歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
須郷 伸之は望むものを全て手に入れることができた。愛しい妻もALOという世界の支配権もそこに関係する全てプレイヤーの脳までも彼の手中にある。
一人生意気にも彼に逆らった間抜けなプレイヤーが居たが、それについては問題なく打倒した。黒の剣士などと言われている者だったが所詮はプログラムの塊である。ゲームマスターたる須郷の敵ではなかった。彼はその反逆者を殺すことはない。ただ無限に屈辱を与え続ける為に飼う気だった。
しかし、彼も社会の一部である。MMOアルヴヘイム・オンライン、通称ALOにて催眠洗脳を表立ってやるとすれば、それは彼の破滅を意味する。少なくとも彼は「茅場」とは思想的な根本が違うのである。
ゆえにALO自体は平和裏に運営された。ログインしたプレイヤーの中で見目麗しい少女達が少しの間消えてまたゲーム内に戻ってくる「バグ」が僅かに起こる程度にしか不具合も存在しない。
それは無論バグではないし不具合でもない。周到にプログラミングされた工作であった。少しの間にしろ消えた少女達は須郷の用意した特別なゲーム空間に閉じこめられることになった。
その空間は狭い。粘液が大量に流れ出ている肉の部屋である。ブニブニした壁からは無数の触手が伸びてそこに捕らえた少女を嬲りつくすのだ。それこそゲーム内でしかできない禁断の行為なのだろう。
そこに前述の「黒の剣士」も数日にわたって須郷は閉じこめたことがある。男の体のままだったが、その悲鳴が須郷には絶頂するほどに心地よかった。しかし、別に男色は彼の趣味ではない。
黒の剣士には妹がいる。それもALOにログインしているのだ。その名は「リーファ」という。もちろんのこと彼女の名はハンドルネームである。当たり前だろうネットゲームに本名など名乗らない。
それでも須郷は現実世界の暗い部屋の中で一枚の書類を手にしていた。彼の座る椅子は上等なものである。
あどけない表情の少女の写真がそこに張ってある。前髪をぱっつんにし肩に届くかという程度の黒髪。今は中学生だということだが、須郷の情欲を刺激するには十分だった。彼は舌舐めずりをしている。
「桐ケ谷 直葉か」
須郷のくぐもった笑い声が部屋に響く。彼は押えかねる情欲を妻の体で発散しようと、席をたった――
リーファこと桐ケ谷 直葉がゲームの世界からその姿を消したのは数日後のことだった。彼女は行方不明になった(実際にはゲームからログアウトできなくなった) 兄を探して毎日ALOにログインしていたから、須郷にとっては捕らえやすかったのだ。
まさに羽虫。ゲームの世界での彼女は金色の髪をなびかせて、緑のドレスに身を包んだ可愛らしい妖精の少女だったが、それこそが須郷の思惑にはスパイスであったのだ。
抵抗する暇もない。ゲームマスター権限でリーファは「あの部屋」に閉じ込められた。力などでは絶対に脱出できない。壁にはダメージの「設定」がされていないから「壊す」という概念すらもない。
「な、なにこれ」
リーファが気が付いた時には目の前には無数の触手が迫っていた。理解するよりも早く、彼女の体に纏わりついて服の中に入っていく。肉の部屋は狭く、天井から彼女の体に粘液が落ちていく。
「……っ! ど、どうなっ、あ、この……」
リーファは現状の意味が分からないがともかく抵抗した。しかしピンク色のでどろどろとした液体を付けた触手達は彼女の服の中に入っていく。両手で払うが焼け石に水である。
胸をくるりと触手が巻いて締めあげる。
「やっ……」
びくと体をくねらせるリーファ。その首にも触手が巻き付いて、うなじを嘗めるように這う。それから背中に入っていく。
太腿に絡みついて触手は彼女の股を開かせようとするが、妖精の少女は必死に閉じようとする。しかし他の触手がスカートの中に入っていき。下半身に纏わりついていく。彼女の下着に侵入してその中に侵入を試みる。
「だ、だめ!」
リーファは流石に両手でそれを抑えようとするが、胸を締め上げられた。声をあげる彼女の胸元が破かれて、二つの乳房が剥き出しにされる。豊かで張りのある双丘には粘液がたっぷりついて触手が一定の間隔で締めあげている。
その乳首にも細い触手が絡みついていた、ちくちくと先っぽを刺激しながら弄ばれている。リーファは涙目で体をくねらせるが無駄である。壁を叩いて外に出ようとするが出られない。ログアウトしようにもメニューが出てこない。
「ひっ、ぁ」
上半身を徹底的に愛撫されるリーファ。彼女の乳首には別の触手達が吸い付き、ちゅうちゅうと搾乳する。別に何を吸うわけでもないが、それで「そこのデータ」が書き換わっていく。感度を上げられているのだ。
「やだっ、いやっお、おにぃちゃん! た、たすひい」
目を開けて助けを求めるリーファ。だんだんと増していく快感に彼女は悲鳴を上げる。現実世界でないからこそ彼女の脳に与える刺激は無尽蔵に増えていく。
そしてスカートが破られる。両手は手錠をされるように触手にまかれてしまったからどうしようもない。破かれたドレスを触手達は引き千切り、彼女の陰部を露わにしていく。
「っ、あぁ」
リーファは絶望に身をよじる。その顔を触手が這い、粘液を漬けられる。それは彼女の下半身も同じだった。開かれた股の近くには破られた服が散らばっている。普通ならロストするはずだが、そのままだった。
少女の股間に触手達は襲い掛かる。彼女の「割れ目」を大きく開かせて、中に細い触手達が入っていく。それらは膣の中を、子宮の内を、クリトリスをそれぞれ刺激し、愛撫する。リーファには堪らない。
「ひゃぁああぁ、やだあ、やだ、ぁ……っあぁ。…」
痙攣する少女。愛液を流して腰を艶めかしく動かすのは精一杯の抵抗なのだろう、哀れな彼女は逃げる術を持たない。その間にも胸は吸われ、揉まれ体中を触手が這いまわる。それどころかだんだんと回りの空間も狭くなっていく。触手の数が増えているのだ。
「お、にいちゃん! たじゅげっで、あっ」
涙目で助けを乞うその口に大きい触手が入り込む。そして彼女の股の間にも他よりも太い触手が忍び寄るが彼女には見えない。ただ衝撃を感じるだけである。
太い触手がリーファ秘所に挿入された。
「っ」
口に咥えた彼女には悲鳴すらも許されない。そして、上と下からズンズンと突き上げられている。その間にも彼女の体は感度を上げられて淫乱にされる。
触手は「射精」などというものを特別としない。リーファを突き上げるたびに、その子宮と腹の中に白い液体を流して混んでいく。それはさらに彼女の性欲を呼び出すための「効果」を持ったものだ。
犯されるリーファの指がぴくぴくと震える。体を突き上げられるたびにその胸がたわむ。中学生という心の未熟な彼女のそれが、容赦なく嬲られる。触手達は彼女を犯しつくすまで止まらない。
いや犯しつくしたあとに新しい触手がやってきて彼女に種付する。現実でないからこそ体は壊れない。淫楽の極みをリーファは味合わされた。彼女は体位を何度も変えられて、自分が犯されるところをしっかりと見せられたり、その両胸から魔力を搾乳されたりした。
だが、まだ出ることはできない。須郷のペットの一人になったことは彼女に説明してくれるものはいない。現実世界の「彼女」の洗脳が終わるまではこの肉壁の中で犯され続けるのである。
「ひ、っ、も、うゆ、ゆるひて」
リーファは涙でまみれた顔で触手に懇願する。