「……やっぱ今後のことを考えると――いや、しかし」
俺、長谷川昴は葛藤していた。
悩んでいるのは当然、湊智花のことだ。
先日、俺たちの嬉し恥ずかしながらの、ささやかな性活に新たな変化をもたらす出来事があったのだ。
そう。彼女のパイズリフェラだ。
人によっては胸のサイズ的に挟めない胸で扱くのをパイズリとは言わないとか。絶頂寸前の俺を逃がさないためのほんの数秒の間だけ咥えたものはフェラではない等という意見が出るかもしれないが、俺からしたらあれは、間違いなくパイズリフェラだ。
最愛の恋人の献身的な行為に不満や文句など一切あるわけがないだろう。
いや、正直今はそんなことは問題じゃないのだ。
問題は彼女がそこまでの行為に至ろうと決意してしまうまで、俺が彼女の心の葛藤に気づけなかったという俺の愚鈍さだ。
そもそも俺と比較すること自体が不要なのに、それで自身の小柄な体型にコンプレックスを抱いてしまっているのだ。
健気な少女は必死に俺に相応しい恋人になれるようにと、彼女なりにがんばろうとしてくれているのだろうが、はっきり言ってそんな必要など一切ないのだ。
俺の方はただ彼女が俺の側にいてくれるだけで…………いや、もちろんスることはいっぱいシたいが。
本当にそれだけなのだ。彼女がいるだけで十分すぎるくらいに満たされているのだ。
だが、どうやら智花の方が少し違ったようだ。
自分の大切な体を省みず、俺への快楽を優先しようとしてしまう節が最近特に感じられてきたような気がする。
もしかしたら、俺への献身へのために、今後もっと無理な彼女の体に大きな負担を強いるような要望を出してしまうかもしれない。
技術や知識を得たプレイはもっと彼女が成長してから。それまではできる限り彼女には純粋なままでいてほしい。
もしかしたらそんな考え方自体がそもそも間違いだったのかもしれない。
智花は智花なりに自身の好意を伝えようと全力で向かってきてくれてるのだ。
ならば俺もそれに全力で応えてやるべきだろう。
そう思った瞬間、俺の決意も固まった。
――休日に、これまで通り俺を訪ねて来てくれた少女を部屋に招き入れると、さっそく行動を開始する。
「智花。俺にバックを試させて欲しい」
「ふぇ? ばっくってなんですか?」
部屋に入るなり俺に後ろから抱き寄せられた少女は不思議そうに小首を傾げただけだった。
まぁ、そりゃ当然の反応だろう。
実際俺もまだまだだが、彼女の方はそれ以上に性的に無知なのだ。
そんな少女に新たな性知識を吹き込むという行為に罪悪感を覚えてしまうのも事実だが……。
「ええっとさ、普段俺と智花がスるときって、向き合ってだろ。バックっていうのは後ろって意味だ。つまり――」
後ろから抱かせてもらうプレイだ。と続けようとしたのだが、
「ふぇぇ!? も、もしかしてお尻の方に、おちんちんを入れちゃうんですか!?」
「いやいやいやいや。確かにそういうプレイもあるけど、さすがにそういうのはしないからねっ!?」
羞恥心と罪悪感もあり、えらく回りくどい説明の仕方をしまったためか、彼女にとんでもない誤解を与えてしまったようだ。
「まさか智花がそんなやり方も知ってるなんて思わなかったよ」
「いえ、その実はお母さんや七夕さんに……」
あの二人……智花になんてことを。
「あぁっと。詳しい説明は省かせてもらうけど、すごく危ない行為だから、絶対にしないからね」
大切な少女の体をなんだと思っているんだと内心で二人への怒りを秘めつつ、きっぱりと否定する。
「ふぇ? えへへ、それならよかったです。お母さんたちからも昴さんのことだから無いとは思うけど、もしお尻の穴に入れさせて欲しい。って言われたら絶対に断らないとダメって言われてましたので」
どうやら二人は危険回避のために教えていたようで、二人に対してあらぬ誤解をしてしまったようで反省。
実際アナルセックスはゴムなしで挿入し直接彼女の温かな体内の感触を味わい、そのまま果ててしまったとしても妊娠の危険はないという意味では画期的なプレイかもしれない。
欲望のままにいくら射精し大量の精を注ぎ込んだところで、そこは直腸内。子を宿すための子宮へと至ることなど皆無。
確かに智花を妊娠させないという一点に関しては確実な手段の一つではある。
