現時点では全2~3話程度で終わる予定です。
初めてのF1
「ちょうど今度のお休みの日なら……その、大丈夫です」
一緒に休日の朝練をしていた少女が何気ない会話を交わしていた最中、恥ずかしそうにそんなことを告げてくれた。
何が大丈夫なのか? というバカなことはさすがに聞かない。
ようするに『シてもできづらい』安全な日というやつだろう。
羞恥心に耐えながら、がんばって勇気を出して俺を誘ってくれたのだ。
断る理由なんてない。
「そ、それじゃ、また少しやってみよっか? ……も、もちろん智花が嫌じゃなければねっ」
「嫌なんかじゃないですっ!! ……………………恥ずかしいですけど」
「それは俺も同じだよ。……よ、よしっ。来週シよう」
なにがよしなのかはよくわからんが、智花とエッチをする約束を取り付けることに成功してしまった。
「はい。昴さんが……き、気持ち良くなって頂けるよう……が、がんばります」
「お、俺も智花を痛がらせずに、気持ち良くできるよう努力するよ……」
智花が頬どころか耳まで真っ赤に染めて上げてしまっているが、それでもどこか嬉しそうな顔をしていた。
……多分俺も同じ表情をしているんだろうな。めちゃくちゃ恥ずかしい。
なんだかんだでキスは智花の方からねだられてしまうことがあって、多少はするのもされるのも慣れてきた。
しかし、セック……お互いの肌と肌を重ね合わせるのは未だに恥ずかしい。
見るのも見せるのも、まだ片手で数えられる程度しか経験してないのだから当然とは言えば当然だが。
内心早くこの羞恥心に慣れたいと思いつつも、どこか彼女に申し訳なさを感じてしまう気持ちもある。
慣れるということはそれだけ智花を抱くという行為が自分の中で普通のものになってしまっていくのではないかという危惧を感じていた。
本来なら俺なんかが智花とこんな関係になること自体あり得ないことなのに、初めて肌を晒してくれた彼女に対しての感謝と覚悟をいつまでも胸に残し続けたいとも思っているのだから。
とはいえ、意識しすぎるのもそれはそれで失礼な気もするし、結局は自然のままに任せるのが一番いいのだろう。
そんなことを考えている内に約束の日を迎え、
「ふぁう……んっ。…………はぁうぅぅ…………すばるさぁ~ん」
さっそく俺は智花にキスをしながらそのままベッドに押し倒した。
もちろん乱暴な真似をする気はさらさらない。
智花も俺がそんなことを絶対にしないと信じ切っているのだろう。
自分よりも一回りも二回りも大きい男に覆い被さられているというのに嬉しそうに受け入れてしまっていた。
それどころか少しでも俺と体を密着させようと両手両足をしっかりと俺の背中に回し絡みつかせるように熱い抱擁で迎えてくれる。
名残惜しさを感じつつ重ね合わせていた唇を離し、愛しい彼女の顔を確認すると、瞳を潤ませながら熱い視線を向け、ドキドキしながらも次は自分に何をしてくれるのだろうかと俺の行動を心待ちにしているようだ。
もしかしたら智花の無防備さが俺が彼女に酷い真似をしないためのリミッターとして働いているのかもしれないな。
ふとそんなことを思いながらも、だからといって彼女の女の子の部分を求めたいという感情が抑え切れるわけではない。
純白のブラウス越しに幽かな膨らみが確認できる胸に手をそっと乗せる。
これまでに何度も衣服や下着越しどころか直接生で触らせてもらっているのだが、毎回始めに触る時は彼女に嫌われないかビクビクしている。
結局触ってる内に夢中で揉み続けちゃうんだけどね。温かくて、柔らかいし。
「んっ……」
そっと膨らみを包み込むように優しく力を込めると小さな体がぴくんと跳ねる。
それだけで俺の手を跳ね除けたり、逃げようとはしない。
二度三度と揉む動作を繰り返したり膨らみを確かめるように上から押してみても、彼女は俺の自由にさせてくれている。
どうやら今回も俺は彼女の胸を触るのを許されたのだろう。などと変なことを考えつつも胸を揉む動作は無意識のままに継続してしまっている。
いつまでもこのまま初々しいちょっとだけエッチな行為を続けていたい気もするが、そろそろ次のステップへ進ませてもらうとしよう。
「上、脱がしていい?」
俺の端的なひと言に智花は一瞬はっとしたような表情になるが、わずかな逡巡の後にこちらの目を見つめながら小さくだがしっかりと頷いてくれた。
