「はぁ……はぁ……こ、今回のは意外といいかもしれないな」
「――ふぇっ!? あっ。あぁ、そ、そそそうですかっ。それなら私にも使わせてもらえるの楽しみですっ」
智花がまるで別のことを考えていたかのように慌てて答えているが、まぁ無理はない。
だって俺、智花の目の前で必死に自分のペニスを扱いてるんだし。
当然しこしこと自慰行為をしている間はその様子――特に局部を彼女に思いっきりガン見されるのだ。
最初の内は彼女も突然の俺の行為に慌てて両手で目を覆いつつ、こっそりその隙間からちらちらと覗いたり、視線を逸らして戻してを繰り返していたのだが……。
最近は慣れたというべきか、いっそ開き直ったというか……見られてる俺は未だに羞恥心が克服できていない。
かと言って、日頃から散々彼女の体を弄り回している俺が「恥ずかしいからあまり見ないで欲しい」なんて言えるわけもない。
智花は俺の体をあまり見せてもらえていないと言っていたが、俺だって智花のオナニー的な行為を見せてもらったことなどほぼ無いに等しいのだ。
自分のはまだ小さいと悲しげに胸を撫でたり、割れ目付近に手を当てている様子は見たことあるが、彼女が性欲の解消目的でそこに触れているのを一度も見たことがない。
さすがに本人に直接「智花のオナニー見せて」なんてこと言うことも、こっそり覗き見るような真似もできるわけがなく、そういった意味で俺もまた性的な好奇心に対して一部お預けを食らっている状態だ。
さて、せっかく全裸の智花が目の間にいるのに、彼女をおかずにするだけに留めて必死に自慰行為をしている理由だが、これは単純に彼女とセックスするための前準備だ。
お互いが裸になってしまったら、もう俺はゴムを付けない限り彼女と一切の接触が制限される。
そもそも厳しく制限しているのは俺自身であって、花織さんたちは「そこまで徹底しなくても……」などと言って下さっているが……。
正直その言葉に甘えたい気持ちも確かにあるけれど、俺たちの将来やバスケのためにもこれ以上甘えさせてもらうわけには行かない。
まぁ、結局は一分一秒でも早く彼女と抱き合うなり、『色んなこと』をするために、さっさと勃起させてゴムを装着したいだけだ。
もちろん装着後に扱き回した手はティッシュで軽く拭う。
ついでに今回使うローションを一足早く試させてもらい、その感想を伝えたところで、ひとまず智花に……うん、色々と委ねよう。
「えっと……おまたせ?」
「あ、あはは……い、いつ見ても男の人の、お、おちんちんってすごいですね」
これまでの俺の一連の行為を終始見続けていた少女は苦笑いを返すだけだった。
「……自分で言っておいてなんですが、私、すごくはしたないことを言ってしまったんですね」
決して股間のモノを突きつけるつもりはないんだけど、智花の顔の目の前まで来てしまい、さらに大きさと硬さが増してしまった気がする。
そんな様子にさすがの少女も少し怯んだようだ。
「別に責任感じてする必要はないんだよ。智花の気持ちの方が大事なんだから」
はっきり言うともう智花に口でしてもらう気ではいるが、彼女がやっぱり今回は止めます。と言ったらそれでいい。
強要する気なんてさらさらないのだ。
だけど、俺たちの間でセックスを止めるという選択肢はすでにない。
フェラ初体験は今回なしにして、智花の内股やおまんこにローションを垂らしてたっぷりと弄繰り回してから、できるだけ痛がらずに挿入できるところまで入れさせてもらい、そのまま発射できればいい。
ここまで性欲を高め合ってしまった以上、俺も智花もすることはしたいのだ。
「い、いえ。せっかくの貴重な体験をさせて頂くチャンスですので…………失礼しますねっ」
意を決した少女が小さな手をゆっくりと俺の股間のブツへと伸ばす。
そこまで気負わなくてもいいのにな。智花が望むなら、いくらでもさせてあげるのに――
「――うっ!?」
ゴム越しに彼女の指先が触れた瞬間思わず、変な声と一緒に腰ごとペニスがびくんと跳ねる
「はぅ!? ごっごめんなさいっ!!」
なにか粗相をしてしまったのではと慌ててペニスから手を離し、俺の顔を見……お願い見ないでっ!!