だが、調べてみると実際はめちゃくちゃ危険な行為なのだ。
いくら射精しても妊娠しないからといっても、そもそもゴムなしでやることもだが、それ以前に挿入そのものが危険行為。
今でこそ俺と智花は問題なく通常の性行為ができるようになっているが、膣そのものはまだまだ狭く未成熟でキツキツなのだ。
それ以上に小さく狭い場所に入れようとしたって無理に決まってる。
仮に強引に入れようとしたところで、得られるものは激痛のみであって、快楽なんて一切ないに決まっている。
「入れるのは間違いなく前の方だから、そこは安心していいよ」
「は、はいっ。ちゃんと昴さんに気持ちよくなって頂けるようがんばりますねっ」
そんなに気を張らなくてもいいのにな。と思いつつも、今回はあえて言葉では伝えないことにした。
ちゃんと言葉で伝えあわなければ伝わらないこともあるが、これはきっと行動で示した方が伝わるはずだ。
ま、なにはともあれ。
ちゃんと彼女から合意を頂けたのだ。さっそく始めさせてもらうとしよう。
はやる気持ちを抑えることなく、腕の中の少女をそのまま抱きかかえベッドまで移動するのだった。
まずはベッドに腰を下ろし、膝に座らせた少女の顔を見ようと肩越しに覗き込む――目が合った。
「えへへ」
どうやら智花も俺の顔を見ようとしたのだろうけど、なんとなく気恥ずかしさを感じてしまう。
笑いかけてくれた彼女もおそらく自分の気恥ずかしさを誤魔化すための照れ笑いだろう。頬もほんのりと朱に染まっていた。
「がっつくようで申し訳ないんだけど、始めちゃっていいかな? それとも、もう少し心の準備ができるまで待つ?」
言いつつ、少女のほっそりしたお腹に回した両腕の力はほんの少しだけ強くなってしまった。
もちろん強引なことはしないが、すでに彼女の身体を開放するという選択肢は俺の中で消滅してしまっている。
触れている小さな背中やサラサラの髪の感触と香りを存分に味わいながら返事を待っていると、
「……あ。バックって、もしかしてこういう、この状態ですることなんですか?」
うん。正解だ。とさらに抱きしめる力を強める。
「ふぁう。ドキドキしちゃいます」
幽かにだが少女の身体が少しだけ硬直したのを感じると同時に不意に思い出す。
過去に初めて彼女を抱くときに前と後ろどっちがいいかを聞いた時。俺の顔が見えた方が安心できるから、前からして欲しいと言っていたことを。
それ以来彼女を抱くときは全部前からだったな。
「やっぱ向き合った方が安心できる? その方がいいなら――」
「――いえ、このままお願いします。昴さんのお好きなように、前に私のわがままを聞いて頂いたから、今日は昴さんの番です」
俺の番だと言い切られてしまったものの、はい、そうですか。とおいそれと実行するわけにはいかない。
いっそ俺の方を振り返らせて、そのまま押し倒した方がいいじゃないのだろうか?
いや、本来ならいきなり押し倒すのも問題があるはずなのだが、この子の場合は押し倒すと『なぜか』逆に喜んでしまうのだ。
普通自分よりも大きな男に覆いかぶされたら、身の危険や恐怖の方がまず先に出てくるはずだと思うのだが。
俺がとるべき行動に逡巡していると、
「実は、いつも前からばかりっていうのは、やっぱりちょっと子供っぽいかな。って思いまして……。それに、昴さんから、こうやって後ろからぎゅっ。ってされるの、とってもドキドキするけど……なんだか、こ、恋人さん同士みたいな感じがして、え、えへへ。とってもあったかいです」
言い終わると自分でも安心してしまったのか、ふっと身体を弛緩させ、そのまま俺の胸にもたれかかってきてくれた。
――決めた。今日は後ろからスる。絶対にしてやる。
彼女の腹部に当てていた手が、彼女の呼吸に合わせて緩やかに上下に動く。
とても緩やかなリズムで動いてる様子からも、智花も大分リラックスしていることがわかる。
……いつも思うのだが、いくらなんでも男に抱かれてる状況で気を許しすぎじゃないかと逆に心配になってくるレベルなんだが。
いやそれだけ俺の存在を受け入れてくれているという証なのだろうけど、これからいっぱい異性に体を弄り回されてしまうというのに、いくら恋人相手とはいえ少し無防備すぎじゃないのか?
