歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
クリムゾンブレイドはシーハーツ国の女王直属の隠密である。かの国が擁した隠密の中でも精鋭中の精鋭であるといえた。それは、シーハーツ亡国の歴史になってしまったのだが、いつかは歴史の一ページとして歴史書を彩るだろう。
だが、現在を生きている元クリムゾンブレイドの二人は先の戦争による、敗北者としての報復を受けていた。
暗い部屋に鎖の音がする。
クレアとネルの二人は両腕を天井から伸びた鎖に上腕で拘束されていた。その下半身には黒い、股を隠す程度の下着を着ている。それ以外は何一つ着てはいなかった。
クレアはくすんだ長い銀髪の女性だった。彼女は顔を紅くしながらも口を引き結んで、なにかに耐えている。鍛え上げられたしなやかな体にうっすらと汗がにじみ、その少し張った両胸の乳首は桃色だった。上腕拘束されているので、彼女が動くたびに鎖が音を鳴らす。
ネルは落ち着いた紅い髪をした女性で、切れ長の目からはどこか冷たさを感じさせるが、赤い唇をはあはあと小さく動かす姿は妖艶といってよい。彼女もクレアと同じく、上腕拘束されて張りのある胸を上気させている。
二人の女性の共通点はいくつかあるが、その内腿に彫り込まれた文様は、彼女達が使う「施術」のためのものだが、それはすでに戦争に敗北した後では空しい。ただ、内側に向いたその腿は艶めかしい。
ネルとクレアは肘がぶつかり合うくらいに近くで拘束されている。二人は昔からの親友だが、この状況では話すことも話をしたいこともない。それはこの無様な格好からだけではない。
「これが、クリムゾンブレイドのおっぱいか」
二人の美女の後ろからその男は両手を回して片手ずつ、クレアとネルの胸を揉む。二人の美女はそれに屈辱の感情を刻み込まれながら、身を動かす。
男は顔の半分だけ隠れる黒い被り物をした、でっぷりと太った男だった。醜い彼ではあるのだが、今はおそらく国で一番の贅沢をしている。なんといってもクリムゾンブレイドの二人を犯す権利を持っているのだから。彼女達の壮絶な過去も、鍛え上げた日々もこの男の性欲を満たすためだけにあったのだろう。
「おお、クレアのほうが大きいなあ」
男はネルの胸から手を放して、クレアの両胸を揉みし抱き始める。くにゅくにゅと乳首を指で愛撫しつつ、彼はねっとりした舌でクレアのうなじを嘗める。クレアは眼を閉じて、下唇を噛む。
「ネルより大きいな、おとなしそうな顔をして、いやらしいねえ」
「…………」
男はクレアを執拗に言葉で責める。耳元で息を吹きかけながら、いやらしい言葉を言う。その間にも彼女の胸を揉んでいく。彼はたっぷりとクレアをいたぶってから、ネルの両胸を揉み始めた。
「やっぱり、これくらい張りがねえとな。クレアよりいいおっぱいじゃねえか」
ネルとクレアの両胸その手で計る。ネルはくっと声を出して、忌々しげに言う。
「下種な……」
「ああ? んか言ったか」
男はネルの下着に手を入れて、そこから彼女の秘所に指を入れる。ネルは小さく体を震わせて、身をよじる。男は膣をかき混ぜて、ネルの愛液を指にねっとりとつけてから、指を出す。
「クレアぁ。てめえの相棒が生意気なことをしたんだよ。責任をとれやっ」
男はクレアの柳腰に手を付けて、そこから指をおへそから胸、鎖骨、首、唇と動かす。その指にはネルの愛液が付いている。
「なめろ」
「!」
クレアの唇をすうと男の指がなぞる。それは彼女の唇に親友の愛液が付いたということ。だが、それでも男は許さない。クレアの耳元で彼は囁く。
「ファリンちゃんとかは可愛いよなあぁ」
「……ぶ、部下に手を出さない約束のはずです!」
「嘗めろ」
