八幡「おい、材木座!なんだこれは!」
さっきまでの文章は別に現実世界の話じゃない。材木座が書いた小説の物語である。
材木座「我の新作だ。どうだ!」
ドヤ顔でそう尋ねてくる。どうだも何も...............
八幡「これじゃ、俺クズ野郎だろ!そこまで葉山に恨みねぇぞ」
この物語の葉山には流石の俺も同情する。
それにこんな物語雪ノ下たちが黙ってねぇぞ。
雪乃「ちょっとこれ、私とのイチャラブが少なすぎるわ」
結衣「あたしに至ってはそもそも出演すらしていないし!」
いろは「この小説は、100点中20点です。まず、わたしオンリーじゃないので−50点。次に葉山先輩を陥れたので−50点です。まあ、あの一度読ませていただた妄想小説より面白かったので、おまけで20点です」
........................彼女たちは何を言っているのかな?ハチマンワカンナイナ。よくよく考えると俺、この小説にいろはすポイント負けてねぇ?確か一色とのデートの時、俺10点だったぞ。
とにかく..............
八幡「別に俺は赤龍帝のようにハーレム築きたいなんて思ったこと微塵もないぞ」
ホントダヨ。ハチマンウソツカナイ。
材木座「八幡はハーレムなんか築かないぞ」
八幡「ハッ?」
材木座「この壊れてしまった八幡を我が殺して、我がリア充になる話だ!」
八幡「この物語の俺以上に最低だ!」
確かにこの物語の俺はモブから見ても葉山から見ても死んだ方がいい気がするが、お前に殺されるのは絶対嫌だ!
材木座の作品のクオリティにうんざりしていると雪ノ下たちも批評しだした。
雪乃「何言ってるのかしら。この物語上とはいえ、比企谷くんを殺したらあなたを現実世界で殺すわよ」
結衣「そうだ、そうだ」
いろは「早く、100点の小説を明日までに書いてきてください。いいですね!」
3人とも殺意のこもった視線を材木座に向ける。特に雪ノ下の視線は象も殺せそうなほど鋭い。もう、物語くらいなら死んでもいいかな。材木座があまりにも可哀想なのでそう思えてきた。
結衣「あたしのも書いてこないと中二の小説をネットにあげるよ」
恐ろしい事をさらっと言われた材木座は泣きそうになりながら頷く。
雪乃「私のも作ってこないとあなたをマンションの基礎にするわよ」
負けず嫌いの雪ノ下らしく由比ヶ浜の何倍も恐ろしい事を言った。もう、その物語の俺を殺して幸せになれるならどうぞ。せめて紙の上では、ハーレム築いてくれ。
だが、泣きっ面に蜂ということわざがあるように嫌な事には重ねて嫌な事が起こるものだ!
その証拠に、雪ノ下さん、城廻先輩、川なんとかさん、ルミルミ、折本と入室してきた。
陽乃「君が材木座くんだね。この前比企谷くんの家に侵入した時、君の小説は読ませてもらったよ。とりあえず、私と比企谷くんの絡みが少なすぎるからボツね。明日までに書いといてね」
めぐり「私も由比ヶ浜さんと同じで比企谷くんとの絡みがないから明日までに書いといてね」
沙希「あたしのも明日までに書いておいて」
留美「当然、私のも」
かおり「あたしだけ仲間はずれも嫌だしよろしくね」
うん、物語で死ぬなんて大したことないな。
そんな事より今の俺に重要なのは...........
八幡「雪ノ下さん」
陽乃「ん?何、比企谷くん」
八幡「家に侵入したってどういう事ですか?」
陽乃「.........................」
八幡「間違いなく不法侵入ですよね」
陽乃「.........................」
八幡「もう一度聞きます。家に侵入したってどういう事ですか?」
陽乃「あの.............その...............」
八幡 ジト-
陽乃「ごめんなさい。ちょっとした出来心だったんです」
八幡「ハァ、許すのは今回だけですよ。まさか、盗聴器等はつけてませんよね」
陽乃「......................」
八幡「通りで最近なんか見慣れない機械が俺の部屋にあったなって思ってたけど。今すぐ撤去してください」
陽乃「...............わかりました」
雪乃「全く姉さんは詰めが甘いのよ。私なんて盗撮用カメラを仕掛けてもバレてないのよ」
全くだ。雪ノ下さんは詰めが甘いんだよ。って今こいつなんて言った。
八幡「なあ、雪ノ下。盗撮用カメラって何?」
雪乃「えっ?...............あっ!」
八幡「雪ノ下、そこで正座」
雪乃「い、嫌よ!」
八幡「なら仕方ないな。このパンさんの可愛くないところをまとめた資料を音読しますか」
雪ノ下は無言で正座した。
八幡「全く、雪ノ下姉妹は俺の弱みでも握りたいのかよ!」
陽雪「「可愛い比企谷くんの私生活を覗きたかっただけです」」
八幡「今日中に撤去してください。あなたたちがやってる事は犯罪ですよ」
陽雪「「はい」」
これで解決だな。さて、帰りますか。
八幡「じゃ、俺帰るわ。雪ノ下姉妹にも付いてきてもらいますよ」
陽雪「「はい」」
結衣「...............帰ろうか!」
いろは「そうですね」
材木座「待ってください!」
八幡「なんだ?どうかしたか?」
材木座「どうか、締め切りを伸ばしてください!」
材木座が本気の土下座を繰り出した。全員ガチ引きした。
陽乃「し、仕方ないな〜。来週まで待ってあげるよ」
材木座「ありがとうございます!」
雪ノ下さん編集長みたいだなと思っていたが、この人が編集長なら作家がもたないな。
雪ノ下さんの計らいにより納期が延びた事を嬉しそうにしている材木座を残して帰路につく。
もちろん雪ノ下姉妹も一緒だ。
だが、この時の俺は知らない。
雪乃「サクセンドオリヨ.ネエサン」
陽乃「ヒキガヤクンノジュンケツハ.オネエサンタチガモラウヨ」
全て彼女らの手のひらの上という事に
葉山アンチには一切致しません。あくまで、ハーレムものです。
誰かを貶めて築いた幸せなんてすぐに壊れますから。あと単純に陵辱やNTRものが苦手なんです。ちょっとありえない青春ラブコメだと思ってください。