歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
目を開けた時、そこがどこか分からなかった。
腕を動かそうとしても無理だった。どうやら両腕を上腕で拘束されているらしい。腕は鎖で繋がれているのだろうが、膝にあたる感触は柔らかい。どこかベッドのような場所にいるらしい。
彼、キリトはそこではっと目を覚ました。
あたりを見回すとそこは天蓋のついたベッドの上。薄暗い部屋の中。
キリトの天蓋から伸びた鎖が両手を拘束して、少しだけ腰が浮いている。体には何もつけていない。いや下着だけを付けている感触はある。
そこがゲームの中だとはすぐにわかった。彼をにやにやと見るひとりの男がソファーに腰掛けているのが見えたからだ。キリトはそのにやけた面をよく知っていた。
「須郷!」
獣のような鋭い目つきでキリトは彼を睨む。須郷 伸之それがこの男の名前だった。ただ、その容姿はまるで「エルフ」のような長いい金色の髪に緑の長衣をつけている。彼はおもむろに立ち上がって言う。
「おやおや、怖いなキリトちゃん。おしとやかさにしないと男に持てないのではないかな」
余裕たっぷりに言う須郷。いや、これが現実のはずはない。ゆえにここはゲームの中である。おそらく彼の管理するMMO「アルヴヘイム・オンライン」のどこかだろう。そこにキリトは監禁されている。
数日前にキリトは最愛の恋人を助けようとしてその監禁所に侵入。そして呆気なく敗北した。たかだゲームプレーヤーと須郷のようなゲームマスターでは分が悪いのは当然だと言えよう。
「意味の分からないことを言うな。須郷! アスナをどこにやった!?」
「あすなぁ? おいおい人の嫁をそう気安く呼ばないでくれよ。なんだ、君はレズの気でもあるのか?」
「アスナを返せ!」
「話にならないなあ」
やれやれと両手を上に向けてから肩をすくめる。わざとらしいその仕草にキリトの怒りはさらに深くなる。あまりに怒りすぎて背筋がすうっと冷たくなる。殺してやりたいという願望が、冷たく心に生まれる。しかし、今の彼は囚われの身である。先に書いた通りゲームの中では分が悪い。
外に出れば違うかもしれないがキリトはもうゲームの中から出ることはできないかもしれない。だからこそ須郷は挑発するのだ。だが、彼はうずうずしていた。もうバラシていいだろうと口元に薄く笑みを浮かべる。
「キリトちゃん。鏡を見てみるといい」
須郷が手をかざすと空中に大きな一枚の鏡が現れた。これで間違いなくここがゲーム内だと証明されたが、そんなことはもはや意味をなさない。須郷はその鏡でキリトの体を映す。
「……?……っ」
そこにいたのは美少女だった。両手を拘束された半裸の少女。髪は艶やかで肩まで伸び、大きなくりっとした目が愛らしさを引き立てている。手を上に伸ばしているので腋の裏が見えて、そのしなやかな体を隠すものは何もない。年相応程度に膨らんだ胸が可愛らしい。それでもくびれのついた腰つきに白い太腿が艶めかしい。穿いているパンツは薄いメロン色のリボン付き。
「な、なんだよこれ」
キリトは驚いた。いや、驚愕した。今まで須郷への怒りで気が付かなかったが、今の自分の声も若干細く、高くなっている。
「ひゃーはっはっはっ。お気にめしてくれたかなあ。きりとちゃーん!」
須郷は高笑いする。キリトは彼を睨みつけようとするが、その前に須郷に顎を掴まれる。言葉が出せない。
「この世界では性別すらも僕の思いのままっていうことだよ。まあ、プログラムを弄っただけだがね」
「き、が」
「桐ケ谷 和人。お前は自分が男だったことすらも忘れるくらいに犯されるんだよ。僕に逆らった罰には、ちょどいい。ひやーはっはっは」
そう、キリトは須郷に飼われることになった。このALOの中で――
