私達の不適切な関係は続いた。
何ヵ月も、何年も経ち……
私は教師を辞めた。
所属は未だに研究室にある。ようは教師から完全に研究員になったようなもので、たまの講義も他の先生の用事がつかない時に臨時でするくらいだ。
教師を辞めた理由としてはいくつかあるが、一番大きいのは妊娠したことだろう。彼等の卒業後、妊娠してしまったので誤魔化す為に色々と考えた末に教師を辞めたのだが、その後繰り上げ式で研究室のトップに成った後輩が手を回し私を研究室の所属にした。
「ママー会いに来たよー。お兄ちゃんも一緒だよー」
「お母さん、元気にしてますか?」
「疲れた……鉄道もっとお父さん作ってよ。馬車なんて時代遅れなんだよ」
「鉄道始めて乗りました」
子供達を見ると、我ながら器用に産んだと思う。初の子供は双子。しかも髪の色から父親が異なる……二人の子供をそれぞれ作ったらしい。それを知ったとき、前の世界の猫を思い出した。
出産を助けた医者(女性)と助手の研修医達(的なもの、女の子)は出産ということで飛んできた二人を見て、
「パネェ、良い男を二人も手玉にとってる」
「後で男の捕まえ方を教えてください」
「この事は秘密にするので、師匠とお呼びしてもよろしいでしょうか」
ということもあった。
その後も五回出産にしたが、双子で父親が異なるという出産をさらに2回したため、子供は今は8人いる。
「……何でこの時期に」
「僕もこの時期なら被らないと思って無理してずらしたんですが……」
子供達の後ろからは大人の男性が二人。
「シア君、ラミン君。今回はどれくらい泊まれる予定ですか?」
「俺は十日位かな」
「僕もそのくらいです」
二人は既に、子供の頃の中性的な可愛らしさは消えて、男らしい見た目にたくましさになっている。
「お兄ちゃんもママもいて今日は贅沢ー」
「旨いもの食べたい、シアさんとこのご飯美味しいくて好き」
「私はラミンさんのとこの本が好きなので、また送ってもらえるように頼んでくれませんか?」
子供達はワイワイ話している。昔はこの関係について教えるのは、教育に悪いのではないかと思っていたが、今のところ大きな問題なく育っているようだ。
一人、末っ子の娘が私の服を引っ張る。
「……皆弟妹がいるのはずるいです。弟欲しいです」
「そう?それじゃあ……」
私はシア君とラミン君に視線を送ってから続ける。
「夜更かしせずに良い子にしてたら出来るから早く寝ないとね」
私は二人を今も愛している。
今も私は幸せだ。