自分でもわかるくらいめちゃくちゃ変な顔してたと思う。
それなのに彼女は心配そうに俺の顔を見て言葉を待っている。
「だ、大丈夫っ。少しびっくりしただけだから」
「で、でも体がびくんって。声だって……」
自分の醜態を彼女にしっかりと見られ、聞かれていた……恥ずかしすぎる。
「本当にちょっと触られて驚いただけだって」
「それでは……痛かったり、変な感じがしたらすぐに教えてくださいね」
……あれ? これってまるで――
「ふふ。なんか昴さんに私の初めてをもらって頂いた時みたいですね」
「はは。うん。俺もそう思っちゃったよ」
立場は今と正反対だけど。しかも智花の時ほど綺麗じゃないし。
彼女の純潔の証である赤に対して、俺がこれから流そうとしているのは濁った白だし。
「俺が本当に止めて欲しい時とか、して欲しいことはちゃんと言うからさ。それまでは……その、たとえ変な声を出しちゃったり、動いたりしても続けて欲しいんだ。智花に感じてる時の顔見られるのすごく恥ずかしいからさ」
「ふぇ……は、はい。わかりました、昴さんっ。……えへへ、昴さんが何かもぞもぞしてる時は、私、昴さんをちゃんと気持ち良くできてるんだ。って思わせて頂きますねっ」
「……う、うん。そう思ってくれて構わないよ」
認めるのもこれはこれでかなり恥ずかしいが。
イく時の顔を見られてしまうよりは遥かにマシだろう。
「それじゃ、続けますね」
智花に竿の中ほどを両手で優しく包み込まれると、ゆっくりと上下に扱かれ、さっそく喘がされるのだった。
「うぅ……はぁ……はぁ……くぅっ」
「本当にこのローション温かくていいですね。触ってる私の手もぽかぽかしてきましたよ」
俺が気持ち悪い声を上げながら体をびくびくと痙攣させるように快感に悶えている間も、手で扱く動作を続けてくれる。
最初はおっかなびっくりと指先で触れるだけだったのだが、今では片手で陰茎がぶれないようにしっかり抑え、もう片方の手で亀頭部を優しく撫で回したりと方法を変えながら、どうすれば俺が気持ち良くなれるかを模索しているようだ。
大丈夫。全部正解だ。
羞恥心に耐えながらも、俺が止めるよう言うまでは続けて欲しいと言っておいて本当に良かった。
今は彼女が手コキに夢中になっているが、この後は本来の目的であるフェラが待っているのだ。
俺が変な動きや声を上げる度に中断されていたら、絶対にそこまで保たない自信があった。
正直彼女の手コキが上手いかどうかの判別は現時点の俺では付けられない。
だって自分以外の手で触られるのなんて初めてなんだもん。
ただし智花――恋人が触ってくれてる時点で気持ちいいのは確定的に明らかだ。
そんな中、唯一だけど、とんでもない大誤算もあった。
「……この中に昴さんの……せ、精子がたくさん詰まってるんですよね?」
智花に剥き出しの俺の陰嚢を優しく手の平で持ち上げられたり、もみもみと揉みだかれる。
正直、竿部分だけガードしてれば大丈夫だと思ってたから、こっちが完全にノーガードだった。
ゴムが被さっていない根元付近はあまり触れさせないようにと思っていたのだが、それを言う前にこっちを触られてしまい、想像以上の快感が背骨を突き抜けるように一気に脳へと送り込まれた。
あまりの快感に本能が中断させることを拒否し、彼女に自由に触らせてしまっていた。
「う、うん……んっ!? あ、あんまり触られると……く、口でしてもらう前に、出ちゃいそうだよ……」
情けない声で、とんでもないことを口走ってしまったが、もはや後悔できるほどの余裕なんてなかった。
もう口でされる前に射精しちゃってもいいや。とさえ思えてきてしまっている。
それでも智花が口でしたい。と言ったのだから、その約束を守ろうと必死に込み上げてくる射精感に抗い続けるが、限界間近だ。
「あっ。そ、そうですね。触るのに夢中になってて、すっかり忘れてしまってました」
「ぁ……」
急に彼女の手が離れてしまった喪失感から、思わず寂しげな声を出してしまったが、幸い彼女の耳には届かなかったようだ。
「きゃっ」
代わりにまるで催促するように解放されたペニスが彼女の鼻先を軽く叩いてしまった。
