小さな胸の使い方
「昴さん、シましょうっ」
休日。日課の朝練を終え、一人の少女と共に自分の部屋でゆったりとした至福の時間を過ごしていた時のことだった。
俺の腕の中で幸せそうに胸に顔をうずめていた少女が、不意に顔を上げるとそう高らかに声を上げる。
少女の名前は湊智花。多少の条件付きではあるが、俺たち両家族ほぼ公認の恋人だ。
そんな彼女がシようと誘ってくれたのだ。断る理由はない。むしろ大歓迎だ。
ちなみに確かに今、現在進行形で智花を抱いているが、彼女の言葉からわかる通り、まだ性的な意味で抱いているわけではない。
お互いにちゃんと服だって着ているのだから、とても健全だ。
……まぁ、性的な意味で抱ける予感も期待もしていたが。
朝練を終えて、交代でシャワーを浴びて部屋に戻ると、すでにその前兆があった。
先にシャワーを済ませた智花が、恥ずかしそうに頬を染めながらそわそわとした様子で俺を待っていた。
どうやら人肌が恋しくなる甘えん坊な時期が来たのだろう。
そんなことを考えながら彼女の隣へと腰を下ろし、優しく声をかけてやる。
「おいで。智花――おっと」
俺の声に反応した少女が勢いよく飛びついてきて、ぐらりとバランスを崩しそうになるが、しっかりと抱きとめてやる。
「ふぁうぅぅぅ……ご、ごめんなさいっ……はぅぅ」
思わず俺を押し倒してしまいそうになったことを詫びつつも、背中に回している少女の手はしっかりと俺を拘束してしまっていた。
恥ずかしそうに呻きながらも、体は手にした温もりを離したくないのだろう。
惜しげもなく少女の大切な体をぐいぐいと自分に押し付けてくれるのは嬉しくもあるのだが、彼女を良く知る俺としては少しばかり心配にもなる。
「そんなになるまで我慢しないで、恥ずかしくても真帆たちに頼んでも良かったんじゃないのか?」
彼女をここまで甘えん坊にしてしまったのは間違いなく俺の責任ではあるが、俺以外でも彼女の寂しい気持ちを埋めることができる相手は他にいるのだ。
むしろ本来なら彼女の貞操を守る意味でも男の俺ではなく彼女たちこそ適任だったのだが……まぁ、うん。今更それを言ってもね。
「はぅぅ。真帆と紗季はそういうことは昴さんにお願いしろって」
暗に智花をこんなにしちゃった責任を取れと二人に言われてるような……。
「愛莉とひなたちゃんは?」
この二人なら俺の代わりにきっと智花を優しく包み込んでくれるはず――
「…………………………二人は喜んでしてくれるんですが、なんか別の部分がすごく悲しくなってしまって……。昴さんにもできることなら、二人みたいな抱き心地を味わって頂きたいとは思うのですが……………………すみません、貧相な体で…………はぅぅぅ」
「いやいやいやいやっ。そんなことないって。俺だって智花のことを抱かせてもらってすごく嬉しいんだから」
俺の浅はかな考えが彼女のコンプレックスを大いに刺激してしまったようで、全力でフォローしつつ、内心でやはり俺がベストなのか。という結論に達した。
しばらく彼女のしたいようにさせていると、すぐに俺の体も正直になってしまった。
五感のほぼ全てを使って湊智花を味わってしまっているのだ、しょうがないだろう。
長谷川昴という男の体に頬や体をすり寄せて無垢に全力で甘えてくる姿。
甘い声で俺の名前を呼びながら、幸せそうな吐息を漏らしている様子が聞こえる。
ミルクと石鹸が混じった芳香にさらに少女の甘い匂いまで加わって鼻腔をくすぐる。
抱き合っている体から伝わってくる少女の温かな体温と柔らかな感触。可愛らしい二つの膨らみが胸板に押し当てられながら、すりすりと上下に動いている。
味覚は……まぁ、顔を上げた時にでも味あわせてもらうとしよう。下手なところを舐めようとすると絶対に怒られそうだし。
すると、むくむくと膨れ上がり主張を始めた男の衝動に気づいた少女が顔を上げ、
「昴さん、シましょうっ」
と、冒頭のような声を上げたのだった。
とりあえず顔を上げたので、先程の自分の宣言通りにと、ついでに合意の返事代わりに無防備に晒してしまっている唇にキスをする。
よし、これでミッションコンプリート。
「んむっ!? ふぁ、ふぁぁ……ちゅぅ……ちゅ、ひゅ、ひゅばぁるふぁん……ふぁぅぅぅ」
幽かに開いてた口の隙間から舌を滑り込ませることに成功。
