歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
ギアンは勝利した。竜の子やその仲間たちを打ち破った彼は手始めにトレイユの街とその周辺を完全に制圧した。強力な獣人と精強な暗殺者集団「赤の手袋」を率いるギアンには造作もないことだっただろう。
これから彼は野望に向かって邁進する。全ての人間に後悔を教えてやらなければならない。帝国、旧王国、聖王国という人間どもの「群れ」を打ち破り自分たちが召喚獣にしていたように家畜にしてやるのだ。
ギアンはそう夢想する。だが彼の器量と手持ちの戦力では野望を果たすことはできない。所詮はその程度の男なのだった。しかし、彼に占領されたトレイユの街では彼の野望、いや理想が達成されていた。
四つん這いで歩くことは家畜の義務だった。
ちゃりちゃりと首につながった鎖が鳴る。
彼女達はまるで犬の様だった。一人は三つ編みを垂らして、ゴミのような腰巻をした以外はなにも着ていない。もう一人は長く美しい金髪に「生まれたままの姿」。二人は首輪についた鎖に引かれ、両手両足で道を歩いていく。
彼女達は姉妹だった。とは言っても血がつながっていない。その証拠に容姿は似ていない。だが三つ編みの少女――フィズは妹である金髪の少女――ラミを気遣うように目をむける。
鎖が引かれる。少女たちは小さな悲鳴を上げた。
「速く来いよ、遅いんだよ人間は」
獣人の子供がフィズとラミの主人だった。おそらく彼女達よりも年下だろうが今は反抗することもできない。フィズは憐れみを乞うようにまなざしを上げて獣人を見た。
子供と言っても獣人である。強靭な肉体を持つことは膨れ上がったシャツの胸元からわかる。フィズとラミが同時に抵抗してもたやすく抑え込まれるだろう。
「す、すこしやすませてあげてよ……」
「はあ? 人間はいつも俺達を朝から晩までこきつかったじゃんか。口応えすんなよ」
「そ、そんなあ」
フィズはラミの為に必死になって懇願した。ラミは肩で息をしている。元々体が弱いうえにこの仕打ちである、もはや限界に近かった。
「ほんのすこしでいいんだよ、おねがいだから……」
哀れなフィズは子供に額づいて頼んだ。さすがに自分の立場くらいは分かっている。獣人はぺろりと舌を出して言う。
「ダメだってば、それより遊ぶ時間におくれちゃうんだよ、はやくしてよ」
遊び。それは近頃獣人たちの間で流行っているものだった。フィズとラミも何度か遊びに付き合わされて、自分の立場を思い知らされた。
「ラミ、大丈夫……」
「……」
ラミはフィズの言葉にこくりと頷く。言葉を発しないことがその疲れを表している。
彼女たちは獣人の子供に連れられてきたのはある山小屋だった。フィズとラミはこれから何が起こるのは文字通り身を持って知っていた。
「さてと」
彼女たちを引いてきた獣人の子は両手でフィズとラミを脇から抱え上げた。
「きゃ」
「……っ」
赤くなって二人は悶えるが強い力で引かれ、無理やり立たされた。脇から入れられた手がフィズとラミの胸を掴む。そしてそのまま揉み始めた。フィズは悔しげに唇を噛み、ラミは俯いている。
三人は獣人の声を真ん中にして山小屋に入って行った。
「おそいよー」
中には数人の獣人が居た。大きさはフィズたちを連れてきた子供と同じぐらいだが、一人おかしな獣人が居た。
口から涎をたらし、まるで「人間」のように裸のまま地べたに座っている。青い髪から猫のような耳が見え、その青い眼から光が感じられない。
「なに、そいつ?」
フィズの胸を揉みながら獣人の子が声を出す。すると中にいた誰かが答えた。
「あーこいつねー。メイトルパの子のくせに人間をかばってたから、年上だけど生意気でさー。ちょっと『おくすり』を使ってつれてきたんだ。あれ、名前はなんだっけ」