付き合う前はほんの少し触れ合ったり、ちょっとしたことですぐに申し訳なさそうに頭を下げたり、相手に不快な思いをさせないようにとすぐに身を引くような少女だったような。いや、ずっとそんな態度を取られ続けるくらいなら今みたいに懐いてくれてる方が万倍もいいのだが。
「……ふぁうぅぅぅ~」
後ろから抱き寄せられ、背中越しに感じる俺の温もりにすっかり弛緩しきってしまっていた。
この状況で手を出すのは、なんだか彼女にすごくイケないことをしてしまうような気がして、逆に手を出しづらい。
せめて何かきっかけがあれば、そのまま流されるように彼女の未成熟――もとい発育途上の肢体の成長を存分に確かめられるんだけど……。
彼女のお腹の辺りに回した手を動かせずにいると、その手に小さく柔らかな手が重ねられて――
「え、えへへ。私は昴さんのものですから、お好きなようにしてくださっていいんですよ」
そのままゆっくりと少女の身体を登って行き、ぺたりと緩やかな双丘へと押し当てられてしまった。
反射的に手のひら全体で覆ったふくらみの感触を確かめるように揉み始めてしまった。
少し硬めの生地越しの感触だけど少女の温もりと柔らかさが十分伝わってくる。
「――んっ。まだ小さくて、物足りないでしょうけど、い、いつか、ちゃんと、大きくなりますので、それまでどうか我慢……ふあぁぁぁあんんっ!?」
ブラ越しに乳首を押してやると、突然のピンポイントの刺激に耐え切れず甘い声を漏らしてしまっていたが、当然止めない。
「ふぁぁっ!? ち、ちょっ!? す、昴さんっ!? だ、ダメっ!? や、さ、先っぽ、そんなにっ、し、しないでっ!?」
彼女の必死の訴えに俺は何も答えず衣服越しに乳首を指で挟み転がし続ける。
身をよじらせ俺の指から逃れようとするが、がっちりと俺に体を抑え込まれているせいでそれも叶わない。
もっともいくら体を自由に動かせたとしても、すでに何度も俺は彼女の全裸を見せてもらっているのだ。
当然どの辺に彼女の乳首があるのかだって熟知している。そんな俺のピンポイントアタックからは絶対逃れない。
なるほど。後ろから抱きしめるっていうのはこういうメリットもあるのか。
正面で向き合っておっぱいを揉まれても、智花はいざとなれば後ろに逃げることもできるが、今はのけぞろうにも後ろには俺の体がそれを阻む。
そして前に逃げようとしても、俺の手はおっぱいを掴んだまま自分の方に抱き寄せてしまうことができるのだ。
何よりも後ろからだと、すごく手を動かしやすかった。
いつも以上に彼女の身体を撫で回すことも、胸を揉み抱くことも容易にできる。
おそらくまだ試していないが彼女の秘所をまさぐったり、指を入れることだって……。
突如舞い降りた天啓にあらゆる可能性を思索できる喜びに夢中になっていると、
「……ふぁうぅぅぅ~」
別の意味ですっかり弛緩しきってしまっていた少女が俺にもたれかかりながら、小刻みに震え悶えていた。
本当はいつも自分の大切な体を卑下する少女に少しばかりのお仕置きのつもりだったのだが、やりすぎてしまったようだ。
ま、ちょうどいいし、このまま脱がせちゃってもいいか。
服の裾に手をかけると襟元まで一気に捲り上げ、そのまま脱がせてしまう――今日は白か。
肩越しに上から覗き込むとスポーツブラではない純白の子供用のブラがつけられていた。ワンポイントの胸元の小さな赤いリボンがかわいらしさを引き立てている。
少しだけ前に屈んでもらい、両手で丁寧にブラのホックを外す。片手で外すのはまだまだ修行中だ。
脱力しきってる状態で俺に衣服を脱がされ、胸を覆い隠すという役割をほぼ放棄してしまっているブラの肩紐から手を抜きながら、
「……うぅ。昴さんエッチです」
一方的な愛撫から解放され回復した少女が少しだけ不満そうな声を上げた。
「好きにしてもいいって言ったのは智花だろ?」
「そ、それはそうですけど……その……」
俺の返しに言葉を詰まらせてしまっていた。
まぁ、当然俺だって智花の気持ちくらいはわかる。彼女からしたら、胸を揉んでもいいとは言ったが、いきなり激しくされるのは予想外だったんだろう。
智花が望んでいたのは強引な激しい愛撫ではなく、恋人同士のお互いを気遣い合った優しい前戯の方だ。
きっと俺なら言わなくても後者の方をしてくれるという期待があったのだろうし、いつも通りなら当然俺もそれを選択していたことだろう。
そんな俺への全幅の信頼を寄せてくれている少女を裏切るような真似をしてしまった罪悪感はあるが、それでもこれは絶対に必要なことのはずだ。