不意打ちだったため、思わず舌を噛まれそうになってしまったが、すぐに口腔内に侵入した舌を受け入れてくれたようだ。
まぁ、この子にだったら噛み切られても本望かもしれない。
そんなことを考えつつ、より深いキスができるようにと真っ赤に染まっている両頬に手を添えると、彼女も両腕を俺の後頭部に回し強く抱き寄せてきた。
最近覚えたての少しエッチなオトナのキスを二人で夢中で続ける。
互いの舌と舌が触れ合うくすぐったくも、どこか不思議な感触。
生暖かくヌメった彼女の口内で、混ざり合う唾液。
ずっと続けていたい気もするが、名残惜しさを感じつつもお互いに息苦しさを感じる前にと重ね合わせていた唇をゆっくりと離して行く。
なお離れる直前に智花の口の中を舌でぐるりと一周させ、彼女の唾液をしっかりと回収させてもらうのも忘れない。
「んっ。ふぁぅぅ……す、昴さん。いっつも、いきなりはズルいですよう……」
瞳を潤ませ熱っぽい表情で俺の不意打ちを責めているのだが……。
幽かに開いた口の端からお互いの混ざり合った唾液が零れている。
そんな蕩けきった可愛い顔で言っても全然説得力ないぞ。
彼女にわかるようにわざとこくりと喉を鳴らして口腔内の戦利品を嚥下してやる。
そんな俺の何気ない動作を蕩けた表情のままぼうっと見ていたが、俺が何を美味しそうに飲み込んだのかを理解するや否や、はっと大きく目を見開いた。
どこか焦点がずれているような瞳に一瞬で光が戻ると、
「ふぁっ!? す、すす昴さんだけズルいっ……じゃなくてっ、な、なな何飲んでるですかっ、それ私の――」
続きで言葉を言い淀む。おそらく適切な言葉が思いつかないのだろう。
確かに唾とか涎とか、あまりいい言葉には聞こえないし、そんなものを相手に飲ませてしまったと思うと気が気ではないのだろう。
「恋人同士なんだしいいだろ?」
「でっでも、そんな汚――」
「おっと。汚いなんて言わせないぞ。智花だって、こっそり俺のを飲んでたろ?」
「はあうっ!? そ、それはっ」
最初は本当に自分の口の中に滑り込んできた異物に驚いて口を窄ませてしまったのだろう。
そりゃ、キスのどさくさにいきなり舌を入れられたんだからビックリしてもしかたがない。
だが、智花はその後も少しの間口を窄ませたまま、っていうか、明らかに俺の舌をしゃぶってた。
意外と舌を吸われるのも気持ち良かったし、俺が気づかない振りをしているのも気づかずに、混ざり合う前の俺の原液をコクコクと嚥下していたのだ。
目を閉じてキスに夢中になってる振りをしてたけど、バレバレだったぞ。
「はぅぅ……す、すみません。はしたない子で……」
「それは別にいいんだけどさ。よっと……」
観念したようにがっくりと項垂れてしまった少女を、抱え直しベッドに移動――そのまま優しく仰向けに押し倒してやる。
完全に逃げられない体勢にされてから、ようやく彼女はキスをする前に俺に何を言ったのかを思い出してくれたようだ。
俺の下で少しだけもぞもぞと体を動かして縮こまらせて恥ずかしがっているが、その姿さえも愛おしく感じられた。
もちろんいくら可愛いからと言ってがっつくようなマネは絶対にしない。
少女が大切な体を俺に差し出してくれるのだから、ちゃんと心の準備まで待ってあげるのが最低限のマナーというものだ。
それはさておき、
「今日ってシていい日だっけ?」
頭の中で思い浮かべたカレンダーを確認してみても、普段よりも間隔がかなり短い気がする。
まぁ忘れずにゴムを使うから、よっぽど危ない日でない限りはそれほど気にしなくてもいい気もするが。
どうしてもムラムラ我慢できないときは、彼女に土下座して頼み込んだことだってあるし。
「はぅ……じ、実は、その……せ、セックスをしなくても、昴さんをすっきりさせてあげられる方法があると教えてもらいまして……」
どうやら『誰か』が、彼女にまた妙な知識を吹き込んでしまったのか。
思い当たる人物があまりにも多すぎて思わず沈黙してしまったのだが、
「あっ。その、もちろん普通のセックスがしたいのでしたら、それで構いません。少なくとも危ない日ではないので、ちゃんとゴムを付けて頂いたら大丈夫だと思いますっ」
その沈黙が妙な誤解を生んでしまったようで、少女が言うにはあまりにも刺激的な発言をさせてしまった。
「あぁ、急に黙っちゃってごめんね。それで、その、智花はどういうことをしようと思ってくれたの?」