その瞬間危うく暴発しそうになったが、とっさに腹筋に力を込めたことでなんとか持ち堪えることに成功し安堵する。
再び智花が大切な物を扱うように両手で竿を優しく包み込んでくれる。
にょっきりと手の中からはみ出た先端部に彼女の顔を近づいてくる。
口を開けると中からピンク色の可愛らしい小さな舌が出てきて――
「うぁ……」
「ぺろっ……あっ。とても甘いですね」
正直、ほんの一瞬触れただけで、敏感な亀頭部に何かが触れた程度の感触しかなかったのだが、俺は彼女に確かに舐めさせてしまったのだ。
その事実を自覚した瞬間、自分や彼女に対してどこか後ろめたい気持ちや背徳感があったが、同時に妙な達成感の様なものもあった。
自分自身でもこの状況を喜ぶべきか、彼女にこんなことをさせてしまった自分に呆れるべきか、いったいどうすればいいのかわからなくなっていた。
俺だけでなく智花にとってもこの行為はまたさらに大きく一線を越えてしまうものになったはずだ。
――まぁ、智花が二口目を口にした時点で、もうどうでもよくなったけどね。
智花にペニスを舐めさせるというインパクトで、一瞬シラフに戻ってしまったが、最初の一舐めをさせちゃった時点で、今更止めたところで遅い。
彼女が徐々にこなれてきた手コキと違い、再び初挑戦のフェラはこちらも快楽よりも未知の刺激に対しての感心の方が強まったためか、射精感はひとまず落ち着く。
それも一時しのぎにすぎないだろうけど。
智花が俺のペニスを舐めるためだけに舌を動かしているという異常事態に俺の脳の処理がまだ追いついていないだけだ。
すぐにこの柔らかく温かな彼女の舌が肉棒を這い回る感覚が、耐え難いまでの快感に変わるのなんて時間の問題だ。
「れろっ……ふぁぅ……す、昴さんのおちんちん硬くて熱くて……わ、私もなんだか体がぽかぽかしてきましたよぉ~」
始めはまるで味見をするかのように舌先だけで軽く舐める程度だった舐め方が、徐々に絡みつかせるように大胆なものへと変わってきているのだ。
頬を真っ赤に上気させている様子からも、おそらく相当な羞恥心を感じているはずだが、それでもこのローションがお気に召してしまったのか舐めるのを止めようとしない。
「ふぁうぅぅ……このトロトロすっごく甘いでふよぉ~」
なんかとんでもないことを口走り始めちゃってるし……。
ペニスの根元を指先で掴んで固定しながら、裏筋や側面部をとても丁寧に舐め上げてくれているのだが、肝心の部分を最初に一度舐めた切りで一向に舐めてくれない。
ただの偶然だと思いつつも、まさかわざと俺を焦らしているのだろうか? と智花を疑ってしまうあたり、この状況に俺の思考もかなり毒されてしまってきているようだ。
「ふぁうぅぅ~……ふぁぁぁ」
不意に竿の中ほどばかりをぺろぺろと舐め続けていた少女が離れる。
ずっと口を動かし続けて少し疲れてしまったのかもしれない。
普段のお淑やかな智花からは考えられないくらい色っぽさを感じさせる吐息が口から零れている。
顔も頬どころか耳まで真っ赤に染まっていた
開いた口の端から唾液混じりの透明な液体が彼女の顎のラインをなぞりながら、光に当たりきらきらと反射している。
声を掛けようとしたのだが、呼吸を整え終わったのか頭上の俺に気づかず、再び肉棒を頬張ろうと大きく口を開く。
「はむっ。ちゅっ。……ん、ちゅっ」
射精寸前の大きく膨れ上がった先端部に待ち望んでいた以上の刺激が突然訪れる。
亀頭部を咥えられるどころか、唇で優しく挟まれながら吸われる。
何も知らない彼女からしたら、きっと偶然なのだろう。
彼女の舌がゴム越しに的確にこちらの鈴口に押し当てられると、鋭い快楽が全身を駆け巡る。
小さな舌でちろちろと上下になぞられると、そのままあっさりと限界を迎えた。
「――うっ!? と、智花っ!!」
まるで吸い出されてしまったかのように、耐える間もなく彼女の口の中で射精を開始してしまった。
彼女も俺の射精を咥えている唇や舌でビクビクと痙攣するように動いているペニスの振動で察していることだろう。