それを確認してから、ずっと揉み続けてしまっていた彼女のおっぱいにしばしの別れを告げ、ブラウスのボタンに手を掛け、上から一つ一つ丁寧に外して行く。
「はぅぅ……」
智花も俺の手によって自分の肌が少しずつ曝け出されていく様子を見つつも、恥ずかしそうに可愛らしい呻き声を上げるだけで俺のなすがままになってしまっている。
全てのボタンを外し左右に開くと、普段は白い少女の柔肌が今はうっすらと紅く染まっていた。
胸元はブラウス越しにうっすらと透けていたり触れていた時の感触で気づいていた通り、最近付け始めたらしい薄桃色のブラジャーに覆われていた。
そして、実はその存在を確認すると同時に内心でほっとしていた。
そりゃ、こっちだってちょっとずつ覚悟や心の準備をしているのに、触ったり服を脱がしたらいきなりモロに見えちゃったら本気でビビる。
智花が恥ずかしい気持ちを必死に我慢して俺に見せてくれてるのはわかるんだけど、俺だってメチャクチャ恥ずかしいんだ。
はだけさせたブラウスから袖を抜いてくれたところで、今度は下の方へ視線を向けるとついにこちらの羞恥心の限界を超え、思わず動きを止めてしまった。
直前まで智花が俺にしがみつくような抱きつき方をしてしまっていたため、必然的に彼女のスカートは盛大に捲れ上がってしまっていて、ブラジャーとお揃いの色のパンツが丸見えだった。
「あ、あはは……すみません、はしたない姿をお見せしてしまって……」
「お、俺の方こそごめんね。智花にすごい格好させちゃって……」
思わずマジマジと見てしまっていた彼女の薄桃色のパンツから目を逸らす。
パンツ越しに彼女の大切な部分を凝視し、おそらくまだ濡れていないだろうことを確認――していたのは悟られてないと思う。多分。
彼女の下着に覆われた下腹部や細くすらりと伸びた太腿やその付け根。
スカートが捲れ上がってしまったことで見えている可愛らしいおへそ。
ついさっきまでブラウス越しに揉まさせてもらい、覆われた最後の下着が肌にしっかりと張り付いて隠れている小振りな二つの膨らみ。
小さな肩や首元の辺りに浮かび上がっている鎖骨のラインに可愛らしさを感じる。
……どこを見ればいいかとふらふらと視線を泳がせ続けたが、結果的に彼女の全身を舐め回すように見てしまった。
「は、はぅぅ……」
俺の意図しない視姦行為がますます彼女を辱めてしまったようだ。
真っ赤に染まり熱を帯びている小さな頬に片手を添えながら告げる。
「やめるならここが最後のチャンスだよ。ここから先は俺もやめられなくなっちゃうからさ」
彼女に向けて最終通告をするがこんなのは建前でしかない。
とっくに最終ラインを踏み越え、彼女と行為をしてしまっているのに、卑怯で臆病な俺は智花から合意を得たいだけなのだ。
「はい。昴さんができるところまででいいので……今日もして欲しいです」
弱気になっている俺の背中を押すようにはっきりと答えてくれた。
「ありがとう」
耳元で囁くように短いお礼を言いながら抱きしめる。
智花の温かな体温やどくんどくんと早く脈打つ鼓動を感じる。
彼女の体がぴくんと小さく跳ねたが、そのまま背中に回した手を動かし、彼女の胸を覆い隠しているブラジャーのホックを探り当てる。
さっそく外そうと手を動かすのだが……なかなかうまく外れない。
「あ……ふふ。外しますね」
自分の背中で何をもぞもぞと苦戦しているのだろう。と察した少女がおかしそうに笑いながら、手を後ろに回すとあっさりと外してしまった。
……まるで俺が一方的に盛ってて、智花がそれに付き合ってくれてる感がしてたまらく恥ずかしい。
もっと練習して上手くならないとな。
ブラを外す練習をすることを密かに決意する。
そして、男の本能には逆らえないというか、なんというか……。
男の視線から大切な胸を護るための保護具――ブラジャーが取り外れた白い双丘に反射的に不躾な視線を向けてしまったというのに、手で隠さずに見せてくれた。
まるで「小さくてすみません」と言っているかのように少しだけ困った様な複雑そうな笑顔を向けながら。
本当はすごく恥ずかしいだろうに。
揺れることはないが決して平らなわけではない。
ちゃんと幽かだけど膨らんでもいるし、触るとぷにぷにと程よい弾力と柔らかさを兼ね備えているのだ。
ツンと上を向いているピンクの頂点部は今はどれくらい固くなっているのだろうか?
