幻想郷も畜生界も、今日も平和だなと、俺の耳に入る情報からしみじみそう感じていたある日の事。
「その日」は、やっぱり唐突に訪れた。
ある日、俺はもう少しで十六女が生まれるので、色々と準備をしておこうと考えていた。が、そんな俺の前に1人のロリに近い少女が立ちはだかる。
「クックック、どうも初めまして、地獄の英雄よ。畜生界では私の部下がお世話になったな」
「……誰だ」
とても特徴的な容姿だ。青いリボンを付けた赤くカールしている一対の角、羊のようにモコモコした白色っぽい髪、紅眼の中に黒い横棒のような瞳。
そして何より目を引くのは彼女より大きな先割れスプーン。武器には使えなさそうだが……。
裸足なのはともかくギザ歯とエルフ耳というのも幻想郷ではそれなりにレア感がある容姿だ。しかもロリっぽいときてる。……欲しい。
「私は
「……!剛欲同盟かッ!!何しに来やがった!?」
前言撤回。敵に回るようなら奴を始末してやる。もしくはモルモーのように犯して黙らせるか、だ。もし敵対する素振りを見せるなら、そのようにして制圧してやろう。
中国神話のバケモノが美少女化するとこうなる、というのを目の前で見れて光栄ではあるが……やはり敵となるのなら不穏分子として取り除いておくのがいいだろう。父親としても、そうしておきたい。
悪いヤツじゃあなさそうなのが……ちょっぴり心に刺さりはするのだが。
「おお怖い怖い、そう殺気立つな。何も敵対したい訳じゃないんだよ、とりあえず話だけでも聞いてはくれないか?地獄の英雄、エスカルゴよ」
「……そう呼ぶのはやめろ。名前知ってんなら普通に名前で呼べ」
「おや?英雄の称号は気に入らないのか……?まぁ、私にはどうでもいいがな。……ところでエスカルゴ。腹を割った話がしたいんだが構わないか?」
「物理的に腹を割りたいのならいつでもどーぞ?」
「いやいやいやいや……。どうしたどうした、ヤケにイライラしていないか?デートの邪魔でもしたか?誰も近くに居ないのを見越して声を掛けたんだが」
「用件は?」
「気が早いね、お前は。だが楽で助かる。では単刀直入に。エスカルゴ、お前、女に困ってないか?」
「困ってないね。ムラついたら割とその辺の妖精で済ませるし」
「本当か?噂以上に見境の無い男だな」
俺はロリコンだ、その辺の妖精は性的な目でしか見れない。もう少しでチルノの事をもレイプしそうなのだから、その他の妖精なんて……。
後は、エタニティラルバとヤレればいいのだが。そうすれば、チルノ以外はコンプリートのはずだ。ピンク髪の大妖精も青髪の大妖精も向日葵妖精も、みんな犯してきたし、確かそろそろコンプだ。
「フン。ぶっちゃけ、ただ性欲を処理するだけなら誰でもいいからな」
「……英雄と称されるには勿体ない程のゲス男だな」
「だから何だよ」
「ヤケに敵意を感じるが気の所為か?」
「安心しろ、気の所為じゃあねェ。俺はお前を敵視してる。勁牙組、霊長園の敵だからだ」
「そう、その話をしに来たんだよ」
「あ……?」
「我々剛欲同盟は畜生界を統一するのが夢だった。しかし、到底不可能だと思い至った。そこで、だ。エスカルゴ、お前に頼みがある」
「……何だよ」
「お前から、驪駒早鬼と埴安神袿姫に掛け合って、勁霊同盟に我々剛欲同盟も加盟させてくれないか?この3つの勢力で、これから畜生界を分け合おう。勿論、同盟を組むからには決して敵対はしないし、有事の際には互いに力を貸し合う。どうだろうか。悪い話ではないと思うが?」
「確かに、それだけ聞くと勁霊同盟の方に悪い事は無さそうだが……。でもそれは加盟後のメリットだ、今そっちを加盟させるメリットが無いんじゃ?てか急にそんな話をされてどうやって信じろと?」
「そうだな、では4人で話し合おう。早鬼、袿姫、私、そしてお前が4人で話し合い方針を決めよう。どうかな?」
「それはいいよ。分かった。早鬼と袿姫にちょっと話を通しておく。でも1つ気になる事がある」
「何だ?」
「さっき『女に困ってないか』とか聞いてきたが、あの質問には何の意味があったんだ?本筋とまるで絡んでこないからビビったんだが」
「あー。仲介料兼手数料だよ。でも、要らないって言うからなぁ」
「ヤクザさんは怖いねェ……。逆に俺からショバ代を徴収する気は無いのかい?入り浸ってるっつーほどでもないが、それなりに畜生界に行ってるけど?」
「無いな。こうやって私が直接接触するからには、お前も分かってるだろう?お前の事は調べさせてもらった。そうして知ったが、お前を敵に回すのは大損でしかないと結論を出したんだ。危険だしな」