突然の射精に驚いたのか、射精中のペニスから口を離さず、咥えたまま硬直してしまっている。
まるで彼女の口の中で思い切り精を放ち、それを飲ませてしまっているかのような光景だった。
射精直後の解放感やどこかだるさを感じる余韻に浸りつつ、智花にこんなものを飲ませずに済んで良かった。とゴムを付けていたことに心底安堵する。
今も彼女の口腔内に納められているペニスは射精後で多少は大きさや硬度を弱めたものの、まだまだ勃起状態を維持している。
生暖かくぬめりをもった口腔内とその中でうねうねと蠢く小さな舌が押し当てられているのに、股間が反応しないわけがない。
このままローションのおかわりをして、ゴムから精液が零れないことだけ気をつけながら、彼女の口で連戦してもらってもいいかもしれない。
あろうことかそんなことを考え始めしまっていた。
「えへぇ。すばるふぁんのおちんちん、びくんびくんって動いてましたねぇ」
口を開き、俺のペニスを解放してくれると、満足気に彼女にしては珍しくにやにやとした表情をしている。
「あぁ。すごく気持ち良くて、正直想像以上だったよ」
舐めたり咥えたりは考えたけど、まさか吸われるとは……しかも、あんなとこまでしっかり舐められちゃうなんて……。
ゴム越しだからかなり緩和されてるはずだし、これをもし生でしてもらってたら――って、そんなこと考えちゃダメだっ!!
「ふぁぁ……私の口でこぉんなに出してくれたんですねぇ……嬉しいですぅ~」
底の方に溜まってる精液の量を確認すると、どこかとろんとした瞳と表情がさらに緩みご満悦の様子だ。
感極まってしまったのか、そのまま勢い良く飛びつくように俺に抱き着いてきた。
射精後の脱力感が抜け切っていないせいで、受け止め切れずそのまま押し倒され、智花が俺の腹の上で馬乗りの体勢になる。
智花にしてはちょっとはしゃぎすぎだな。とは思ったが別に怒ることではない、むしろこんなに積極的なのは大歓迎だ。
しいて言うなら、この体勢でゴムから射精したての精液が零れてしまってはいけないな。
さりげなく自分と腹の上に乗っている智花の位置を調整し、股間が彼女の体に触れないようにだけ気をつける。
今度はお礼に俺が智花を気持ち良くさせてあげたいけど、何がいいだろうか?
そんなことを考えているとふと良いものが目につく。
智花には吸ったり舐めて気持ち良くしてもらったし……。よしっ。俺も吸わせてもらおう。
彼女の小振りな二つの膨らみに俺もローション掛けて甘いおっぱいを味あわせてもらいつつ、あわよくばおまんこに挿入も……。
もしかしたら彼女がイく前に俺がまたイっちゃうかもしれないけど、絶対に一回はイかせてあげるぞ。
そんな欲望塗れの思考をしてしまったバチだろうか?
「智花、ちょっとゴム付け替えるから一回離れてくれるか」
「え~、や~ですぅ。すばるふぁんと離れたくないですよぉ」
ここに来てようやく彼女の様子がいつもと少し違うことに気づく。
全身が火照ったようにほんのりと紅く染まっているのは、果たして気分の高揚や羞恥心だけだろうか?
ふと、ベッドの端に転がっていた存在に気づく。
今回智花のフェラを見事完遂させてくれる立役者となったローションだ。
試しに買ってみたものの、俺たちにはまだ刺激が強すぎる単語の数々がラベルにでかでかと書かれていて、正直早まった気もしたが結果オーライだったな。
何気になく目をやった場所に書かれていた一文に思わず凍りつく。
『本製品には微量のアルコール成分が含まれております。耐性の低い方、または過敏な方の過剰な摂取はご控え下さい』
……もしかして、俺は智花に精液以上に飲ませてはいけないものを飲ませてしまったのでは……いや、精液もまだダメだけど。
「え……ちょ、と、智花っ!?」
予想外の事態に固まってしまっていると、これを機と見た少女が更なる行動に移していた。
ついさっき知ったばかりの快感が再び股間に襲い掛かってくる。
「えへへ~。すばるふぁんのおちんちん、またおっきくなってきましたぁ」
満面の笑みで肉棒を扱きながら男を求める少女相手に、俺は彼女を絶対に妊娠させないようにしなくては。と固く決意することしかできなかった。