生中最高。良い取材になりました。文字にできるか疑問ですが……。
1回戦1試合目、霊夢&レミリアvsレイチェル&アスモデウス。霊夢とレミリアのコンビは、華麗なコンビネーションでレイチェルを混乱させ、一方のアスモデウスを霊夢が一方的にボコボコにした事で1試合目は終わりを告げた。
レイチェルは自分がアスモデウスを守れなかったことを悔いていたが、アスモデウスが必死に彼女を慰めていたのがどこか微笑ましく思えた。
2試合目のここあ&シガレットvsくるみ&エリスという力量の差が激しすぎるこの戦いは、エリスがくるみに戦いを丸投げしたようで、彼女がメインとなって戦い、双子を無力化した。
3試合目の夢幻姉妹vs博麗姉妹の結果は、これもやはり言うまでもない。家柄のせいか、妖怪退治に特化している博麗姉妹だが戦闘という面においては夢幻姉妹に一日の長がある。
気遣ってなのかは知らないが、ヤケに手を抜いた2人の戦い方が印象的だったが、それでも尚、まだ幼いあの2人では夢幻姉妹に太刀打ちできなかったようだ。
そして、4試合目の霊魔&弦月姫vs俺&モルモーだが、霊魔と弦月姫のコンビネーションがあまりにガタガタすぎて、俺が霊魔に、モルモーが弦月姫にデコピンして同時にダウンさせた。
◆
「私が大悪魔様とタッグを組むなんて、荷が重いよホントに……。こんなんだったら、幻月達の方がまだ良かったかも……畏れ多いしやりにくいわー……」
「そんな縮み上がること無いわよ〜」
「ひぃいいっ!?だだっ、大悪魔様ぁっ!?すすすすみません、すみませんッ!!せっ精一杯、全力で頑張らせて頂きましゅっ!!」
「うん、とりあえず宜しくね。私はレミリアの相手するから、霊夢って奴の相手、宜しくね」
「分かりましたぁっ!!」
「ちゃんと引き付けておいてよ?」
「は、はいぃぃぃぃぃぃ!!」
◆
「分かってると思うけれど、私はエリスを潰すわ。だから霊夢は、くるみの相手をお願い」
「OK。アイツは吸血鬼みたいだしそこそこ強めにボコッてもいいかしら」
「構わないけど、多分、くるみはそこまで強くないはずよ。そんな感じがするの」
「ふぅん……?じゃあそこそこの力で流すわ」
「それでお願い。ただね、エリスは、様々な魔法を持っているらしいのよ。でもエスカルゴやパチェと違い無詠唱にまで昇華させてないようだから、何か呟き始めたら中断させるわ。その時は手伝ってね。くるみは放置で構わないわ」
「分かった」
◆
2組の戦いはドンドン激化していく。くるみは、霊夢の夢想封印をスイスイ回避し、ピンチになると器用に蝙蝠化で緊急回避。くるみは強さはそこまでではないらしいが、技術はかなりのものらしい。
そしてエリスとレミリアは、武器や拳を交えては鮮血を降らしている。俺やモルモー、霊麗なんかは手についた2人の血を舐めては味わっている。
フランは、先程来たらしい魔理沙と話していて、吸血鬼と化した霊愛は、血を舐めている霊麗を見て少し引いているようだ。
「ところでよー、モルモー?あのくるみも吸血鬼なワケだけどさ……」
「エスカルゴくんはあの子を殺してほしいの?」
「いや」
「だよね?じゃあ、何も聞かないで」
「すまん」
くるみは十中八九モルモーの血筋じゃない。故にもし血を飲むなどして血筋かを確かめると、自分の血筋だけを残す為に殺したくなるので、敢えて確認しないのだろう。
しかしそうなると1つ疑問が残る。
「……そういや〜くるみ、この前、野外で昼寝してたのに日傘も差してなかったような……」
「えっ?じゃあ何?あの子、デイウォーカーなの?モルモーちゃんと同じ?」
「でも前に紅魔館に来た時は日傘を差してたらしいから、もしデイウォーカーに進化したとしたら割とつい最近なのかもな」
「へぇ〜……凄いね。デイウォーカーなんてホイホイ生まれないよ?エスカルゴくんの事だし見間違えたワケじゃないんだろうと思うけど」