「それ正解。俺を敵に回すと、死ぬか破滅するぜ?俺、執拗い男だからな」
「それも知っているさ。八千慧の末路はそれはもう酷いものだったからな。辛うじて生きているという表現しか出来ないよ、あれはな」
「……」
「だからお前を敵に回したくはない。そしてお前と仲のいい早鬼、袿姫を敵に回すつもりも全く無い。当然、お前の子供達や彼女達にも敵対しないし何も危害を加えない。分かってくれるか?」
「ああ。八千慧の末路を知ってるんなら、ある程度信じられる」
(……チョロいな。もしコイツと戦闘に陥ったなら、戦意を『吸収』してやればいいだけの事だ。そして逆に私がコイツを倒せばいいだけ。そう思ってた。だが馬鹿ではないな。骨の髄まで吸い尽くすくらい利用させてもらうぞ、エスカルゴ……早鬼……袿姫)
とはいえ、だ。そこまで信頼に足るかどうかは、正直やはり不安でしかない。饕餮は馬鹿ではないしかなりの強さを持つ。中国神話の饕餮その人なら、それはもう想像を絶する強さかもしれない。なら、俺でも勝てないかもしれない。
正直、見た目の可愛さに騙されかけた。八千慧や早鬼と違ってロリだが、こんなロリで畜生界の3大ヤクザとして名を馳せているなら、超弩級にヤバい強さなのだろう。
となると、ロリコンとしても駆翔の親としても、コイツを取り込んでおいた方が、俺としても得かもしれない。勁霊同盟の中に取り込むのではなくだ。それに、その方が紫さんに軽く恩を売れるだろう。不穏分子を監視するのだから。
「あっ」
「ん?」
「悪ィ饕餮、やっぱり仲介料貰うわ。これから協調して、三者が持ちつ持たれつでやっていくんなら、その辺もしっかりした方が良い気がしてな。後出しみたいで悪いけど、仲介料、貰えるか?やっぱ上下関係で言うなら俺は袿姫の部下だから、仲介料とか貰わないと割に合わない気がしてきたんだよねぇ」
「そうか、ならすぐに用意しよう」
「いや、饕餮が良い」
「は?」
「お前を抱かせろって言ってんのね、OK?」
「……冗談がキツイなぁ、おい?」
「こんな事を冗談で言う男だったらハーレムなんざ作ってねェよ」
「か……考えておいていいか?」
「ダメだ。饕餮本人を抱けなければ敵対行動として早鬼、袿姫に報告する」
「おいおい待て待て、お前、行動が極端すぎるぞ?それとも脅しのつもりか?」
「脅しじゃないよ、説得だよ」
(何なんだ、この色狂いは!ふざけるな!この私と交わりたいだと!?気持ち悪いことこの上ない!!一体コイツは何を考えている……私を孕ませる気か?早鬼のように……)
孕ませる気か、とか考えているのだろうか。ただ見知らぬロリとヤレればそれでいいので、そういう深読みは空振りでしかないから、安心してほしい。
饕餮尤魔。相手について調べていたのが、そちらだけとは限らない。そう、俺も剛欲同盟については勁牙組のオオカミ霊達に頼んで調査してもらった。やはり、人脈というのは有効活用すべきだ。
結果、どうやら部下達から「無敵に等しい能力を持っていて、頼りになりすぎるボス」という風に、いたく慕われているという事が分かった。
しかもこの情報を漏らしたオオワシ霊は、袿姫と戦った時に霊夢、魔理沙、妖夢、俺についてきた、あのオオワシ霊らしい。
俺達の強さを見ても尚そんな事を言えるのなら、その情報は信用できると言っても良いだろう。尤も饕餮に心酔している可能性も捨てきれないが。
そして、そんな実力を持ちながらも賢く冷静で、無駄な争いは避ける。敵と相対した時も、脅しても通用しない場合は同盟に抱き込む事を検討。それも駄目なら表面的でも協力関係を結ぶことを試みて、それさえ難しいと判断した場合は早々と撤退する。それが剛欲同盟の長、饕餮尤魔のやり方。
剛欲同盟の「漁夫の利」というモットーからも、そういうタイプなのは何となく察しがついていた。
だから俺は敢えて饕餮の誘いに乗った。きっと、コイツも俺と同じ考えをしているのだろう。即ち、
「敵に回すのは面倒そうだ」────だ。
「……考える時間をくれ」
「ダメだね。俺にも都合があるんだよ。霊夢がね、遂に三女……正しくは十六女になるのか。孕んでからそろそろ半年になる。子育ての用意があるのでね」
「子育ての用意があるとか宣いながら他の女を抱くなんておかしいだろ、とツッコむべきか?」
「饕餮、まともな感性してんのね。少し安心した」
「?どういう意味だ?」
「だって中国神話の饕餮っつったらヤベェ奴の筆頭だもんよー、人並みには神話が好きな俺からすれば疑いたくもなるだろ。……とりあえずヤろうか?」
(ッ!?速い……何だコイツ、本当に吸血鬼か!?)
