歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
フロニャルドでは多国間において、まるで戦争「ごっこ」のような催しが盛大に行われていた。「死」とは程遠いそれは、戦争というよりはスポーツ大会と言った方がよく、祭りのように多くの者を熱狂させた。
フロニャルドに住む者たちは、人間世界に住むものよりはどちらかというと温厚であり、動物のように人なつっこい面を持ち合わせている。いうなれば愛らしい人々といってよい。
ただし、社会を形成する高度な知能を持つ彼らがただのお人よしで済むほど、愚かであるはずがない。特にこの「戦争」は確かに人が死ぬことはない、敗北して領土を取られることもない、一時的に国宝が勝利国にわたることがあっても大抵は返還される。
しかし、金は動く。
勝利した国は多くの報酬を受けることができる。それは戦争参加国の王族間における金銭のやりとりだったとしても、最終的に勝利国は富を手に入れることができる。しかも、間接的にとはいえ相手国の富を奪い合う形になっている。
貴族、王族とは基本的に生産などしない。だからこそ、商人のような働かざるを得ない者たちの価値観も倫理も、その行動原理も理解しようともしない。ゆえに対策が遅れ、このような金銭の動く戦いにおいて、人が死なないからといって全てが清廉で終わるはずがなかった――。
高槻七海と言う少女は、髪を引っ張られて無理やり液体を飲まされていた。紅潮した彼女の顔は眼の焦点が合っておらず、口元から液体を垂れ流している。彼女は俗にいう「勇者」であり、ガレット獅子団領の大切な戦力である。
つまり、彼女の髪を掴んでいる商人、ビスコッティ共和国の男にとってはこれ以上ないほどに邪魔な存在でしかなかった。七海がいる以上、この男の下に入ってくる「実入り」が減る可能性が高いのである。
だからこそ、お人よしの彼女に近づいて、しびれ薬入りのアイスクリームを食べさせて捕獲したのだ。それでも、彼女による反撃を男は恐れてアルコールを彼女に接種させていたのだ。これならばまともに動くこともできないだろう。
「うぅう、うぅう」
その横で、ウサギ耳で金髪の少女が縛られて唸っていた。彼女の名はベールといい、ガレット獅子団領の中でも上位に入る実力者である。つまり、男にとって邪魔者であるのだ。実はこのベールは三人の親衛隊の一人なのだが、男の力と準備では七海とベールの二人だけを捕まえることしかできなかった。
それでも、これで投資の成功確率は格段に上がったはずである。男は七海を離して、ほくそ笑む。力なく倒れこんだ七海の利用方法もすでに考えていた。それについてはベールも同じである。
男は七海のスカートを持って脱がした。中のスポーティな青い下着も持って、脱がす。しなやか腰つき、綺麗な桃色の割れ目がそこにあった。男はペロリと舌で唇を嘗める。性欲というよりは高く売り飛ばせることを喜んだのだ。商品名は「勇者・ナナミ」である。
ナナミは力なく、腕を上げて下ろす。精一杯の抵抗がそれだった。戦場を縦横無人に駆け巡る姿がそこからは想像もできない。
ベールが真横で七海が辱められていることに眼を見開いて、暴れた。しかし厳重な戒めが彼女には解けない。両手両足は何重にも縄で縛られ、口には猿轡を噛まされている。
男は腰からナイフを取り出して、ベールの腰を掴んだ。
「んんん」
必死になって暴れるベールだが、男は彼女のスカートを切り裂く。縄のせいで脱がすことはできないが切り裂いても目的は達成できる。むちっとしたお尻を包んだ、メロン色の下着が切れ目から現れた。
男はそのパンツにも切れ目を入れてベールを離す。最後までわめいて、身をよじった彼女だがすべては無駄だった。そして男はこれから、この二人を「密輸」するために練った計画を実行に移した。
人里離れた場所には魔物がいる。
それは古来から恐れられていたが、商人はそれすらも取引の材料にした。そして、七海とベールを仕入れた男は同時に「スライム」を手に入れて樽に詰め込んでいた。そこに二人の少女は入れ込まれてしまったのだ。お互いに腰と腰を縄で括り付けられた状態だから、抱き合っているようだった。
狭い樽の中で二人の少女の周りにはスライムがへばりついていた。ごとごとと揺れているのは、馬車か何かに積まれて移動させられているからだろう。無論下等生物に嬲られている二人にはどうなっているかなどわからない。
「んぁ、ああ」
七海は顔を真っ赤にして、身悶えする。ところどころスライムによって溶けた服がもぞもぞと動くのは、その中にスライムが侵入している証であう。彼女の剥き出しに下半身にはべったりと青いスライムがへばりついて、少女の股間から膣へ侵入していく。
「ぐ、ふず」
涙を流しながら猿轡を噛まされたベールが唸る。彼女の頬も赤く染まり、服がもぞもぞと動く。それは豊かな乳房を中心に動いているのだ。服の中ではベールの乳首にスライムが吸い付き、刺激しながら動いている。
「んんぅ」
ベールはびくびくと動く。彼女の下半身にもスカートとパンツの切れ目から侵入したスライムが蠢いている。膣の中に入り、その愛液をたっぷりと吸う。それは水分で作られている彼らにはごちそうだった。
二人の少女は抱き合っている。縄で縛られていることもあるが、関節にスライムが巻き付いているのだ。だからこそ、七海もベールも有効な抵抗ができない。それに二人はその性感帯クリトリスがスライムに取り込まれていた。
「ひ、ぁあぁあ」
膣の中のスライムが七海の性感帯を激しく愛撫する。何度も何度も行われたそれが、彼女「開発」して、もう少しの刺激で愛液を漏らしてしまう。もちろんのことそれはスライムのお食事になる。
「んん!」
ベールはその胸元の布がぼとりと落ちた。それで二つの双丘が剥き出しになり、桃色の乳頭が顔をだす。しかし、すでにそれはスライムによってくちゅくちゅとしゃぶられている。それが気持ちよくて彼女は身を動かす。
七海もベールも時間をかけてスライムに嬲られている。愛液をたっぷりと出させるために膣も子宮も胸も口もぬるぬるのスライムが刺激していく。勇者だろうが、実力者だろうがすでに彼女達は下等動物の奴隷でしかない。
服もとかされ、全裸にされてからはもっと悲惨だった。お互いの紐も溶け、ベールは猿轡も溶かされている。しかし関節を完全に支配された彼女達は、そこから人形遊びのように動かされた。
「うう、ぅ」
「ぅああ」
二人の少女は抱擁から熱くキスをする。望んでのことではない。スライムに動かされている。その股間ではもぞもぞとスライムが膣から出たり入ったりを繰り返している。そのたびに二人は望まぬ快感を得て、スライムに食事を提供する。
腕を動かされて、七海は自らの指を膣に突っ込まされて刺激する。スライムに自慰行為をさせられているのだ。それに胸にはスライムが吸い付き、刺激される。横ではベールがお尻に侵入しようとするスライムに必死に抗って、結局入られている。
何日も、何日もわずかな食事を与えられては開発される二人の少女は、どこか遠くの国で性処理道具として高値で買われるのだ。これが勇者の末路とそのおまけの運命である。
それから、とある貴族の内で二人はベッドの上で醜い体躯をした男に、首輪を付けられてから片方ずつ背後位から犯され、子種を受けるまでそう時間はかからなかった。これからの七海とベールには精液に塗れた生活が待っている。