歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
その男は戦いが大嫌いだった。
自らはとあるコミュニティのボスだったが、自らも自らのコミュニティも「箱庭」の外に置いてひたすら戦いへの不干渉を貫いた。彼はそれでも「箱庭」の中にあるコミュニティと渡りをつけて蓄財には励んでいた。
男は戦いは嫌いではあるが、かといって弱いわけでもなく。かつてはそれなりに「ギフト・ゲーム」による戦利品を稼ぎ、今はそれを元手に優雅な生活を送っていた。
それでも、彼は退屈自体も嫌いだった。だから「箱庭」の中からたまに面白そうなものを買う。最近では「箱庭」の中で抗争があったらしいが、その敗者に面白そうな少女達がいたので箱庭の中のコミュニティから購入した。
彼はバスローブに身を包んで、ソファーでくつろいでいる。そしていつも聞く「音楽」を楽しんでいた。それは部屋の隅に置かれている大きな水槽の中から聞こえてくるものだった。
水槽の中には触手を持った生物を飼っていた。その植物は獲物が雌であれば捕まえてから、その体に獲物の動きを鈍らせる毒を注入する。それから散々に犯す。情けも容赦もないところが男の好みであった。嗜虐心を楽しんでいる。
水槽の中には二人の少女が入れられていた。お互いに元々は着ていたのだろう衣服の「残骸」が彼女達の周りに散らばり、その体にはパンツくらいしか穿いてはいない。
二人とも少女としての体つきで起伏の薄い体にどろどろの粘液をこれでもかとつけられている。その両手は後ろで触手に縛られており、口には大きな触手が入り込んでいる。そこから体液を注入しているのだ。
「ふぐっがふ」
「ふぃ、ふあ」
くちゅくちゅと粘液の音とともに少女達のくぐもった声が聞こえる。逃れようと体を動かすが、両手は縛られているのでお尻を振るような動きしかできない。男はその「音」を心地よさげにきく。
少女の片方は肩まで伸びた赤髪。もう片方は長い金髪でリボンをつけている。
男の傍らに置いてあるカタログでは「ペスト」と「レティシア」と書かれている。元々は魔王だとか吸血鬼だとかの肩書があることも男の購入意欲をそそらせた。落ちぶれたそれを嬲るのも男には、いい。
「ふ、ああ」
魔王だったとかいう赤髪少女から触手が引き抜かれた。その眼は虚ろで涙を流しているが、逃れようと動いているところを見るとまだあきらめてはいないらしい。
その体に触手が巻き付いていく。僅かに膨らんだ胸にくるりと巻き疲れて、きゅうと締め付けられる。
「ぅあああぁあ」
幼い体をびくびくと動かして、良い反応をするペスト。それに気を良くしたのか触手達は彼女の未発達な胸を激しく締める。それでいながらもその豆のような乳首にもくらいついて吸い付く。ただ吸い付くだけではない。その体に残った哀れな力も吸い取るのだ。
「あ、ひぃ。す、すうな、ああ」
わずかな拒否の声に飼い主の男はぞくぞくとする。ペストはちゅぱちゅぱと下等生物に力を吸われながら愛撫される。その小さな起伏には触手の唾液がべっとりついて、そうして「味付け」をしたうえで吸われている。
そのうち、両足にも触手が絡みついて股を開かせる。その間にまた大きな触手が入り込んでパンツの中に侵入していく。横にずらされたようなパンツの中で、触手が少女の膣の中に入った。
「あっ!?」
赤毛の少女がびくっと体を弓なりに動かす、その横で吸血鬼の少女レティシアも胸を吸われ始める。ただ口には触手が入ったままだから、悲鳴を上げることすらもままならない。それでもその小さな胸は牛が搾乳されるときのように、前かがみの体制で搾乳される。
「あ、あ、ああ」
また、その横では魔王だったとかいう少女が触手に犯されている。人の交尾ではないので、一回一回の射精をその子宮に受けている。抗うこともできず、胸を吸われながら股を開かされて、太い触手に種付けされている姿は「落ちぶれた」という言葉が似あっている。
男は今日はよく眠れそうだと二人の少女の痴態を眺めている。別に勝負で打倒したわけでなく、どこかの誰かに負けたこの二人を金で買っただけなのだが、それもまた少女達の「情けなさ」を増幅させている。
金髪の少女は口に触手を入れたまま、パンツをズリおろされている。露わになった張りのある可愛いお尻をぬめりと触手が這い、その股に入り込んでいく。もがくレティシアだが無事そのわれめを大きく開いて触手が陰部に入り込んだ。
小さな背中が揺れるが、完全に拘束された状態では何もできない。
「も、もうころへぇ」
ペストはこの状況にそう言うが、男は殺す気などない。果てるまで犯し続ける気である。最終的は召使としてでも使おうとも思っている。せっかくの没落した魔王であるからには、嬲り続けなければもったいない。
「ん、ん」
口と子宮を前と後ろから犯されているレティシアは、体中から体液と触手の粘液の混ざったものを垂れ流しながら、何事かうめいている。彼女の局所に刺さった触手も白い液体を無限に注入している。
――三十分後。
「へ、ああ……」
「ぁ……あ」
光のない目で犯されている二人の少女が水槽の中にいた。触手は特にその苗床の様子などには頓着せず、犯し続けている。しかし、男にとってはペットが喚かないのはつまらないのである。
男はここで立ち上がって水槽を叩いた。そこで触手達も動きを止める、今日のところは終わりだという感じで少女達の秘所から触手が抜かれる。とろとろと愛液が漏れるがそんなことを恥ずかしがる余裕も彼女達にはない。二人の小さな胸も離された。
男はもう一度ソファーに座って「次の見世物」を待った。
苗床は逃げられては困るのである、だからよく種付けしたペストとレティシアはそれぞれ両手両足を拘束された。手は上腕で拘束され、片足ずつ触手が絡みついて枷のようになる。二人は朦朧とする意識の中で「終わった」と感じたが、今からやるのは「保存」の為の処置である。
ペストとレティシアの前に先に針を持った触手が現れた。それは明らかに生殖を目的とするものとは違うと分かる姿をしている。そんなことがわかっても二人の少女には抵抗のすべなどない。
その「針つき」が二人の胸に近づく。その桃色の乳首にゆっくりとにじりよって、ちくりとさす。それから何かを流し込むかのように、しばらく動かない。
「?」
まず、変化が現れたのはペストだった。異常なほど体が火照っている。胸に刺されている針を見ると、その先から何か液体が流れている。おそらくペストに流し込めなかった分がこぼれているのだろう。
ペストから針が抜かれて、その代わりに別の触手がその胸に吸い付いた。乳首が締められる。
「ぁああぁああぁああっぁああああああああっぁぁあああぁああああ!」
力の限り絶叫するペスト。眼から涙がこぼれて、訳が分からないほど強い快感が頭の中を真っ白にする。叫んだ後、ペストは涎を垂らして気絶した。これで逃げることなどできず、快楽は頭に刻み込まれた。
「いや、やめろ、やめ」
レティシアからも針が抜かれる。真横で快楽に狂ったものを見ていたから危機感が正気を取り戻させたのだろう。それでも無駄である。すぐに小さな胸は触手に吸われ始めた。
「ぃひゃあぁああああぁぁああああっああぁああ」
ペストと同じく快楽の調教を受けるレティシア。彼女もまた、気絶して涎を垂らしながら触手に保存される。
しかし、そのリボンが取れたとき男は言う。
「おもしろいな」
明日、どうしようかと彼は思った。