疑っている事を僅かに匂わせつつ、既に逃げ腰になりかけている彼女を逃がすまいと、ナンパ師とかどこかのナルシストな男のように饕餮の手を握る。
彼女の手はとても小さくて、そして温かかった。しかし彼女は心底ドン引きしているようで、表情は凍り付いているように見えた。
「どうしたの?」
「い……いや……心の準備が出来ていなくてな……」
「もしかして処女?」
「ちちちちがわーい!!」
「ふーん?まぁそんなの俺にはどうでもいいけど。それにしても饕餮、可愛いね。その服もお洒落だ。けどこれ、袖として成り立ってんの?肩も腕も殆ど丸見えじゃん、勝負下着ならぬ勝負服かってくらいエロいね」
(き、キモすぎる……目が色欲に染まってる……!!自分がモテてるからとスグにでも私を
饕餮は、吸収するものによって姿や性格が変わるなどと言われている。それなら、俺にも手がある。俺にしか得の無い、強欲な手が。
ひとつ深呼吸し饕餮を抱き寄せるとビクリと肩を震わせた。少々油のような匂いがする。脂ではなく油だ。大方、石油でも浴びていたんだろう。
「このまま
(本当に頭おかしいなコイツ……空中で密着とか狂人じゃないとできない所業だぞ……)
「空中セックスは既に経験済みだしね。どうする?普通にベッドがイイかい?そこは任せるよ?」
(交尾を既定路線と考えてるクセに最終的な判断を私に任せるとは、どこまでイイ気になっているんだこのゲス男は……)
「返事は?勁霊同盟に入りたいんじゃないのか?」
「……その前に接吻の1つでもシて誓いを立てるのはどうだ?悪魔の契約は絶対なんだろ?なぁ、陰茎を私の腹に押し当てているところ悪いが、互いの為に誓いの言霊を唇に乗せて、熱い口付けでも交わそうじゃないか。……逃げ道を無くしてやるよ、悪魔♡」
「俺はハナから逃げる気は無いけど。そちらこそ、悪魔から逃げられると思うなよ……」
するりと首に手を回してくる饕餮。ノリノリにも見えるが、本心は違うだろう。しかしこんなロリとキスできるなら理由なんてどうでもいい。
なんならちゃっかり舌も挿れて──────。
「ッ!?」
「イテッ。おい噛むなよォ。舌に穴空いたよコレ。20児のパパが舌ピアスとか付けたらヤバそうだな」
「さりげなく舌を挿入してくるとは気色の悪い男だ全く……」
「え〜?」
「もう接吻はしないぞ。あと、まぐわいもさっさと終わらせて早鬼と袿姫との会合に行こう」
「そうしようか」
既に息子はギンギンになっている。ズボン越しにグリグリ押し付けていたが饕餮は特に恥じらったりする様子はない。正直、ロリに求めていた反応とは少し違っていた。
こういう時、チルノなら困惑するし、大妖精ならじゅるりとスイッチオンになる。シャロンならすぐ臨戦態勢になり、ピースなら照れながらもこちらを行為に誘ってくる。
レミリアなら照れつつも窘めてくるがフランなら近くの部屋や物陰に俺を連れ込もうとするだろう。巫月なら大妖精のようにカチリとスイッチが入り、霊愛なら口では拒否しながらしっかりこちらを意識するようになる。
だがこの饕餮は特にそういった反応は見せない。チンコへの反応の薄さはまるでビッチやヤリマンのようだが、饕餮は処女だ。それはほぼ間違いない。
そして彼女の手を取ったままヤリ小屋に瞬間移動してきたワケだが、どういうワケか段々俺の性欲が無くなってきていた。先程までギンギンだった俺の肉棒は、半勃起程度にまで硬度を失い、上向きから下向きになりつつある。
「……成程。概念にまで抵触する能力者はこれだから困るんだよ……饕餮ぅ……!!」
「クックック……。流石のお前も性欲が消えれば幾ら好みの女だろうと襲えやしないだろ。さぁこのまま畜生界に行こうじゃないか。瞬間移動でもお得意のスキマでもいい。さぁ行こう。さぁ!」
小屋から離れようと、グイグイと手を引く饕餮。駄々をこねる子供みたいで、言葉に反して可愛げがある。まるでスーパーでお菓子コーナーに行こうと親の手を引っ張る子供みたいだ。可愛いというか、ほっこりするというか、モッコリするというか……。
「まぁ……無理だよね。そんなの」
