歯車の狂った世界【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
ありふれた職業で世界最強 ユエ
暗い暗い地の底。人の声は届かぬ、闇の底である。
何十年、何百年経ってもこの闇は変わらない。ここは静かな牢獄であった。かつてとある策謀と愛憎の果てに身を焦がした少女の繋がれた牢獄。
その部屋の中央に黒い塊があった。六面の立方体である。闇の中ではわからないが、黒に染め上げられたそれは彼女にとっての鎖。永遠に捕え続けるための者だった。
立方体に人が括り付けてあった。いや、括り付けているというのは正確ではないかもしれない。見えるのは上半身のみだが、両手と下半身は黒い立方体の中に埋め込まれている。
それは幼い少女のようだった。うつむきただ黙っている。ここに封印されてどれだけの時間がたったのかもはやよくわからない。ただ、自分のことはわかる。
彼女は吸血鬼の王だった。わずか5年ほどの王位だったが、その強力な力と「再生」の力による不死により恐れられた王である。
首を落とされても死ぬことができない彼女は最終的に自らの叔父によりこの場に封印された。それは彼女の心を蝕む心の傷でもある。
仮に彼女の名前をユエとする。いつか、長い時の果てに月の輝きのような髪からつけられる名前であるが、もちろん彼女はまだ知らない。
ユエの体を隠すものは何もなかった。細身の体に年恰好にしては豊かな二つの膨らみ。桃色の乳首を晒していた。かといって気になるわけではない。誰に見られるわけでもないのだから。仮に羞恥を感じても両手は囚われている。
がごんん!
「な、なに……?」
ユエは突然の物音に驚いた。遠くで何かが叫ぶ声はよく聞く。この部屋のドアの向こうには多くのモンスターが徘徊していることは知っていた。
しかし、ここまで近くでの物音など殆どない。彼女はそちらを見て、驚愕に目を見開いた。重く彼女の心を縛っていた「開かないドア」がぎぎぎ、と音を立てて開いているのだ。
ユエは誰かが来たと思った瞬間、心の底から助けを求めた。
「誰か……誰かいるの?」
久しぶりに声を出す。うまくしゃべることができない。それでも声を振り絞った。
「た、助けて、お願い……ここから出して」
ほのかな光が奔る。ユエの白い体を照らす。
「ひっ」
少女の顔はおびえにの色に染まった。ぬりゃりぬちゃりとドアの隙間から粘液のようなものが出てくる。光っているのはそれである。どう見ても人ではない。
ドアが開く。そこから現れたのはうねうねと動く植物の塊だった。粘液にまみれたツタが無数に絡みついて、少しずつ中に入ってくる。
「な、なに……?」
この迷宮には無数のモンスターが住んでいる。彼らは別に協力をしているわけではなく、地上と同じく生存競争を繰り返している。その中にモンスターが一人、何らかの手違いで紛れ込んだのだろう。
ただし、弱いというわけではない。少なくともこの階層迄生き残ってきたのだ。
ぬちゃぬちゃと、楕円形の球体を中心に伸びる無数の触手。動きは遅いがユエは逃げることができない。
「あ、……あ」
甘い香りがする。ユエは頭がぼんやりとしてくることを感じた。しかし、頭を振って商機を取り戻そうとする。
「あ、あっちに行って!」
声は届かない。植物のそれはゆえに近づいて、触手を伸ばす。ぬめりがついたそれが彼女の体を撫でまわすように動いた。背中からくるりと巻き付き、量胸をとらえる。首も手にも伸びる。
ユエが顔を動かすとその顔にべったりと触手が張り付く。
「い、いや」
彼女の気持ちや嫌かどうかはあまり重要ではない。植物にとって重要なのはユエを苗床にできるかどうかだった。しかし、どうあがいても立方体からはがせそうにはない。仕方なくユエの体を念入りに調べることにしたようだった。
体中に塗り付けらた粘液にユエは身もだえした。粘液は首筋から重力に従って胸を通り。乳首から糸を引いて地面に落ちていく。
「はあぁ、はあ。そ、そんなとこ」
胸をまさぐられる。ユエはぬめりのついた感触と甘い香りにくらくらとする。その時突然ゆえに口に触手が入り込んだ。
「ん、んん」
ユエの口に入り込んだ触手が膨らんでは、元に戻る。彼女の口に何かを飲ませているようだった。
(こ、これは。蜜?……甘い)
甘い蜜をユエは飲まされる。それは甘くそして相手をおとなしくさせるための植物の武器だった。彼女はとろんとした顔で「餌」を与えられる。その間にユエの体は上半身はくまなく触手にまさぐられた。
「ん、ん」
ちゅぱちゅぱと赤ちゃんのように彼女は蜜を出す触手を吸う。その無様さとは対照的に彼女の脳内ではとある発想がある。それは「魔力の回復」であった。血を吸わない食事程度ではたかが知れているが、魔力を回復させればこの場から逃げることができるかもしれない。
触手の一部には花が咲いている。それがユエの胸元にやってきて、ぱぁと花を大きく開き。その花弁の中に彼女の乳首をとらえた。
(んん!!!)
