以前入ったのと同じ部屋だ。
偶然だろうか?いや、偶然なはずだ。例え知っていてこの宿を選んだとしても部屋まで知ることは……
「先生、どうかしたんですか?」
「いや、なにも」
なかに入って小さな鞄を置いてから椅子に座って一息つく。こんなときにはテレビでも付けたくなるが、残念ながらこの世界には存在しない。
シア君も荷物を置いた後、奥から備え付けのお酒とグラス、乾きもののつまみになるものを持ってきた。
もうすでに劇場で飲んだ酒は飛んでいたが、今日はもうお酒を飲む気分では無かったので、お水を取ってもらい飲む。ぬるい。
「お風呂、どうします?深夜にはお湯が出なくなるみたいですが、先生先に入りますか?」
今日はもう疲れたので眠りたい気分だが、お風呂に入ってサッパリしてから眠るのも捨てがたい。うーん
「疲れたので私の体洗ってくれませんか?」
なーんて、と続けようとしたが
「え、あ、あのほ、ホントに!?」
……何か可愛いことになっているのを見てしまい、いたずら心とやる気が私の中のダルさを追い出した。
「一緒にお風呂も良いかなーと思ってたんです。どうです?」
「洗います!一緒に入ります!」
私は口を隠して小さく笑うと、彼は顔を赤くした。
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あまり強くなく、まるで泡で体を撫でるように体を洗われる。シア君は私の正面に座って、今は腕を洗ってくれている。男女逆のシチュエーションに昔は憧れていたが、この状態も心地よい物がある。彼が私の体を丁寧に洗っていると、何というかいたいけな少年を囲っている女主人な気分になり……いや間違っていないか。男の子に奉仕されている優越感、支配感がチリチリと心をくすぐる。そして、
「おっばいをそんなに見てないで体を洗って下さい。恥ずかしいじゃないですか」
私の体を見てくる彼の姿が可愛らしい。バレまいとチラリと見たり、備え付けの鏡越しに見たりするのが楽しく意地悪してしまう。
「背中もお願いしますね」
後ろに回って背中を洗ってもらう。今度は鏡越しにガッツリ見てくるので腕を動かしてわざとらしく胸を隠す。
「今度はお腹の方も」
後ろからそのまま腕を回して洗われる。離れてると届かないため密着して洗われる。直接伝わる体温が安心する。
「おっぱいもちゃんと洗って……」
彼の手が伸びて、私の胸に触れる。
「んっ……」
……しまった。思ったよりもこそばゆいというか、気持ちが良い。私の胸を持ち上げて下を磨かれるまでは普通に気持ち良かったが、頂点を弱い刺激で擦られると、その……
「……もういいので足をお願いします」
「はい」
少し胸の先がジンジンと疼く。ちゃんと解消してから止めれば良かったか、どうしても意識が胸に行ってしまう。シア君が前に来たので、足を上げて彼に向ける。
彼が洗い始めると、少し気が紛れるが足を洗わせると奉仕させているという、視覚的な興奮が高まっていく。
「足も終わりました」
「ねぇ、シア君」
「何ですか?強すぎましたか?」
唾を飲んで、言葉を続ける。
「足、舐めてみてくださいよ」
「え?」
「綺麗に洗ってくれたんでしょう?綺麗なら、舐めれますよね」
心臓が強く脈動しだしたのは気のせいではないだろう。
私は彼の顔の前に足を上げる。
彼は私の足を支えて、ゆっくりと口を近づけていく。
目とはなの先まで近づいたところで、彼は舌を出してペロッと足の裏を舐めた。
足から彼の暖かく湿ったくすぐったい刺激が伝わる。
「……ごめんなさい、もういいですよ」
背徳感は大きかったが、罪悪感が優ってしまった。彼は不思議そうな、名残惜しそうな表情(恐らく錯覚だろう)で足を離した。
「先生、下はどうしますか?」
さっきの罪悪感残っているからだろうか、ちょっとしたサービス感覚で返事をする。
「こっちもお願いして良いですか?」
姿勢を変えて彼から見えるようにする。今度は彼の喉が鳴るのが見えた。
「ちゃんと洗い方を教えますから、言う通りにしてくださいね」
近い距離で洗われ、彼の息が聞こえてくるなかで指示を出す。こちらは気持ちよさは感じないが、彼の隠せない物が興奮しているのが見ることができた。
洗い終わると、今度は湯船に浸かりながら彼のことを待つ。上がったらどんなことをしようかと、考えながら待ち続けた。