キリトはベッドに押さえつけられていた。それをするのは屈強な体を持つサラマンダーのプレイヤーである。ベッドの上でキリトはあの日の拘束は解かれていても恰好自体は変わっていない。
「や、やめろ。俺は男、だ」
「暴れんなよNPCの癖に」
裸のサラマンダーの男はキリトの両手を押し付けて、そのままキスをする。嘗めるように貪るようにキリトを味わう。NPCだとキリトを思っているから容赦がない。これも須郷の手配だろう。彼いや、彼女たるキリト用の娼館がゲーム内にできたのだ。
キリトは暴れようとするが無駄だった。キスが終わると、下で首筋から胸までなめられる。その間にパンツの中に手を入れた男は、彼女のお尻を揉みながらそのパンツをずらす。そうはさせまいとキリトは腰を捻るが、それが男をそそる。
「や……めろ、おれは、おとこ」
「あ? なんだよオレっ子設定か? ここにはなんもねえだろ」
キリトは股間をまさぐられる。それどころか指を入れられる。
「ぁつ」
びくとキリトが動く。体の中に異物の入ってきた未知の間隔。それに彼女は身をよじる。男の方は彼女をNPCとしか見てないので容赦ない。奥に入れてはびくびくと動くキリトからパンツをズリおろす。足首にかけたまま、脱がしはしない。
キリトの股が開かれて、その中心で華が開くように秘所が割れる。小さく。桃色のそれは愛液で程よく湿っている。
キリトははあはあと色っぽい息を吐きながら、起き上がろうとする。だが男に抱きすくめられた。耳を噛まれて、またベッドに押し付けられる。今度はただでは済まない。いきりたつ男性器を挿入されたのだ。
下腹部の衝撃にキリトは叫んだ。
「あっああ!」
「感じてるなあ、よくできてる」
無情なピストン運動の度にキリトは「駄目」「やだ」などと涙目で懇願する。その時にもキスをされて、胸を揉まれる。彼女はだんだんと訳が分からくなっていく。普通はゲーム内の感覚は鈍いはずだが、妙に体が敏感である。須郷が調整したのだろう。
「……お、おれ。おとこ」
「まだ、いっ、あ、あ」
サラマンダーはもう答えない。彼の肉棒をキリトの膣が締め付けて気持ちがいいのだ。彼は白い粘液でキリトの処女を散らす。だがここはゲームの中。終わってはいない。
男は小瓶を取り出す。空中から現れたそれは、アイテム欄から出したのだろう。それはピンク色の小瓶に入った物だった。それは「媚薬」だが現実世界では味わえない快楽を与えるものだ。
男はキリトをベッドの上で転がす。背中が見えたので、後ろから抱く。両手を巻き込むように。それでキリトは動けない。だから男の小瓶を口に入れられても何もできない。
「おら、飲めよ。たーんと」
「うぐ、う、う」
キリトの口から漏れた液体が体を流れていく。全部飲み終ってから、男は彼女の胸を後ろから揉む。媚薬の効き目は早い。
キリトは体を痙攣させた。暴れる。
「ひゃぁあぁあ、やめで、やめで!」
胸が気もちいい。揉まれると、頭の中は白くなる。だが、やめてはくれない。感度が上がったと気に入られた。
「あっ、あっぁあっぁ。お、おれぇお。おかしく、なる」
だらしなく涎を垂らしながらよがるキリト。もはや彼女の体は「女の子」だ。
「おい! ケツむけろ、バックでやんだよ」
「へ、へぁ?」
キリトはまたベッドに押し付けられる。そしてお尻を突き出した格好の彼女に男は後ろから挿入した。さっきよりも大きくなっている。
「あぁあああぁ。ゆるじで、ぬいでくれぇ……」
キリトの心が女の子なっていく。激しいピストン運動に精神が磨耗される。そして中に出される。
「お前を俺の女にしてやるからな」
「や、やだぁ……」
キリトはこれから毎日、男の相手をする。それも運命だろう。
愉しまれた方は須郷様に感謝してください。