「俺自身、アイテムの力を借りてとはいえ日光克服してるし、母さんに頼んで娘達の日光の弱点も克服させてるから、くるみが日傘無しで動けてたのにも何の疑問も抱かなかったわ……そーだよ、別にくるみ道具で日光の克服してるワケじゃないじゃん」
「……殺さないからさ、確かめていいかな?あの子が私の血筋かどうか」
「殺さないのに確かめてどうするのさ?」
「血筋ならあの子と仲良くする。そうじゃないなら仲良くしない」
「……ま、それならいっか」
今回は地底での大会と違い空中戦メイン。そんな場所で殴り合えば血が撒き散らされるのも仕方ないというもの。
レミリア、エリスが血を流すというのは、あまり良い気持ちはしない。しかし、2人の血は美味しいので、それをオカズに黙って見守るだけだ。それに勝つのは霊夢とレミリアだ。くるみ達には悪いが、その運命は覆らないだろう。
「はーっ、はーっ……これ避け続けるのキッツ……!大悪魔様っ、まだ決着つかないんですかぁ!?」
「うっさい、それどころじゃ……ぎゃあっ……!?」
「今度は逃げないのね、エリス。背中を見せた瞬間串刺しにしてやろうと思ったのだけど」
「ッッ……よくもまたこの私の手を……!」
「再生力に劣るあなたじゃあ……手を壊されたら再生できないものねぇ。少なくともこの戦いの間はね」
「それはどーかしら……!?────」
魔法の詠唱を始める。するとその直後、くるみの相手をしていた霊夢がギュンと方向転換し、力なくフラフラ飛びながらレミリアの体術を回避しているエリスの頭を後方から蹴り飛ばした。
「がっ……!?ちょっ、と……くるみィ……!?コイツ引き付けろってぇ……!!」
「エリスだっけ?あんたに魔法を使わせるワケにはいかないの。そうでしょ、レミリア?」
「そうよ。コイツは、卑怯な魔法を使うからねぇ。さぁ、これでどう?運命『ミゼラブルフェイト』」
機動力を削られていた所に頭への一撃。しかも、攻撃をしてきた者が悪魔、妖怪退治に特化している霊夢だ。さしものエリスも、意識を保つのがやっとだった。
レミリアの出した鎖によりエリスは空中に身体を固定され、磔にされる。くるみは助けに向かおうとするも、霊力が込められた霊夢の裏拳によって雑に吹っ飛ばされ、力が抜けた様子で墜落する。
「ふふ……ふふふっ……!完全なるトドメを……今ッ!悪魔『レミリアストレッチ』ッッ!!」
拳を振り上げ、力を溜める。その姿は、さながらストレッチしているかのよう。
エリスは拘束から逃れようとするが、霊夢が鎖に御札を貼り強度を上げ、逃れられなくさせる。当然エリスがそれで諦めるはずもなく、懲りずに魔法を詠唱するが、結構前に中断してしまった以上、続きから詠唱とはいかず、最初からになってしまった。
そうこうしている内にレミリアが力を溜め終え、ズガンッと、大砲のような一撃を喰らわせた。今のエリスは、俺ですら思わず目を背けてしまうような惨い状態だ。だがこうなったのはエリスの自業自得であり、レミリアは悪くないのだ。そう、エリスの自業自得────そう思う事にした。
「2回戦1試合目、これにて、決着ですわ。勝者、レミリアお嬢様&霊夢ペア」
大悪魔として名を馳せ、七つの大罪をも抑え込む強さの持ち主であるエリス。しかし、調子に乗り、吸血鬼モルモーの血の流れを汲むレミリアの怒りを買った結果、瀕死にまで追い込まれた。
まさに、
「……もしかしてモルモー、エリスより強い?」
「今更?」
「いや……様付けしてるし……」
「言ったでしょ。ヘカテー様から逃げられるようなその胆力に惚れたのよ。強さでなんて見てないわ。エリス様の事も、あなたの事も……自分の事もね」
「……そうか」
もうすぐ出番だ。コンビネーションなどをよく観察したし、勝てるはずだ。エリス達に治癒魔法をかけて、試合を見て作戦をよく話し合ったのだし、ここで勝てなきゃ嘘だ。