正直内心で期待と不安がかなり複雑に混ざり合ってしまっている。
智花が相手をしてくれる以上、俺の絶頂に達する程の幸福感は約束されているのだが、そんな刹那的な快楽の代償が心配になってしまう。
俺だけ気持ち良くなって、彼女に大きな負担や苦痛を強いるような類なら、欲望を振り切ってでも止めなくてはならない。
例え心の中で血涙を流すことになってでも、彼女が自分の大切な体を穢したり傷つけるような行為は絶対に阻止しなくてはいけないのだ。
強い決意を胸に秘め、俺は智花の言葉を待つ。彼女をベッドの上で組み伏した状態でっ。
「そ、その…………………む、むね……を…………」
「え?」
とても遠慮気味に小さな声で囁かれた声を上手く聞き取れず聞き返してしまった。
「わ、私の胸を使って気持ち良くすることができる方法があると教えてもらいましたので、それをしてみたいですっ」
「………………むね?」
再度疑問形で聞き返してしまったが、決して彼女の幽かな膨らみを否定しているわけではない。
視線を彼女の胸元に向けると、仰向けに寝ててもTシャツ越しにちゃんと二つの小さな盛り上がりが確認できている。凝視すればギリギリだけど、そこに間違いなく彼女のおっぱいがある。
「えぇっと、その、もしかして………………ぱ、パイズリってやつかな?」
口に出すだけでも顔から火が出そうになるくらいメチャクチャ恥ずかしい。
たった四文字の言葉なのに、なんでこんなに恥ずかしいんだ。、
「ふぇ? ぱいずり? って言うんですか? どうやるのか教えて頂けますか?」
「ちょっと待ってっ。智花は知らなかったの!?」
当の智花本人は全く知らなかったようで――
不思議そうに小首を傾げると、興味津々の瞳を向けながら俺に教えを乞うてくるというイレギュラーが発生。
「はい。お母さんから、おっぱ……胸を使うやり方をもし昴さんが知ってたら、セックスの代わりにそれをお願いしてみたらどうかと言ってて………………昴さん?」
ハメられた……。俺はまんまと花織さんの策にハマってしまったようだ。
ってか、俺と智花をほんとどうしたいんだよ。あの人は……。
脳裏にくすりと不敵な笑みを零す花織さんの姿を浮かべつつ、瞬時にその策を理解する。
お互いの合意があれば、そういうのもシていいってことなんですよね。
確かに智花とはできる限り健全で正常な交際を維持したいという思いがあり、俺と智花は基本的にごく普通の性行為しかしていない。
体位については色々試してみて少しずつバリエーションを増やしてみているが、これはあくまでも少しでも智花に掛かる負担が軽く、なおかつ彼女により気持ち良くなってもらうための試行錯誤だ。まぁ俺に対しての部分もあるけど。
ただいくら避妊具を忘れずに付けていたとしても、愛し合う男女の営みを続けているのだ。
もしかしたら、何かの拍子に偶然二人の愛が結晶化してしまう可能性も0ではない。
やはりそういった事故を回避する意味でも、そろそろもう少しだけプレイの幅を広げてみるべき頃合いなのかもしれない。
それに上手くいけば多少は智花の胸に対してのコンプレックスも改善できるきっかけにだってなり得るのだ。
ま、何にしてもまずは智花の合意を得ることからだけどな。
「い、一応説明するけど、その、ちょっとハードルが高いと思ったり、無理だと思ったら遠慮せずに私にはできませんって言ってね?」
「ふぇ? は、はい。もしかして、難しい行為なんですか? ぱいずりって」
……物理的に無理だと思う。なんてことは間違っても口が裂けたって言えないな。
「その、すごくストレートに言っちゃうとさ。智花のおっぱいに俺のおちんちんを擦りつけることなんだ」
「ふぁう――」
どうやらその光景を想像したのだろう。真っ赤になった頬を両手で覆ってしまった。
うん。多分、考えてる通りの光景で間違いない。さすがに挟めないだろうし。
「……そ、それで、昴さんは気持ち良くなれるんですか?」
「絶対気持ち良いに決まってる」
即答。
赤面したまま、小さく呟くように聞かれたが、こればっかりは即答できる。
彼女の膨らみかけおっぱいのあのプニプニした弾力。
手であれだけ気持ち良い感触を味わえているのだから、欲望の象徴たる愚息が触れれば得られる快感はその比でないのは言わずもがな。
