歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
捕虜から、情報を聞き出すことは古来より戦において重要な意味をもつ。過去には金で、武力で、はたまた人質で敵だったものを「味方」に鞍替えさせることがもっぱらだったが、時代は進み。低コストでの説得が研究されるようになった。それは<帝国解放戦線>でも変わりはない。
それはとある戦場で捕まえた捕虜たち。つまり<Ⅶ組>の少女を実験体になることは必然だったといえよう。
「……は、はあ。はあ」
エマは頭にヘルメットのようなものをつけられて、仰向けのまま台の上で身をくねらせていた。彼女は両手両足をベルトで台にくくりつけられており、パンツ以外の衣服を着てはいなかった。
整った顔立ちを紅くして、彼女は何かに抗うかのように首を振る。そのたびに、乳房が揺れて、たわみ。桃色の乳首が動く。身をくねらせるほどに、その肌に汗をかいているから、艶めかしい。
ヘルメットは光るたびに、エマは声を上げる。台から逃げようとして、動くのだが体は全く動いてはくれない。ヘルメットは目元がバイザーになっているから、暗闇というわけではない。
「経過は順調のようだな」
エマの台の横に白衣の男が立つ。顔はガスマスクで覆われていて、わからないのだがエマの様子に頷きつつ、エマの胸を揉む。それでエマはびくびくと痙攣して、体を動かす。十分に体は調教できているようだった。
白衣の男の周りにはその助手だろうか、黒い服を着たガスマスクの男達がいた。
「やめろぉ、僕に、触るなあ」
エマの拘束されている台はこの部屋にはもう一つあった。そこには青い髪の少女がエマのと同じ恰好で、つまり頭にはヘルメットと体にはパンツ一枚で居た。彼女はわあわあと喚きながら、台の拘束から逃れようとしている。
彼女はミリアム・オライオンという。エマと同じ恰好とは言ったが、体位はかなり違い。台の上で万歳するように上から吊るされている鎖で両手を拘束されている。それでその幼い体を隠すものは何一つない。ぷっくりと膨れた胸と、無駄なものの全くついていない胴回り。そして肢体は少女らしく細い。
「はやく、その小娘に薬を入れろ」
白衣の男はいう。それに黒衣の男達が反応して、その一人が緑色の薬の入った注射器が出しミリアムへ近づく。先端は丸く、あくまでそれはミリアムへの注入を目的としている。
注入する場所はミリアムのお尻だった。暴れるミリアムを何人かの黒衣の男が押えて、パンツをズリおろす。もはや用無しだと、黒衣の男ははさみでそのパンツを切り裂いた。ミリアムは無残にもその割れ目を男達に剥き出しにされてしまう。
「うー、うーー」
それでもミリアムには叫ぶことを許さないように猿轡を噛まされる。涙目で抗議する彼女を男たちは無理やり、お尻を出させてそのお尻の穴に注射器を入れ込む。
「!!!」
ミリアムはそれで体を動かして、嫌がるが、無情にも薬は体に入っていく。それは先にエマも入れられて、その思考能力を奪い取られてしまったものだった。
ミリアムの乳首が反る。声は出せないが、涙を流して体中を駆け巡る不快感に抗う。それでもこれから行われるのは、ミリアムとエマの調教だった。
「よし」
白衣の男はおとなしくなったミリアムを見下ろして、彼女とエマへの実験を開始しようとした。顎で黒衣の男に指示すると彼らはエマのパンツを手早くハサミで奪い去って。その陰部を露出させる。薬が効いているのか、くちゅと愛液がこぼれる。
エマははあはあと息を漏らすが、意識が朦朧として思考がおぼつかない。それは自らに付けられたヘルメットから発せられる、奇妙な音が耳に響くからだった。
――きいい
エマの耳元で音がする。それを聞いていると心の何かが崩れていくような、何も考えていたくはない倦怠感が襲ってくるのだ。同じくヘルメットを付けられたミリアムも変わらないだろう。
そんなエマの胸に搾乳機のようなものが付けられた。黒衣の男達がつけたのだ。
「な、な……に」
声を振り絞ってエマはいう。見ると彼女の両胸はまるで、透明な吸盤のようなもので覆われていた。それはチューブが付いていて、それも透明だった。
「ぼ、ぼくに……ああ」
ミリアムの小さな胸にもそれは付けられた。吸盤だから、その豆のような乳首をきゅうと締め付けるような形になっている。
――ウィイン
彼女達が自らに付けられた吸盤に気を取られているときに、その機械音はした。ミリアムとエマが見ると白衣を着た男がその両手に片方ずつ、男性器を模した大きなローターを持っていた。それにもチューブが付いていて、激しく振動しながら粘液を先端から出している。
「?」
「?」
エマもミリアムもそれに何をされるのか全く見当がつかない。そもそも、女性としての性経験の薄すぎる彼女達にはそれが何なのか理解できなかったに違いない。それでもこれから身をもって知ることになる。
ミリアムとエマは黒衣の男達にその下半身を押さえつけられた。無理やり足を開かせて、その割れ目を白衣の男の前に出す。エマとミリアムは悲鳴を上げるが、そんなことを気遣ってやる者はいない。
「さあて、力はいただくぞ。ついでに『いい子』にもしてやろう」
白衣の男がエマとミリアムの膣に容赦なく、ローターを挿入する。彼女達の愛液とローターの粘液でするりと入ったが、その効果はそう簡単ではない。
「あっあ、ああああ」
ミリアムは下半身を襲う未知の快感に身を悶えさせた。ローターは少女の膣をこれでもかと教育していく。そのうえで白衣の男はローターを奥へ入れる。
「ぴい」
ひよこのような声を出す青髪の少女。その小さな胸を精一杯振って、逃げようとする。しかし、その胸から光が吸盤へ漏れて、チューブを伝っていく。
「ひ、ひぃ」
ミリアムは体から力が抜けていくことを感じる。それをなんとかしようとすると、股間をぐじょぐじょと犯されるから、もはやどうしようもない。それはエマも同じだった。
エマはその豊満な両胸を吸盤に吸い付かれて、うまうまとエネルギーを吸い取られている。そして、その下半身に挿入されてしまったローターがミリアムと同じように、激しく振動しながら奥へ突き入れられる。
二人の少女は、この部屋で嬌声を上げる。ちょっとでも抵抗しようものなら、男達が取り押さえて、ローターの出力を上げられてしまう。
「や、やめで」
泣きながらエマは懇願するが、それは吸盤の吸引を強くされるだけだった。ミリアムは途中から、舌を出してびくびくと体を痙攣させている。
そしてエマとミリアムの頭のヘルメットが光りだした。
――きいい。
二人の少女は耳元で聞こえるその音が心地よく聞こえてくる。もう何もかもがどうでもよくなって、全てを人に考えてもらいたくなる。それはいわゆる「洗脳」と呼ばれるものだった。
しかし、力を失い淫楽を愉しむ二人に抗う方法などない。実験は成功したのだ。
「今日から、貴様は生まれ変わるのだ」
白衣の男が目の前のじとっとした眼をした、銀髪の少女に言う。彼女の名はフィーという、捕虜の一人である。今日は彼女が頭の中をキレイにする日だった。
「……」
それでも、フィーは反抗的だった。台にパンツ一枚で拘束されているが、一向に表情を変えず、言葉を発しない。だからこそ説得が必要だった。
「だめですよ。フィー、いうことを聞きましょう」
「そうだよ、僕もすごく楽しいんだよ」
フィーはいきなり声のした方向を見て、驚愕した。数時間後に自分もその一員になるとは知らずに。