いくら恋人同士だからと言って――いや、だからこそ智花は俺に従順すぎてはいけないのだ。
もちろん懐かれたり、甘えられるのはめちゃくちゃ嬉しいし、いくらでも甘やかしてあげたくなってしまう。
それはいいのだが、下手すると俺の方が従順な彼女に対して『何をしてもいい』みたいなふざけた考えに陥ってしまうのが、本気で恐ろしい。
「これに懲りたら、これからはあんまり俺の好きなようにしていいなんて言っちゃダメだぞ。大切な身体なんだからさ」
彼女だけでなく自分にも言い聞かせるように告げながら、同時に再び後ろから強く抱きしめてやる。
もちろん俺だってこれからもずっと大切に扱わせてもらうつもりだ。
彼女の純潔を奪い穢してしまった以上、今更どんなことをしたって償う方法はないんだ。
もしかしたら近い未来に今の俺との関係を本気で嫌悪し傷つき後悔される可能性だってある。
たとえそうなったとしても、今の俺にできることは今の彼女を本気で愛することしかできないのだから、ならばただそれをするだけだ。
「は、はい。すみませんでした。やっぱりいくら恥ずかしいからって、全部昴さんにお任せしようとしちゃうのはズルいですよね」
「いや、ズルいとかズルくないとかじゃなくて――」
単純に智花が心配なのだ。俺の要求ならなんでも答えてしまいそうなくらい従順すぎて。
「こ、これからは昴さんにどういう風に体を触って欲しいか、ちゃんとお伝えしますね」
頬を染めながら、潤んだ瞳で俺を見つけると、恥ずかしそうにしながらもしっかりと宣言してしまった。
そういうつもりではないのだが……もちろんおねだりしてくれるなら大歓迎ではあるのだが、羞恥プレイを強要する気はないのだ。
「う、うん。そうしてもらえると俺も嬉しい。俺の察しが悪いのは智花も知ってると思うけど、できる限りは俺もちゃんと智花の気持ちを汲んであげられるようにはするからさ」
もともとは俺がいつまでも躊躇して智花に手を出さなかったのが原因だったのに、智花の好意的な解釈に便乗する感じになってしまった。
本当の意味でズルいのは俺自身だというのはわかっているが、ここは変に話が拗れてしまうよりは、話を合わせてしまった方がいいだろう。
そう判断するや否や、
「す、昴さん。私の胸もう少し触って欲しいです。できれば、いつもみたいに優しく、先っぽの方はあんまり強くしないで頂けると嬉しいです……」
さっそく智花から異性に対しての警戒心というものが感じられない、とんでもないおねだりが飛んできた。
ってか、さっき散々乳首を責め立てて来た男相手に、また胸を触らせたいって、思うのは正直どうかと……。
そう思っていたところで、智花自身の口から力強い意志が宿っている答えが伝えられた。
「昴さんは、このままでも言いとおっしゃってくださってますが、やっぱり私はイヤですっ。大きくしたいんですっ」
ここまではっきりと自分のコンプレックスと向き合い、願望を言い切った智花の姿を見たのは初めてかもしれない。
「そ、それで……その、図々しいのはわかっているんですが、できれば……どうか昴さんにも是非ご協力して頂きたくて……」
「俺としては大歓迎なんだけど……いいの?」
恋人の胸を自由に揉み抱けるのだ。それを断る理由なんてない。
もちろん少しは自重はするよう気をつけるが。状況によっては待てが効かなく可能性だって十分にある。
「好きな人に揉んでもらえれば大きくなると言いますし、昴さんを自分の都合で利用してしまうようで心苦しさはあるのですが、昴さんは私の大好きな人で……か、彼氏、ですから」
その言葉を聞くや否や俺は歓喜のあまり再び智花の発育途上の幽かな膨らみへ手を伸ばしてしまうのだった。
「よしっ。絶対に智花のおっぱい大きくしてやるからなっ」
もちろん乱暴な揉み方なんて絶対にしない。
今はまだ小ぶりでもいずれその小さな膨らみが、智花が望むままに大きく成長することを願い優しく敬意をもって丁寧にこね回していく。
決してプリプリのやや強めの弾力に夢中になっているわけではない。
まだ膨らみ同様に小粒なツンと上を向いている色鮮やかなピンク色の突起をたまに指で弾きながら、心行くまで愛撫を楽しませてもらい終わった頃には、
「…………はぅぅぅぅぅううぅぅぅぅ~~~!?」
どうやらパンツを脱ぐタイミングを失い、そのまま愛液でぐっしょり汚してしまったようだ。
恥ずかしそうに俺の膝の上でうずくまっている少女の姿に多少の罪悪感を覚えてしまうのだった。
こんなに恥ずかしい思いをしたんだから、きっとおっぱいだって大きくなるよ――なんてフォローはさすがに言えなかった。