歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
帝国解放戦線にとっては皇帝の娘というものの重要性は言わずもがなだろう。だからこそ、危険を冒してまでの拉致を実行したのだ。
無論のこと追撃を受けはしたが、帝国解放戦線の戦闘部隊は逆にそれらを返り討ちにしこの難しい作戦を完遂した。しかも黒髪の少女も一緒に連れてくることができた。
ここからは帝国解放戦線の戦闘部隊ではなく、技術部の仕事だった。彼らは帝国の皇女と麗しき少女の二人の実験体を得たことにより、今まで研究してきたことの実践ができるといきり立った。それは人をその能力を保存したまま「支配」するための研究である。
研究はあくまで人格、能力を保持したままでの「支配」であり、単純な洗脳を目的としたものではなかった。難しい研究ではあるが帝国内で人気のある皇女を「いいなり」にできるのであれば、その利益は計り知れない。
だからこそアルフィンとエリゼの二人は、着ていたものの全てを奪いとられて狭いカプセルの中に入れられてしまったのだ。
「……あっ……だめ、そこ…は」
アルフィンはそのしなやか腰をくねらせながらエリゼに胸を押し付ける。それは彼女が望だことではない。彼女がいるこのカプセルが狭すぎるのだ、そこに一糸も纏えぬ二人の少女が入っているからには仕方ない。アルフィンの小さな背はカプセルの壁についている。
「ぃ、ぃあ、あまりうごかさな……で」
エリゼはアルフィンに体を絡めながら言う。膨らみかけているその幼い胸を、同じような皇女の体でこする。アルフィンの肌は滑らかで気持ちがいい、などと思ってしまう頭を彼女振る。
二人の少女は抱き合うようにしていた。しかし、このカプセルの中にいるのはその二人の美少女だけではなかった。
エリゼのワレメにスライムが入っていく。黒い長髪を汗で体に張り付かせながらも、エリゼはそれを防ごうと、アルフィンに体を押し付ける。狭すぎてそれ以上の抵抗ができないのだ。
「んああ」
エリゼは少女とは思えない、色のついた声を上げた。体を揺らすと小さな胸も揺れ、乳首がきゅっと上を向く。それはアルフィンとて同じだった。
「ひぃ……」
アルフィンの股にべっちょりと着いたスライムは彼女の膣に侵入を試みて、簡単に入っていく。それだけでも経験のない少女の体にはたまらないく淫靡な快感だった。それを否定しようとアルフィンは声を押し殺す。
スライムは壁に開いた小さな穴から、次から次へと増えて行った。そのどろどろの生物は少女たちの体に張り付いて、思い思いに刺激を与えていく。エリゼもアルフィンもつつましやかな胸にスライムが入りついて、液体の中で乳首が刺激される。ピンク色のそれがスライムに調教されてしまう。
「ぃや、お、おにいさま、」
エリゼは頭に浮かんだ一人の少年に助けを求める。しかし、彼」はここにはいない。
「!」
そんなエリゼの前でアルフィンは目を見開いた。エリゼは驚いたが、すぐに理由が分かった。
「だめ。そんなとこにあひ、あああ」
アルフィンのお尻の穴をスライムが開いて中に入っていく。それはエリゼにもすぐに始められたのか、エリゼはお尻に入ってくる異物を感じた。彼女は「いやああ」と悲鳴を上げて身をよじらせる。だが、体中に張り付いたスライムがくちゅくちゅと音を鳴らすだけだった。それはお尻の「中」にも広がっていく。
数時間後スライムのカプセルから出された二人は、同じ部屋に入れられた。そこは調度品もしっかりとしているが中からドアを開けることはできない。つまり、見栄のいい牢屋である。その部屋で彼女達は何日か過ごすことになる。
三日目のことだ。