「ゆえ、…る」
フィズは驚愕した。目の前で呆けている獣人の少女を彼女は知っていた。かつて大悪魔との戦いの時に会ったことがあった。フィズはユエルに駆けよろうとしてぐいと引かれた。
「勝手に動こうとすんなよ、ぺっとのくせに。でもまあいいじゃん。人間をかばうなんて馬鹿なんだし。一緒の遊ぼうよ」
そうだねー。と賛同の声が山小屋に響いた。それがフィズとラミとユエルでする「遊び」合図だった。
フィズは多少体術の心得があった。そのせいか体には無駄な肉がついておらず、引きしまった健康的な肉体をしている。
「ひっいい」
その体に太い肉棒が突きいれられた。少しでも抵抗しようとすれば力で押さえつけられた。体術などなんの意味も持たなかった。フィズの後ろから獣人が上下に動くと、フィ
ズも体を動かさざるをえない。
フィズは犯されながらも肩、胸、背中を他の獣人たちのざらざらとした舌でフィズのすべすべの肌をいたぶる。一匹が彼女の胸に吸いついてその乳首を舌で包む。その上、執拗になめまわすのだからフィズの体が火照っていく。
「やっ……っ、おねえ、ちゃん」
フィズははっとした。ラミの声が聞こえたのだ。
「ら、みい」
涎を絡ませた声をフィズは出す。うるさいとばかりに強く獣人はペニスを動かす。
「んぁああ」
フィズは涙眼で声を出しながらも必死に妹を探した。見つけたところでどうなるものでもないが、それでも探さざるを得なかった。
ラミは居た。フィズの様に押さえつけられて犯されているのではない。ある獣人に馬乗りになって自ら腰を動かしていた。その細い体を精一杯動かして、わずかに膨れた胸を揺らしながら。
「はやく、わたし、あっ。あうっ」
そういいながらラミは妖艶な笑いを浮かべて、獣人のペニスをしごいていた。
「ら、ラミ?」
フィズは信じられなかった。ラミは自ら獣人の体を求めていた。
考えてみれば、ラミは今日一言もしゃべらなかった。元々虚弱な彼女のこの異質な空間が耐えられるわけがないのだ。それならば、受け入れるか絶望の果てに――するしかない。
ラミは前者だった。淫欲がもたらしてくれる快感を全て受け入れ、それどころか求めていた。
「あっああああ」
びくびくとラミの体が跳ねる。楽しそうな声がフィズの耳を打つ。
「らみらみしっかりし、ひい」
強くフィズは動かされて声を上げた。その声を聞いてラミはちらりとフィズを見てから興味なさげに視線を戻した。
「そ、んなあっあ、やめあっ」
ごしゅごしゅと動かされるフィズ。そのうちラミと同じ声を出し始める。
「綺麗にするにはこうすればいいんだぜ」
ユエルの口に大きな男根が入れられた。
「ぷっ!」
少しだけ正気に戻った猫の少女は驚きの声を漏らした。だが獣人たちは「ペット」で遊んだペニスを掃除するためにユエルの顔を掴んで動かした。
「っむうう、ううっ」
ユエルは男根を含まされて、その舌で掃除を強制させられる。そして抜かれたと思うと違うペニスを口に入れられる、そしてまたそうじだ。ペニスにまとわりついた白い液体を舌でこしとりなめさせられる。
「あっだめ。でる」
ユエルに「掃除」をさせていた獣人が言った。次の瞬間ユエルの口の中に大量の白濁液が流し込まれた。
「っえ」
ユエルはあわてて身を離して口の中のものを吐きだそうとした。
「まだおわってないよー」
だがその前に顔を掴まれてペニスと入れられる。そして次からはついた精液だけでなく、出すものも処理をさせられることとなった。それを見て他の獣人がユエルの腰を後ろから抱えた、そしてユエルに舐めさせたペニスをその股に入れた。
「ぎゃうう」
猫耳が揺れた。
三つの嬌声が山小屋に響く。これがギアンの理想、その結果だった。
コンテニュー?
次はサモンナイト4で何人か。(おもいつかなかったああ)