クレアはぷるぷると震えてから、男の指を口に入れて嘗める。ネルの味といえばいいだろう。そして男はクレアの下着に空いた手を入れて愛撫する。膣は暖かく、彼の指を締め付ける。クレアは可愛い吐息を漏らす。彼はそれを堪能してから、指を抜いてネルにクレアと同じようにつける。
「嘗めろ」
ネルはそれだけで従う。クレアに屈辱を強いたのは自分だという意識が男に従うことを選択させた。だから彼女はクレアの愛液のついた指を口で嘗める。
「ははは。ちゃんと反省しろ」
クリムゾンブレイドは赤ちゃんのように男の指を嘗める。男はそれに征服感を覚えつつ言う。それはとある確信があったから、クレアとネルの両方に聞こえるように言う。指は抜いた。
「てめえら、処女だろ?」
二人ははっと男を見る。男はにやにやと笑い、言う。
「てめえらの可愛い部下から、昔から男っ気がないって聞いたぜえ。まあ、安心しろよ処女を散らす相手がこんなハンサムでよかったな」
二人の美女は怯えと怒りと羞恥の混じった顔をした。それが男には何よりもたまらない。だから彼は彼女達の哀れな下着を膝上まで落とす。それで彼女達のねっとりした「生娘として」の秘部があらわになった。
クレアはそれに涙をながし、ネルは歯を食いしばって悔しがる。男はそれだけでなく、彼女達の前に回ってクレアの腰を抱き寄せてキスをする。
「!」
「く、クレア!」
じゅぶじゅぶとわざとらしく男は口の中の涎をクレアに擦り付ける。たんまりとクレアとの接吻を堪能してから、彼女を離して。今度はネルを抱き寄せる、何かをわめく彼女の唇を強引にふさぐ。
ネルのお尻を揉んで、男は自分の体にネルの胸を押し付ける。クレアはその姿に自分達は敗北者なのだと、いやというほどに分からされた。
男はネルの両腿を持って、持ち上げる。それから片手でズボンを脱ぎ己の男性器を剥き出しにする。隆起した男性器。それが何を意味するのかをクレアは知っている。強姦である。
「やめて! ネル! やめてぇ」
クレアの悲鳴を聞きながら男はネルの秘所に男性器を挿入する。男の腕の中でネルはびくっと動き「んん」とキスをしながら唸る。それを全てクレアは見せられている。親友が犯されるところは自らの未来だとも理解している。
「あ、ああああ」
クレアがそういう目の前でネルは男に突き上げられている。男に腿を持ち上げられて、鎖で固定された体が痙攣する。ネルの顔には涙が流れている。それでも顔は赤い。
ちゅぱとネルから唇を離して、男は叫んだ。
「中にだすぞっ」
「あ、あぁ!」
ネルは男の一突きに口を開けて、叫んだ。その子宮を白い液が流れ出る。
次はクレアの番だった。ネルはぐったりとして、虚ろな目で彼女を見ていた。そう。鎖を外されて、犬のように四つん這いでバックから犯されるクレアの姿を。
「おい、鳴け。きゃいんっていわねえと、部下を殺すぞ」
「……ぃん」
クレアは後ろから男に抱き付かれて、その秘所に男の精液がすでについた男根をじゅぼじゅぼと出し入れされる。胸は揉まれ、ネルには見られている。それでいながら男は更なる屈辱を強いる。
「声がちいせえっ。鳴け!」
「きゃいん! きゃいん!」
クレアは真っ赤になって叫ぶ。情けなく崩した顔は涙でぐしゃぐしゃでかつての威厳はない。ただ、そこには哀れな小娘がいた。
「私はアーリグリフの犬ですっていいなっ。部下が可愛いならなあ、クレア様ぁ」
男はさらに激しく腰を動かす。クレアは意識が朦朧としていても、彼女の仲間を想った。それを言えば、助かるとおもったのだ。完全なる勘違いである。
「わ、わたしひは、あーりぃぐりふ」
「だめ…くれあ」
ネルは言う。クレアは聞かない。
「のいぬです」
「はははは」
男の高笑いの中、クレアの子宮に子種が注ぎ込まれる。