それで勃たない、イけない奴なんて………………あ、いや。ちょっとだけ控えな胸はダメっていう巨乳志向な人もいるから、絶対ではないか。
とはいえ、それでも大半の人間は間違いなく俺と同じ意見になるはずだ。絶対に試させるようなことはしないが。
「やりたいっていうのは俺のわがままになっちゃうから強制はできない。智花次第だ、どうする?」
「ふぁうぅ……え、えへへ。私もやってみたいです。昴さんにご満足して頂けるかわかりませんが、がんばってみたいですっ」
逡巡の末に、はにかみながら答えてくれた。
よし、智花の気が変わらない内に早速行動開始だ。
「それじゃ、今回は上だけでいいから脱いでくれるかな? 俺もすぐ脱ぐからさ」
欲望に塗れた男が本能のままにとんでもないことをのたまってしまっていた。
がっつくようなことはしないで、ちゃんと彼女の心の準備ができるまで待つ? ナニソレオイシイノ?
なんかもう色んな意味で手遅れだった。
「ふふっ。もう、ダメですよう、昴さんっ」
「ごめん。本当に申し訳ない」
俺の最低な失言に幻滅することなく、小さく吹き出しながら、俺の粗相を窘めてくれる少女にただただ頭を下げるしかできなかった。
「……でも、それだけ私とエッチなことするの、楽しみにして下さってたんですね」
そう言いながら、智花は着ていたTシャツの裾に手を掛けると、一気に脱ぎ去ってしまった。
華奢な少女の瑞々しい柔肌が露わになる。
凹凸はやや乏しいものの、決してそれが彼女の魅力を引き下げることはない。
かなり緩やかな曲線を描いているライン上にあるちょっぴり自己主張している桜色の――
「――って、智花っ。下着はっ!?」
突然眼前に曝け出された彼女のおっぱいに俺の方が激しく狼狽してしまった。
「じ、実は、私も、その……昴さんにして頂くつもりでしたので」
うん、それなら納得。いや、納得していいのかはわからないが。
不意打ちの生おっぱいに度肝を抜かれつつも、本能はもう順応してしまったのか、視線がおっぱいに釘付けになってしまっていた。
すでに可愛らしい桜色の乳首がつんと上を向いている。
「はぅ。す、昴さんも、脱いでください……」
「あ、あぁ。そうだな」
彼女に恥ずかしそうに催促されたことで、ようやく自分の時が止まってしまっていたことに気づき、ズボンに手を掛ける。
「……ごくっ」
なんかおっぱい丸出しのまま智花が食い入るような視線を向けてきていた。
なんていうか、ほんと慣れないなこれ……。
さすがに指摘しちゃうのはかわいそうだし、そもそもおっぱいガン見しちゃった俺が智花にそんなこという資格なんてないわけで。
複雑な心境の中、下着ごとズボンを脱ぎ、すでに臨戦態勢となっている陰茎を彼女の眼前に曝け出す。
「ふわぁ~」
智花さんは俺の勃起状態の陰茎に感嘆の息を漏らされた。
彼女に限ってがっかりした表情になることはないと思うが、毎回毎回品定めされてしまっているような気がして、何とも言えない気分に……。
……て、あれ? そういえば智花は上は下着付けてなかったけど、下の方は……。
思わず目線を彼女の下半身へ下ろす。薄桃色基調にフリルのついた可愛らしいミニスカートから、幽かにのぞける白い太腿が眩しい。
大きく捲れ上がってるわけではないため下着は確認不能。いや、いくらなんでも下まで履いてないなんてことは……。
「こ、こっちはちゃんと履いてますっ」
どうやら俺の視線があまりにも露骨すぎたようで、気づいた智花が慌てたように両手でスカートを抑え込んでしまった。
ま、さすがにそうだよな。これでノーパンだったとしたら彼女は今ミニスカートしか身に着けてない状況になってしまうのだ。
いくら二人きりとはいえ、慎ましやかな少女がまさかミニスカでノーパンなわけがあるまい。
彼女の腰から太腿に掛けてをわずかに覆っている薄い布きれがほんの少しでも不規則な挙動をしてしまえば、たったそれだけで大惨事になってしまうのだ。
「……か、確認しますか?」
頬を染めつつそんな事を言ってきた。
反射的にミニスカートに手を伸ばしそうになってしまったがここはぐっと我慢。
きっと今ならパンツを捲るどころか脱がしたって怒られないだろう。
だが、今回はもう智花にパイズリを試させてもらうことに決めたのだっ。
それならば俺は智花のおっぱいに全身全霊を持って集中せざるを得ないっ!
