。ガキかアンタは」
「ガキで〜す」
「15児の父がガキじゃ、しょうがないわね」
「じゃあせめてキスしたいなぁ、なんて……」
「はいはい……ったくもう…………っ♡」
「ふふ……へへっ、サンキュ霊夢♪」
「さっさと洗ってさっさと寝室行くわよ」
「ヤル気満々過ぎて最高だよ」
◆
時は夕方。そろそろ、夕飯の支度を始めなければいけない頃合いだ。その頃になり、昼間から始めた性行為を漸く終えた。
布団も枕もその下の畳もバケツをひっくり返したように汗で濡れている。否、汗だけではない。精液だってそうだし、愛液、唾液などもそうだ。
夫婦で手を繋ぎ寝転び、天井を見上げながら息をついた。
「はぁ〜ッ、昼間からヤッたヤッたぁ……。こりゃあ1時間は勃起しないだろーなー」
「私はも〜ダメ……夜まで寝る……」
「全裸でか?風邪引くぞ」
「人間じゃないから人間の病気にはならないし……。どうせ1時間くらいの仮眠よ、大丈夫」
「夜に起きるとかガチの吸血鬼みたいでイイねぇ」
「ガチの吸血鬼だもの」
「へへっ、それもそーだ。……あ、そうだ霊夢。今、気付いたんだけどさ……子供部屋の空間、咲夜さんや弦月姫に拡張してもらうってのはどうかな?外見は変わらないのに中は……って、それモロに咲夜さんや弦月姫の能力の範疇でしょ」
「……あ」
「で、部屋を拡大したら、テキトーな材料を用意。錬金魔法で、壁とかを作るのさ」
俺の言葉を聞きハッとする霊夢。そして、先程のように視線を泳がせて……少し照れるようにこちらを見ると、手で口元を隠し、呟くように言った──。
「……シちゃう……?」
Q.なんで霊夢ばっかり?
A.作者の俺も分からないです。書きやすいから……?かもしれないですね。
Q.マジで孕んだ?
A.どちらとも言えないです。