「ッ……なッ……そん、な……!?」
情報だと饕餮は《何でも吸収する程度の能力》を持っているらしい。そしてこの能力は物理的に作用するし、概念にも作用する。即ち、俺の「性欲」を吸収してみせたのだ。
そして賢者モードに陥った俺に言う事を聞かせ、手早く四者の話し合いを始めようとしたのだろう。だが生憎、俺は賢者モードを少しは克服している。
俺にも賢者モードはあるので、厳密には克服していないが、この乱れきった性生活のお陰で、復活は誰よりも早い。絶倫とは、萎えないだけではない。復活の早さも飛び抜けているという事だ。
性欲が吸い取られた俺は確かに一瞬だけとはいえ賢者モードに陥った。だが饕餮を見た瞬間、性欲は復活した。何故なら「饕餮=初対面のロリ」であり
「初対面のロリ」を抱くのは至上の喜びだからだ。
「何でッ……どうしてお前の性欲は……」
「だって目の前にこんな可愛いロリが居るんだぜ?勃起しないワケ……ないよなぁ……?」
「ひっ……や、やめろぉ……お姫様抱っこはやめろ、頼むからぁッ!!」
「可愛い可愛い饕餮尤魔、君は今から俺のオナホになるんだ。せいぜいマグロだけはやめてくれよな?実はマグロ枠は既に確保済みなんだ。だから饕餮は可愛い声を聞かせてくれると嬉しいな」
「ややややめろぉっ!ホントにやめろ!気色悪い!抱くな嗅ぐな頬擦りするなぁぁぁーーーーッッ!!匂いを嗅ぐなんて乙女への冒涜だーーーーッ!!」
「ごめんな、その程度の罵声は思春期の娘ちゃんで経験済みだから特に何のダメージも無いんだ。寧ろメスガキをわからせたくなってきちゃうから、より長続きしちゃうだろうな」
「ッ……!?」
「ああ〜柔らかい足だ……硬い土を踏んでなさそうな柔らかい足……この柔らかさだけは全身の何処よりもロリっぽいかもな……」
「ひぃいいいいっ!足をスリスリするなぁぁ!!」
「カーズ様みたいに足でウィンウィンしたくなってくるな……こんな気分なのか、ウィンウィンカーズ」
また性欲が減退してきた。しかし足を触っている俺の性欲が尽きる事はない。減るそばから回復し、饕餮に性欲を吸収
すると、段々と…………。
「あ……れ……?」
「ありゃ?顔真っ赤だね、饕餮。どうした?まさか魔法の森の瘴気にでもアテられたか?」
「ち…………がう……」
「知ってる。ムラムラしてきたんだろ。俺の性欲を吸いまくるせいで」
「ッ!」
「我慢すんなよ、素直になろーぜ?」
(キメ顔で何を言っているんだコイツは……!本当に本当に気持ち悪い!クソッ、しかもこの森の瘴気で頭が痛くなってきた……。だが何でコイツはこんなに平気そうなんだ……っ!)
「熱あるんじゃないの〜ってくらい赤いじゃんか。我慢すんなって、饕餮ぅ」
「仕方ないからっ……お前に……私の女の部分、使用させてやるっ……!」
「……ヒヒッ、待ってました♡」
プイッとそっぽを向きながらもセックスOKとの宣言をする饕餮。思ったより可愛い。しかもそれが恥ずかしかったからか、足をバタバタさせて、手で顔を覆っているのが年頃の乙女すぎて可愛い。
ムラッと抑えようのない性欲が湧いてきた。早くベッドにとそちらに向かいつつ、そんな彼女の手の甲に、軽く唇を当てる。
「だからぁ……接吻はダメだと……」
「手はノーカンだろ」
「カウントだ……バカ……///」
「そのまま、性欲の海へと溺れてしまった饕餮は……意外にも呆気なくチン堕ちしてしまった……」
「変なモノローグを付けるな……もしもそれが現実になったらどうする……///」
「はは、良いね。晴れてハーレム入りか?」
「ふざ……けるなっ……///」
「勁霊同盟は一応ハーレムメンバーだけどね。俺が間に居るから同盟できてるモンだし。袿姫とだって何回もヤッたしね、ふふふ」
未だに照れている饕餮を、満を持してベッドへと寝かす。彼女は、俺の知っているロリ達の中では、大妖精、レミリアに次いで胸が大きいかもと思う。綺麗な足だ。スベスベでツヤツヤで、エロい。
こんな可愛いロリ、抱かずしてどうするか。早くふつふつと湧き上がるこの性欲を発散してやろうと彼女をベッドに下ろした……。