「……い、いや、それよりもがっつくようで申し訳ないんだけど、早速試させてもらってもいいかな?」
「ふぇっ? は、はいっ。どうぞ」
彼女の了解を受け、仰向けのまま気をつけの姿勢になり俺を待つ少女の上半身に膝立ちで跨る。
体重を掛けないように注意しつつ、片手で陰茎を抑えながら、彼女の身体の中心にそっと押し付けた。
……なんかすごくイケナイコトをしてしまっている感じがする。
「んっ。え、えへへ……こ、こんな場所に昴さんのおちんちん当たっちゃうの、初めてで、なんか、ちょっとだけ不思議な感じです」
「俺もだよ。まさか智花のこんなに大切な場所にこんなことしちゃって、いけないとは思うんだけど、すごく興奮しちゃってる」
はたして今感じてるこのドクドクという激しい躍動は俺と智花どっちのものなのだろう。
ゆっくりと腰を前後に動かし、胸部に擦りつけて行く。
恋人の柔肌と体温の感触に股間のモノが大いに喜んでいるのがわかる。
より興奮し熱く硬度が増すことによって上に上にと上がろうとする陰茎をしっかり抑えつける。
夢中で彼女の胸部の感触を求めて陰茎をぐいぐいと擦りつけていると、
「あ、あの……昴さん?」
「ん? どうかした?」
自分の体をいいように弄ばれてしまっている様子を頬を染めながら見ていた少女が何か言いたそうだっため、腰の動きをいったん中断する。
あぁ、なんとなくだけど言いたいことはわかる。
やはり彼女も俺と同じ考えに至ったのだろう。
「その、き、気持ちいいですか? お、おちんちんはとっても熱くなって硬くなってるのは分かるんですけど……その……」
とても言いにくそうにしているが、要するに智花もなんか物足りないと感じてしまっているのだ。
俺は智花の胸に愚息を押し付けている。それは間違いない。それだけで十分興奮できる事実だ。
感触は確かにおっぱいとは程遠いものかもしれないが。
彼女のほぼ正中線上ということは、つまり膨らみの乏しい少女の体の最も平坦な部位にペニスを押し付けていることになるのだ。
少女特有の柔らかさや温かさも十分にあるし、裏筋辺りには彼女の胸骨の上を走る少しごつごつした感触もある。
それはそれで、もちろんアリなのだが、やはりパイズリという行為である以上、おっぱいの感触がもう少し欲しいという欲望もある。
「それじゃ、ちょっとだけおっぱいの方に直接押し付けさせてもらうよ?」
思わず「じゃあ、今まで触ってたのはおっぱいじゃないんですか?」と本気で怒られそうなことを口走ってしまった。
違うんだ。決して智花のおっぱいを侮辱したわけじゃないんだっ。
内心冷や汗ダラダラものだったのだが、当の本人は俺が何か思いついてくれたと思ったのか、特に気にした様子でなかったのが幸いだった。
それならばと、変に藪蛇を突くようなことはせず、失礼ながらもう少しだけ要望を……。
「そ、それで、その、脇の方から手で寄せてもらって……」
「は、はいっ。こう、ですか?」
寄せられた乳肉でほんの少しだけ智花のおっぱいに厚みが加わる。ヤバい、なんかちょっぴり嬉しい気持ちが胸の中で湧き出てくるのがわかるぞ。
微増量された智花のちっぱいの上を陰茎が走り抜ける。
効果はばつぐんだった。
さっきの平坦な道を前後するだけのものとは、まるで別物の快感。
幽かな膨らみがしっかりと陰茎に引っ掛かり、ぷにぷに膨らみかけの柔らかな感触を伝えてくる。
そして何よりも、小さいながら他の部位よりも硬い乳首がアクセントになっていた。
乳首の上を通過するたびに亀頭から根元に掛けてを線を引いたような快楽になぞられるのだ。
「ふぁうっ……んぅ、わ、私も、気持ちいい、です。お、おっぱいの先っぽに、はぅっ、硬いおちんちんが擦れて、んぁっ!」