彼女は目を見開く。急に胸を吸われただけではない。胸から伸びたその触手は青い光を放っている。自らの体にたまり始めた魔力を吸い出し始めたのだ。さらにもう片方の胸も同じような触手にとらえられた。
身もだえするユエ。だが、無駄だった。
食事を与えられ、そして回復した魔力を植物がすべて吸い出す。
両胸が座れる。ユエはこの誰もいない部屋で搾乳され続ける。
「あっ、あっ、ああっ」
両手を立方体の中に捕らえられたままではどうやっても抵抗できない。幼い体を精いっぱい動かすがたかが知れている。それどころか捕らえられている乳首からの吸出しを強くされて。
「ああっぁ」
びくびくとエビぞりになる。
「んん」
時間になれば餌として蜜を与えられる。ユエはそれを拒むこともできない。蜜を与えられている間は何とか胸を離してもらえる。とろりと乳首から垂れる粘液。それは彼女の性感を刺激する。
涙で顔をぐしゃぐしゃにしつつ、ユエは蜜を飲まされた。
(た、助けて、だ、だれか)
このままでは終わることのない淫楽に沈められるだろう。それでもちゅぱちゅぱと飲むのは甘い蜜に彼女は餌付けされているからかもしれない。しかし、回復すればすぐに胸を吸われすべてを奪われる。
かといってそれでも魔力があるうちは彼女の体は再生する。死ねるわけでもない。しかし、触手の化け物は日に日に大きくなっている。ユエと言う尽きることない魔力源を手に入れてからずっとこの部屋で彼女を嬲り続けている。
★
「あぁ、ああぁあ」
どれだけの時間がたったかはわからない。ユエの情けない声が部屋に響く。何日なのか何か月なのか、何年なのか。実際にはもっと短いかもしれないが、ユエの幼い体はとにかく犯され続け、吸われ続けた。彼女は逃げることもできずに胸を吸われ続けたのである。
触手の化け物は大きくなっていた。立方体をすべて包み込む。もはやユエをとらえているのは立方体というよりは化け物の方だった。
ため込んだ魔力を植物は成長に使い。大きくなるたびに栄養を求めてユエの両胸を犯したのである。粘液にまみれたユエの上半身は常に濡れ、彼女はいつも「ひぃ、ひぃ」と荒い息を出している。
今日も両方の胸に触手が巻き付き、さらにその先端をしっかりととらえられている。搾乳の時ユエの体はほかの触手にもとらえられて、目元も隠される。抵抗を試みることすらも許されないのである。
「あ、あっ…♡ あ、ああ」
情けない声を出しながら口からよだれを垂らすユエ、そして容赦なく光を出しながら胸を搾る触手。かつての吸血鬼の王も家畜となっては哀れであった。
その時であった、めきめきと音がユエの耳に響いた。ふいに体が軽くなる。しかし目元に巻き付いた触手により前は見えない。だから何が起こっているのかはわからなかった。
立法体がひび割れを起している。ユエをとらえているそれは触手の化け物に締め上げられてバキバキと崩れ始めていた。その黒い箱は強力な拘束具であるが、常人の数百倍から数千倍の魔力を持った化け物の圧力に耐えきれなくなったのだろう。
その源であるユエが放り出された。体にまとわりついた触手もはがれていく。
ばらばらと黒いカケラが舞い、下にたまった粘液の中にユエは堕ちこんだ。
「な、なにが」
と体を起こした瞬間理解した。目に映ったのは自らの体。小さなおへそから下の下腹部、そして細い脚。今まで捕らえられていたはずのそれを彼女は動かすことができる。
「あ、ああ」
ユエは両足で立とうとして崩れ落ちた、久しぶりに立とうとしてうまくいかなかったのだ。しかし手が自由に動かせる。
「あ」
ユエは自由に動く体を確かめるように、ぐーぱーと手を握り、開く。彼女がその喜びに胸を満たそうとしたした瞬間に自分の境遇を思い出した。
ぬちゃぬちゃ、ぬちゃ。