そこで椅子に座ったアルフィンの腿が動く。びくびくと身を揺らして、顔が赤く何かに耐えるように口を引き結んでいる。それはベッドで悶えているエリゼも同じだった。ともすれば今すぐにでも、股間を触ってしまいそうなのだ。
二人はしっかりと衣服を着てはいるが、服を着て、それが肌に触れるだけで体が堪らないほど感じてしまった。だからアルフィンは椅子の上でエリゼはベッドの上で悶えるだけで動かない。
そんな彼女たちの部屋のドアが開いて、赤いタキシードを着て白い手袋をした精悍な顔の男がトレイに二つ、白い液体の入ったグラスを持って入ってきた。何もしゃべらないが、まるでホテルマンのように手早く、部屋にある丸テーブルにそれを置くと出て行った。
「あああ」
アルフィンは男が出て行ったあと、そのトレイからグラスを二つとってベッドに腰掛ける。彼女はエリゼに呼びかける、それでエリゼも体を起こして、グラスを取る。そして二人で中身を飲み干した。
「……は、はあ」
エリゼは深いため息をつく。すでに体の疼きは収まっている。アルフィンも肩で息をしているが落ち着いていた。
ここ数日強くなる体の火照りに二人は悩まされていた。しかし、一日一回だけ支給されるあの白い液体を飲むと症状が完全に収まるのだ。何を飲まされているのかは二人とも知らなかったが、今日完全に体に浸透したと判断した帝国解放戦線の技術部はその情報を二人に開示することにした。
説明が行われたのは二人の部屋でである、それぞれ椅子に腰かけたアルフィンとエリゼの前で、メガネをかけた男は言った。
曰く、今まで飲ませたのは男性の精液を凝縮させたものであること。そして、数日前にスライムのカプセルにいれたことで二人の体にはスライムの残滓が残っていて、絶えず外からの栄養補給を求めていて、それには男性の精液が最も効果的であることをだ。
「つまりあなた方は、もう男の精液なしでは一日とてまともな生活はできない」
「……」
「……」
あまりに非現実的な話で二人の少女は固まってしまった。今日はまだ、あの「液体」は飲んでいないから、体は多少疼いている。
混乱する二人に男は言う。
「今日からは飲ませない。懇願するまではな」
言い捨てて、男は出ていった。
一日目、二人は身もだえするだけでよかった。まだ羞恥と屈辱を感じることはできた。
二日目、アルフィンもエリゼも自分の胸を揉み始め、股間を触り始めた。ダメだとは「まだ」分かった。
三日目、二人はあのメガネの男に縋りついていた。
「わ、わたくし。お。おかしくなる」
「飲ませてぐだざい……」
七二時間戦ったとすれば、その精神力は賞賛されるべきだろう。それでも、以前のようにグラスからではなく、男から直に飲まされるようになった。
四日目からは部屋の中で、二人の少女が乱れた。
ベッドに押し付けられた皇女は、下半身を剝きだしにして屈強な男に犯されていた。
「はあ、あああ」
目にはハートを付けて、自分が犯されていることに幸福を感じる。体中が悦んでいることが分かった。射精後正気に戻る。
その横で上半身裸の黒髪の少女が、別の男の男根をその小さな両手で持って必死に舐めていた。ここから出る白い液体がほしいのだ。
メガネの男はそれを見ながら思う。彼はこの淫楽に参加していない、冷ややかに見ているだけだ。
「これで皇女は傀儡だな……捕まえた実験体のフィー、ラウラ、エマ、アリサのスライムでの経過も順調。ああ、全て順調だ」
メガネの男はくぐもった笑いを擦る。
エリゼは男根を舐めながら希望を思う。
いつかは自分を「お兄様」が助けてくるだろう。それはどんな困難があろうともだ。その時は、その後からは「お兄様」だけの精液で生きていけるのだ。
(ああ、おいしいでしょうね)
これを堕ちたというのか、どうか。誰にもわからない。
帝国解放戦線大躍進。戦力大増強!