感じやすい乳首を重点的に攻めると、智花も可愛らしく喘ぎだしてくれた。
膨らみに突き立てるように陰茎を押し付けると、僅かに沈み込んだおっぱいの中心部で硬い乳首が、こちらの敏感な亀頭部を押し返してくる。
「も、もっと……もっといっぱいしてくださいっ」
無意識に出てしまったのか、智花が両手を伸ばすと、俺のペニスを包み込む。
撫でるような優しい手コキに合わせてこちらも腰を前後に振って、二つの刺激を味あわせてもらいつつ、
まだ触れてなかった反対の乳房へと手を伸ばすと、こちらの乳首もすでに同じくらいの硬さになっているようだ。
膨らみ全体を覆うように揉みながら、慣れて来たところで、指先で乳首を挟み転がす。
「んんっ!? あっ、ふぁぁぁあああぁぁっ!!」
突然加わった新しい刺激に、身体を弓なりにのけぞらしながら軽くイってしまったようだ。
紅潮した顔と、潤んだ瞳が、ぼんやりとした表情で俺を見つめ返してくれる。
小さく開いたままの口から熱い吐息を漏らしながら、口の端から涎が零れてしまっていた。
間近で彼女のイキ顔を見たのも久しぶりだな。
イった拍子にちょっとだけ強くペニスを握られてしまったが、むしろ望むところだ。
上から手で抑えつけられる圧力と下のプニプニのちっぱいの感触。
二つの刺激を余すところなく味わうべく腰を前後に振り陰茎を手に、胸に擦りつけて行く。
「ふぁう。おちんちん、どんどん、熱くビクビクしてきてます……」
俺の射精が近いことを悟ったのだろう。
自分の体で扱かれている陰茎をぼぅっとした様子で見ていた少女が、はにかむような笑みを浮かべる。
「あぁ。もう少しで、俺もイきそうだっ」
「えへへ……いっぱい出してくださいね」
言われるまでもない。思い切り出すに決まって…………………………あれ?
ちょっとまてっ。この体勢で射精したら、トンデモないことになるんじゃっ!?
現在俺は智花の上半身に跨った状態で、おっぱいと手で扱いてもらってる。
要するに智花の顔がものすごく近いのだ。
しかも彼女は自分のパイズリを確認するために銃口に顔を向けてしまっている。
「と、智花、ちょっと待って、くっ……こ、このままじゃ……」
推定数億もの生命が彼女の顔に殺到してしまう。
しかも彼女は自分の意志とは関係なくその一部を経口から取り込んでしまう恐れがある。
すでにいつ発射してもおかしくない状況。
ならばせめて安全地帯にと、腰を上げ角度を下げようと試みるも。
「あっ。逃げちゃダメですよぅ」
俺の意図を察した少女がそれを全力で阻止してきた。
「うわっ!? ちょ、と、智花ぁっ!?」
突然ガチガチに固くなっている愚息を両手で引っ張られ、思わずバランスを崩しそうになる。
咄嗟に少女の上半身に覆いかぶさるように四つん這いになることで、なんとか大切な少女を押し潰すことは回避できたのものの、
もっと重大な事態が起ころうとしていた。
智花が掴んでいた暴発寸前の銃口をあろうことか自分の顔面へと固定しだしたのだ。
そして、気づくと俺は完全に逃げる術を失ってしまっていた。
下手に逃れようと動いて万一バランスを崩してしまうと、俺は自分の下にいる少女に全体重をかけて伸し掛かってしまう恐れがある。
強引に彼女の拘束から逃れるにはあまりにもリスクが大きすぎる。
「ちょっ!? シャレにならないからっ。ほんと出ちゃうから待って――」
「はむっ」
俺の必死の抵抗をものともせず、あろうことか最後の後詰のつもりだったのか、陰茎を小さな口でぱくりと咥え込む。
最後の最後の不意打ちに、必死に射精を堪えていたことが逆効果となり、多量の精液を一気に彼女の口腔内へと放ってしまうのだった。
「とっ、智花っ!?」
悲鳴混じりに彼女の名前を呼ぶのが精いっぱいだった。