「!こ、こないで」
音が周りから迫ってくる。自由の身になって迄ユエは家畜になりたくはなかった。四つん這いで小さなおしりを振りながら、無様に逃げる。ぺたぺたと手をつくたび粘液の中で音を出す。
両足に触手が絡みつく。
「いやっ、放して! このっ」
足に絡みついた触手を彼女は両手ではがそうとする。目に涙をためて、必死だが魔力もロクにない少女には無理な話だった。彼女はずりずりと触手の化け物に引っ張られる。何かを叫びながらユエは抵抗したが。
その口もとに今までユエの胸を永い間吸い続けた花が覆った。
「んぐ、ん……」
甘い香りが直接脳を刺激する。ユエの手足から力が抜けて、顔がぽわんととろける。口からよだれを垂らした。その間にユエの両手両足に触手が絡みつき、体を持ち上げる。汚されて切った上半身とまだ白いままの下半身。これから一緒になるのだ。
ユエはそれに気が付いた。花の香りに思考をふやけさせながら。暴れようとするが、それを馬鹿にするかのように股を開かされる。
「……んぁ」
幼い体の股が大きく開く。なんとか閉じようとおしりを振る姿が哀れでもある。股の間の桃色の隙間は濡れていた。なんどもなんども上半身を愛撫されていたのだ、受け入れる準備は整えさせられていた。
ぽたぽたと涙を流すユエの前の前に大きな触手が現れた。びくびくと脈打つそれがきっとユエの純潔を貫くのだろう。ユエは悲鳴をあげて両手両足を暴れさせるが、むしろ締め付けられてしまい。
さらに甘い香りを嗅がされてしまう。
(あ、あ……意識が……)
ユエはさらに受け入れるために股を開かされた。背中が地面に付けられて。細い腿に触手がくるくると巻き付き。鼠径部から粘液を流す。
太い触手が股の間にゆっくりと入り、スキマをぎゅっぎゅっと刺激しながら中に入り込もうとする。そのたびにユエは声をあげた。ゆっくりゆっくりと中に、膣の中に入り込もうとするそれを彼女は受け入れるしかない。
ぐっと触手が入りこむ。
「ぁあっ」
顔を真っ赤にしてユエは叫んだ。しかし、触手が上下に彼女を刺激し始める。そのたびに体が反応して、弓のように体が曲がる。
「はあ、はあひい、ひぃ」
ぐちゅっ、ぐちゅっとユエの中をかき混ぜる触手。ユエはそのたびに舌を出し、目を見開いて、涙を流す。さらに触手たちは彼女の胸にへばりついてきた。
「む、むねはや、やめて」
懇願も意味はない。吸われ始める。
「あ¨♡」
さらに下半身の触手が子宮の奥入りこむ。ぐちゅっと粘液とユエの愛液が音を鳴らす。それを合図に触手は激しくユエを責め始めた。
「……ま、まっ……あっ、あひつ……あっ……♡あっ、いや、あっ、や、やさし……ああぁっ!」
ぐちゅぐちゅと太いそれが彼女の膣を犯す。ユエの胸は吸われ、抵抗を奪う甘い香りで彼女は嬲られる。
(も、もうなにがなんだか……)
とろけ切った頭でユエはそう思った。そしてさらに強く触手は彼女の子宮を刺激する。
「!!! あ、ああぁ」
触手は彼女の奥で白い液を出した。ユエは背を反り、天井を向いて泣いているのか笑っているのかわからない顔で嬌声をあげた。
だがまだ終わることはない
「え、へ、……す、少し休ませて……」
身を起そうとすると胸を吸われる。その瞬間に膣から触手が抜かれる。桃色のそこを犯しつくしたそれから糸を引いて粘液が落ちる。ユエは「あっ……あひ」と抜かれることに感じてしまう。
うじゅうじゅと周りに同じような触手が現れユエを囲む。
「あ」
数えきれないそれを自分は相手にするのだろう、ユエはそう思うと、
「あ、あはは、えへへ」
自らの中の何かが崩れるのを感じた。これからどのくらいの永い時を自分は化け物に嬲られ続け、胸から家畜のように魔力を吸われ続けるのだろう。
彼女にはわからない。