今度はブラウスやブラジャーといった少し硬めの生地越しではない瑞々しくしっとりとした生の感触を味わえるのだ。
そんなことを考えながら、再び無意識に彼女の胸へと手を伸ばす。
そのせいだろうか。
「あ、あのっ。昴さ……ふぁぁぁああぁぁっ!?」
智花が俺を呼びかけていたのに気づかず思い切り彼女を喘がせてしまった。
彼女の方も自分が出した声に驚いたように両手で口元を覆っている。
「ごっごめんっ!!」
彼女の予想外の反応にこちらも驚き慌てて手を離しながら、反射的に謝る。
手の平や指先には彼女のふくらみや固くなった乳首の感触がしっかりと残っていた。
うん。間違いなく俺が智花のおっぱいを触ってしまったせいで喘がせてしまったようだな。
ちょうど俺に話しかけてる最中で口を開けてたから、いつもみたいに声を抑えることもできなかったのだろう。
「……す、すみません……急にへ、変な声を出してしまいました……」
「い、いや、俺がいきなり触っちゃったからだろ? ……そ、それでどうかした?」
蒸し返すよりはいいだろうと、まだ恥ずかしそうに「はぅぅ」と小さく唸り声を上げてる少女に話の続きを求める。
「し、下の方も脱いでもいいでしょうか? ……その…………あ。……………………はぅぅぅぅぅ」
再び話の途中で彼女が会話を中断し恥ずかしそうに唸りだしてしまったが、今度は俺も気づいた。
だって、智花のパンツの一部に小さな濡れたような染みができてしまっていたから。
ほんとごめん。
智花は下着を汚す前に脱ごうと思ってたんだろうけど、油断してたところを触られたせいで思わず漏れちゃったんだよね。
そして、開いた両足の間に俺がいるせいで、足を閉じて俺の視線から隠すこともできず恥ずかしそうに震えているのだ。
「と、とりあえず、パンツ脱ごうか」
あれ? なんか、今のセリフ俺から言うとすごくダメな気がするぞ。
これ以上彼女の大切なパンツを汚してしまうのも、濡れた下着を履いたままなのも気持ち悪いだろうと思っての言葉のはずなのに。
「は、は……ふぇぇぇぇっ!?」
頷きかけた智花も途中で驚きの声を上げている。……なんかおかしいぞ。
もともとは智花が自分から脱ぐつもりで言ってたはずなのに、俺が言うとまるで俺が智花のパンツを脱がせようとしてるみたいになってる感じがする。
いや、深く考えるのは後だ。
今は一刻も早く智花をこの不快感から解放してあげなくては。
「智花。ちょっとお尻上げ――」
「――自分で脱ぎますから待ってぇぇぇぇーーっ!!」
暴走した彼氏にパンツを脱がされそうになった少女の心からの絶叫が部屋中に響き渡るのだった。