直後、俺の意志とは関係なく陰茎が激しく痙攣しながら、咥え込んだ彼女の口腔内へ熱い液体を送り込んでいく。
「んんっ!? んくっ、ごほっ……けほけほ………ふぇぇ、に、にがい……」
智花自身はすべて飲み干すつもりだったのかもしれないが、どうやらさすがにそこまでは無理だったようだ。
すぐに咽てしまい吐き出してしまった。
涙目になり、口元からは精液からぼたぼたと零れ落ちている少女の姿にこっちの方が申し訳なさを感じてしまう。
「当たり前だろ。そんな無茶なことする必要ないのに」
「はぅぅ……すみませんでした」
ティッシュで口の周りに付着してしまった精液を拭き取っていると、しょんぼりとした様子で智花が俺に頭を下げる。
言いたいことは色々あったが、まずはお互いに体を綺麗にしてからだと、智花には引き続き自分の顔や胸元にこぼれ落ちた精液を拭いてもらう。
俺も自分の発射直後のくせにまだそそり立って自己主張してる陰茎を清めつつ、部屋に置いてあったスポーツ飲料の入ったペットボトルを手に取る。
その頃には智花の方も衣服を整え終わったようだ。
「ほら。しっかりうがいして来てから、これでも飲んで口直ししなよ」
「ふぇ? あ、ありがとうございます」
「いや、だから先に――」
うがいしてからだと言ったのに、俺からボトルを受け取ると、すぐにそれに口を付け、ごくごくと飲み始めてしまった。
それだと口の中に残ってる俺のも飲んじゃうことになるのに……。
「えへへ、昴さんだって、前に私のおまんこに口を付けた時にずっとそのままだったじゃないですか。私だって昴さんのなら全然イヤじゃないですよっ」
過去に俺が智花の秘所に直接顔面ダイブをかましてしまったことを言っているんだろうけど、
「いや、あれは不可抗力だろ」
「でも、あの時の昴さんだって、うがいしに行ってくれなかったじゃないですか。私だってすっごく恥ずかしかったんですよ」
まさかそれで今回のような機会を狙っていたのだろうか?
確かにナイズリどころか、最後の一瞬だけとは言えフェラまでしてもらえたのはすごく嬉しかったのは事実だが……。
「これからはできれば、事前にちゃんと俺にも相談してくれ。なんでも急にされちゃうと俺だってビックリしちゃうからさ。さすがに直接口でするのはまだ早すぎただろ?」
「えへへ、そうですね。勝手なことをしてしまって、すみませんでしたっ」
素直に頭を下げてくれる少女に最初から小言みたいなことを言うつもりはない。
智花なりに俺を恋人として見てくれていて、その恋人相手にできることを必死に探してくれているのだ。
「……それにさ」
「ふぇ?」
「せっかく智花に初めて口でしてもらえたのに、一瞬で終わりって言うのはちょっと寂しいしさ。できればちゃんとしっかり記憶に残しておける形でして欲しいな。なんて思ったりも……」
「え、えへへ……。初めての記念。大切、ですもんね」
もちろん俺たちにとっては今回のことは最後のちょっとした失敗も含めて、嬉しい思い出になったのは間違いないだろう。
「そういうこと」
そっと頭の上に手を置いて優しく撫でてやると嬉しそうに少女が目を細める。
「もっとエッチが上手くなって自信がついたら、今度は最初から全部お口で昴さんを満足させてあげられるか試してみてもいいですか?」
そんな可愛らしい少女の仕草とはあまりにもかけ離れた言葉が少女の口から飛び出し、思わず手を止めてしまう。
まぁ、俺の返事は決まっているが。
「楽しみにさせてもらうよ。もちろん無理にする必要はないからね」
俺の言葉に少女は輝かんばかりの笑顔を浮かべ、新たな目標を胸に抱くのだった。
……俺もそのうち何か試させてもらおうかな?
そんな恋人の姿に、俺も漠然と自分の欲望をもう少し膨らませてみようかな? などと考え出すのであった。